お医者さんと春の嵐

oishasan ro haru no arashi

お医者さんと春の嵐
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
14
評価数
3
平均
4.7 / 5
神率
66.7%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
価格
¥650(税抜)  ¥702(税込)
ISBN
9784829626481

あらすじ

自宅兼フラワーショップの九条の家で暮らす九条夕焼と医師の大野木甫は、夫婦同然の恋人同士。医局に新たに加わった女性が甫に渡した手紙が、九条と甫の仲に嵐を巻き起こして……。

表題作お医者さんと春の嵐

九条夕焼、フラワーショップ店主
大野木甫、大学病院臨床教授

同時収録作品お医者さんと春の嵐

深谷知彦、甫の部下の理学療法士
大野木遥、甫の弟でコッペパン専門店店主

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レビュー投稿数2

大切な人だからこそ

本シリーズは
元ミュージシャンの花屋店主と
元整形外科医のリハビリ科臨床教授のお話です。

リハビリ科に配属された理学療法士によって
投げかけた波紋が巻き起こす騒動について。

受様は大学付属の病院の
リハビリテーション科長です。

リハビリテーション科は
整形外科の附属部署扱いで
今までの受様は講師でしたが
春から臨床教授という肩書きになり
責任とともに仕事も増えます。

異動した当初は部下との関係に悩み、
ギクシャクした事も有りましたが
今はすこぶる良好で

私生活でも
病院前の花屋の店主である攻様宅で
幸せな同居生活を送っていました。

ところが
産休に入る理学療法士の代打として
入局した女性理学療法士が
受様に淡い恋心を抱いた事から
2人の間に大きな波乱が巻き起こります。

その理学療法士は20代前半の
明るく元気な女性ですが
上司としての受様に好印象を抱き、

同僚に受様の恋人の存在を
問いかけるのですが

公私をわける受様は医局内で
攻様の存在を公にはしておらず
同僚達も暗黙の了解(笑)敵にに
見て見ぬふりで通していた為に
彼女に希望を抱かせてしまいます。

そんな状況の中、
彼女は受様に貸りたハンカチを
返す際に一通の手紙を忍ばせます。

しかも手紙の存在を
最初に目にしてしまったのが
攻様だったのです!!

お礼と共に好きになっても良いかと
積極的なアプローチをされた事に
自分というものがありながらと
悋気を迸らせる攻様に

受様は謝罪と共に
理性的な見解を述べるのですが
彼女と攻様への対処に差があると
更に攻様を怒らせてしまいます。

1通の手紙は攻様の中に凝っていた
不の感情を掘り起こす事になり
攻様は受様から離れることまで
考え始めてしまいます。

果たして攻様が出す結論とは!?

本シリーズは
兄カプ・花屋×医師と
弟カプ・理学療法士×コッペパン屋という
4人が織り成す日々の生活を主体として
それぞれがぶつかり合いながらも
それぞれが成長していく物語です。

