キス

kiss

キス
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神63
  • 萌×215
  • 萌13
  • 中立5
  • しゅみじゃない15

36

レビュー数
15
得点
419
評価数
111
平均
4 / 5
神率
56.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥639(税抜)  
ISBN
9784403524424

あらすじ

クラスの人気者の明渡と、持て余し者の苑。
明渡が自分に構うのが不思議でならない苑だったが……? 
光と影のような幼馴染み同士の恋物語。


表題作キス

雑賀明渡、明るく裕福な苑の同級生~起業家、11~27
蛇抜苑、周囲から空気のように扱われる小学生~マッサージ師、11~27

その他の収録作品

  • アイス(あとがきに代えて)

評価・レビューする

レビュー投稿数15

高等すぎて、わからない

一穂さんの文章大好きです。
言葉のチョイスが本当に素晴らしい。
作家買いですが



物語の核心部分をネタバレしてます。















好きな作品は何度も読み返したい。
でも、これは読み返すと、あー明渡の苑に対する、心配も執着も好きも、血腫のせいなんだよね、と冷めてしまうから、たぶん読み返さない。

苑と過ごした時間は覚えてる、でも好きって感情だけが血腫と共に消えてしまった。

よくある恋人を忘れてしまう記憶喪失パターンに似てるけど、違うのは好きになった理由も、頭を打って血腫が出来たかもしれないってところ。
心じゃなくて、脳で恋をするの?

楽しかった思い出は残ってる、でももう好きじゃないって、蛇の神話になぞってるんだろうけど、かなり辛いし、はぁー!?って感じ。
だって苑は明渡を騙してない。

身体が忘れられないのか、2年経って苑のことがやっぱり好きだー!って。なんで?

好きになるのは理屈じゃないけど、なんで?

医学的にどうこうは分からないけど、なんで?

読解力がないので、終盤はなんで?ばっかり(笑)

いっそのこと、別れた後に苑に遊びでも本気でも、誰か相手がいるか、東京へ戻ってきた明渡を一度は完全拒絶して欲しかった。







2

読後の物足りなさ…

「キス」一穂ミチ先生 読了
作家買いではありませんが、あらすじ読んでとても気になって+挿絵がyoco先生なので、迷いなく買いました。

全体的に切なかった。「イエス〜」とはまた違った雰囲気と文風で、yoco先生のイラストも同じく寒色系で相性抜群です。

まぁ血腫を取り出したら「好き」も同時になくなるというのは科学的な根拠あるかどうかわかりませんが、こういうめちゃくちゃ好き→もう好きじゃないという流れは大好きです。

だからそのあともう好かれてることに慣れているほうはこれからどう動くか、というのもすごく気になるので、後半からは一気に最後まで読み終わってしまいました。

が、やっぱりなんかちょっと足りないかなーというもやもやする気持ちも残っています。
例えば会ってない2年間のこと、2人どう過ごしていたか、明渡の心境はどう変わってたのかとかは、もっと描いてほしかったな。

特に「2年後」からの流れは個人的にちょっと展開早いかなーって思ったりして…正直一回読んで最後何言ってるかわからなかったので、もう一回読み返して、友だちにも確認してやっと理解しました。

コミコミさんの特典ペーパーも読みましたが、正直こんな話特典で書いて欲しくなかったです。ページ数が足りなかったら、小学生時代や高校時代の話少し縮めばいいじゃないかな…と思いました。

片思いの話なので、やっぱり子ども時代の明渡目線の片思い話が読みたかったんですね…。

全体的には良い設定でしたが、やはり後半から慌ただしい感じが否めないので、この作品が好きな方たちに申し訳ないですが、敢えてこの評価になります。

5

評価分かれるのはわかる

BL読んでると時々、この完璧な攻は受のどこが好きなん?と不可解になる作品も多いですが、この苑も地味でネガティブ。
性根は嫌いじゃないんだけど、そこまで惚れる良さがわからん。明渡の執着の、根本が曖昧で座りが悪い。なんだろこの足の踏み場がない感じ?まぁこの二人は対照的な所がお似合いではあるかー。なんて思って読んでたら!
ひどい。ずっと、いつ捨てられたって構わないようにって生きてきて、本当に初めて自覚した途端の

ファンタジーだよね。蛇の神話。
苑泣かすなばかー!あんな良い子をばか!と最初の方とは裏腹の苑贔屓になりました。
にしても苑が冠婚葬祭の手続きができる大人になったとこが感慨深かったです。一人で出来るようにしてくれた。ここまで連れてきてくれたのは紛れもなく明渡。
二年も放置するなと言われてる明渡ですが、白紙から、二年で育ったんだと思う。記憶から、悶々と。最初は多分、本当に捨てようとしてたもんね。携帯アドレス変えたり。でも思い出は残ってた。
だからどこが良いかわからない→可愛いかもしれない→どう考えても可愛い。に育つんだよ!
だって好きだから捨てる苑の潔さとか、かわいいもん

