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アルコホール・コミュニケイション

alcohol communication

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表題作アルコホール・コミュニケイション

トモ, 美大生
ナヲ, 社会人

同時収録作品第4話-第5話

ユミ, 元バンドマン
ナツ, フリーター

同時収録作品さんかくのなまいき

フィル, 16歳
エリ, 26歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

歌舞伎町のスナックバー『或子(アルコ)ホール』には、学生やサラリーマン、フリーターや売れないバンドマンと、あらゆる人間が集まってくる。トモとナヲも、或子ホールで偶然出会っただけの二人だった。美大生のトモは卒業制作や友人関係で悩み、社会人のナヲは元カノを引きずり続けている。悩みを打ち明けたり隠したりしながら、いつしかその関係は、互いに大切なものになっていき……。ミステリアスな元バンドマン・ユミ×忠犬フリーター・ナツのスピンオフも収録。たらつみジョンのBL、アンダーグラウンドな街を舞台にした青春&エロス群像劇!


作品情報

作品名
アルコホール・コミュニケイション
著者
たらつみジョン 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
ISBN
9784834264128
4

(36)

(13)

萌々

(13)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
147
評価数
36
平均
4 / 5
神率
36.1%

レビュー投稿数5

年の差カプ盛り♪若者達の純粋さが眩しいです!

たらつみジョンさん名義ではお久しぶりの新刊ですねー!
.Bloomでお見かけしてコミック化を楽しみにしていました\(^o^)/

2カプ入りの表題作と、読み切りがひとつ。全部で3カップルのお話が読めます。
いずれも年の差カプで、若者達が可愛くて眩しい!
デビューコミックの暗さとは打って変わって、夜明けだらけの1冊です。

「アルコホール・コミュニケイション」(全5話)
新宿ゴールデン街の小さな呑み屋「或子ホール」を舞台にしたお話。
前半3話がトモナヲ編(年下×年上/エッチなし)で、後半2話がユミナツ編(年上×年下/エッチあり)です。

〜トモナヲ編〜
過去の恋愛を引きずって前に進めないままの大人と、「恋愛」がこれまでピンとこなかった若者が、或子ホールで出会ってお互いに刺激をもらっていくようなお話でした。
このお話、ナヲ視点とトモ視点の両方から描かれているのが良いんですよ。
若者が大人に抱く大人への憧れと自分の未熟さに対する焦り。その一方で、大人が若者に抱く若さへの羨ましさと自分の情けなさに消えて無くなりたくなるような気持ち。
そんな年の差モノの年齢ギャップのようなものが上手く描かれていて、すでにどちらの気持ちも経験済みの年齢にいる自分としては最初はやはりナヲ側に気持ちが入りやすく、トモくんの若さがキラキラと眩しい。だけどトモ視点を読むと思い出される共感がある。
「かっこいい。こんなん説明いらないじゃん」「俺もそう思ってました」言葉にしがたいものに通じ合える嬉しさがくれるもの。言いたい事はこのやりとりに全部詰まってる気がします。
2人の「今の等身大」な感じがすごく良くって、初々しい2人がたまらなく可愛いです!

〜ユミナツ編〜
母親が水商売(或子ホールはナツの母親のお店)なのを学校で揶揄われるナツにとって、同じくゴールデン街で呑み屋を切り盛りする元バンドマンのユミはかっこよくって憧れの存在。
そんなユミがある晩店で男に突っ込まれているのを見てしまって・・・
ナツが付き合ってないのにセックスだけするなんて…!って子なんです。
そんなナツにあてられて打算的に性欲を解消していたユミが変わっていくお話。
攻めのユミが相手違いリバなので、ダメな人はご注意ください。
・・・とお知らせしつつ、意味のあるリバが大好きな私としてはココが非常に美味しい萌えポイントでした♡
こういうリバが好きなのよ〜( ´艸`)
ユミのセフレだった斉藤がこれまたあっけらかんとしたヤツなのですよ。憎めないどころか好きw
センタータン(舌ピ)を付けてるユミのエッチはエロスです。

