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ぼくは灰も残らない恋がしたい

boku wa hai mo nokoranai koi ga shitai

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表題作ぼくは灰も残らない恋がしたい

圭、リーマン
藤木、ライター・男娼

同時収録作品ラブチェア・アフェア

長岡、同僚のリーマン
伊原、同僚のリーマン

同時収録作品社内恋愛

望月、リーマン
奥田、リーマン

同時収録作品体感熱

神田川、リーマン
守屋、リーマン

同時収録作品星にシャバダバ

田端、櫻井の部下
櫻井、社長秘書

同時収録作品裏通りの姫

名前の記載なし、ご主人様
ご主人様の奴隷

その他の収録作品

  • おまけマンガ
  • あとがき

あらすじ

初恋の人と姉の結婚式の帰り、圭は行きずりの男とホテルへ。
どこか飄々としたその男は、圭にキスの経験すらないと知ると、
キスや裸で触れ合うことを教えてくれた。
そんな彼に初めての告白と失恋も経験させてもらい、
すべては一夜の夢になるはずだったがーー…。
臆病すぎる男たちの屈折した恋を描いた表題シリーズ他、
不器用な大人の恋を詰め込んだ待望のコミックス!!

作品情報

作品名
ぼくは灰も残らない恋がしたい
著者
ユキムラ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
ISBN
9784801962446
3.4

(34)

(6)

萌々

(11)

(11)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
112
評価数
34
平均
3.4 / 5
神率
17.6%

レビュー投稿数8

中編と短編がいくつか

表題作で結構ボリュームがあった気がしますが、他にも短編がいくつか収録されていました。

久しぶりのユキムラさんの作品。
表題作は、ふられてしまったゲイの主人公が、一夜限りと自分の初めてを捨てに行ったところで、物書きに出会うというお話。
ひょっとすると読み切りだったものが連載化したものか、少しお相手のキャラがぶれたような気がします。
出会いでは割と節操のない遊び人という雰囲気でしたが、後半は、こちらも一世一代の恋に破れて恋愛ベタになっているという肉付けがされていました。

背景が少し白っぽいのが気になると言えばなりますね。

短編の方はどれもピリッと小気味が効いていて、むしろ表題作よりよかったです。
そちらはおすすめ。

0

どちらかといえば好き

本屋にずっっとあったので気になって購入させていただきました。

スーツを着た男の人達の話が多いと行った印象で、絵柄も表紙の通り(褒め言葉)です。

萌とかそういう次元ではなく、大人の恋愛?って感じがしました。高校生同士の若々しい恋愛も見るのは大好きなんですけど、やっぱりこういう複雑な感じの大人の恋愛もいいですよね…。若気の至りとは違って、色々考えた上での恋愛となると、それこそ色々なものが降り掛かってくるわけであり…。男同士となると…とか考え出す大人同士の葛藤とががうまく描かれていていい感じでした。まぁ、なんかやかんやで恋する男性は世界の宝というわけです。

ほんと場違いなこと言うかもしれないんですけど…、表紙の男の子が誰かわからなくて……。それこそ代表作の子かな?って思ったんですけど、代表作の子たちとはなんか違うというか……。誰なんだろう…。

評価が難しい作品でしたが、是非たくさんの方に読んでいただきたい作品でもあります。

0

はじめて、の執着

恋心を伝えられずに終わった初恋。
その男と姉との結婚式の帰り、はじめてのゲイバーに入り男性をひっかけてホテルへ。
話を聞いてもらい、身体を重ねて別れた。
その時のことが忘れられず、そのバーに通い詰めるもあの人とは出会えなかった……しかし?

というお話なんですが。
執着、忘れられない気持ち、偶然の出会い、といったものが
あますことなく込められた作品です。

同時収録のお話もなかなかにぐぐっと心の深いところに入ってくるような作品たちでした。

0

大人!

