運命の軛を壊して

unmei no kubiki wo kowashite

運命の軛を壊して
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%
著者
バーバラ片桐 

作家さんの新作発表
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イラスト
雪路凹子 
媒体
BL小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
価格
¥650(税抜)  ¥702(税込)
ISBN
9784829626580

あらすじ

発情抑制剤の研究をする大学助教の保。初めての発情期を迎え、襲われたところを門脇に助けられる。番になることは拒否したが……。

表題作運命の軛を壊して

門脇一聖、製薬会社KADOWAKIの創業者一族α
笹岡保、発情抑制剤の研究に携わる大学助教Ω、22

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数1

この攻め、方向がズレてる!完全に方向がズレてるよ!!

こちら、作者さん初のオメガバースになります。

私はオメガバースが大好きなのですが「たった一人の運命の相手」と言うのに、たまらないロマンを感じるんですよ。
で、今回も当然、二人は「運命の番」です。
が、キモとなるのは、その運命への抵抗なんですよね。

自身のオメガ性と言う運命に対して、真っ向から挑む受け。
そして、本能のままに、自分の番にしたい攻め。
この二人の、ギリギリで繰り広げられるせめぎ合いに、とにかく萌えるんですよー!!
また、落とし所が素敵なんですよね。
そう、結局は、運命なんてほんのキッカケの一つに過ぎないのです。
ここから、本物の愛を育てて行けるかどうかは自分達次第!
これだからオメガバースは最高なんですよ!!


内容ですが、国内シェアナンバーワンの製薬会社創業者一族の門脇×
発情抑制剤の開発に没頭する大学助教・保による、シリアス寄りのオメガバースになります。

自分自身と、自身と同じオメガ性を持つ人々の為に、発情抑制剤の開発に心血を注ぐ保。
22才で初めて訪れた発情期により、行きずりの男達に襲われてしまいます。
そこに偶然通りかかり、助けてくれたアルファの男性・門脇。
本能に逆らえず門脇に抱かれた保ですが、そのことにより彼が運命の番だと分かります。
しかし、自身のオメガ性に甘んじたくない保は、門脇と番になる事を拒否してー・・・と言うものです。

まずこちら、ストーリーがしっかり練られてて面白いのです。
パンデミックにより人口の50%が死亡した「大厄災」。
そこから半世紀ー。
大厄災時に使用した新薬により、人類に新たに誕生した「オメガ性」。
そして、大厄災時のワクチン開発により、国内シェアナンバーワンなった製薬会社「KADOWAKI」の黒い噂。
と言った所でしょうか。

今作でのオメガの扱いですが、かなり社会的地位が低いのです。
発情期にレイプされようと、悪いのはオメガ本人。
また、オメガと言うのは容姿を磨き、優秀なアルファとつがうのが一番の幸せ、と言うのが一般的な常識になっちゃってるんですね。
その為、わざわざ発情期を抑える必要は無いとばかり、発情抑制剤の開発も進んでいないー。
こう、ホント酷いのですよ。

ただですね、この設定のおかげで、主役である保の魅力が、より引き立ってもいるんですよね。
オメガだろうとアルファやベータに負けないと懸命に勉学に励み、22才と言う若さで助教に。
そして、オメガ性に縛られたくないと、発情抑制剤の開発に没頭するー。
運命に従う事を良しとしない、その生き方が清々しいのです。

で、そんな保が出会う運命の相手・門脇。
彼はですね、典型的なエリートアルファです。
オメガと言うのは自分の番になりたいと、発情期をこれ幸いと迫ってくるようなのばかりみたいな。

こちら、面白いのが、こんな二人の掛け違いなのです。
オメガだろうと、一人の人間として自立していたいと強く望む保。
自分の番にしてやると言うのに、保が何故抵抗するのかサッパリ分からない門脇。
門脇にとっては、オメガはアルファに囲われるのが一番の幸せなハズですからね。

あのですね、この二人、もう完全に両思いなのです。
ただ、互いの考えの違いから、すれ違ってなかなか結ばれないのにジレジレさせられると言うか。
門脇なんか、何だかんだ言って保にベタ惚れなんですよね。
権力にものを言わせて、保の研究室を閉鎖し、アパートからも追い出す。
で、行く場所の無くなった保の為に、いそいそと自宅に彼の部屋を準備して、新しい研究室も確保する。
やってる事は間違ってるんですけど、彼にとっては「番なんだから一緒に住むのは当然」なんですよね。
あまりに嬉しそうに保の部屋を準備する門脇が、不覚にも可愛く見えちゃって。
おおおーーーい!!
方向がズレてる。
完全に方向がズレてるよ!!

なのですが、ここからが更に萌える展開。
最初こそ保の言ってる事がさっぱり理解出来なかった門脇。
しかし、保と過ごす時間が長くなるにつれ、これまでのオメガ達とは全然違う、保の考え方や生き方にどんどん惹かれて行く。
そして、自身の偏見に気付く。

また、保ですが、門脇の自身に向ける偽りの無い愛情に、頑なだった気持ちを緩ませて行くー。
これまた、料理と言うアイテムが巧みに使われてるんだなぁ。
もうこの二人、早くくっついちゃってー!!

ここからまだ一波乱あったりするのですが。
ただ、ラストがすっごく素敵なのです。
これ、オメガバースだからこそだよなぁて感じで。
こういう、ロマンチックなのに弱いんですよ。

ところで、こちらエロ濃厚です。
一回のエッチで、30Pとか使ってます。
エロ自体にもちろん萌えるんですけど、それ以上に二人の攻防が滾るんですよー!!
身体から籠絡して、番にしちゃいたい門脇と、グズグズになりつつも意地で拒む保みたいな。
最高ですがな・・・。

5

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