ゴールデン街=アンダーグラウンドってことはないと思うけど、ちょっとこうメインストリームから外れた者たちの憩いの場所っていうのかな?そういう場所で繰り広げられる青春群像劇っていいよね。好きです。
たらつみジョンさんの作風、レトロスタイリッシュな絵柄の両方がしっくりとハマる表題作でした。

「さんかくのなまいき」(全1話)
こちらは外国が舞台なのかな?
エッチなしですが、フィル×エリ(年下×年上)のようです。
人生で初めてできた恋人を突然亡くして以来ずっと家に引きこもりっぱなしのエリ。
姉にケツを叩かれながら参加したコミュニケーション能力向上セミナーでフィルに出会います。
タイトルの「さんかく」というのは、エリが子供の頃に作っていた子供達だけの秘密基地みたいな場所(天井からシーツを吊るして作ったテント型の空間)。ここでだけは自分の気持ちを正直に言えて、外だと言えないことも怖がらずに言える魔法がかかる。
そんな「さんかく」の中で2人がそれぞれに抱えているこれまで誰にも言えなかった心の中の鉛のようなものを一緒に溶かしていくようなお話です。
そしてちょっと「なまいき」なんですフィルが。
フィルは16歳で、エリは26歳。
「大人が言えない事を言ってあげる」だなんて、これもやっぱり年下側の若者力が眩しいったらない。フィルのたくましさに思わず私もきゅんときました。

描き下ろしは3カプのその後が少しずつ読めます。
同じ年の差カプでも、当たり前だけどタイプは全然違う3カップル。
トモナヲ・・・外から見たらお花畑カプにしか見えないカップルが醸し出す「でも実際はやることやってるよ」な空気感、萌えます♡
ユミナツ・・・ユミのエロテクに翻弄されるナツ。ナツはどこまで開発されちゃうのかな。
フィルエリ・・・親子にしか見えないんですが、主導権はすっかりフィルにありそうですね。エッチ見たかった…(腐女子の煩悩ですすみません)

それぞれのお話をもっと長いページ数で読みたかったな〜と作者の長編ファンとしては思うので「萌2」にとどめてしまいましたが、今の季節(初夏)にピッタリで眩しい爽やかさが心地良いコミックでした♪
本コミックがハマった方にはたらちねジョン名義の作品も是非にとひっそりオススメしておきます!

【電子】シーモア版:修正○、カバー下なし、裏表紙なし、電子限定特典(メッセージ付きイラスト)付き

2

すごくよかった

神にしようかと迷ったけど、どれももっと読みたかったという長さの点でちょっと読み足りなかったので、今後へのきたいを込めて萌2に。

或子ホールという伝統のバー。双子の女の子が切り盛りしている。
そこのお客さんのナヺさんと、美大生のトモ。恋人ときちんと向き合ってこなかったことを悔いながら、日々仕事をするナヲ。一方、まっすぐなトモ。
バーで知り合っただけだけど、酔っ払って展覧会のチケットをもらったところから二人の交流が始まる。

話してみたら、普段はクールなナヲは冗談ばっかり言っているし、大学では人にあまり感心のないおとなしそうなトモは、何でも思ったことをストレートに言うまっすぐな子で、年の差だけれど気の合う二人だった。

人生の達人のような双子がお話をまわす役になっていて、トモにふられた女の子はかわいそうだけど、ナヲが幸せになれてよかった。

あとは、歌のうまい青年と、Hなお兄さんのお話と、恋人をなくして気力をなくしていたエリが、不登校になった高校生フィルとカウンセリングで運命的な出会いをするお話。

どれも読み応えある人生ドラマになっていてよかった。たらちねジョン名義の作品も好きです。

1

年の差カプ揃い

新宿ゴールデン街のバー「或子ホール」を舞台にしたオムニバスが二編と、関係のない短編が一つの計三つ。

いずれもどことなく心に隙間を抱えたような大人が、純粋な年下に出会って……というやつで、若者のキラキラパワーが全開してるくせに何となく薄暗さを感じるのは何故だろう?
この方は、他にどんな作品を?と調べたら「アンノウン」
表紙&レビュー見ただけでビビって読むのは諦めてるあれかー!と。

