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こんなに駄目カワイイ人は初めて…かも! by 椹野道流
最初はブログに書かれたおにいさんたちの日記で物語が進んで行きます。
慣れるまでは読みづらかったのですが、たまにはこういった形式もいいなぁと思いました。
物語中、濡れ場は一切ありませんでした。
それはちょっぴり残念でしたが、あとがきで作者様が言っていたように、物語中のキーワード(笑)から妄想するのは楽しかったです。
九条の一言一言がなんだか意味深で、ときめきました。
濡れ場が一切ないというのもなかなかいいですね。
物語がほんわかして、BLっぽさがなく、くどくなかったです。
ただ、最初の読みづらさと、物語に起伏がなく、途中から飽きてきてしまうので、神にはしません。
でも、読んでいて癒されて、楽しかったです。
本作は出版元レーベルのHP企画で
椹野さんがほぼ毎日更新していた
「働くおにいさんブログ」を大幅に加筆修正して
書き下ろしの短編をつけてまとめた1冊になります。
最初は約1年間分、
『お医者さんにガーベラ』『お花屋さんに救急箱』の
2組のカプ4人がそれぞれの視線で
日常のあれこれをブログにアップするという形で
進んでいきます。
形式が形式なので絡み場面は全く有りませんが
椹野作品なのでそれもまた可で有ります(笑)
お正月の様子から、食べ物の話、
受様兄弟の子供の頃の話からデートの話まで
4人のリアルな日々が楽しめますよ♪
そして最後の締めくくりに
新年を迎える兄カプのラブラブな大晦日が
書き下ろしで収録されています。
年下ながらも落ち着いていて世話焼きの攻様と
仕事は出来るけど人付き合いが苦手な受様という
花屋店主とリハビリ科医のカプは
攻様宅で大晦日を迎えていました。
夕飯が出来るまでの間
受様は年賀状を書いておりました。
口下手で照れ屋な受様は常日頃から
部下を褒めると言う事ができなかったので
年賀状で日頃の感謝と長所を書く事にします。
そんな受様を攻様は微笑ましく思いながら
今年最後の夕食の準備をしていました。
今夜は受様がネットでお取り寄せした
評判の水炊きセットを仲良くつつき
年越し蕎麦を食べる頃にはTVでは
紅白も終わって雪がしんしんと降りつもる
寺の境内へと切り替わっていました。
貴方に出会えて本当に幸せだと言う攻様に
受様は…
何だかんだと不器用な受様だからこそ
攻様の愛は深まるばかり…みたいな?!
「ゆく年くる年」も除夜の鐘も
2人の熱気を鎮める効果はない様でした♪
前半の日記形式の部分は
サイト掲載時に何日分かをまとめて
都度都度読んでいたのですが
いつもどこまで読んだのか判らなくなったりして
面白い企画だとは思いましたが
私的には読みにくかったので
本作で通し読みのほうが判りやすかったです(笑)
現在も「働くおにいさんブログ」は
レーベルサイトで継続中ですので
更なる続巻も期待していま~す。
今回は元小説である椹野さんの既刊
『お医者さんにガーベラ』をお薦め作としますね。
「お医者さんにガーベラ」「お花屋さんに救急箱」の
変わった形の続編になります。
主人公たち4人が個人ブログで日々の細々した出来事を
報告しあう、まさにタイトル通りの「働くおにいさん日誌」
既刊の主人公たちのその後のエピソードが垣間見える
ほのぼのとした1冊になっていました。
弟カップルの何気に受け様に尻に敷かれている感じや
兄カップルの順調な生活ぶりなんかも知る事が出来る
なんとも優し癒し系の内容でした。
いったいどんな作品なのかと思ってましたが、読んでみたら確かに斬新ですが、意外と違和感なく楽しめました。
私、これを読んでなぜ九条があんまり・・・なのかわかった気がしました。『明るい(陰惨じゃない)ヘンタイ攻』自体は大好きなんですが、九条の『ヘンタイさ』の方向性が私の好みじゃなかったんですよ。たぶん、丁寧語もそこに拍車掛けてそうです(丁寧語萌えはまったくないので)。
でも、前2作ほど九条×甫CPに苦手感はなかったです。まあブログだから。『会話(じゃないけど)』をつないだようなもので、それぞれのキャラクターを必要以上に深く掘り下げないところがかえってよかった気がします。
Hがないのも私はいいと思いました。特に椹野さんの作品って『もうHなくてもいいよ』と思うことも多いので(Hなしでもラブラブなのはわかるから、って意味ですよ)、なんか念願かなった気分。
終始ほのぼので、なんとも単調に流れて行くんですが、それがよかったです。
お医者さんにガーベラ」「お花屋さんに救急箱」のキャラクターが4人でブログを書いたら・・・。
すごく、ほのぼのです♪
何気ない日常が綴られています。
書き下ろし番外編は、年越しと初詣。大野木甫先生、可愛すぎる(笑)