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ぼくのカレシのすきなひと

boku no kareshi no suki na hito

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表題作ぼくのカレシのすきなひと

柴崎 藍理
高3、五月の恋人,兄と二人暮らし
陽村 五月
高3、藍理の恋人

その他の収録作品

  • あとがき
  • おまけ
  • カバー下 ラフスケッチ集

あらすじ

陽村五月は、恋人の柴崎藍理が与えてくれる甘く深い愛情と濃厚で刺激的なセックスで、心身ともに満たされた日々を過ごしていた。
ひとつ心配ごとがあるとすれば、藍理と兄の雄一の仲がとても悪いことぐらい。兄弟なんだからもっと仲良くすればいいのに…と、そう思っていた。
だけどあの日、気づいてしまった。
藍理の視線の先にいるのが自分だけではないということに――…。
思春期の葛藤を描く天才・リッケンが贈る、噛みしめるほど心震えるハッピーエンドBL。
描き下ろしマンガ12ページ収録!

作品情報

作品名
ぼくのカレシのすきなひと
著者
リッケン 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス moment
発売日
ISBN
9784801964723
4

(131)

(58)

萌々

(44)

(15)

中立

(12)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
14
得点
523
評価数
131
平均
4 / 5
神率
44.3%

レビュー投稿数14

爽やかな読後感

以前より表紙に惹かれていた本作、内容も面白そうだったので読んでみました。

攻めの藍理は同級生の五月と付き合っていてラブラブなんですが、その一方で幼い頃から兄の雄一を異性として愛し続けてるんですね。

藍理が長年、どのように雄一を想ってきたか、かなりのページ数を割いて、丁寧に描かれています。その様子が切なくて切なくて、読んでいるこちらも胸が苦しくなりました。

一方五月は、外見は美人で可愛らしいけれど、性格はかなり男前で、藍理の雄一への気持ちに気付いても、真っ直ぐに向き合おうとします。それがとても誠実で格好よかったです。
まさに帯にある通り『一途で包容力のある男前』でした!

最後は兄のことを吹っ切った藍理、五月の強さに救われて、よかったなと思いました。
ただ兄への想いが消えるのがスパッとしすぎて、ちょっと違和感がありました。何日も悩んで考えていたのはわかりますが、そんなに長年想っていたなら、もうちょっと引きずった方がリアルだったかなぁと。

書き下ろしは5年後の2人。ハーフの五月の方が背が高くなってるのが、年月を感じられてよかったです。

最初から最後まで人物の気持ちが、絵やモノローグなどでとても丁寧に描かれていました。
読後感は爽やかな良作と思いました。

作者のリッケン先生はこの作品以外、商業BL描かれてないんですね。もっと読んでみたいです。

電子(ebookjapan)修正は白抜きで真っ白

1

一途な恋

高校生同士のヤリまくりラブのお話。

だけじゃなくて、、、

ぼくのカレシのすきなひとは、実は・・・で、
その葛藤を、一途な恋の力で乗り越えさせるお話。

とにかく絵が上手い。
そして、ある意味とっても健全。
やりたい盛りの高校生なので、かなり所かまわず、学校内で授業をさぼってだってヤリまくりなんだけど、なんだかすごく健全。
ちゃんと、みんながハッピーエンドになるし。
五月の、真っ直ぐ一途な恋心を、藍理がちゃんと受け止められたので、ハッピーエンドになれたのね。

0

勢いに流されるけど…

五月が強くて正しくてかっこよくて可愛いように見えてちょっと流されるけれど、どうしてあんなに楽しそうに付き合えている相手のないことにしている気持ちを絶対に言わせないと気が済まないのかはちょっと解らないような気がする

藍理は多分、ここを越えて幸せになれたと思うけれど…恋人に明かさなければならない気持ちだったのかなぁ

一人しかいてくれなかったからいろいろな気持ちが全部混ざって物凄く執着してしまっているのだろうけれど、大人になって自然に過去のことになるのを待つことも出来たと思うし…一気に晴れて青春がより輝いたり当てつけるための問題行動がなくなってみんなが幸せになった方がいいから良いんだけどね

五月の全部話して欲しいみたいなところが10代らしさなのかなと思った

電子版の表紙の藍理の反対側の手、読む前までは見えてなくて読んでから見たらあったからビックリした

1

けりをつけられる類の感情ではないような

 藍里と五月の関係性だけを独立させて考えれば、それなりに萌えはしたのですが、私は最後まで藍里がそう簡単に雄一を諦められるものだろうか、と引っかかりを覚えてしまいました。もちろん簡単にとはいっても、彼が雄一を想ってきた年月はあまりにも長く、辛いものだったのですが。だからこそ、五月にそのことを告白したことで、雄一に対する何かしらの覚悟が決まったのかと思ったんです。

 でも、彼はその瞬間から雄一への想いを綺麗に忘れたかのように、完全に藍里の方を向いた。私からすると、藍里への好意ももちろんあるんだろうけれど、それはまだまだ雄一に対するものには及ばない、あるいはそもそも好意のベクトルが異なるように思えたんですね。ノンケで彼女もできそうな兄への気持ちは抱えたまま諦める、それを互いに承知の上で、藍里と五月が寄り添って終わる、そんな結末の方がしっくり来る気がしました。好意の種類の違いって、そう簡単に変わらないんじゃないか、というか。どちらも恋愛的な意味での好意だったにしても、少なくとも雄一へのその気持ちがすんなりなくなるとは思えなかったんです。私はどうも、急なハピエンに上手く乗っかることができませんでした。

2

愛の形はいろいろ

とても良かった!
リッケン先生のデビュー作で、この後は何か描かれてないのかな?他の作品も読んでみたい。

◾︎藍理(教師の兄)×五月(イツキ)
序盤はあまり好きな雰囲気ではなかったので、試し読みしてたら買ってなかったと思う。でも冒頭のひたすらハッピーで高校生らしいエッチシーンは可愛い!しながら笑っちゃう感じが、ほがらか〜
表紙がしっとりしてるので、そのままいかないだろうなっていうのは分かるのだけど、読み進めていくうちにどんどん深くなっていきます。

ある意味兄弟モノ。自分はこの展開と結末は現実的でとても好きです。兄が女性を思ってする描写、BL漫画ではなかなかないけれど自然で良かった!
同性同士の愛もあれば、異性との愛もある、子供も生まれる。片思いの相手がいる人と友達として付き合っていても、心を尽くせば恋人になれる。五月は髪を切ってもいいし、藍理より大きくなるかもしれない。可能性は沢山あるんだということが、じんわり染み入ります。

萌〜萌2

1

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