その愛に終わりはあるか

sono ai ni owari wa aruka

その愛に終わりはあるか
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
20
評価数
6
平均
3.5 / 5
神率
16.7%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
価格
¥659(税抜)  ¥712(税込)
ISBN
9784576180540

あらすじ

けれど、これはきっと、愛がなければできないセックスだ
警視庁捜査一課係長・南野の唯一の弱点は、暴力団組長・鷲沢と長年パートナー関係にあることだったが…。

事なかれ主義のなんでも流せる及び腰――警視庁捜査一課係長・南野の弱点は、指定暴力団組長・鷲沢と長年パートナー関係にあること。
少年時代を血の繋がらない兄弟として過ごし、再会した時には刑事とヤクザ、そこから始まった鷲沢の深すぎる求愛行動が今に至るのだが…。
南野の班が保護した事件の目撃者が鷲沢の若い頃に瓜二つ、しかも父親を捜しに来たことが判明し!? 
とんだ溺愛ヤクザと枯れた中間管理職カップル、いきなり別離の危機!?

表題作その愛に終わりはあるか

鷲沢哲、指定暴力団組長で尚三の長年のパートナー45
南野尚三、警視庁捜査一課の事なかれ主義係長45

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数3

執着も馴れ合いも「愛」であることに変わりはない。

『ダークホースの罠』は未読です。

40歳は不惑の年といわれますが、惑いまくっている40オーバーの男性二人の恋物語でした。
警視庁捜査一課の係長の南野と鷺沢組組長の鷺沢。
二人は10代の頃に親の再婚で義兄弟となり、再び親が離婚したために一時期は縁の切れた間柄。
再会してからは何だかんだとパートナーとして続いています。
物語としては殺人事件と鷺沢の隠し子騒動、南野が上司から受ける求愛といったいくつかの枝葉が絡まりあってひとつのストーリーとなっています。
鷺沢は南野のことを無条件に愛していて、常に南野を心身ともに求めてやみませんが、南野の方は根本的にこの関係は間違っているという認識があり、鷺沢を受け入れつつも拒むという捉え方によっては狡くて身勝手にも思える状態。
個人的に気が強くて自立している(美人)受けは大好きですが、南野については「いい大人なんだから肝を据えて向き合って!」と思う場面がしばしば。
攻めの大型ワンコ(南野限定で)も好みのタイプなのですが「もうちょっと強く出ようよ!大人なんだから!」と思うことしばしば(笑)
でも、このカップルの破れ鍋に綴じ蓋的な関係性は長い年月をかけて出来上がったもので、二人にはベストな形なんだろうなぁ、と。



二人の関係性に終始するのはBL本の醍醐味の一つだと思うのですが、ラブだけではなく仕事描写や二人以外の他者とのやり取りを楽しみたい方にお勧めです。
ちなみに、表紙から受けるシリアス一辺倒な感じではなく、とぼけたというかピントがずれているというか、そんな笑いがそこかしこにある小説でした。

2

大人はみんな狡いのかも

『ダークホースの罠』は未読ですが、こちらだけでも楽しめました。
ただ、主人公南野とその部下、胡桃の会話がちょっと素敵だったので「あちらも読んでみようかな」という気になりましたよ。

警視庁捜査一課係長、南野尚三は連続強盗犯の事件と、管理官である古沢の書類提出に絡む嫌がらせに疲れ切って、二週間ぶり自宅に帰ります。泥の様に眠りこける尚三に卑猥なちょっかいをかけてセックスになだれ込もうとするのは広域暴力団組長の鷲沢哲。一時期、両親が結婚していたことで義理の兄弟であった鷲沢とは、両親の離婚で家族関係が切れた後、互いに26歳の時に刑事と暴力団員として再会します。初めてあった時に尚三に一目惚れしたという鷲沢の熱烈かつ、勝手な求愛に流されて関係を持ったまま、もう19年。闇の世界では飛ぶ鳥をも落とすほどの鷲沢は、尚三だけには頭が上がらないという関係を続けながらも尚三は「鷲沢に人生を狂わされた」「鷲沢さえいなければ結婚もして子どももいたかも知れない」と数少ない二人の関係を知る部下、胡桃に愚痴をこぼしています。そんな中、新たに起きた殺人事件の目撃者、桐本は若かりし頃の鷲沢に瓜二つ。尚三は「桐本が鷲沢の子どもではないか」と疑念を持ち、嫌がっていた関係のはずなのに心が乱れていきます。薬がらみの殺人事件、少しだけ反抗的な態度をとった後に尚三への対応が変化した古沢管理官との関係、桐本と鷲沢は親子なのか、様々な事態の混乱の中、45歳同士、捜査一課と組長という禁断の熟年カップルの未来は如何に?

