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表題作満願成就 ―周と西門―

西門柊一郎,36歳,四辻分家筋で周の対となる戻児
四辻周,24歳,四辻本家の跡取りであり西門の対の呼児

あらすじ

憑いた怪異を引き剥がす呼児の周と、それを封じる戻児の西門。かつて周は双子の妹が、西門は恋人が対だった。それぞれの対を亡くし、仮の対となったふたり。周は西門へ恋心を抱き、隣にいるために一生懸命だった。けれど彼は、亡き恋人を忘れられないという。そんな時に赴いた遠縁の結婚式で遭った怪異。解決へと奔走する中で西門は過去と、そして己の気持ちと向き合い―。

作品情報

作品名
満願成就 ―周と西門―
著者
凪良ゆう 
イラスト
梨とりこ 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
シリーズ
闇を呼ぶ声 -周と西門-
発売日
ISBN
9784829626528
4.2

(80)

(43)

萌々

(22)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
12
得点
337
評価数
80
平均
4.2 / 5
神率
53.8%

レビュー投稿数12

ホラー要素満載ですが

凪良作品の『闇を呼ぶ声 -周と西門-』の続編。ホラー要素満載なので怖いのが苦手な方にはちょっときつい描写もありますが、めっちゃ面白かった。

ネタバレ含んでいますので、苦手な方はご注意ください。





物や場所に取り憑いた怪奇を、そこから強制的に引きはがす「呼児(よびこ)」。
呼児が引きはがした怪奇を、彼岸に送ったり強制的に封じる「戻児(もどしこ)」。
呼児と戻児が、二人ペアになり怪奇現象を解消していくお話です。

主人公は四辻周。
拝み屋の四辻家の長男にして呼児の能力を持つ。周は生まれたときからずっと一緒にいてペアを組んでいた、戻児である双子の妹の薫を、かつて事故で亡くしている。それ以来呼児の力を封印し、閉じこもって生きてきた。

そんな周を心配した両親が呼び寄せたのが、戻児の力を持つ親戚筋の西門。
西門もまた、こちらも子どもの頃からずっとともにあり続けてきた呼児の六巳を仕事中に失っている。

周も西門も、彼らの事故は自分のせいだと自分を責め続けて生きてきた。そんな孤独と贖罪の思いを抱えて生きてきた彼らが出会い、そしてペアを組むことになり―。

前作『闇を呼ぶ声 -周と西門-』は周が薫を失った時の話でしたが、今作は西門とペアを組んでいた六巳のお話でした。二冊とも、それぞれ現在起こっている怪奇現象を解決する過程で、今は亡き薫と六巳が巻き込まれた事故が解明していく、という展開なので非常に面白く読みごたえがあります。

今作品では、『闇を呼ぶ声 -周と西門-』で、存在だけは大きかったものの名前しか出てこなかった西門のかつての恋人であり、そして仕事の上でもペアを組んでいた六巳の存在が大きくクローズアップされています。

そして六巳を忘れられない西門の想いも。

西門に惚れてしまった周の恋心とともに、「六巳」という男性の存在が上手にリンクされ、怪奇現象の解明と周と西門の恋模様について描かれていました。

BLとして読んでも、ホラー物として読んでも、すごく面白い。

大人で、六巳のために愛する人を作らない、と心に決めていた西門が、周に少しずつ惹かれていく過程も良かったし、「六巳」に敵うわけがないとわけがないと思いつつ西門に愛されようと奮闘する周も可愛いのです。

二人とも大切な人を失った、という過去を抱え、それゆえに惹かれあうものがあったのかな。

二人の想いが通じ合う、という点は若干性急な感じはあったものの、それでも過去に深い痛手を負ったもの同士、前を向いて歩いていこうとするさまは非常にたくましく優しかった。

ホラー部分も様々な伏線を回収しつつ進んでいく展開で、あっと驚く結末になっていました。

タイトルの「満願成就」。
あー、そういう意味か!
とちょっとゾゾっとしました。

前作もそうでしたが、怪奇現象を生むことになった人の業が、切ないです。

周と西門の「ラブ」の点は一向に進展せず。
今作品で両想いにはなりましたが、キスどまり。

身体の中に薫の存在が残ったままの西門なので、周のほうがストップがかかっちゃうんですね。キスどまりな彼らですが、そのキスでさえ、舌を入れられただけで動揺してしまう周のまっさらさんぶりが、けしからん可愛さです。そんな周に振り回されつつも愛でる西門の大人な態度にも萌えが滾ります。

