この感情は、愛なんて言葉じゃ片付かない。

花と月

hana to tsuki

花と月
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×21
  • 萌4
  • 中立6
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
47
評価数
16
平均
3.3 / 5
神率
31.3%
著者
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS ~ガッシュコミックス~
発売日
価格
¥630(税抜)  ¥680(税込)
ISBN
9784796411172

あらすじ

幼い頃にヤクザの菅原に拾われ、命をとりとめた神崎。
やがて菅原は組長の座を継ぎ、神崎も右腕として菅原を支えるようになる。しかし、組はすでに傾き始めており、前組長の尻拭いに明け暮れる日が続いた。そんななか、組を守るため、菅原が他の組のヤクザに抱かれている事を知る。
全てに終止符を打つため、神崎はひとり暗躍しはじめ……。
冷徹な舎弟×飄々とした組長 歪んだ情愛の行く末は――。

表題作花と月

神崎(ヤクザの部下)
菅原(ヤクザ組長)

同時収録作品花と雷音

鷲見(幼馴染・高校生)
羽根田(幼馴染・高校生)

その他の収録作品

  • 月の照らす先

評価・レビューする

レビュー投稿数3

世界の全ては、あなた。

とても評価に迷いましたが、最終的には萌で評価させてもらいました。
(他カップルの「花と雷音」は評価の対象にしていません。闇の深さはメインカップルより上かもしれません。)


組長の菅原(受け)と舎弟の神崎(攻め)の物語。
前半は神評価。
そして、後半は萌評価。
後半の菅原の娘登場からは3人が家族になっていく物語へ主眼がシフトしていきます。
疑似家族を作り、最終的に孫も産まれるという幸せな展開は嫌いじゃない。
なのですが、如何せん前半と後半の温度感やら雰囲気の落差が私のなかでうまく擦り合わせができず違和感が・・・。
前半もどちらかというと雰囲気重視なのでフワッとした裏社会モノですが、人物がとても艶っぽく描かれていて魅力的であり、画面から流れる空気感や質感が仄暗く刹那的で魅了されます。
静かに淡々と進んでいく無彩色の世界観。
攻めの神崎が抱える忠義・愛着・執着がない交ぜになった情が身のうちを焦がす表現の仕方も好み。

後半は前半の二人とは別の人物だと思えば「家族を構築する物語」としてアリです。
ですが、もちろん同一人物なので別物として読むのもおかしな話なわけで。
後半は刑務所でお務めを果たした後なので年月が流れ、人物造形に変化をもたらしているかもしれませんし、バッドエンドをハッピーエンドに大転換させることで人生には救いがあり、やり直すことが可能であると読者に見せるのも物語のひとつのカタチとして素敵です。
ただ、娘の登場によって無彩色の世界観から有彩色(ある意味騒々しい)の世界観への移行がどうにも私自身がうまくはまれなかったことが惜しい。

個人的には光の見える終わりが想像できなかったので、救われないままのエンディングの方が物語としては美しく完結したのでは?とは感じました。


峰島さんの物語を購入したのは初めてでした。
他作品のためし読みをしたところ、この作品だけ毛色が違うようですね。
絵柄も好みで時折ハッとするほど魅力的なコマがあります。
また、こうした雰囲気の物語を描かれることがあればぜひ購入したいと思います。

1

ダークさに酔ったままでいて欲しかった…

いままで峰島先生の作品はアンソロジーや雑誌でしか読んだことがありませんが、ちょっと変わった設定だったり惹きつけられるものがあり、本作は表紙を見た時から”買う!”って決めてました。
学生の短編が間にはさまってる以外は、ヤクザの部下とヤクザ組長の話です。

●「花と月」
手下も逃げ出すつぶれそうなヤクザ。
組長の菅原は金策に走り、部下の神崎にも組を抜けるように言うけれど、神崎は「あんたの視界から消える時は死ぬときです」と、どこまでも菅原についていきそうな忠実ぶり。
でも組がこんなことになったのは、神崎が組の情報を横流ししていたせいで、それを知った菅原は…

