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表題作moment

雑賀明渡、苑の恋人で起業家
蛇抜苑、明渡の恋人でマッサージ師

あらすじ

「キス」番外編。
本編後、2人がバーに行くお話です。

作品情報

作品名
moment
著者
一穂ミチ 
媒体
小説
サークル
MICHI HOUSE〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
キス
発売日
3.7

(7)

(3)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
25
評価数
7
平均
3.7 / 5
神率
42.9%

レビュー投稿数1

「キス」その後 距離を手探りする明渡と苑が微笑ましいです

「キス」本編→あとがき→noteのこばなし、の続きです。
苑は、仕事終わりまで待っていた明渡に戸惑いながらも、以前城戸に連れられて来たバーに明渡を誘います。

静かなバーで話しているうち、苑は、明渡と上京した日に飲んだビール、明渡を置き去りにした夏の夕方、父の葬儀の後に体を重ねたことを思い出し、心が揺れます。期待したくないのに、明渡の傍で声を聞くのが嬉しい、でも苦しい、これからどうなるのだろう、と。
別れ際、駅の改札前で唐突に苑に口づけた明渡は、「おやすみ」とあっさり帰っていきますが、いつの間にか苑のバッグに自分の連絡先を入れていました。

明渡と苑が、まるで付き合う寸前の恋人同士のようで、読んでいてドキドキします。明渡は苑に態度で「好き」と伝えてきますが、以前のように強引ではなく、苑を待っている感じがします。苑も、明渡が好きだけれど、どうしようかと迷っていて。気持ちは向き合っているのに、距離を手探りする二人が、微笑ましいです。恋をやり直しているのだなあ、と思いました。
もどかしいけれど、二人はまた必ず結ばれるのだろうな、と予感できるお話でした。ぜひ、幸せな二人も同人誌で書いていただきたいです。

5

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