前巻はHPで掲載中の4人の日記を
まとめた1冊でほのぼの短編はあったものの
長編としては約3年ぶり新作ですので
とっても楽しみにしていました♪

前巻では攻様宅をリフォームし
受様は攻様を人生のパートナーとして
攻様宅での同居生活に踏み出します。

受様は攻様との付き合いで
少しづつ他人との関り方を学び
医局員との関係も改善されましたが

産休代員として新しくやって来た
若い女性理学療法士が
受様に好意を抱いた事から

攻様が過去の恋愛に学び
受様との関係を良好に保つためにと
抑え込んでいた思いが
膨れ上がって爆発してしまいます。

恋人を誰よりも大切にしたいし
大切にして欲しいと願う攻様ですが

受様は医局長として
個人経営者の攻様ほどには
身軽ではありません。

そんな受様の立場を判りつつも
自分の気持ちを抑えられない攻様が
どういった結論を出すのか。

時にはぶつかり合う事で
解決への道に辿り着けると知りつつも
好意のある相手とぶつかる事は
自身の信じるものを覆す事にもなりかねず
なかなか難しいものです。

そんな2人のままならなさに
ハラハラしながら
2人の出す結論をドキドキしながら
読み進めました。

今までは機微に疎くて不器用な受様を
大らかな包容力で優しく支えてきた
攻様でしたが

今回の騒動で攻様にもまた
受様とはまた違った葛藤があったのだ
と新鮮にも感じました。

今回は受様の弟のコッペパン屋に
TV取材が入るという行幸もあります。

こちらも多少のスッタモンダがありますが
受様の弟君が意外に大人な対応だったり
攻様のモヤモヤ整理にも一役かってて
弟君の成長度合いがすごくて
ちょっとびっくりでした(笑)

今回中頁のカラーイラストが
表紙をデォルメした水彩画バージョンで
すごく可愛いです♡

表紙を開いた時に素敵過ぎて
もしかしてお話の中でこんなシーンが!?
って期待したけどなかった…
ちょっぴり残念でした (>_<)

それぞれのカプ同士、
そして彼ら4人の関係も更に密になり
今後のお話も更に期待しております♪

今回は年の差&年下攻めで
千地イチさん『君だけが僕の奇跡』を
おススメ作とします。
本作は9才差ですがこちらは10才差です。

1

あふれた想いが、嵐を吹き飛ばしたみたいです

椹野さんの作品、初読みでした。
タイトルの「お医者さん」と椹野さんの監察医というプロフィールに、大変興味を惹かれ、本作品を手に取りました。表紙イラストの優しい色彩と、表紙のメルヘンバージョン?の口絵イラストも、微笑ましいです。

読み始めて気付いたのですが、こちらはシリーズものだったのですね!
登場人物たちのこれまでのいきさつがさりげなく織り込まれていて、不明な点なく、楽しんで読むことができました。作品全体を通して物語の流れと心理描写も明瞭で、理系の方の文章という印象を持ちました。

大学病院のリハビリテーション科・臨床教授の大野木甫(はじめ)は、恋人・九条と、自宅兼フラワーショップの九条の実家で暮らしています。昨年のリフォームのときに、九条の提案で甫の書斎スペースを作るなど、二人の関係は夫婦同然。そんな時、医局に新しく入ってきた女性職員が甫に想いを寄せて書いた手紙が、二人の間に“春の嵐”を巻き起こしてしまいます。

その嵐が起きるのは、物語の後半に入ってから。それまでは、甫と九条の穏やかな日常、甫の弟・遥と彼氏・深谷とのほのぼのした関係が、丁寧に描かれています。
最初は、まだ事件は起きないのかな…と少しじれったく感じたのですが、九条と甫の丁寧な言葉のやり取りに滲む互いへの想いに萌えたり、甫の朴念仁ぶりに笑ったり、遥の営むコッペパン屋の描写に感心したりするうちに、物語に引き込まれてしまいました。そういった何気ない日常の描写が、本作品の魅力の一つなのでしょうね。

女性職員の甫あての手紙がきっかけで、九条は、何もかも放り出して甫のために駆け付けられる自分と、医局を率いるゆえにそうできない甫の違いは、気持ちの重さの違いで、自分はこのまま甫の傍にいていいのかと、思い悩んでしまいます。

数日間の“家庭内別居”を経て、二人が出した結論が、いつもは冷静な九条が情熱的で、理知的な甫が飛躍していて、そのギャップがとても面白いです。
なにより、その答え合わせの前に、互いへの想いがあふれて求めあう二人に、ドキドキが止まりませんでした。それまでずっと穏やかな描写が続いていたので、余計に心臓がバクバクしてしまって…。情熱的な交わりが、二人の間にあった嵐を吹き飛ばしてしまったように感じました。二人の仲は、これからますます深まるのでしょうね。
驚いたのが、二人の受け攻め。てっきり逆だとばかり(笑)。

九条と甫のこれまでの歩みを知りたくてたまらなくなりました。シリーズを一巻から読んでみようと思います。

5
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