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表題作肩甲骨とワンピース

一条ひかる,18歳,高校生
二葉,28歳,高校教諭

あらすじ

彼の若さのまま、乱暴に抱かれたい…そんな資格、自分にはないのに。
可愛いもの、綺麗なものが大好きな女装趣味のゲイ、二葉。誰にも言えない秘密を抱えている故、キラキラした恋愛なんて自分には相応しくないと諦め、古文教諭としてひっそりと生きていた。なのに、モロ好みなイケメン男子高校生・ひかるから真っ直ぐな好意を向けられて…? 男前ショタからキラキラ王子様に成長したDK×陰キャな女装好きゲイ教師の、少しダークでとびきり優しい、恋と人生の物語。

作品情報

作品名
肩甲骨とワンピース
著者
涼子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
arca comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784866693224
3.4

(98)

(23)

萌々

(24)

(31)

中立

(14)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
15
得点
318
評価数
98
平均
3.4 / 5
神率
23.5%

レビュー投稿数15

ヒリヒリ痛くて、とびきり優しい

初読み作家さんです。

女装受けには全然興味無いんですけど、無料の1話を読んだらあまりに面白くてそのまま購入しちゃいました。
自分でも大概歪んでると思うんですけど、コンプレックスで雁字搦めの受けに萌えるのです。
また、共依存のような関係の相手から、ひどい扱いを受けてるのにも萌える。

えーと、一応、殴られてたりするのに萌えるんじゃ無くて、そこから主人公がいかに抜け出し、どう幸せになってゆくかに萌えるんですけど。
いや、やっぱ、嘘。
殴られて鼻血を出してたりするのに萌えます。(今作では鼻血出てません)
すみません。

まぁそんな歪みまくりの私ですが、このお話には純粋に感動したし胸が熱くなりました。
誰だって、本当の自分を好きになりたいよね。
好きなものは好きと言える、勇気が欲しいよね。
怖くても勇気を出して一歩踏み出した主人公を見てると、なんだか胸にこみ上げてくるものがあって。

ヒリヒリ痛くて切なくて、でも限りなく優しいお話だと思います。

で、ザックリした内容です。
可愛いものキレイなものが大好きな、女装趣味の教師・二葉。
キラキラした恋愛に憧れつつも、そんな自分を隠してひっそり生きてるんですね。
そんな彼がひそかに胸をトキメかせているのが、モロ好みなサワヤカイケメン男子高校生・ひかる。
彼から真っ直ぐな好意を向けられ、心は揺れますがー・・・と言うものです。

で、こちらあらすじで「少しダークでとびきり優しい」となってる通り、ストーリーとしては若干痛いしダークな部分もあったりもします。
実は二葉ですが、共に暮らす恋人のような相手がいるんですよね。
で、その相手からは、DVを受けている。

う~ん・・・。
二葉ですが、とにかく見てて苦しくて。
ただキレイで可愛いものに憧れて、ドキドキしながら初めてしてみた女装。
あまりに嬉しくてこっそりSNSにあげると、それが職場にバレて居場所を無くしてしまう。
で、そんな時にありのままの自分を優しく受け止めてくれた同僚(スクールカウンセラー)・高杉と付き合い始めますが、彼は自分を「他の誰か」の代わりにしているだけだと気付いてしまう。
また、彼から支配的な扱いを受けるようになる。

二葉ですが、息が詰まるような薄暗い世界で生きてるように見えるんですよね。

で、そんな彼と対極に存在してるような、真っ直ぐで眩しい攻め・ひかる。
「ほっておけない」「俺が守る」と、二葉に優しくてキラキラした世界を見せてくれる。
いや、ひかるとのエピソードですけど、まさに胸キュンって感じでキラキラしてるんですよ。
こう、高校生故の純真さや真っ直ぐさが、すごく良い方に出てるキャラと言いますか。
「先生の事が好きです」と真っ直ぐ告げ、フラれれば悲しい顔をしてと、賢いワンコを思わせる。

これ、見処がですね、そんな風に息苦しい場所でひっそりと生きていた主人公が、いかに一歩踏み出し、幸せを掴むと言う所にあると思うんですよね。

好きなものを好きと言う勇気。
自分を大事にしてくれる人に、本当の自分を曝す勇気。
自分に執着する人を、ちゃんと拒絶する勇気。
そして、恋した自分を認める勇気。

共依存のような高杉との関係から抜け出し、自分の気持ちを素直に見つめる二葉には、とにかく胸が熱くなって。

またこれ、ひかるの真っ直ぐな想いが、二葉に勇気を与えたのにも、グッときちゃうんですよ。

いや、二葉にとって、18歳の時の思い出が特別なんですよね。
華奢なワンピースを着て、まだ少年のひかると共に海沿いを歩いた。

あの華奢なワンピースが着れて、ひかると同級生で、二人はキスをして身体を重ねと、普通の恋愛をする。

なんだ。なにも悩む事はないんだ。
ひかるくんの事が好きだなぁ。

二葉が見た夢ですが、まさに彼の望みなんだろうなぁ。
夢から覚めて涙をこぼす二葉には、胸が締め付けられましたよ。

攻め以外の相手とのエッチが、結構ガッツリある作品なんですよね。
あと、序盤で出てくる少年とひかるは同一人物なんですけど、特にそこの部分は説明されてません。
いや、偶然再会したのか、それとも幼馴染みとかなのかって。
このへんが気になる方は、ご注意いただきたいんですけど。

