朝、目覚めたら隣に知らないイケメン――! ! ?

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表題作道頓堀フライングジーザス

木下大和,23歳,大家族の長男,元ヤン
新垣北斗,25歳,転勤で大阪に来たばかりのサラリーマン

その他の収録作品

  • 後日談(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下 北斗せんせいの夏休み実験教室

あらすじ

人見知りで華がなくてどんくさい、おまけに童顔な北斗は、
希望していなかった大阪転勤にストレスMAX状態。
やけになって道頓堀川に飛び込もうとしたその時、
一風変わったお説教をしてきた微妙に優しい金髪ヤンキー。
流れで彼のお家[大家族付き]にお邪魔することになり、
酒の勢いでキミみたいなイケメンと付き合って死にたかったと愚痴ると、
「棒なら貸してやれるかも」とセックスする運びとなって…! ?


性格もヒエラルキーも正反対!
じんわり育つ、カテゴリ違いのでこぼこラブ!

作品情報

作品名
道頓堀フライングジーザス
著者
櫻川なろ(なろ) 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
ISBN
9784801963528
4.2

(177)

(100)

萌々

(44)

(22)

中立

(7)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
14
得点
749
評価数
177
平均
4.2 / 5
神率
56.5%

レビュー投稿数14

関西弁+ヤンキー+人情=最高

ふらふらと何気なく手に取って読んでみたら、これがものすごく良かった作品。予想外の良さで、いつの間にやら夢中になって読んでしまった。
こういう出会いがあるからBLを読むのってやめられない。作家様の他作品も読んでみたくなりました。
受けをごく自然と甘やかす男前な関西弁ノンケ攻めにピンと来た方はぜひ!

チャラチャラしたお話じゃないんですよ。むしろそれとは真逆の、アットホームで人情味あふれる可愛いお話でした。
溺愛!優しい!可愛い!と、もうこれだけでもお好きな方はきっと多いのではないかな?と思います。
攻めの大和を含めた木下一家の大らかな空気と発言の数々が非常にカラッとした気持ち良さで、ゆっくりと育まれる2人の恋も心地良い。
ふとした時に読み返したくなるような良作でした。

一方は、23歳にして大家族の大黒柱をしている元ヤンなノンケの男前。
一方は、25歳にはとても見えない童顔かつ気弱で人見知りなゲイのサラリーマン。
一見すると相入れなさそうで、混ぜたら危険そうな2人ですが…
これが、混ぜたら最高な化学変化になるんだなあ。

新天地・大阪で上手くやっていく自信がなく、でろでろに酔ったはずみで派手なイケメンと身体の関係を持った夢を見た…
と思ったら、夢ではなく現実だったというお話。
身体の関係からというよくあるお話ではありますが、導入がもう面白いんですよ。なんというか、空気がもうすでに甘い上にひたすらに優しくて。

ひょんなことから、年中モテ期のような年下の元ヤン大黒柱・大和と出逢い、関係を深めていくことになっていく北斗。
気弱で自信のないゲイ設定の受けって、終始うじうじ流されたまま終わってしまうパターンが多い印象がありますが、北斗は決してうじうじだけでは終わらないのがすごく良くて!性格もとっても良い。
大和と出逢ってからというもの、どんどん可愛くなっていきますし、泣き顔に庇護欲がそそられる上に応援したくなるキャラクターで、なんだか読み進めるたびに愛着がわいてきちゃう。
うーん、可愛いなあ…ノンケの大和が惹かれていくのもすごくよく分かる。
攻めである大和は、一見チャラそうだけれど本当に優しくて家族思いで、ごくごく自然に北斗を甘やかして可愛がる、読んでいて気持ちの良い好青年。
良いと思ったことも、ここは少し…というところも、思ったことは包み隠さずに相手に合わせたストレートさで口に出してくれるからか、年下攻めなのに安心感がすごい。
痒いところに手が届く良い攻めでした。好きだ。
相性抜群のいちゃいちゃが可愛くて永遠に見ていられる。

