キス

kiss

キス
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神72
  • 萌×218
  • 萌18
  • 中立5
  • しゅみじゃない15

38

レビュー数
19
得点
491
評価数
128
平均
4 / 5
神率
56.3%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥639(税抜)  
ISBN
9784403524424

あらすじ

小学五年生の苑にとって世界は悪意に満ちていた。両親の罵声や同級生のからかいに息を潜める日々。そんな苑に、クラスの人気者・明渡が構ってくるのが不思議でならなかった。ある夏の日、ふたりは神社でキスをするカップルを目撃する。その光景は互いの脳に灼きつき…?11歳、17歳、21歳、25歳…人生のターニングポイントにはいつもキスがあった。光と影のような幼馴染のふたりの、綻びだらけの恋物語。


表題作キス

雑賀明渡、明るく裕福な苑の同級生~起業家、11~27
蛇抜苑、周囲から空気のように扱われる小学生~マッサージ師、11~27

その他の収録作品

  • アイス(あとがきに代えて)

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数19

王道!

いつもは、Twitterで下調べをしてから本屋さんに行く私ですが、小説はあまりチェックしていなくて表紙買いというものをしてみました。とはいっても一穂ミチ先生の作品だということも購入する理由にはいっていたんですけどね。
すれ違う2人が、切なくてとても感情移入してしまいました。年を重ねていくごとに物語が、おもしろくなっていて、読み応えがありました。結構王道のお話なので、最近BLを読み始めたという人にもお勧めできるオールマイティーな本だと思います。
結構受けに執着している攻めの明渡と何にも執着しない空気のような存在の受けの苑のバランスがこのお話のカギとなっていてすごく面白いです。
エッチ的には標準的な回数です。特殊なプレイなどはなく、ただただ苑可愛いなと思うだけです。
王道なお話でとても面白いので、ぜひ読んでみてください。

1

買って良かった

評価が分かれているので、購入を迷っていましたが、思い切って購入しました。

結果とても良かったです。確かに、くっきりしてはいない余韻の残るエンドだとは思いますが、私はモヤモヤは感じず、十分ハッピーエンドに思えました。うまくいきすぎないところが現実的で、おとぎ話ではない、リアルな人間の心の動きを感じることができました。とにかく読後の満足感が非常に高かった。私は、ペーパー無しでもモヤモヤしませんでしたが、確かにペーパーがあると最後の攻めの行動へに結びつく気持ちの変化はつかみやすいかもしれないです。深く考えさせられる作品でした。絶対ハッピーエンドじゃなきゃ嫌!一途じゃなきゃ嫌!キラキラの王道ストーリーが好きという方以外は読んで損はないと思います。私はむしろこういう作品をもっと読みたい。

これを期に、一穂ミチ先生の他の作品も読んでみたいと思えましたが、色々とレビューを見ていると、どうもこの作品が異端なようなので、何を読むべきか・・。

3

脳が誤作動

 何でも持ってる人と何も持たない人の恋。それはある意味ロマンスの王道だ。とりわけ、前者が後者を見初め、熱烈な求愛の末に結ばれるというパターンは、古今東西問わず夢見る乙女の大好物だ。腐女子といえど例外ではない。本作も前半部分だけで終わっていたならまさに王道まっしぐら、糖分補給に最高の一作とたたえられたことでしょう。

 でも根がひねくれものの私は、そんな王道ロマンスを読むたび思わずにいられないんです。「なんで?」って。その気になれば誰でも選べる立場の人が、なんでよりによって地味でさえない相手に恋焦がれる羽目になるのか。そして王道ゆえに、たいていの場合あまりその辺は深く追及されることなく終わってしまう。まあ恋なんてするものじゃなく落ちるものだから、思いっきり深く地の底まで転げ落ちてしまった人に「なんで落ちたの?」って聞いたところで当人にすら納得いく答えは容易に見つからないのかもしれない。

 でも、本作にはちゃんとあるんです。なんで明渡があれほど激しく苑を求めたのかという謎に対する、明快なその答えが。一言でいってしまえば、それは「脳の誤作動」。ひとたび明らかになってしまえば、どんな感傷も入り込む余地のない、いっそ清々しいほど身もふたもない理由だったのです。

