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表題作危険な誘惑

加瀬部貴広,31歳,刑事部戸籍調査課調査員
夏木凉弥,28歳,特殊な経歴の新入りで加瀬部のバディ

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

刑事部の戸籍調査官として着実にキャリアを積んできた加瀬部は、ある日、異動してきたばかりの夏木とバディを組むことに。夏木は法務省の元事務次官を父に持ち、能力を買われ十代の頃から戸籍調査課に席を置いていたサラブレッドらしい。そんな夏木の第一印象は「懐かない猫」。美人だが愛想はなく、バディとは名ばかりで常に別行動を取る夏木に手を焼いていたが、決して内側を見せようとしない頑なな夏木に加瀬部は次第に興味を引かれていき──?

作品情報

作品名
危険な誘惑
著者
きたざわ尋子 
イラスト
円之屋穂積 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344843653
3.6

(5)

(0)

萌々

(3)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
18
評価数
5
平均
3.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

戸籍調査官

先生買い。びっくり!きたざわ先生のお話じゃないみたい・・・めっちゃものでした!刑事ものみたいなお話がお好きな方にはいいかも。最後の最後がちょっと・・だったので萌にしました。本編250Pほど+あとがき。

法務省戸籍局刑事部戸籍調査課に所属する加瀬部は、本日着任する新入りとバディを組めと言われていて、ちょっと気が重ため。一匹オオカミな傾向が強いからなのですが、しぶしぶスーツを着て新入りを待っています。なんでも戸籍局設立当初から若干17歳で戸籍調査官として働いていて、目覚ましい成果をあげている上に超美人。やってきた夏木を見て同僚たちはどよどよざわめき・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
各種事件関係者、受けの保護者的立場の方等々。色々出てきます。

**受けの好きだったところと最後うーと思ったところ

受けさんがとにかくツンっぽく感じて好きでした。幼いころの育ちの問題で、自分を大切に出来ないのと人とのかかわり方がうまくないのもあるのですが、それを除いたとしても絶対ツンだと思う。弱っちくないし、なかなか好みのタイプだったのでした!
そして架空の設定とは言え、なかなか面白かったです、戸籍調査官という設定。
お仕事話的にも楽しめたのですが、唯一うーと思ったのが、最後、ある方を許容しちゃうんですよね。司法取引というわけではないですが、見逃すというかなんというか。
そこが、えー、あり??と少し思ってしまって。

その最後がなければ、二人のツンツン恋物語が楽しかったので萌2かな という感じです。
きたざわ先生といえば私はぐるぐる話!と思うのですが、全然違っていて新鮮でした!

2

表紙の印象よりずいぶん硬派な作品なんです

こちら、バディものになります。
戸籍調査官でバディである二人が、共にとある人物の行方を追いー・・・と、多分表紙から受ける印象よりずいぶん硬派な作品だと思うんですけど。

自分でも把握しきれてませんが、きたざわ先生の作品は多分100冊程度は読了しています。
それを踏まえた上で、今作はこれまでとかなり印象が違うと言うか、新鮮だったりします。
バディである二人のやりとりなんかがですね、萌えて萌えて仕方ないんですよ。
大人の男同士の親密さを感じさせるやりとりと言うのは、何故こんなにも萌えるのか・・・!


内容ですが、優秀ながらスタンドプレーが目立つ戸籍調査官・加瀬部×特殊な経歴とその美貌から注目される新入り・夏木による、バディものになります。攻め視点です。

戸籍が絡む犯罪を調査し、また摘発する刑事部戸籍調査課。
調査官である加瀬部は、支局から異動してきたばかりの異色の新入り・夏木とバディを組む事になります。
自分以上に効率を重視し、悪びれなく単独行動を取る夏木に、強く興味を惹かれる加瀬部。
何かと世話を焼くうちに、夏木自身に惹かれてゆきます。
そんなおり、彼が行方不明のとある人物を探し続けている事を知りー・・・と言うものです。

で、こちら、多分刑事ものになるのですが、事件を追って派手なドンパチがありって感じでは無いんですよね。
ひたすら地味に、足を使って聞き込みをし、また地道に事件を調べと言ったエピソードが続きます。
個人的にはですね、こういう刑事ものってとても好みだったりします。
こうリアリティがあり、地に足がついた雰囲気なんかが好印象なんですよ。
何でしょうね・・・。
地味な仕事に真面目に取り組む男達が格好いいのです。

また、そんな中で展開してゆく二人の関係と言うのが良い!!
こちら、加瀬部が面倒見の良い、そしてどこかとぼけた感のある男なのです。
で、つかみ所の無いクールビューティー夏木。
この二人のやりとりなんかがとにかく萌えるんですよ。
二人はバディなんですよね。
仕事上のやりとりなんかでも、微妙に入り交じるプライベート。
加瀬部がですね、何かととぼけた調子で口説き文句なんかを投入してくるのです。
それに対して、受け流すでもなく、まともにとらえるでも無く、フラットに相手する夏木。
この空気感が、腐女子のツボをめっちゃついてくるんですけど。
何だろう・・・。
こんな調子で、二人の距離が徐々に徐々に近付いてゆくのがワクワクさせてくれるのです。

あと、ここに絡むのが夏木が追う、とある人物の行方ー。
こちら、ちゃんと見つかって解決するのです。
が、最後のオチで驚きなんですよね。
まさかこいつが絡んでいたとはなぁと・・・。
思ったよりずっとしたたかなこの人物にも、なかなか楽しませてもらえました。

ところで、個人的に引っ掛かったのが夏木の過去の関係。
う~ん・・・。
ちょっと「契約」で関係を持ってたと言うのは無理があるんじゃないかと。
上手く言えませんが、違和感が大きいです。
別にこの設定は必要ない気がするなぁ。
加瀬部が嫉妬してたのには萌えたんですけど。
きたざわ先生、このパターンが多いですよね。







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