お話の展開もテンポが良く読みやすいですし、真逆の性格をした2人の好きが少しずつ積み重なっていく様子と共に、北斗のゲイゆえの過去の苦悩なんかも描かれていて読み応えがありました。
けれど、あくまでも基本は「明るい・あたたかい・優しい」の三拍子です。2人の糖度が高めなので、切ない部分を描いていても暗くなりすぎません。
バランスが良く、満足度の高い作品でした!
ぽんぽんとリズム良く飛び交う関西弁も良い味となっています。

それから、目にも鮮やかなネオン街っぽいカバーデザインのセンスが良くて、作品の舞台と合っていてすごく好き。帯の色まで目を引きますね。
デザインされたのはBALCOLONYの永山千尋さん。
おわる先生のアワーハウスラブトラブルや、BL外ですと入江亜季先生の北北西に曇と往けのデザインもされているそうです。細やかなお仕事が素敵なデザイナー様でした。

そして、なんと続編決定とのこと!その後の彼らに会えるだなんて、本当に嬉しい!!
もう既に配信が開始されているようなので、1冊にまとまるのを今から楽しみに待ちたいと思います。
作中では大和の職業について描かれてはいませんでしたが、なんとなく服装的に大工をしているのかな?と想像していたので、続編ではその辺りも読んでみたいところです。

9

明るい関西弁に癒される!ほんわか人情系BL

ノンケでイケイケ元ヤン関西人・大和×拗らせ童貞で弱気ゲイ・北斗の凸凹CPにとっても癒される本作。

お酒の力で「一度で良いから君みたいなイケメンと付き合いたかった〜!」と溢した北斗に「棒なら貸してやれるかも」と言う事で、インサートしちゃった大和と身体の関係から恋人になるまでの物語。

弱気で泣き虫な北斗ですが、意外と順応性が高く芯のあるキャラクターで、そこがとっても魅力的です!
タイプの違う大和に、身の丈に合わない相手と感じつつも、単に悩むのではなく「今の自分に出来ること」を精一杯頑張る姿に思わず応援したくなります。

また、大和も顔が好みでノリで付き合い始めた筈が、今までに居ない健気で純朴な北斗に惹かれていき…⁉︎
元々、人情深くて面倒見の良い博愛タイプの大和ですが、徐々に北斗への独占欲を抱く様子に激萌です♡

弱気で自分に自信が無い北斗を、持ち前の明るさで温かく受け入れる大和の漢気に惚れる〜〜!!
兄弟達の前では「頼りになる兄貴」な大和ですが、北斗の前では雄みMAXな表情を見せる、そのギャップが堪りません……!!!

アットホームで人情深い木下家と大和との触れ合いで、次第に明るく前向きになる北斗の成長にホッコリ。
明るい読後感で大家族のアットホーム感と、大和の漢気や優しさに癒される作品です!

▶︎Renta!/ぐしゃぐしゃ斜線(局部描写少なめ)

4

人が良すぎるイケメンヤンキー

面白かったです。実はリバースの方を先に読んでしまい、慌ててこちらを購入しました。おかしいな。読んだことあるつもりだったんだけどな。
大和がイケメンすぎます。リバースはどちらかと言うと北斗がかっこ良かったですけども。
家族をすごく大事にしていて、見ず知らずの、自殺未遂(?)の酔っぱらいを自宅に連れて帰り、話を聞いてあげてセックスまでしてあげるって。どれだけお人よしなんですか!それでイケメン、その上見た目はヤンキーって北斗じゃなくても惚れますよ。ギャップがすごくいい!
北斗が大和と付き合うことで段々視界が広がり、過去の恋を思い出に返ることができた。すごく良かったです。北斗にとって大和との出会いはかけがえのないものですね。過去の男が残念な男だったのが悲しい。綺麗な思い出であってほしかったですね。その分、大和が癒してくれるはず。

リバースもすごく良かったです。まだまだ続編が読みたい。この家族大好きです。

3

No Title

すっごい良かった!!
自分に自信のない北斗と、兄弟を支える長男ヤンキー大和の話。
ある朝目覚めたら、自分とは全く違う人種の大和が目の前に寝ていて、昨晩のことを思い出す。自分とは違うキラキラした大和から離れようとするが、逆に大和からは連絡が。。。