 たぶん苑も、ずっと思ってたはず。明渡に熱愛されながら、「なんで?」「なんであの明渡が俺なんかを?」だからその理由がはっきりしたとき、「ああ、それでか」とすっと肚に落ちたんだと思う。だから意外なほど取り乱さず、おのれの取るべき道を最短で見いだすことができたんじゃないか。もちろん悲しくなかったはずはない。泣いてすがれば罪悪感から明渡は突き放すことなど到底できなかっただろうし、ましてや養子縁組までしてるんだから、それを盾に取ればいくらでも主張の仕方はあったはず。なのにあっさりと、本当にあっけなく苑は明渡を手放してしまう。私は、明渡に有り余る愛を注がれながらどこかいつも居心地悪そうにしてた前半の苑よりも、ここからの苑が断然好き。何も持ってないとずっと周囲に言われ続け、自分でもそう思いこんできたけれど、こんな最悪の時でもしゃんと頭を上げて歩いてゆくだけの立派な気概があるじゃないか。それを人はプライドと呼ぶんだよ。そして作品タイトルにもなっている「キス」。二人まだ小学生だというのに、血と情欲のにおいがプンプンする土砂崩れの中のファーストキスもインパクト大でしたが、私はお別れの場面での二人のキスが一番印象に残りました。雑踏の中、苑に請われて目を閉じる明渡。そのままきびすを返す苑。そう、ここでのキスは実際には触れることすらない幻のキスだったのです。でもどんな激しいキスより、百の言葉より、雄弁に苑の覚悟と明渡への想いが伝わるキスでした。

 長い時間をかけて大切に積み重ねてきたものが、一瞬で跡形もなくなって綺麗さっぱりリセットされた後。苑の消え方があまりにあっぱれすぎて、残された明渡は本当に自分一人で考えなければならなくなりました。血栓の影響のなくなったいまが本来の自分だとして、いったい何が欲しかったのか。西へ行くも東へ行くも完全な自由。ただし次の選択はもう誤作動のせいにはできないからね。

4

タイトルが

「キス」の一言のタイトルが、あまりにもシンプル過ぎて、未読か既読か判断がつかないまま読んだら、
冒頭、何となく読んだことのあるような、
でも、適当に開いた後ろの方は読んだことのないような、
最初だけ読みかけて、中途にしてたのかなって読み進めてみて、
結果、やっぱり読んだことあったわ。
そして、これは、私の記憶力の衰えを差し引いても、記憶に残りにくいタイプのお話だった。
だって、まず主人公が、誰の目にも止まりたくないって隠れようとする性格で、途中までは何もかも流されるように受け身なままでって、
見事にというか、まんまと私の記憶からも抜け落ちちゃって、
このカバーイラスト、タイトルロゴのデザインも含めて、すごく、すごーく内容に合っているので、察して。

2

高等すぎて、わからない

一穂さんの文章大好きです。
言葉のチョイスが本当に素晴らしい。
作家買いですが



物語の核心部分をネタバレしてます。















好きな作品は何度も読み返したい。
でも、これは読み返すと、あー明渡の苑に対する、心配も執着も好きも、血腫のせいなんだよね、と冷めてしまうから、たぶん読み返さない。

苑と過ごした時間は覚えてる、でも好きって感情だけが血腫と共に消えてしまった。

よくある恋人を忘れてしまう記憶喪失パターンに似てるけど、違うのは好きになった理由も、頭を打って血腫が出来たかもしれないってところ。
心じゃなくて、脳で恋をするの?

楽しかった思い出は残ってる、でももう好きじゃないって、蛇の神話になぞってるんだろうけど、かなり辛いし、はぁー!?って感じ。
だって苑は明渡を騙してない。

身体が忘れられないのか、2年経って苑のことがやっぱり好きだー!って。なんで?

好きになるのは理屈じゃないけど、なんで?

医学的にどうこうは分からないけど、なんで?

読解力がないので、終盤はなんで?ばっかり(笑)

いっそのこと、別れた後に苑に遊びでも本気でも、誰か相手がいるか、東京へ戻ってきた明渡を一度は完全拒絶して欲しかった。







5

読後の物足りなさ…

「キス」一穂ミチ先生 読了
作家買いではありませんが、あらすじ読んでとても気になって+挿絵がyoco先生なので、迷いなく買いました。

全体的に切なかった。「イエス〜」とはまた違った雰囲気と文風で、yoco先生のイラストも同じく寒色系で相性抜群です。

まぁ血腫を取り出したら「好き」も同時になくなるというのは科学的な根拠あるかどうかわかりませんが、こういうめちゃくちゃ好き→もう好きじゃないという流れは大好きです。

だからそのあともう好かれてることに慣れているほうはこれからどう動くか、というのもすごく気になるので、後半からは一気に最後まで読み終わってしまいました。

が、やっぱりなんかちょっと足りないかなーというもやもやする気持ちも残っています。
例えば会ってない2年間のこと、2人どう過ごしていたか、明渡の心境はどう変わってたのかとかは、もっと描いてほしかったな。

特に「2年後」からの流れは個人的にちょっと展開早いかなーって思ったりして…正直一回読んで最後何言ってるかわからなかったので、もう一回読み返して、友だちにも確認してやっと理解しました。

コミコミさんの特典ペーパーも読みましたが、正直こんな話特典で書いて欲しくなかったです。ページ数が足りなかったら、小学生時代や高校時代の話少し縮めばいいじゃないかな…と思いました。

