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表題作かくしごとワンルーム

安達匠,小説家
メイ(坂口皐),ふらっといなくなる謎の同居人

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき
  • カバー下:イラスト、人物設定

あらすじ

小説家の安達は、メイと名乗る男と暮らしている。
スランプに陥ったときに街で出会い、一晩限りのつもりで家に泊めたが
メイとのセックスは執筆のストレスを紛らわせるにはちょうどよく、それ以来同居状態。
居場所を貸すかわりに体を借りるだけの都合の良い関係。
名前も出身地も知る必要はないが、シゴトと称してふらっといなくなっては大金を手にして帰ってくるメイの正体が気になりはじめ…。

作品情報

作品名
かくしごとワンルーム
著者
円藤エヌ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758078337
3.9

(37)

(10)

萌々

(16)

(9)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
143
評価数
37
平均
3.9 / 5
神率
27%

レビュー投稿数3

素敵な物語!

電子書籍で試し読みして、面白くて購入いたしました。野良猫みたいな男の子を拾う物語はBLに多いと思うのですが、拾い主の小説家の安達が、メイの素性を気にしつつも聞かない、という所が効いてます。過去の恋愛から人を好きになることに怯えているメイが、安達を好きになりかけて自ら姿をくらましたことで、安達もまたメイへの想いに気づきます。偶然メイを見つけた安達がぐいぐいいくのは萌えますね。その後の展開はほのぼの感があって、都会の片隅で寄り添う二人が凄く素敵に思えました。
タイトルのかくしごとワンルーム、書く仕事、とかかっているそうですが、これも秀逸なタイトルだと思います。

6

不器用なふたりの幸せ

小説家の安達と謎めいた存在のメイ。
お互いに利用するようなかたちで続いていた同居生活。
でもメイが安達に惹かれていることを自覚したときにそのバランスが崩れてしまうのです…
そうして帰って来なくなってしまったことで、改めてメイが大切な存在だったと安達が気付くのですが、気付いたときにはもうメイは居なくて…
またふたり再会できて本当に良かったです。

お話の流れは単純ではあったけど、揺れ動くふたりの感情がすごくよく描かれているなと思いました。
恋人になってからも変わらず、淡々と愛を伝える安達と意外と照れ屋なメイにすごく萌えました。

2

放浪猫とワンルーム

萌2よりの萌評価です。
都合のよい、体だけの関係。どこのだれとも分からない青年メイを家に招き入れた小説家、安達。
安達は、自分もストレス解消にメイを利用している節がありますが、本当は自分のことをどう思っているか、気になっている様子。

実は、執着しないようでいて、安達に対するメイの細やかな心配りがストーリーの最初からモノローグで語られるので、恋人というしっかりした関係ではない危うさの中に、何か恋の予感みたいなものが感じられるお話になっています。

その意味で、安達ではなく、本当はメイのラブストーリーなのかも。心を許すことができる人なのか、本気ではないふりをしながら、おそるおそる探っている、猫のようなメイ。

そんなメイの素顔に気付いた安達が、二人の心の絆をたぐり寄せる、そんなお話でした。


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