仇椿ゆがみて歯車

adatsubaki yugamite haguruma

仇椿ゆがみて歯車
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神23
  • 萌×22
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
129
評価数
27
平均
4.8 / 5
神率
85.2%
著者
吹屋フロ 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
価格
¥1,048(税抜)  ¥1,132(税込)
ISBN
9784799734384

あらすじ

憎くて愛おしい、命をかけた剣と肉の交わり。
稀代の剣の達人・間宮に押しかけ弟子入りした侍・一馬。
その真の目的は父の仇討ちだったが、間宮の剣の
すさまじい美しさと生き様の寂しさにどんどん惹かれてしまい…
また間宮も一馬の目的を知りながら、その天真爛漫さに、
自分が斬った彼の父親の面影を重ね心が揺れる。

互いにどうしようもない激情で体を重ねてしまった二人。
しかし無常にも仇討ち試合は迫り来る―!

加筆修正&描きおろし76ページ超、
心を揺さぶる感動の時代劇BL!

表題作仇椿ゆがみて歯車

和田一馬(曽我雄之進)、侍
間宮刀爾郎、剣術指南役、元人斬り

同時収録作品仇椿ゆがみて歯車

曽我武雄蔵人、秋月藩番頭
間宮刀爾郎、人斬り

その他の収録作品

  • 第10話(描き下ろし)
  • 第11話「大井川幻肢ノ露」(描き下ろし)

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レビュー投稿数7

親子二代の愛憎時代劇

本当に分厚い。コミックス2冊分くらいあるのかな?
すごく読み応えがあり、かなり濃密なストーリーなので私もじっくり時間をかけて読みました。

親子二代と愛し合ってしまった人斬りの人生のお話です。


以下、ネタバレありです。

本当に目が潤むくらい、骨太感動ストーリーでした。

武雄(一馬の父)の熱視線に絆されていく刀爾郎や
父の仇の刀爾郎に心を開いていく一馬の過程が丁寧に描かれていて本当にすごかったです。
仇討ちのため修業し、せっかくターゲットの懐にもぐりこんだのに、どんどん恋心に変わっていく過程が見ていて切なく心が苦しくなりました。
刀爾郎が武雄を殺した理由が悲しい。妾のおりうさんや本妻の気持ちを考えるとやっぱり良くない…。他の者に殺されるくらいなら殺す、というのは、気持ちはわかるけどちょっと…。
でも、その分苦しんできたんだなと思ったし、武雄の刀で自分を切ってほしいと願う刀爾郎がさらに悲しかった。本当に好きだったんだなあと。
刀爾郎も一馬も、殺そうと思っていた相手に惚れてしまうという描写が同じで、残酷な運命だと思いました。

内容もさることながら、とにかく画力が高い。戦いのシーンも迫力があり、本格的なバトル漫画のよう。

ラストは刀爾郎と一馬がお互いに「愛している人を殺さなければならない状況」に陥り、刀を交えます。
息をのむような描写でした。
刀爾郎の片腕がもげるシーンでは驚いて声まであげてしまいました。

最後はハッピーエンドでした。

汚い一馬が風呂屋で現れてる最中にのれんから顔出して刀爾郎を見てるシーン(1コマしかないですが)最高に可愛かったので見てほしいです。

なんだか、漫画というより長い時代劇を見ていたような気分。

刀爾郎の人生の半分を見させてもらった感じです。
そしてこれからの幸せを願うばかりです。

2

すごいです、、

1回読むだけで100m走ったようになりました。絵、セリフ、モノローグが必然で、読んでいくとどんどん話の世界に入り込んでいける感じです。

話の軸となっているのは親の仇を好きになってしまい葛藤するという不幸な話なんですが、主人公二人の立場、想い、性格が生き生きと描かれていて、重たいところも正面から描かれているので、作品の雰囲気はむしろ軽くて明るい感じがあります。また、江戸時代の家や庭や門の感じや、食事の風景なども情緒があって、二人が一緒に暮らしながら好きになっていく過程はじんわりします。

クライマックスとなるのは二人の仇討ちの試合のシーンなのですが、迫力がすごいです。剣を振る体の動き、感情の熱さ、傷つく体、流れる血、交わす言葉など。。。二人とも完全に集中しています。本気になる二人はここで初めて見れるのですが、剣を振るのも腕だけではなく体全体で振っていて、また二人の流派の違いも分かるし、達人と感じさせる凄みもあり、これを絵で魅せてくれるなんてすごいです。

試合ですべてをぶつけ合った後に、最後にようやく二人が結ばれてよかったです。そして二人が旅立って、一緒に歩いていく場面が幸せそうでうるっときました。さらにイチャイチャしている二人も見れてよかったです。強いて言えばもっと見たかったです。

「すごい」ばかりの感想ですが、このような作品が読めてよかったです、ありがとうございました!