まだ続きがありそうな雰囲気ですし、ぜひとも続編を出していただきたいなと切望しています。

14

満願成就するのは…

本シリーズは四辻分家筋の戻児と
四辻本家の跡取りである呼児のお話です。

四辻家当主への依頼された案件と
攻様の元対が最後に請け負った案件、
それぞれの怪異か時を超えて決着するまで。

受様は怪異を解決する能力を持つ一族の
本家の跡取り息子です。

その一族には一族独特の
怪異を呼び出したり、引き剥がす能力を持つ呼児と
引き剥がした怪異を強制的に封じられる戻児と
2人で対になる能力者がいます。

受様は本家で久しぶりに生まれた呼児で
双子である戻児の妹と対でしたが
高い能力のあった妹が亡くなり、
引き籠りとなっていました。

そんな受様のあらたな対となったのが
分家筋の出身でかつては当主候補ともなった
戻児の能力をもつ攻様です。

攻様も恋人でも会った呼児の対を亡くしており
長く一族から離れていましたが
縁があって受様の実家である本家預かりとして
受様の新たな対となります。

今回のお話は受様の父親である当主が
女性に祟るという市松人形の祓いを
請け負った事に端を発します。

預かった古い人形は
受様の母親にも害意をあたえ始め
両親はよばれた親族の結婚式出席を断り
受様が代わりの祝儀品を届ける事になります。

調度同じ頃、
攻様の対であった呼児が関わった
結界の解呪を望む元依頼者から
攻様に連絡が入ります。

偶然にも結婚予定の親戚と
攻様への依頼主は居住地が近く

受様と攻様は一緒に
かの地に向かうのですが…

本作は互いに対を失った2人が対となり
怪異に関わる依頼を解決しながら
お互いの絆を深めるシリーズです。

本作で2作目ですが
前作を読んで続く要素バリバリで
シリーズ展開されるのかなと思ったのですが

本作のタイトルが「満願成就」で
前巻では受様が告白していた故に
攻様の恋が実るって意味での成就か!?
とドキドキしながら読み始めました。

今回はそれぞれ別々の依頼だっはずの2件が
かかわった人達の過去が複雑に絡み合い
まさかの決着が着くまで山あり谷あり
最後まで奥の深~い「満願成就」でした。

2人の恋はやっとスタートラインって感じで
私の当初の読みは大外れでしたが
すごく期待外れ(良い意味です♡)で
とっても楽しく読めました (^_^)v

攻様に恋心を抱く受様ですが
今回攻様が引き受けた依頼には
元対で恋人でもあった呼児が
関わっています。

受様がご祝儀を届けた親族は
一族に嫁いだ女性、生まれた女子が
次々と亡くなっていく家系で

攻様の依頼者は
親族の亡くなった妻の妹で
義兄に長く片恋をしている女性です。

受様は自分と攻様の元対を比べたり
女性依頼者と義兄の重ねたりして
ぐるぐる悩みながら
攻様と共に怪異の解決に挑みます。

それぞれの関りは複雑で核心部分には
あまり抵触しないようにしますが

受様達には必要な情報は
都度提供されるので
読者にも見えてはいるのですが

巧妙に散らされている伏線を
繋げて読むのはなかなか難しく

私も途中から少し受様と一緒に
ムムムっ!?しましたが
ピン!!とくる状態には程遠く… (^-^;

