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表題作デミアン症候群 3

東崇
高山城一郎

あらすじ

「ずっと、おまえが好きだった――」 昔から抱いてきた城(じょう)への想いを封印するため、城と距離を置こうとする東(あずま)。けれどある日、 子供のころ、眠っていた城へキスしたことを知られてしまう。 「二人のことなのに、俺だけ知らないのはずるい!」 主張する城にキレた東は、城を押さえつけキスしてきて…!?

作品情報

作品名
デミアン症候群 3
著者
沖麻実也 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
デミアン症候群
発売日
ISBN
9784199602436
5

(4)

(4)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
20
評価数
4
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数2

思い通りにならない気持ちがある

東の秘密を知った城。知りたかったはずなのに、なぜか苛立つの城でした。
東の秘密は、もうひとつの居場所という隠れ家なのですが、そこには武装解除した東がいて、
寮長も見たがっていた満面の笑顔がそこにはあって。。。
すっかり自信をなくした城。
そのまま冬休みになってしまい、寮を出て行ってしまいました(涙)

冬休みにいる場所を巡って東はまた城を心配したりするのですが、
城は自信をつけるためバイトや勉強に勤しんでいました。

この二人・・・本当なかなかくっつかないし、一々胸が痛くなるし、
どうしてくれんだー!すっかりデミアン症候群の虜になってしまったーーー!
新刊出るスペースが遅いのですっごい苦しい状態で待つ読者。
それでも、いいと思わせるくらい好きだー!だから神なんです。

1

むしろこじれそうな予感しかない。

一応、「和解」が成立した城一郎と崇。
城一郎はそれからは何かと甘やかされることになるのだけれど。
その干渉は望んでいたもののはずなのに、そうではなくて。
そう見えるだけで、本質は別のところにあるようで。
結果的に崇が隠していたテリトリーに踏み込んでしまうことにもなり。
崇のことは何でも知っていたいと思ったけれど、実は知りたくなかったこともあったのか、とか。
そこで不意に発覚する幼い頃の崇の行い。
まさかここで崇の口からそのことがサラリと零れるとは思わなったのでびっくりしました。
だって、言わなきゃバレなかったのに。
それとも、こうして口にすることで城一郎との不安定な均衡を破って元の別々の世界の住人のような関係にまで壁を作ってしまいたかったのだろうか。

後半の冬休みの生活はそれぞれにバラバラで。
城一郎は城一郎なりに「対等」になれるようにともがいて足掻いていて。
崇は干渉もしたくないと思っているのだけれど。
理性ではそう思っていても、感情は勝手に動いてしまうもので。
知らず求めている存在があるような。
記憶の奥底に封印したはずの感情を呼び起こされるような。
それを儀式めいた行為で封印しようとするのだけれど、そこでまた運命的なほどに再会してしまって。
その想いは上手く閉じずに後味の悪い苦さだけが残る。

ラストの公園シーンの城一郎と崇の感情の対比がとても印象的でした。
本来ならこれでお互いに「好き」ってわかったのだからハッピーエンドになってもおかしくないのに、少しもその「好き」が交わってなくて。
むしろこじれそうな予感しかない。
お互いが離れていた間に育った感情が捻じれてしまったのでしょうか…。

0

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