5

魂をぶつけ合う熱い死闘が、愛の甘さを際立たせています

木の手触りが伝わってくるような武士の住まい、旬のものを食べるつつましい暮らし。情緒あふれる江戸の描写に引き込まれました。

そして、一馬(雄之進)と刀爾郎が刀を交えながら自分たちの心を見つめる死闘に、胸が熱くなりました。刀は武士の魂。二人は魂をぶつけ合っているのだと思いました。

父の仇を討たねばならない。でも愛しい、と迷う一馬。
向かってくる者は討つだけ。そう思っていたのに、一馬に惚れていることに気付いてしまった刀爾郎。
激しく刀を打ち合いながらも揺れ動く心を、二人の表情と刀さばきが鮮やかに伝えてきて、グッときました。(作画が本当に素晴らしいです。)

刀爾郎が一馬に斬られる覚悟を決めたとき、呼び方が「雄之進」から「一馬」へと戻ります。続く「いざおいで」に、これで武雄を切った償いができるだろうか、という気持ちと、一馬への愛が伝わってきて、何度読み返しても胸に迫るものがあります。

命がけの死闘が描かれているからこそ、共に生きることを決めた一馬と刀爾郎の愛し合う姿が、より甘く感じました。死が身近だった江戸時代、愛や情は今よりずっと素朴で深いものだったのかもしれない、と思いました。

4

超大作!!!

吹屋さんの新刊ようやく読める嬉しいなーと
書店で手に取った瞬間重みと厚さに驚いたものの、
読後はなかなか世界観から抜け出せずまさに余韻に浸りまくりです。

尊敬する父の仇を討つべく身を偽り訪れた間宮の元で
機会を窺いながら下郎として働き始める一馬の愛おしいこと…。
憎しみはいかほどばかりか、
しかし間宮がただの鬼ではない事を知り辛くもあり覚悟も鈍り
強く望むのは間宮と生きていく未来。

間宮の過去回想の不幸と幸福にもまた胸が締め付けられ
一馬の身元を知った後で熱を交わしあう艶やかな姿とそれからの潔さ、
流石“稀代の剣の達人”。

己が斬った武雄とその息子である一馬の間で揺れながらも
決して勝負に手を抜くことなく真っ向から受けて立つ仇討ち試合の迫力と
後日談の感動はもう言葉になりません。
互いの人生が狂ってしまった歯車は
がちりとはまったまま外れる事はないのでしょう。

1,131円で読ませていただけるなんて信じられない程です。
本当にお値段以上!!
6年もの年月を要したとの事で
コミックス化にあたり色々大変だったでしょうけれども
時代劇BL作品の頂点に君臨するほどの超大作だと思います。
陳腐な表現しか出来ませんが
心からこちらの作品に出会えて良かった!!!

6

恋する相手を殺さねばならぬ葛藤

すっっごく面白かったです!

時代背景や設定的にストーリー運びに重点が置きすぎてBL味が薄い可能性を懸念しつつ読み始めたのですが、終始一貫して良い意味でBLの枠を外さない部分が非常に良かったです。殺さねばならぬ相手と恋に落ちてしまう物語は時に鬼気迫るものがあり、読み応えがありました。(400P越えで分厚いです)

作品の雰囲気はインタビュー記事のサンプルを参考に♪
背景や細部まで非常に丁寧に描かれていて、ドップリ世界観に浸かることが出来ます。
内容が内容なので血しぶきが飛び散る場面が多少あります。苦手な方はご注意下さい。


さてさて。
昔は暗殺を生業とし今は剣術の名人と名を馳せる間宮刀爾郎の元へ、和田一馬と名乗る者が弟子にして欲しいと押しかけてきます。弟子は取らないと門前払いするものの、一馬は弟子が無理なら下郎でもいいからと頼み込んで動かない。刀爾郎は根負けして下郎としてならと屋敷に入れることにしました。しかし和田一馬は偽名で本当の目的は父親を殺した刀爾郎に仇をなすこと。ですが下郎として働きながら機会を伺っているうちに、刀爾郎の人柄に触れ少しずつ情が移っていきます。

そんなある日、刀爾郎は一馬の本当の目的と出自を知り愕然。一馬こと曽我雄之進の父親は、かつて刀爾郎が恋い焦がれた相手であり、殺したのも刀爾郎自身でーーーと展開します。


