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表題作世界は恋で満ちている

和倉真牙・家具屋で骨董とユーズド品等扱う仕入担当者
小津拓美・大手商社の営業マンでバイヤー

あらすじ

火崎勇×桜城ややで贈るサマータイムラブ!小津と和倉は夏の旅先で出会って、恋に落ちた。短い時間ながらも愛し合い「東京に帰ってからも必ず合おう」と固い約束を交わすが……日常に戻った小津の目の前に現れたのは大会社の社長令嬢を婚約者に持った和倉で!?

作品情報

作品名
世界は恋で満ちている
著者
火崎勇 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044490027
2.4

(5)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
9
評価数
5
平均
2.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

リゾラバ!

丸ごと1冊表題作です。小津の目線で語られます。

作者様があとがきで「リゾラバ(リゾートラバー)」がテーマだと書かれてますが、休養先の温泉で知り合って、意気投合して、エッチして、再会を約束して、とリゾラバは43ページ。

残り171ページは、妹を恋人と誤解を生じさせて、相手にも結婚相手がいると誤解して、その誤解を互いに解くのと、改めてのエッチに費やされています。無駄に遠回りした二人の話です(笑)

小津が正直に和倉に話しておけば、あっさりと解決した話ではありますが、小津じゃなくても妹の恋人・大貫の態度に疑問は抱くものなので、大貫の味方である和倉に、事情を打ち明けるわけにはいかないだろうなと納得したものです。

それくらい、私にとっては大貫が好きではありません。フランスに栄転が決まったからと、恋人の意向も確かめずに別れを言い出しておきながら、妊娠していると分かったら掌を返すが如く結婚しようとは…。そんな自己完結型の人間と幸せを続けられるのかな?と疑問でした。まぁ妹さんはしっかりした女性らしいので、いざとなったらシングルマザーにでもなるでしょうけれど! と、サブキャラの方が気になってしまいました。

メインの和倉×小津は、始まりは急激なものでしたが、良い感じで落ち着いて恋人同士になりそうです。サラリーマン同士の明るいラブコメを軽く読みたい人にお勧めです。細かい所は気にしてはいけません!

2

受けとその妹の価値観が好き

ホモ、ホモって単語がよく出てくるので「?」と思ってたら
結構古めの作品だったんですね
いま書かれてたら「ゲイ」って言葉を使う雰囲気のところも
「ホモ」だったので違和感を覚えてたのですが納得です
あとLINEでもメールでもなくFAXで連絡を取ったりする(!)
ところもやや時代を感じて興味深かったです
FAXは今だと味があって逆にいいですね

序盤、二人は旅先で出会って急激に惹かれ合い
ノンケ同士なのに知り合って数日で体を重ねるに至るのですが
そんなの有り得ないよwと冷静になってしまうことはなく
二人が恋に落ちる過程や理由が思いのほかスッと入ってきて萌えました
受け視点で、受けの心情が丁寧に描かれていたからでしょうか

二人の恋の障害となるカップルについて
受けの妹のキャラがすごく好きです
人間的にしっかりしていて、自分の事をちゃんと大事に出来て
自己主張をするけど我儘な自己中ではなく、
妹としても恋人としても可愛げがあるキャラです
きっと素敵な母親になるんだろうなって気がします
そんな妹を持った兄の方もなかなか芯が通っていて
時々どきっとさせられるような言葉を口にしたりします
受けのこういう所にも攻めは魅力を感じたんだろうな、って思う場面が何度もありました
この兄妹の価値観とか感じ方とか、いいなーって思いました

ただ妹のお相手…口下手にも程がありすぎるww
こんなのでいいのか妹…と思ってしまったので、
真相はもう少し練られてた方がよかったです
あと受けが攻めの職場を訪れ、そこで見聞きした事については
ドラマっぽいというか、いかにも物語っぽくて不自然だったので
この辺りは残念でした

濡れ場は「氷!?」と度肝を抜かれて萌えが吹っ飛んでしまったため
BL的には萌え評価としてますが また読み返したくなるような作品でした


0

ラブコメ! 恋愛のみのストーリー!

題名からも想像出来るように、丸ごと一冊恋愛のみ!

火崎先生特有の仕事の話もトラウマの話も何もありません。
先生自身、凄いぞ、『恋愛小説』って感じじゃないか‼
と思われたくらい、本当に恋愛だけのストーリーでした。

内容は、家具輸入業•和倉×商社マン•小津の誤解ばかりまねく恋愛話。

仕事の疲れを温泉旅館に癒しにきたは2人は、偶然部屋が隣同士。会話を交わして行く内に、意気投合。
一緒に旅を楽しみ、いつの間にか心安らぎ惹かれ合います。
ノンケ同士なんですけど、あれよあれよと、和倉にくどかれ、肌を合わせてしまいます。
連絡先を交換し、東京に戻ってからも付き合う約束をして別れるんですけど…
ここからの展開が、コミカル過ぎて無理な感はあるんですけど、笑わさせて頂きました(笑)

両親の離婚で離れて暮す妹の妊娠•結婚話の濡れ場に巻き込まれ、妹の恋人という嘘をつかざるおえなくなった小津。
ところが、妹の恋人と一緒に付き添いとして現れたのが、和倉だった…妹であることは言えず、折角の再会なのに、二人の仲は誤解とすれ違いのオンパレード!
その焦ったさに、思わず読みながら、この修羅場に応戦したくなるような気持ちにさえなりました(笑)
そして、和倉の結婚疑惑まで持ち上がり…ここからはバタバタ劇できた(笑)

小津は真面目で明るい性格。 和倉も普段はスマートで大人なのに、恋愛になると子供のように熱くなるタイプ。
でもお互いを思いやる優しい部分は一緒で、恋愛が主体なだけに、読み感は心地は良かったです。

本当に恋愛しかしていない2人!
その2人の心情がメインのお話なので、飽きてくるかなあとは思ったんですけど、ここはさすが火崎先生でした!
恋愛に一生懸命な2人が、ハッピーエンドを迎える迄のストーリーを、コミカルに描き、会話のテンポの良さが光っていました。

誤解がとけて、晴れてラブラブというシーンで、アイテムとして氷が出てきた時はビックリしましたけど…(笑)
あと、2人は同棲を始める事になるんですけど、和倉と結婚相手がホモ⁉と疑ってだくらいなのに、兄の同棲を聞いて不思議じゃないんだろうか?…とか疑問も残りながらも、お互い恋人も仕事も大切にして、何より性格の相性がいいから、このまま幸せに暮すんだろうなあと(笑)

あと最後に登場する、和倉兄が最高!笑わせて頂きました(笑)

評価は別れそうな作品だと思います。
さらりと読みたい方にはオススメかと思います。

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