5

読み終えて感動の溜息

評価の分かれる作品だと思います。
でも読んでよかった。

作品の内容は他の方が書かれているので感想を。

これをBLと表現するには言葉が足りない気がします。
文学?でもそれだけでもありません。やはりBLです。

こういう作品が書けるのはファンが多い一穂さんならではだと思いました。
たしかに商業BLでは嫌煙される内容かもしれません。
けれど、キャラクターが生きてる。ちゃんと呼吸をしている。
悩んだり苦しんだりしながら、それでも一生懸命生きている。
テーマは重いですが救いのあるお話だと思いました。

またこういった作品を書いてほしいです。
次の小説も楽しみに待たせて頂きます。

4

まったりした幼馴染みものと思いきや・・

小説のレビューランキングが上位である事とyoco先生のイラストに惹かれ購入しました。この作家さんの本を読むのは初めてであり、よくある幼馴染みものかなーと軽い気持ちで読み始めたのですが、幼馴染みの二人のターニングポイントとなる各年代の珠玉のエピソードで紡がれた一風変わったストーリーが新鮮で良かったです。主人公の苑の計算されていない素朴な健気さに心を打たれました。

特に後半の展開は思いもしてなかったので、度肝を抜かれました。結末も手放しに喜べない気もするけれど、人生確かに全てクリアー(透明に澄んだ)にという訳にいかないので、こういう形で落ち着くのかなと思いました。

ところで、この小説の帯に「このBLがやばい 2018年度版BL小説ランキング」第一位と書いてあったのは、この作品じゃないでんですね・・。よく見ると、同じ作家さんの他作品でした。それでもこの小説も面白くて一気に読めたので、購入して正解でした。この作家さんは、何気無い日常のエピソードを掘り下げるのが上手な方だと思いました。こういう派手な世界観やドラマティックな展開が無い淡々とした日常を描く話って作家さんの力量が問われる所だと思いますが、最後まで飽きる事なく読者に読ませるのは流石です。かなりのベテラン作家さんのようですね。遅まきながら注目していきたいと思います。


3

BL小説初心者

普段BLは漫画ばっかりで、小説はほぼ純文学しか読まないです。
先日木原音瀬先生の「ラブセメタリー」を読んで先生がBL出身だと知ってBL小説も読んでみようと思い、色々探ったなかから前々からpixivでファンだったyocoさんのうつくしいイラストと感想レビューを頼りに購入しました。
めちゃくちゃおもしろくて一気に読み切ってしまいました。
苑の言葉はいつも明渡を否定するもので、もやもやすることもありましたが、彼の家庭環境問題が前提としてあったので不自然さはなく人物の造形が巧みでした。
明渡から苑への恋愛感情も読者に疑念をもたせながら進み、ある事件がキッカケで新たな展開をみせる、その部分はドキドキと切なさで忙しかったです。
漫画を読む時もbasso先生やヤマシタトモコ先生、ヨネダコウ先生や中村明日美子先生、井戸ぎほう先生など、行間を感じる漫画が好きなので、はじめて読むBL小説を「キス」にしてよかったです。
一穂ミチ先生の他作品も読んでいきます!

4

終わりは始まり

柔らかに見える一穂ミチという作家の容赦なさ、そんなものを改めて感じた本作だった。

人が人を好きになる気持ちは、一体人間の体のどこに宿るのか?
今では心は脳にある、と誰もが知っていて、でもどこかで納得できない
そんな根源的な問いが作品の根幹にあって、読み終わった後
ハッピーエンドなのだとは思うけれど、手放しで喜べず
タイトルは「キス」というこの上もなく明快でシンプルなものなのに、
考え込んでしまうような作品だった。

幼なじみの明渡と苑。
片や地元名士の息子でいつも人の中心にいるような明渡と、
両親から虐待され、学校では蔑まれ、目立たぬように静かに生きる苑。

恵まれた明渡は何故か(そう何故か!)苑に執着し、
体温の低い印象の苑は、差し出されるまま自分から握り返すこともなく
明渡と繋がっている。
有能で明るく自信のある明渡は、どうしても(どうしてだか)苑と一緒にいたい。

小5に始まり、高校生、大学生、社会人と長い時間を経た中で
後半突然、それまで張られていた伏線が「あ!」という感じで回収されるのは
なんとも見事。

見事なのだが、普通のBLだと思って読んでいた読者は
そこで初めて当初の問いを突きつけられ、
自分が追ってきた彼らの過ぎ来し方、彼らに積もった時間を思って胸が痛むのだ。

この「あ!」の中身は、是非実際に読んで頂きたいので書かないが、
ただ密やかに息をしていた苑が、その後しっかりとした存在として浮かび上がる。

単なる筋立てのご都合ではない女性の存在感と、
脇役それぞれに(たとえそれが悪役であっても)それぞれの人生があると
感じさせる筆致はいつもの通り。
要所要所でそれぞれ意味の違う「キス」が出てくるのだが、
脇役果菜子の場面が映像として美しい。

