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木下先生の初コミックということで、いつかは読んでみたいとずっと思いながら、なかなか手にすることができなかった1冊です。
「泣き虫なリトル」
小柄で、大人しくて、そしてトロい吉野のそばに居るのは、彼とはまるで正反対の藤本です。藤本は女性にももてるのに、なぜが吉野のそばから離れないのです。そして、吉野は寝ている藤本の唇を奪ってしまい、二人の関係が、友達以上だと分かってしまうのです。
「ライカ」
ずっと会っていなかった父が月城に届けたのは、人の形をした犬、ライカです。犬というよりは、幼稚園児くらいの人の子という感じでした。ライカが持っていた「宝物」を開けてみると、月城にとってそれは感慨深いものが出てきます。
ともかくライカがかわいかったお話です。
「花男」
とても落ち込んでいて、やけになっている青年の前に現れたのは、田中と名乗る手品師で、田中は彼に、花を出すマジックを見せてくれます。
田中は彼に手品を見せてくれるのですが、手品師を諦めたと告白するのです。
それでもこうやって誰かを元気にすることができるという彼が好きです。
実は、このコミック1冊通して、この中に『幾千の夜』『今宵おまえと』『愛こそすべて』などの原型があるのかな?と想像してしまうお話がいっぱいでした。どのお話もすごく短いのですが、萌えの塊があるような気がしました。
木下さんの初コミックスですね。
ちょっとサッパリな作品が詰まってるかな~という印象。
嫌いじゃないです(・∀・)ニコ
>>泣き虫なリトル
のろくてドジっこくて眼鏡な受。
いつもかいがいしく面倒を見てくれる攻はおんなのこにも人気があって頼りになる。そんな2人の恋の始まり。
何にせよデスね、惚れたはれたを言う前から攻は受のこと好きだったんだと私は思うんだよね。じゃなけりゃそんなに優先しないし、甘くもしない。
無意識下に潜んだ何かがなくっちゃそんな簡単に優しい顔はできないもんだ。
あれ?違うかw
ドジでダメっこな。かわいいじゃないか。
>>秘密
ずっと一緒にいたけど、それはずっと親友として
隠していた気持ちはお互いにあったのに・・・・
というところで~ですね、結局結婚の話はどーなっちゃったんでしょ
>>ライカ
近未来のお話。
人の形をした犬。主人を失ってしまった犬を引き取って欲しい
でなければ保健所で殺処分・・・・!?
ウルウル~な瞳がかわいいのですが、案外簡単に懐柔されたなと思ってしまうのは私だけじゃないはず(笑
>>君は僕のもの
まるで奴隷のようにこきつかい、命令し、服従させる。
それは相手が自分のことを好きだから。
泣き虫だったアイツ。なのに今・・・・!?
なんだかんだで、好きに気づいたワガママ受が可愛かった。
ずっと自分しか見ていない。自分だけの後をついてくるものだと思っていたのに、いつの間にか大人になって、いつの間にか彼女だってつくって。
離れていくと解かったときのあの泣き顔にキュンv
と、プラスもう1本。
ガツンとくるものがないのでちょっと物足りなさはあるかも
表題作が一番好きだったかな。
「泣き虫なリトル」
こういうシュッとしたモテそうな男子が男の子と付き合ってる、っていう図が好きなんですよね。
吉野はちょっと乙女すぎるようにも思うけど、自分からはっきり告白するし、別に藤本に振り回されてるわけでもなく。自分でグルグルしてるけど、ちゃんと藤本に好かれてます。
「秘密」
ノンケへの10年愛、という木下けい子先生のテーマがすでに登場していますね。
「ライカ」
SF。ファンタジー。人の姿の犬(型ロボット?)が登場します。
怒ってばかりの月城のライカの扱いがまるで幼児虐待的?に読めてしまうけど、反発していた父親への想いが溢れて…短編だから結論が早すぎるかな。もう少し長い話で読みたい。
「君は僕のもの」「僕は君のもの」
わがままなお子ちゃま、ひーちゃんと、包容力男子、司。
こんなわがまま男でもちっちゃい頃からず〜っと好きなんですね。恋は盲目?
木下けい子先生の描く片想いって、必ずしも相手が素敵素敵なだけじゃなくて、なんでこの人?みたいな欠点込みの恋、ですね。そういう所、非常に感銘を受けます。
「花男」
BLってわけじゃないけど。手品の存在価値を再確認しました。
種明かしはいらない。うわーすごい!って楽しい気分になるだけでいい。それがパッパッて目の前に現れる花束なら、もっと嬉しい。
かわいくって、悶え死ぬかも…
表題作、小リス系の吉野君に、
「どうしたらいいのか、わからないくらいに好き」になられたら、
「いまどき、女の子でもこんな可憐な反応しない」くらい、真っ赤な顔でうつむかれちゃったりしたら
図々しい女子にうんざりしている藤本が、「かわいいな、こいつ…」って思うのも無理ないよね
ここには、女じゃなくて男を選ぶ理由と根拠がちゃんとある。
繊細で柔らか、ふんわりテイストの木下作品。
初コミックスは、キスにすらたどり着かない作品もあるけれど、このじれったさも含めて、この作品集にあるような淡い作品は、BL的ファンタジーの原始の基本形だと思っている。
どのお話もほのぼの~とした可愛さがありました。表題作も素敵でしたが、「僕は君のもの」「君は僕のもの」が一番好きでした。
小さい頃は泣き虫で自分の後ろを付いて来た攻めが、自分よりもずっと大きくなり、知らない内にモテてるとか・・・なんだよってつまらないと、モヤモヤとしている、俺様のツンデレのひーちゃん(受け)が、すごく可愛かったです。
でも、攻めはひーちゃんしか見てないとかね・・・お約束かもですが、すごい好きです。(^////^)それに全然気づかなくて、はじめて迫られてびっくりして・・・!
攻めが寡黙な感じで、格好良くて背が高いのに、「ひーちゃん」ってどこか穏やかで甘えた感じの呼び方が可愛いです。昔からの後ろを付いて歩く姿が目に浮かぶ(笑)
次に「ライカ」が好きです。これはBLでは無いですが、心がポっと温まるような、ちょっと切なくて優しい気分になれました。2人の今後がすごく見たいです。
木下先生の初コミックスだったということで、これが原点なのかな~と楽しく読むことが出来ました。