嬲り者《復元完全版》

naburimono

嬲り者《復元完全版》
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
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レビュー数
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得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%
著者
 

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媒体
漫画(コミック)
出版社
ポット出版プラス
レーベル
単行本
発売日
価格
ISBN
9784866420066

あらすじ

ゲイ・コミックの巨匠、世界的なゲイ・エロティック・アーティスト、田亀源五郎の出発点となった長編処女作品を23年ぶりに完全復元。 堕ちたプロレスラーを巡って、男たちが繰り広げるハードSM巨編。 《復元完全版》では、カラー口絵4ページは当時のまま掲載。 さらに田亀源五郎氏の手元に残る、使用しなかった絵の下描き16ページ分をあらたに付録として追加。

表題作嬲り者《復元完全版》

複数
平山 元プロレスラー

その他の収録作品

  • 付録 未使用下描き
  • 初版あとがき
  • 復元完全版あとがき

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レビュー投稿数1

田亀作品の様式美の始まりとも言える最初の長編作品

94年に刊行された作品の新装版。
今版の発売にあたってオリジナル版では白抜きだった局部を全面的に加筆し《完全復元》されているのですが、あとがきで読めるここまでの経緯が驚愕!
くわしくは割愛しますが、原稿はアナログで、一度描いたものを旧版のコミック化の際に修正液で全部消して出版し、今回また改めて加筆されたそうです。想像しただけで卒倒しそうな労力なんですが…!
旧版との差異は作者のHPで確認できます。
電子版は残念ながら出版社ルールで完全復元された部分に更にモザイク処理が施されています。
《完全復元》をお求めなら迷わず紙版でご購入を。


覚醒剤スキャンダルを起こしてプロレス界を追われたレスラー〔平山〕がヤクザに拾われたのをきっかけに、アンダーグラウンドな世界で次から次へと変態趣味のオヤジ達に目を付けられ《嬲り者》にされるお話。
田亀作品ではお決まりの“主人公総受け”調教モノです。
しかしながら「嬲り者」というこのタイトル、読み終わってから眺めるとなかなか印象が変わってきます。
とんでもない目に遭っているのは間違いなく主人公なのだけど、「さて、嬲られ狂わされたのはどちらだったのか?」となるのです。

平山を最初に拾ったのは霧島組組長〔霧島〕。
しかしこいつは元レスラーである平山を地下試合(賭博プロレス)に出させて荒稼ぎした後、落ち目になってきたところで、平山を言い値で買いたいと言ってきた猩腥会会長〔田端〕にあっさり売ってしまう。
田端は平山の現役時代のファンで、変態趣味ながらも金で手に入った平山をお気に入りのおもちゃのごとく毎夜飽きもせず可愛がるが、組の金で買ったことが“親”にバレて絶縁を突き付けられ、平山を撃って逃走。
撃たれた平山は田端の親分にあたる翠峰会総裁の〔峰〕に拾われ文字通り命拾いするが、これが平山調教開始の幕開けとなる。
3ヶ月後には枷と鎖とピアスに焼印や刺青まで入れられて庭先で犬のように飼われる平山。
そして3年の月日が流れ、平山が再び霧島組に姿を見せることになる。
霧島組に拾われた頃の平山からは変わり果てた姿で───

BL視点で読む田亀作品はここからが読みどころなのですが、
霧島組には平山のことをずっと気にかけている〔奥村〕という平山の兄貴分がいます。
リビドー垂れ流しのポルノを“モノガタリ”に変え、更にはロマンスへと昇華してくれるキーパーソンです。
このキーパーソン如何によって田亀氏の描くSMは悲恋になったり狂愛になったり晴れやかなハピエンになったりと如何様にも変化していくのですが、今回は・・・
作者のあとがきの言葉をそのまま借りるなら、奥村は「クリエイターであり、同時にデストロイヤー」でした。それゆえに物語は「まっしぐらにカタストロフへ」、だけど「同時にプリフィケーションへと突き進んでいく」と。
ただ私の言葉で言うなら、これはプリフィケーションなのか?と思ってしまうのが正直な感想だったりもします。
田亀作品に限らず、漫画に限らず、男性クリエーターの創り出すものには、結構頻繁に「破滅」「破壊」のキーワードがチラつくように思うんだけど、これが私にはなかなか理解しがたいものだったりするのですよね。
なぜ壊すのかと。
どういう心理が働き壊さずにいられなくなるのかと。
あとがきを読んで、奥村というキャラクターを通して、なんとなくちょっとその心理について覗けた気がしました。
それと同時に、やっぱりこれは男性特有の心理かもしれないと思いました。

田亀さんがこの作品に盛り込んでいるテーマは【愛と所有を巡る考察】だそう。
このテーマを引き継いで、その後『銀の華』や『君よ知るや南の獄』が生まれたと仰られているので、BL読者寄りの田亀作品はここから始まっていると思って良さそうですね。
タイトルからちょっとキツイかな?と恐る恐る読みましたが、これも良かったです。
『銀の華』や『君よ知るや南の獄』が合った方にはこちらもオススメしておきます!

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