尚三は狡い男です。
作中、何度も鷲沢にそう言われるのですが、私が最も狡いと思ったのは「鷲沢がいなければ」と何度か思う所なのですよ。本当にそう考えている訳ではないのに、相手の所為にして自分の気持ちに向き合わない所。相手が自分に惚れている、自分を決してないがしろにしない自信があるからこそそう思えることを知っていながら、そう考えちゃう。これは狡いよね。
でも同時に「45歳位になっちゃえばそういう風に思うこともあるよね」とも思うんです。
また、熱血刑事じゃないくせに、実は「仕事が一番」なんですよ、この人。捜査のために、鷲沢を『足』として使っちゃったりする。そんな所もちゃっかりしているというか、狡い大人なんです。

でも、本当に追い詰められた時に、尚三が何を選んだのか。
そして、尚三に一番として選ばれる事を19年間待ち続けた鷲沢が、どういう対応をしたのか。
これがこのお話の最高の読みどころ。
大きいお姐さん方には「ああー、こういう夫婦(『夫夫』だけどね)っていいわぁ~」と、思わずため息が出る方も少なくないのではないかと。

谷崎さんの語り口は、あいかわらずとぼけていてコメディなのかシリアスなのか解らないし、細部まできちんと展開してくれません。
でも、私はそこが好き。
リアル人生なんて、事細かに解るものではないですから。
『解らない部分、話されない事実があって、その中で、叶うかも知れず、叶わないまま終わってしまうかも知れない願いをちらちら垣間見せながら、沢山の人たちの恋や仕事が明日も続いて行く』そんなお話を、愛おしいと思ったのでありました。

2

長く共に居るからこそ、たどり着く境地がある

「ダークホースの罠」のスピンオフになるそうです。
そちらは未読ですが、今作のみでも問題無く読めました。

で、こちらなんですが、溺愛ヤクザと捜査一課係長の熟年夫婦になります。二人共に45才!!
しょぼくれたオヤジの哀愁と、長い日々を共に過ごしたからこそ、たどり着いた境地みたいなものが、なんとも心に沁みました。


内容です。
事件に追われて常に疲労困憊の捜査一課係長・南野。
実は指定暴力団組長・鷺沢と長年パートナーの関係にあります。
鷺沢とは少年時代に義理の兄弟として過ごし、刑事とヤクザとして再会してからは流されての恋人関係に。
そんなある日、とある事件の目撃者が鷺沢の若い頃に瓜二つ、しかも父親を探しに来日した事が判明しー・・・と言うものです。


こちら推理サスペンス要素ありの刑事もの。
と言っても、事件にそれ程派手さや、アッと驚く意外な展開は無いです。
中年の中間管理職刑事が、地味~に日々の細々した仕事を頑張ると言った所でしょうか。
仕事に忙殺され、厄介で面倒くさい上司に悩まされと、中間管理職の悲哀が存分に描写されてますが、個人的には前半のこの部分に特に面白味は感じませんでした。
ただこれは、全くの個人的な好みの問題でして、事件の解決に向けて地道に頑張る刑事さん達の活躍が丁寧に描写されてる為、興味深く楽しめる方も多いのでは無いかと思ったりします。

で、個人的に萌えた部分ですが、おじさん二人の関係です。
鷺沢がかなり溺愛系なのです。そして南野は(鷺沢に対してのみ)超邪険。
南野が好きで好きで仕方ない鷺沢が強引にチョッカイを掛けまくり、それに塩対応の南野。冷たくあしらわれ、いい年したオッサンが拗ねてるのが存外可愛くてですね。
また、その拗ねた顔のイラストがとっても魅力的でキュンとさせてくれる。yocoさん、拗ねた中年まで完璧。

腐れ縁とかよく申しますが、この二人はまさにそれなんですね。
長年共に居るパートナーだからこその遠慮の無さとか、「情」を感じさせてくれる空気感がすごく萌えるなぁと。
あとしょぼくれたオヤジ感ありありの南野ですが、エロでの艶っぽい誘い文句がギャップがあって良かった!!

しかしですね、この二人が今の関係に落ち着いた経緯なんかが、回想でサラッと書かれてるだけなのですよ。そこめちゃくちゃ重要!!
また、鷺沢が何故そこまで南野を好きなのかも書かれて無い・・・。
彼がこれ以上無いほど南野を好きなのはしっかり分かりますが、それに説得力を持たせる為に、そのへんを省略しないで欲しい。
そして二人の馴れ初め(?)、無理矢理強姦シーンも書いて欲しかった。執着攻めが受けを強姦するの、大好きだから!!

あと、事件はちゃんと解決、鷺沢に似ている目撃者の青年の件も丸く収まります。ところで、この青年が鷺沢によく似てた理由は?

そんな感じで、すごく萌える部分と惜しい部分が混在しておりまして。
評価に迷いますが、南野に邪険に扱われながらも愛情全開の鷺沢がキュンキュンさせてくれたので「萌」で。
もうちょい事件とラブのバランスがいいともっと萌えたと思うのですが・・・。

3

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