片思いの話なので、やっぱり子ども時代の明渡目線の片思い話が読みたかったんですね…。

全体的には良い設定でしたが、やはり後半から慌ただしい感じが否めないので、この作品が好きな方たちに申し訳ないですが、敢えてこの評価になります。

7

評価分かれるのはわかる

BL読んでると時々、この完璧な攻は受のどこが好きなん?と不可解になる作品も多いですが、この苑も地味でネガティブ。
性根は嫌いじゃないんだけど、そこまで惚れる良さがわからん。明渡の執着の、根本が曖昧で座りが悪い。なんだろこの足の踏み場がない感じ?まぁこの二人は対照的な所がお似合いではあるかー。なんて思って読んでたら!
ひどい。ずっと、いつ捨てられたって構わないようにって生きてきて、本当に初めて自覚した途端の

ファンタジーだよね。蛇の神話。
苑泣かすなばかー!あんな良い子をばか!と最初の方とは裏腹の苑贔屓になりました。
にしても苑が冠婚葬祭の手続きができる大人になったとこが感慨深かったです。一人で出来るようにしてくれた。ここまで連れてきてくれたのは紛れもなく明渡。
二年も放置するなと言われてる明渡ですが、白紙から、二年で育ったんだと思う。記憶から、悶々と。最初は多分、本当に捨てようとしてたもんね。携帯アドレス変えたり。でも思い出は残ってた。
だからどこが良いかわからない→可愛いかもしれない→どう考えても可愛い。に育つんだよ!
だって好きだから捨てる苑の潔さとか、かわいいもん

8

読み終えて感動の溜息

評価の分かれる作品だと思います。
でも読んでよかった。

作品の内容は他の方が書かれているので感想を。

これをBLと表現するには言葉が足りない気がします。
文学?でもそれだけでもありません。やはりBLです。

こういう作品が書けるのはファンが多い一穂さんならではだと思いました。
たしかに商業BLでは嫌煙される内容かもしれません。
けれど、キャラクターが生きてる。ちゃんと呼吸をしている。
悩んだり苦しんだりしながら、それでも一生懸命生きている。
テーマは重いですが救いのあるお話だと思いました。

またこういった作品を書いてほしいです。
次の小説も楽しみに待たせて頂きます。

5

まったりした幼馴染みものと思いきや・・

小説のレビューランキングが上位である事とyoco先生のイラストに惹かれ購入しました。この作家さんの本を読むのは初めてであり、よくある幼馴染みものかなーと軽い気持ちで読み始めたのですが、幼馴染みの二人のターニングポイントとなる各年代の珠玉のエピソードで紡がれた一風変わったストーリーが新鮮で良かったです。主人公の苑の計算されていない素朴な健気さに心を打たれました。

特に後半の展開は思いもしてなかったので、度肝を抜かれました。結末も手放しに喜べない気もするけれど、人生確かに全てクリアー(透明に澄んだ)にという訳にいかないので、こういう形で落ち着くのかなと思いました。

ところで、この小説の帯に「このBLがやばい 2018年度版BL小説ランキング」第一位と書いてあったのは、この作品じゃないでんですね・・。よく見ると、同じ作家さんの他作品でした。それでもこの小説も面白くて一気に読めたので、購入して正解でした。この作家さんは、何気無い日常のエピソードを掘り下げるのが上手な方だと思いました。こういう派手な世界観やドラマティックな展開が無い淡々とした日常を描く話って作家さんの力量が問われる所だと思いますが、最後まで飽きる事なく読者に読ませるのは流石です。かなりのベテラン作家さんのようですね。遅まきながら注目していきたいと思います。


3

BL小説初心者

普段BLは漫画ばっかりで、小説はほぼ純文学しか読まないです。
先日木原音瀬先生の「ラブセメタリー」を読んで先生がBL出身だと知ってBL小説も読んでみようと思い、色々探ったなかから前々からpixivでファンだったyocoさんのうつくしいイラストと感想レビューを頼りに購入しました。
めちゃくちゃおもしろくて一気に読み切ってしまいました。
苑の言葉はいつも明渡を否定するもので、もやもやすることもありましたが、彼の家庭環境問題が前提としてあったので不自然さはなく人物の造形が巧みでした。
明渡から苑への恋愛感情も読者に疑念をもたせながら進み、ある事件がキッカケで新たな展開をみせる、その部分はドキドキと切なさで忙しかったです。
漫画を読む時もbasso先生やヤマシタトモコ先生、ヨネダコウ先生や中村明日美子先生、井戸ぎほう先生など、行間を感じる漫画が好きなので、はじめて読むBL小説を「キス」にしてよかったです。
一穂ミチ先生の他作品も読んでいきます!

5

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