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表題作犬と初恋とロマンチスト

御影琥太郎
在宅ウェブデザイナー,28歳
橘晴人
盲導犬訓練士,23歳

あらすじ

無口で大きくて懐いてくる彼って、まるでワンコ!? 盲導犬センターで働く晴人は、引退した盲導犬を引き取ることになった無口な琥太郎をサポートしていくうちに、まるで家族のような関係になり…。犬がつなぐほのぼの愛。

作品情報

作品名
犬と初恋とロマンチスト
著者
海原透子 
イラスト
小池マルミ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイデジタルノベルズ
電子発売日
2

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
1
評価数
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平均
2 / 5
神率
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レビュー投稿数1

犬がつなぐほのぼの愛、を期待して

祖母から聞いた話だけでハルを女の子と思い込み三年も片思いしていた琥太郎と、自称ノンケな盲導犬訓練士晴人のお話。全体的に恋する心理描写が浮いていて、かつ無駄に多いと感じ、ノンケアピールに無理がある気がした。

晴人は出会いからずっと琥太郎の容姿にときめき、触れてはときめき、男同士なのに……とツッコミながらときめいている。相手が恋愛対象だったとしても相当に飢えているかのようなドキドキ描写なのに、お互いノンケという設定。

琥太郎は仕事ができて業界では実績のあるすごい人物らしいが、生活能力皆無のヘタレ。それは良いとしても、ランディを飼うと決めたはずなのに、散歩中にリードを持つ気がないとか、世話は晴人任せなところにモヤモヤする。

そうしてお互い赤くなったりドキドキしたりを繰り返し、ゲイじゃないけどキミだから好きなんだのBL展開。かと思えばあれだけ思わせぶりだった晴人が逃げる謎展開。からのストレートなカップル成立。
障害のない恋愛話な印象で、この経緯でラストに「愛してる」なんてセリフは説得力がなかった。

“犬がつなぐほのぼの愛”のアオリから期待して読んたが、商業未満な投稿作のよう。メイン二人の魅力が分からず、恋愛小説としても違和感が強い。
救いはランディが可愛いところ。老犬の醸し出す切なさがとても良かった。

無理に不自然な心理描写をいくつも書くより、惚れるエピソードで読ませてくれたら良かったのにな、と思った。

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