ただ、個人的には、とても優しくてあたたかい素敵な作品だと思います。

13

憧れと現実の狭間

涼子先生の5年ぶりの単行本です。
ここ数年ぱったりとお姿を見なかった先生のお名前にテンションがあがり、こちらのお話の切なさに惹きこまれました。
やはり涼子先生は最高です。

まず表紙から注目していただきたいです。
顔の綺麗な人が、可愛い服をきて少し切なそうで、どこか幸せを感じさせる表情をしています。でも腕に注目すると、身体は完全に男性体。
実際顔にはぴったりな衣装が、身に着けるとどこか違和感を感じさせてしまう。
物語を最後まで読んだ後で表紙を見ると、切なくてせつなくてたまらない気持ちにさせられます。

そして表紙をめくれば物語のとりこ。
可愛いものが好きな二葉は、彼の憧れの権化といっても過言ではないひかるに、恋心を抱いていきます。

ひかるはひかるで、最初から好感度がカンストなので、二葉に猛アタックなんですが...

この2人、両片思いの期間が長くてもだもだとさせられます...!
高杉という不穏分子の存在で、一度は離れてしまいますし...
でも高杉も、1人は寂しいという胸に秘めたものがあったので最後まで読むと憎めません。

最後2人の恋がようやく実った時は、感動しました。
付き合うようになると、二葉が少し大胆なのは最高です。
でも愛されているほうが彼は似合いますね。

読んでいる途中は胸が苦しくなることもありましたが、最後には大きな幸せが待っています。
読んで後悔はさせませんので、ぜひ読んでみてください。

個人的には、物語に出てきた残り2人の存在もとても気になっています。

8

当て馬さんが怖い…

なかなか、現同棲相手の高杉先生の表情が狂気でした…。
画力のお陰かホラー並です。
怖い怖い…。
玄関開けて、「おかえり」とニッコリ笑った初登場シーンから怖かったんですよ…。

でも、主人公の二葉は28才ですが、純粋で可愛いです。
なので、最後はハッピーエンドで良かった。
高杉先生も闇抱えてそうなので、違う場所で幸せになってくれたらなと思います。身代わりはお互いに不幸せ…。










紙本購入
修正は白短冊です。(回数多くてエチいですが、ほとんど高杉先生。攻めとは1回、兜1回のみ。地雷な方は要注意)

1

一途な年下攻めがかわいい

教師と生徒のストーリー。一部の関係性に暴力(DV?)要素がちょっとあって、そこにハラハラするけれど、一貫して攻めが一途で受け思いなところに安心するし、きゅーっと切ないところもあり、かわいさにきゅんとなるところもあり、ストーリー展開の波がありました。分冊版で当初読んでいましたが、完パケ版だけについている、巻末の後日談がかわいくてお気に入りです。学生×大人の醍醐味のひとつである、年下攻めが大人の受けに追い付きたくて一生懸命になる姿がたくさん見れる作品だと思います。

1

運命ってあるのかな

前にpixivさんで途中まで読んだことがあったものを今になってやっと最後まで読みました。

10年前に出会った男の子と10年後に先生と生徒として再会。お互いに10年前の思い出を今も忘れられずに大切に思っていて…というストーリーです。

主人公の二葉は女装が趣味の28歳教師。
脱ぐとそれなりにちゃんと男性の体型なのですがお顔はきれいなお姉さん。
ちゃんと女装が似合っている感じです(本人的には年齢を重ね似合わないものが増えたと感じています)
10年前の男の子はイケメン男子に成長。
お互いに最初から好き合っているのですが、二葉にはDV彼氏がいたり、教師と生徒だったりで道のりは平坦ではありません。
物語の大半は切なくて苦しい展開かなぁ…
二葉はなかなか幸せな道を選ぼうとしないと言うか、決断ができないというか、まぁそこがいいんですけどね(笑)
二葉が夢の中で18歳になってひかるとデートしたり高校時代を過ごすのですが、目が覚めればそれは夢ですごく切なかったです。
そんな風に学生時代を過ごしたかったんだろうな。

最終的に二葉はひかるを選ぶことで前に進むのですが、現役教師と生徒の関係でホテルとか大丈夫?と言い出したらきりがありませんが心配になってしまいました。
ちゃんとエッチもしちゃいます。
でも悲しそうな顔が多かった二葉がひかるのおかげで幸せになれたのは嬉しい!

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