表紙右側が菅原です。けっして若くはない、でも踏みにじってしまいたくなるような不思議な色気がある男で、見返りにカラダを求められるのも納得してしまう。
神崎は親のネグレクトで行き場のないところを菅原に拾ってもらって、居場所のない神崎は”菅原”に居場所と、自分の存在意義を求めている。
そんな神崎が菅原を裏切ったのは、菅原への執着した愛が理由で、菅原もそれを知っている。
刹那的なくらい、心の奥底から求め合っている二人…
作者さんが暗さに酔いすぎてる気がしなくもないですが、ここまでなら私も惹きつけられるものがあって好きです。

でも、短編のあとに、服役後の菅原と、突然現れた菅原の娘を、神崎が面倒をみる話がはじまるんですが、これが娘を中心に展開する”家族になろう”的なもので…
描き下ろしのepilogueまでくると、ハッピーファミリー物語となり、神崎と菅原が辿りついた未来として喜ばしいのかもしれないけれど、私的にはダークな刹那感を台無しにされたような、”コレジャナイ”を感じてしまいました。

●花と雷音
ヤンキーの鷲見と、普通で気弱そうな羽根田は、周りから不自然に思われても一緒にいる幼馴染。
羽根田がイジメのターゲットとなり、怪我をしたりイジメがエスカレートしていって、鷲見は自分と一緒にいるせいではないかと悩んでいると、今度は鷲見と敵対しているヤンキーに羽根田が乱暴されそうになり…

オチを知らずに読んだ方が楽しめると思うのでネタバレはしませんが、その一緒にいて欲しいって想いは愛なのかな?もう一人にされたくない執着と、一度拒絶された復讐なんじゃないかなって、背筋が寒くなる話でした。
ヤクザの話より、学生のこっちのほうがダークです。

評価は迷いましたが、期待外れ感があったので…

3

ジャケ買いですが、満足できました。

初めて拝読した作家様でした。
表紙がものすごくカッコいいな!と、ジャケ買いです。

任侠の世界が舞台。神崎の視点から言えば、青年期(前期)・少年期・青年期(後期)、成人期、という感じで描かれています。それと同時に受けである菅原も年が変わりますが、神崎を拾って育てている頃の菅原さんが非常に色っぽくて素敵です。
任侠物ということもあり、某有名作品がちらっと頭を過ってしまうことがありました。(某作品も非常に巧みですが、こちらの作家様も非常にお上手なので、比較するつもりがなくても勝手に頭の中で並べてしまうんです、申し訳ないです・・・)
でも、こちらはこちらでオリジナリティのある作品だったと思います。

とても簡単に言ってしまえば、神崎の菅原に対する超絶な執着ものなんですが、自分を「犬」と評してるだけあって、私は執着というよりも忠義の方がしっくりくる感じがしました。
執着心や忠義心が恋慕の方にシフトしていく感じが私の中でいまひとつハマりませんでしたが、だからといってそれが不協和音になっているというほどのこともなく、キレイなストーリー展開でした。

途中で【花と雷音】という短編が入っています。
こちらは学生同士の共依存というか病み系のお話。暗い雰囲気の短編で、【花と月】の世界観を壊さずにするっと挿入されているので、これもどこかに繋がっている話かと思いましたが、ストーリーとしては全く繋がっていないです。作者様曰く、時系列で繋がっているそうですが。

【花と月】は、ダークな雰囲気で始まり展開していくのですが、後半になるにつれアットホームな雰囲気になっていきます。一冊の中で十数年という年月が流れているからでしょうか、時がいろいろなことを穏やかに変えていっているのを感じます。神崎も菅原もとっても可愛らしくなってて、「どうぞお幸せに!」という気持ちでラストを迎えられます。

気になるような点はほとんどありませんでしたが、神崎が異常に強くて、どういう設定なんだろう?と思ったくらいです。拳銃持ってる相手をどうやって倒したのやら・・・??

絵柄も美しく、また表現力が非常に高い作家様ですね。
まるで映画を見ているように引きこまれる作品でした。

電子版で購入したので電子限定描き下ろし(1P漫画)が入っていましたが、すごく可愛らしくて面白かったです。シリアスな漫画のあとにこういうコメディ系のが入ってると嬉しいです。

5

この作品が収納されている本棚

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