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表題作幸福の法則

父親の連れ子 森太郎 25歳
母親の連れ子 良一 16歳

その他の収録作品

  • 恋をしよう
  • シュールでリアルな問題
  • ShakeUpMe
  • 秘密
  • 心の扉
  • TheOneThing
  • 幸福の法則

作品情報

作品名
幸福の法則
著者
不破慎理 
媒体
漫画(コミック)
出版社
二見書房
レーベル
Charade books comics
発売日
ISBN
9784576951614
3.2

(5)

(0)

萌々

(1)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
16
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

おとなとこども

親同士の再婚で兄弟になった二人のお話。ジタバタしているオコチャマな弟を包み込んじゃうお兄ちゃんの甘ーいお話。

兄弟になることを知らないままに森太郎と出会い、身体の関係を持ってしまったため、複雑な思いを抱いている16歳の良一。
母親と義父との関係を祝福しながらもやり切れず、9歳上の義兄の大人な態度にイライラするなど、思春期のこどもらしい複雑さがそこここに見受けられます。
義兄の森太郎は達観した感じのある大人で、ジタバタしている良一の気持ちをくみとっては懐深く包み込みます。

これだけでは、良一が女の子でも話が成り立つんじゃないかと思えますが、母と二人の生活で乙女な母を守ってきたいきさつや、ヤンチャで甘ちゃんで女の子よりこどもっぽいことなどを考えると、良一は男の子である必要があったんだなと思えます。

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年の差ものはいいやっぱりいい!

これも古い作品。不破先生の初商業誌連載作品だったと思います。
全体的に古さを感じ少女漫画のようなストーリー展開であるものの、年の差の甘くせつない感じが好みの作品。
禁忌ものにはなるんですけど、エグイ感じではないので、苦手な方で読めるお話です。

酔ってナンパ…そしてそのままお持ち帰りされて美味しく頂かれてしまうのが、最初の出会い!
そして次の日、親同士の再婚で再び運命的な再会を果たす、大人の森太郎(25歳)と高校生の良一(16歳)
は、突然兄弟になってしまいます。
複雑な思いを抱えながらも、年もだいぶ違うのに、子供のようにはしゃぐ母親と、優しく受け止めている義父の幸せそうな2人をみていると、祝福したい気持ちはあるもののやり切れない良一。
何でも自分の気持ちを見透かす大人の森太郎にもイライラし、達観した大人の態度をみていると、自分の子供っぽさばかりが気になり、どんどん駄目な人間に見えていってしまいます。
思春期の子供らしい葛藤がそこに見受けられ、なかなか素直になれません。

森太郎は、母子家庭で育った良一が、いつまでも乙女チックで危なっかしい母親を、子供ながらも一生懸命守ってきたことをちゃんと分かってくれています。
そのことで、少し疎外感を感じてしまっている良一を、懐深く優しく包み込みます。
子供をあやしているようで、森太郎の方が可愛くて仕方ない良一に、ベタ惚れ状態なんです。
そんな森太郎に、良一もどんどん惹かれていき、一緒に過ごす時間が大切なものになっていきます。

性別の壁や義兄弟である事も問題ではあるんですけど、再婚した両親含めて、この家族をみていると恋愛に不公平や性別、年の差なんて関係ないなって気持ちにさせられてしまうんです。
甘やかされ甘やかしたり、お互いを必要にしていく優しい関係に魅せられます。
だから不思議と、お話の矛盾さも受け入れてしまうお話でした。
こういった所は不破マジックだな〜と思います。
突っ込んだ部分を描きながらも、重く感じさせないんですよね。
『幸せの法則』のタイトルがしっくりくるお話でした。

Hシーンは本当に軽目です。
でも2人の寄り添う甘さは萌を感じました。

この年代の不破作品を読み返していて思うのは、20代中盤から後半の年上攻が多いんですけど、30代の落ち着いた大人に見えるなあ〜と⁉︎
ここでも時代を感じてしまいました(笑)

読後感も心地良い優しいお話です。

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