弱々で見るからに軟弱なのに、いざというときにはっきり物申せる北斗が良いですね。でも、それは大和と出会ったからなのではと思いました。
キラキラヤンキーかと思った大和も、家族を大切にていて北斗のこともすごく大事にしているかっこい攻め。
当て馬が出てきてイラっときますが、それらを乗り越えた二人は幸せそうです。話しの土台がしっかりしていて、ホント満足できる読後感。絵も可愛くて綺麗なので、神評価確実な作品です。

0

エロかわいさにホッコリ、かっこよさにキュン、人情にホロリ。

紙本表紙は鮮やかなネオンピンクで大阪のコテコテ感がバッチリ出てるのに、電子はくすんじゃってるのが残念。
せっかくストーリーにピッタリな表紙なのにぃ…
(電子化するにあたって、そこはもうちょっと頑張って欲しいなぁ)

分厚い一冊まるごと、ノンケの男前(※元ヤンキー)が、健気な年上にほだされちゃうお話。
人情にホロッとさせられつつ、受けのエロかわいさにほっこりと、攻めのかっこよさにキュンとさせられるお話です♪


地味リーマンの北斗は、いかにもヤンキーな裸イケメンの布団で目を覚ました。
でも記憶が曖昧で…

北斗は、希望してた部署には行けず、大阪に転勤してきたばかり。
慣れない環境に落ち込み、道頓堀を眺めながら、いま死んでも誰も悲しんでくれないと悲観して、辞表を書いて飛び込もうとしたその時!

大和と弟妹達におもしろがら、、、じゃなくて、助けられ、大和宅にお呼ばれしてグチを聞いてもらいます。
北斗は酔っぱらって、思ったことそのまま「キミみたいなイケメンと付き合って死にたかった」と言うと、大和は女と別れたばかりだし、男と経験してみるのもいっかなーって軽い気持ちで北斗にインサートw

北斗は純朴チェリーかと思いきや、準備は自分でしちゃうし(自分で弄ってた)、意外なエロさが大和はお気に召したようです^^

でも北斗は、大和から誘われても、これ以上好きにならないように会わないって決めるヘタレ…
まぁ、そんなの大和に強引に攻められちゃうんですけどねw

そうして北斗は、弟くんの家庭教師をしながら、大和の家族にも受け入れられ、大和ともエロラブな日々を過ごします。


そこに大和の元カノがヨリを戻そうと無茶をしでかしたり、北斗がずっと片思いしていた友達がゲスな誘いをしてくるんだけど、この当て馬との対比がすごくいいんですよ!

大和は両親が亡くなり、弟妹達の面倒を見るのに必死で、遊びたい彼女には家族が邪魔に思えた。それは弟妹達も気にしていたのだけど、北斗は「君たちがいるから今の大和くんがあるんだよ」と。
そこをわかってもられるのも、大和にとって大事な家族のことも大切に思ってもらえるのも、がんばってきた大和には嬉しいはず!

北斗の友達は、、、北斗の片想いに気付いてたくせに友達を通し、今になって「俺のことをわかってくれるのはお前しかいない」と誘ってくるわ、大和を侮辱するわの最低のゲス野郎です!
昔の北斗だったら、そんなゲスにも言い返せなかったかもしれない。
でも大和と出会って、北斗も強くなり、大和のために頑張ります。


大和の小っちゃい弟妹達はかわいいし、大阪らしい明るいノリのお話の中で、ホロリと人情も盛り込んでくるのが良かったです。
顔も性格も男前な大和と、純朴かわいいだけじゃなくて年上らしくしっかりした一面もある北斗はお似合い♪

描き下ろしやあとがきの二人のじゃれあいがホッコリかわいい♪


櫻川先生の5冊目のコミックス。
そのうち竹書房発行は4冊すべて読んでますが、テンポが良い今作がいちばん好きです。

6

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