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ドラマCDから原作へ。
弓を射る描写とか難しいんじゃないかと思いますが、
立ち姿とか絵がとてもきれいで、安心して読めます。
弓道には詳しくありませんが、
大会のぴりっとした空気感まで伝わるようです。
えちはキスどまりですが、
親友と幼馴染と恋と部活と
若さゆえに悩む桂に好感が持てます。
草も年上(桂の1年先輩)とはいえ、まだ子供なんですよね。
副部長だし、しっかりしているようで、
感情のコントロールが上手くできなかったりして。
桂の兄・大和や父親、香一など、
桂の周りにいる人々がみんないい人で、
桂の成長を温かく見守っている感じがいいなぁと思いました。
長くなるので、内容紹介は他の方のレビューを参考にして貰うとして、魅力溢れるキャラクター達をそれぞれが持つ射風と一緒に紹介していきます。
まず、受けの桂。顔立ちは可愛いけれど、中身は結構頑固で負けず嫌い。
真面目な性格ゆえに甘えちゃいけないって一人でグルグル悩んで頑張ろうとしますが、そんな姿が逆に庇護欲を誘っている。
透き通っていて真っ直ぐな子な故、弓については心がそのまま反映されちゃうので浮き沈みも多いが、自分にしか出来ない型を見つけるため奮闘中。
攻めの草。綺麗で静謐な雰囲気を持つ一見大人びた冷静な男。
射風は「柔の弓」と言われ、優美で美しい型。
なのに、桂のこととなると、とたんに子供っぽくなり、態度や顔にも表れてしまうところが可愛い。あまり周囲には興味なさそうなのに、桂に対しては執着力が強く、独占したがる。
親友の香一。当て馬には勿体ないくらいの存在感。
常にマイペースでのほほんとしてるが、大事な場面では必ず決めてくる。
センスが高く、鋭い弓を持って確実に的を射ぬく。
桂を好きな気持ちを持ちながら上手く自分を押さえ込んで、尚且つ草に対抗したり、桂の為に本気になる姿はかなりの男前。
兄の大和。名の通り、きりっとした男前。剣道部の部長で、インハイ2位の高い能力の持ち主。
「剛の弓」と呼ばれる力強い弓を持ち、常に気迫を持って的に臨んでいる。
かなりの兄バカながらも、弟の桂だけではなく、親友の草や後輩の香一のことも気にかけ、時に厳しいけれど胸に響く助言を与えてくれる。
この大和が出番少ないながらも、作中一番好きでした。
こんな凛とした男前達が、弓道を通して恋に悩みながら真っ直ぐに進んでいく姿は見てて清々しく、自分も本気で何かに向かいたいな、と思わず奮起させてくれます。
-あと、実は漫画って小説と違い、限られたページ数の中、殆ど絵で表現しなければいけないからか心理描写が少なかったり唐突だったりして、今まで何となく敬遠していたんです。
ですが、この作品はそれぞれが弓を引く姿から言葉以上の想いや魅力が伝わってきて、これは漫画でしか表現出来ない、漫画だからこその作品だと強く感じさせてくれました。
とても素敵な作品なので、是非沢山の方に読んで頂きたいです。
弓道部で二年生の桂は、緊張すると、同じ部でひとつ上の草に抱きしめてもらうと落ち着くという、何ともかわいい性格の持ち主です。
昔、桂を守ろうとして、桂の父が車にひかれたこととき、草が桂に抱きしめ、落ち着けたというところからこの「おまじない」は続いています。
草が女子から告白されていたり、桂が他の男子に口説かれていたりと、すれ違っていく二人です。最後に、草、大和、桂、桜沢と一緒に行った海で、初めてお互いの気持ちに気づきます。迷いが弓道に直に出ていた二人ですが、あっという間に乗り越えていくのは、力強くて頼もしい。
ストーリーも絵もとてもきれいで、弓道を通して青春を描いています。Hシーンはありませんが、本当にみんな凜としています。
BL作品を読み始めた頃に出会った作品です。
神奈木智さんと穂波ゆきねさんのお名前を知ったのもこの作品で、BLの魅力を教えてくれた、私にとっては印象深いお話でした。
正にタイトルの「凛!」が相応しく、作品全体に流れる清涼な空気、高校生の主人公たちの瑞々しさ、真っ直ぐなところがとても魅力的です。
弓道が取り上げられた作品は他にも読んでいるのですが、この作品ほど深く弓道を見つめたBL作品は珍しいんじゃないでしょうか。
私は弓道は全く経験がないんですが、弓道に限らず、日本の武道の底に流れる精神的な道を極める姿勢がとても日本的でいいな、と思いました。
ちょっと主人公たちの魅力に触れると、頼りなげに見えてそうで、実は肝心な所はしっかりしている可愛い桂と、普段はクールなのに桂に関してはとっても独占欲が強く、敏感に反応する草がやはり私は気に入っています。
桂の兄や親友も魅力があって、お話になくてはならない存在なのもいい^^。
大人っぽい草にぐいぐいと引っ張っていかれる初心な桂がとっても可愛いです。
すごくすごく真っ当な青春ラブストーリーを読んだ気がします。
甘酸っぱい感じとかがぎゅっと詰まってました。
受けがあがり性で、先輩におまじないみたいにギュッとしてもらうんですが、それがもう可愛いやらドキドキするやら萌えるやら……。
そんな感じなんで女々しい子かなと思いきや、すっごい一本芯の通った、ホント「凛」とした子で、カッコよかったです。
そんで私は、お友達の香一君がすっごい好きでした。
この、ちゃらっとしてても肝心なところは外さない感じとか、素敵過ぎます。
只でさえ袴姿はそれだけで萌えポイント1.5倍って感じなのに、さらに弓道上手いとか、ずるいです!
兄馬鹿さんも素敵だし。
すべてのキャラがそれぞれ違った魅力でキラキラしてて、とっても素敵なお話でした。
私正直、神奈木さんの小説は相性悪くて、「キャラも設定もストーリー展開も全部ツボなのに、なんでこんなに面白くないんだろ?」と思っていたのですが、この漫画を読んでやっぱり「萌えポイントは一緒なんだよな」と再認識しました。
たぶん神奈木さんの文体が合わないんだと思います。
なので、設定やストーリーだけ生かして、こうして他の方に描いていただけると、すっごく萌えられて嬉しいです♪