怪異事件の解決でホラー要素は強いですが
推理モノがお好きな方にも楽しめる
良作だと思います。

今回の事件で2人の仲は進展し、
2人は両想いとなるのですが

なにせ受様はひきこもりで
世間一般的な常識ばかりか
実家の特殊事情すら知らない子ので

世慣れた攻様はお仕事も恋愛も
受様にあわせてのゆっくり進度を
余儀なくされています。

恋愛進度はBLの肝でもあるので
Hまではまだ遠い本カプでは
ちょっと物足りない方もいるのかな。

私的には攻様のジレジレ感も
ツボって楽しく恋愛進度の遅さは
全く無問題でした。

そんな2人の恋と次回の依頼が
どんな展開を見せるのか
ワクワクで次巻を待ちたいと思います (^o^)/

今回は怪異事件解決する術者のお話で
椹野道流さん『人買奇談』から始まる
奇談シリーズをおススメ作とします。
こちらも未だにプラトニックカプです♪

7

満願成就ってそっちの…

 前作は、続き物だとこちらのレビューで拝見していたので、「完」が出てから読もう、と思っていました。
今回、「満願成就」の題名を見て、ハピエンきたのね、と勝手に想像してレビューを見ることなく読んで倒れました。
「満願成就」ってそっちの…。
ぐわーっ!
しかも今回、先生の後書きがなかった。
けっこう先生方の後書き、楽しみに見てるので、今回あれ?ホントにないの?もしかして乱丁?と真剣に思ったのですが、他の方も「なかった」とレビューしてあったのを見て、本当になかったのか、と寂しく納得したのでした。
先生、ぜひとも続きを早めにお願いします。

 西門と周。
今回の仕事のお話も、なんとも複雑に絡まっているようで、最後はここに繋がっていたのか、というまさに因果応報。
そして満願成就の方も、市松人形の高笑いが聞こえてくるようで、その妄執に薄ら寒い思いでした。

 呼児としての自分の力量不足を歯痒く思いながらも、それを受け止めて頑張っていきたいと自分の気持ちを言葉にしている周の成長に、これからも見守っていく所存の私です。

 攻め様視点は大好きなので、西門が周に対して「こらあかん」ってな気持ちを抱いてから「惚れてる」って認めるまでの気持ちが読めて大満足でした。
 今回語られた西門と六巳の辛い過去。
西門が六巳を忘れる事はできないのはもう仕方ない、というか、次の大事な存在ができたからって簡単に手放してほしくはないけども。
それでも、今を生きている人間なんだから、今度は一度愛した対の相手を失った戻児の西門として、同じく対だった相手を亡くした周と新たに関係を育んでいくのをこれから見守っていきたいな、と思いました。

 今回は先生、2人を一緒の寝室にぶっこんでくれてました(笑)。
ただ、そっちはあんまり進展してない。
次は舌もOKになってるといいね、西門。
でもその進み具合だと「完」までにどれくらいかかるのかしら…。
ガンバレ、西門&周。

 対としても恋人としても、2人の今後がとっても気になりますです~。




 

6

このまま終わりは悲しすぎます

〝満願成就〟ってそういう意味かぁ……
怖っっ
エピローグでゾッとしてしまいました。

2作目も本当に面白かったです。
周の恋も成就したので、タイトルにはそういう意味もあるのかもしれません。

祖霊の怪異と市松人形の怪異──
それらをつなぐラスト……と、ストーリーと構成にドキドキさせられっぱなしでした。
謎が気になって気になって仕方がなく、あっという間に読み終わりました。

二人のラブは動き出したばかりだし、西門の中の薫は依然としてそのまま。
これからの展開が楽しみで堪らないのに、レーベルが〜
このまま続編は出ないのでしょうか?
先が気になって仕方がないです。
凪良先生の中では物語は出来あがってるのでしょうか?
何とかして続編を出して下さい。
お願いします!!

3

続きますよね!

前作に続いて面白かったです。怪異そのものは前作の方が怖かったと思いました。

今作では西門と対であった亡くなった六巳との詳しい関係が書いてありました。六巳の事は忘れる事は出来なくても、既に周の事を大分好きになってて言葉に出せない西門の思いも分かりました。

プロローグから「因果」「応報」そしてエピローグまでの流れが秀逸で、さすが凪良ゆう先生だなと納得しました。

気持ちが通じ合ってもまだまだキス止まりの2人なので続きますよね?大器晩成した周と西門の活躍ももっと読みたいし、西門の中の薫にも成仏してもらいたいです。

じっくりと続巻を待ちたいと思います。

1

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