まずはこれまでのユキムラさんらしくない表紙にがつっと持っていかれました。すごくいい。もともと味わい深い作品を書かれる方だと思ってましたが、こういう表情はイメージじゃなくて、でもすごくいい。それだけでずいぶん評価アップだった上に、内容もとてもよかったです。

表題作は言葉にするなら切ない恋のお話なのですが、これを言葉なんかで説明してしまうともったいない気がします。心の機微が作品の雰囲気を作り出していて、これが奥深くていいのです。しばらく雰囲気に浸って切なさをかみしめられます。
ほかの作品も短編なのですが、どれもよい。短編だから当然短いのだけれど、その短さの中で世界が出来上がっているというか、しっかり表現されているので読みごたえがあります。たとえるなら、言葉の数は少なくすぐに読み終えられるのに、小説を読んだように満足感がある詩のような。ポエムっぽいのとは違います。
私はこれ、Stingの曲が似合う気がしました。主張は強くないのに聞けばちゃんとそれとわかる、少し掠れていながら艶も伸びもある、さりげない表現力がすごい。軽やかなのに土台はしっかりしている。そういう複雑な味わいがあるところが共通していると思います。
そこが大人向けだと思った理由です。
ヨネダコウさんの「どうしてもふれたくない」から甘さをぐっと控えたようなイメージ。
これはじわじわ来ると思います。

5

心が追いつくまで

短編集で、超短編の1作品以外は全てリーマンものです。

「ぼくは灰も残らない恋がしたい」
一度も告白も経験もないゲイ・圭が主人公。
初恋相手と自分の姉の結婚式のあと自暴自棄になり、初めてゲイバーに行き泥酔して、目が覚めたら見知らぬ緩い雰囲気の男性とホテルにいて…
初めての他者との肉体的触れ合い。その「初めて」がいつまでも心に残り、ゲイとして経験を重ねるようになっても想いがこじれていた…
そんな始まりですが、この後はけっこう意外な展開。
偶然再会して、なぜか3Pして、相手男性の抱えていた秘密を知り。
結局偶然も続くと運命。になるんでしょうね、多分。
私の驚きは、圭が「攻め」になっていたことです。

「ラブチェア・アフェア」
私、この1冊の中でこの話が一番好きです!
会社の同僚の長岡と伊原。一緒にDVD観てて、酔って、自然にキスしてた…
そこで我に返ってごまかして、会社でも何もなかった素振り。
でも伊原は実際はグルグルしてます。
そんな気持ちのまま会社の女の子に誘われてスポーツ施設に行ったらなぜか長岡がいて卓球勝負になる。お互いすごいプレー炸裂。
その帰り道でお互いの気持ちを確かめ…
自然にキスを交わすときの気持ち、それは幸せな気持ち、ただ好きだっていう気持ち。
足だけで器用にパンツを脱ぐ伊原がカワイイエロい。
そしてどっちがいい?と聞く長岡も。(伊原は入れてほしい側でした。)

「社内恋愛」
社内恋愛が苦手な奥田。それはアレコレやってるのによく素知らぬ顔ができるな、という潔癖性?
そんな社内恋愛CPの結婚式後に、一緒に飲み直してた望月(♂)となぜかそんな事に。コレは男女だと結構あるあるですよ。
でもこれで「何食わぬ顔の仲間入り」っていうのは面白いね。

「体感熱」
再会もの。
学生の時、自慰の延長、好奇心の行き過ぎで抱いていた相手・守屋。
でも守屋の方は、もちろん好きでなければ抱かれたりはしない。2人はまたここから始まります。

「星にシャバダバ」
ちょっと変わったお話ですね。
幼い頃から一筋に「社長」を想う秘書・櫻井。
櫻井がちゃんと休暇を取っているか見張り係になった社員・田端は無人島で櫻井と一泊する事に。
そこで田端と櫻井はそういう事になり…
櫻井は社長を吹っ切り、田端は櫻井に恋しちゃったかも。

「裏通りの姫」
超短編。時代も国も背景も不明。
美しいドレスを持ってきて家に囲っている男に着せる主人。
主人のねじれた恋心。それがわかっているから男の方から誘っている…

「おまけまんが」
「社内恋愛」の奥田x望月その後。ラブラブのようですよ。

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