あちらはバッドエンドばかり。
こちらはハッピーエンドばかり。
だけど隠しようのない個性みたいなのが滲み出ていて良かったです。

【表題作の1話〜3話】
卒業制作に打ち込む美大生×アパレル社員ナヲのお話。
何かと逃げがちなナヲは、夢に向かってまっしぐらなトモが眩しい。
だけど学生のトモからすると、社会人のナヲは「大人」に見えて……。

自分にはないものを見て憧れたり、劣等感を感じたりしてた二人が、それぞれの「等身大」でいいじゃん、というところにたどり着いてて◎

【第4話〜】
家業がバー「或子ホール」ということで同級生から色眼鏡で見られていたけど、そこらの高校生よりもむしろ純粋培養なナツ。
そんなピュアっ子が憧れのお兄さん・ユミのエロい姿をうっかり見てしまい……

このバンドマン崩れのユミがネコもタチもどっちもイケるってところが、爛れてる大人って感じ。
きっとナツがユミで童貞卒業する日もそう遠くはないはず。

【さんかくのなまいき】
恋人を亡くして半年のエリ。
毎日鬱々と引きこもっているのを見かねた姉によって強制参加させられた「コミュニケーション向上スクール」で10歳年下のフィルに出会って……。

出会ったことでお互い救われた、救われるんだろうなぁという明るい未来を感じさせる終わり方になってて、ほんと若さって眩しいなと。

1

青春っぽい

表題作品では2カプのお話が読めます。
まずは歌舞伎町の店"アルコホール"で出会った美大生のトモ(攻)とアパレル会社に勤めるナヲ(受)が、美術館デートを繰り返しながらお互いを意識して好きになるカプの話。次にアルコホールのオーナーの息子ナツ(受)と彼のギターを楽しそうに聞いてくれる大人のユミ(攻)のカプの話。
表題作品以外で、"さんかくのなまいき"という、コミュニケーション向上スクールで出会うエリとフィルのお話が読めます。

トモとナヲのお話の、お酒の席での約束なのでナヲの話なんて忘れてるかなって思ったら、律儀に覚えていて楽しそうにするトモが可愛かったです(^^)最初は見栄張りのつもりで"2枚"のチケットを貰っていたナヲの気持ち…切なくて、あぁ分かるなぁって思っちゃいました。でも次第にトモとの距離が近づき、彼のための"2枚"になっていくのが私も嬉しかったです(^^)"コミュニケーション向上スクール"も私には興味深かったです!

アッサリした感想ですみません。もう少し各お話自体が深くてもよかったかなと思いました。

1

萌えあり良い話

先生の前作品「アンノウン」が闇濃くて好みじゃなく気分悪くなってしまったので、本作を怖々読みましたが、こちらはうってかわって闇展開なく良かった。
(内容確認せず買う私が悪いんですけど)

絵が洗練されたでしょうか。
線が細くなり見やすくなった気がします。

過去、恋人にちゃんと向き合わず振られてそれを引きずっているナヲ。
昔から周りに馴染めず恋愛の感覚がよくわからなかったトモ。
2人が出会って、一緒に美術館行くようになって、惹かれ合い、変化してくっつくところがよかった。

美術館で会うのいいですよね。
趣味や気が合う人とそういう場所を一緒に回ると楽しいのわかる。

ユミとナツの話もよかった。
ユミがめちゃくちゃ色っぽい。エロい。

最後の、飲み屋の双子のセリフ
「ここはさ 生き方どうこう言われんの嫌いでさ 酒でも飲まなきゃやってられないような 嘘つけないようなやつがやってくる そういう場所だよね」
が好き。
(お酒飲めない人も、その人なりのそういう場所をそれぞれ持っていると思うし)

このセリフのコマが、ユミとナツの路地裏ちゅうシーンなのがまた良い。

さんかくのなまいき
も良い話。
ナヲとトモみたいな関係性。
エリがいいキャラ。

描き下ろし
も、全CPのその後のらぶらぶで萌えでした。

1

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