ここからが始まりというエンドだが、
主役2人は、これからどのように生きていくのだろうか?
再出発した2人の人生に幸あれと願うが、
関係というのは意志を持って育み続けるしかないものなのだ、と
改めて深く思いながら本を閉じる。

非常に印象的な物語だったが、キャラクターへの好みの問題もあり
心を持って行かれるような萌えは薄く、評価は「萌」。


※BLとしては、明渡視点の特典ペーパーで補完すると座りがよく
 更には苑視点のnoteの小話まで読むとほっこりします。

9

恋する想いは脳が作った幻なのか

ちょっと変わったお話でした
小学校から高校まで一緒の幼馴染の一方がいつしか恋心を募らせやや強引に手に入れるのですが、一方は友情としては好意がありながらも恋だの愛だのの想いは持っていなかったというところから始まります。
それでも体を許したのだから段々と恋する思いが育って行く物語なのかと思いました。
攻めの背景からして資産家の家とか親の会社の後継問題とか多難そうな障害を乗り越えて行く展開とかありそうだし…という予想はちょっと違ってました。

苑の生い立ちが不憫でした。
両親は常に険悪な関係でまともに仕事せず文句ばかり言っている父親、同じく文句ばかりで家事も子供も放りっぱなしの母親。
親から愛された経験がないから愛も恋もわからない。
明渡に好きだと言われても自分なんかを好きっていう相手の感情が信じられないし、好きかと聞かれても好きって何?と思ってしまうのも無理のないこと。
小学5年にして生きる希望も将来の夢もなく蒸発して消えてしまいたいと願う苑でした。

明渡は全く逆の育ちと性格です。
地元の名士の父親、恵まれた環境で明るき溌剌としています。
でも独りよがりで強引俺様、頭はいいが人の話を聞かないというのも個性として受け入れられる幸せ者です。

大人になった苑が人を恋する想いを知り自覚したとき、ようやく明渡の想いを受け入れたのに明渡の感情が揺らぐことになります。
頭の怪我のせいとはいえ、今までそこにあると思っていたものが幻で勘違いの恋心だといわれてしまった衝撃は計り知れないものがあったでしょう。
頭の傷が見せた偽物の想いで翻弄された生き方を後悔しているような明渡に、記憶はあるけど想いは消えたって何?酷すぎると叫びたくなりました。

必死に考え決意した苑が別れを告げひとりタクシーの中で後号するシーンは泣けました。

2年後やっぱり忘れられないからとまた強引にやってきて元サヤって安易すぎる。
結局幻なんかじゃなくて本物だったからまた元通り付き合おうという言い分が身勝手すぎて、苑には流されるなよと言いたくなりました。
もう心変わりしたりしないのかな?
大丈夫?
と不安を残すハッピーエンドのようでした。
なのでほかの方が語られているように本編だけでは満足できませんでした。
きっとこれから色々あるけれど頑張って乗り越えていくんだろうなという余韻を残した終わり方が好みじゃない自分にはきっちりハッピーにして!不憫だった苑を甘やかしてあげて!という思いを残してしまいました。
なのでペーパーとnoteは必読でした。

4

大人腐女にもオススメ

いい作品です。私のような年齢を重ねた女子たち(笑)にも、確かな読み応え。
読後感は、まるで文芸書のようなほろ苦さ。
苦手な方もいらっしゃるでしょうが、すごく好きな方も多いのではないでしょうか。
あちらこちらに美しい比喩があって、うっとりします。
続編があればいいな、なさそうだけど。

9

はじまりのキス、いろんなキス

一穂先生の作品はどれも好きなんですが、個人的に今作が一番好きかもしれない…というのが読後一番の感想。
以下、あらすじ無視な感想で失礼します。

まず苑の子供時代の不憫さが悲しくて辛かった…。
諦める事を早々に覚え、波風起こさず毎日過ごすだけの苑にただ一人構う明渡。
そんな明渡との長い付き合いの話なんですが、明渡から向けられる好意に対し苑は、最初は罪悪感をも伴い惰性的で流されているだけなものです。
それが明渡の病気をキッカケに自身の気持ちを認識して、ようやく明渡とラブラブになったかと思いきや!!!
苑との記憶は残っているが今までと気持ちが違うなんて、とんでもなく残酷で…。
苑が明渡と離れるシーンは美しくて悲しくて泣けました。
タイトルの『キス』が要所要所で出てくるのですが、これがそれぞれに意味があって深いな…と思います。

ページ残り少なくなり「えぇ…まさか?!」となりますがバッドエンドではありません。
この余韻ある終わり方がもどかしいんですが、この物語にはあの終わり方がピッタリな感じがします。
あとがき代わりのSS、ペーパー、noteにUPされたSSの順で読むのが良いかな。
特にnoteのお話は、二人のこれからが明るいものになりそうなのが垣間見れます。

「切ない」という印象が強いんですが、読んで良かった…と思えた作品でした。

5

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 商品購入
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