あああッッ(;///;)もうね、お父さん!お父さんですよ。
出番少ないのにキャラクターの引力が強くて心が持って行かれた。
亡くなった後も慕われ愛されている人柄と豪快な笑顔がキュンとくるお侍さんでもぅもぅ…!
ヒゲ面のオッサンなんだけど大人の色気が堪らない(∩´///`∩)
妾さんの家で男妾とエッチするようなお人なんですけどね、それがスマートで。
妾さんも知っててそれを許してるのが時代ならではですかね。
(現代に当てはめるとクズ男なのに、お侍さんだとさもありなん的な)

で、刀爾郎は殺さねばならない相手だったのに惚れてしまい。。。

刀爾郎は生まれて初めて愛し愛された喜びの日々の中で、
恋しいと思えば思うほど失う恐怖が追いかけてくるようになっていくのが辛いです。
結果愛しくて失いたくないと思っている相手を、自分の手で殺めるのが何とも言えない(;ω;)

そして時は回り巡って、愛してる男の息子・雄之進が刀爾郎の命を狙う。

お家の存続と父親の命の尊厳を取り戻す為に、雄之進は刀爾郎を殺さなくてはならない。
しかし機会を伺っているうちに刀爾郎に惚れてしまって、仇討ちの気持ちが鈍り始めてーー。

殺す側から殺される側へと形はかわるけれど過去と同じ図式が出来上がるのですね。
お父さんが刀爾郎の刀を黙って受けた気持ちや、
冷淡に惨殺したように見えた刀爾郎の気持ちが、
雄之進の仇討ちのシーンとダブってきてもぉぉぉぉ感情の揺さぶりがッッ(;ω;)

仇討ちも見届け人がいるようなキチンとした場で行われるもんだから
どっちかが首を取らなきゃ終わらないような空気があってドキドキハラハラしぱなし。
本気で命の取り合いしているような鬼気の迫りように心臓が持たない。
バッドエンドかメリーバッドエンドの未来を覚悟しながら読んでました。
ほんと良かった…良かった(;///;)

雄之進の年下攻めはニヤニヤが止まりませんでした( ´艸`) スキー!
特に後日談で刀爾郎と父親の関係を知った時の反応が可愛くて可愛くて…!
年下ワンコ攻め大好きなので堪らなかったです////

刀爾郎は最初の方は雄之進に抱かれながらも雄之進の中にある父親の面影を重ね
雄之進を通じて恋した男を追っているかのような状態だったのですが、
気持ちに区切りをつけて雄之進を想う姿に変わっていったのが良かったです。
今度こそ愛する男と添い遂げて幸せになって欲しい。

またお父さんのお妾さんがとても素敵な女性でした。
描き下ろし部分、10話のラストでは粋なことをしてくれてウルリと(;///;)
本妻さんもキツそうな人だけど懐もあって、
なんてたってあの雄之進を育てた人だから素敵な女性だと思います。
お父さんは罪作りな男やで…。

お殿様を始めとする周囲も人情味があり、温かさも感じる作品でした。

5

時代劇好きにおススメ!!

本当に上手いですよね。
画面に見惚れてしまいました。
大好きな時代劇の空気がちゃんと流れてるという。
アクションシーンも素晴らしい!
しかもこの厚み!

全てが神レベルなんですが、何故評価が神ではないかというと、肝心のラブ方面が源平の時から少し思いましたが、作者さんとは合わないのかもしれません。
もう少し情緒がほしいような。
ただそこまで描くと、ページ足りなくなるのかもしれないですが、多分要因はページよりは感性の違いかもです。

おりうさんが出来過ぎた嫁……妾で泣けました。

心中エンドでも受け入れられましたが、ハッピーエンドでよかった!!!

5

愛と憎しみ。

待ってました。
前作から6年かかりました。
そこはいただけません。私は新作を待ってましたから、結構辛かったです。

陽気なストーリーとキャラクターで話が進む「百と卍」とはまた違って、こちらは殺伐としてます。愛をうたうまえに、刀振り下ろして斬り合いです。愛より憎しみです。
仇討ちで話が始まるわけですから、当然なのですが、父親を失った一馬の悲しみや、間宮と竹雄の悲恋のせいでいっそう悲壮感漂ってます。

しかし、バッドエンドでなくハッピーエンド。
ほんと心中エンドじゃなくて良かったです。

好きな相手を殺さなくてはならない、そんなことがありうる時代劇。どハマりの人もいるはず。
次回作も期待してます。

4

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