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御曹司の身代わり恋人始めます

onzoushi no migawari koibito hajimemasu

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表題作御曹司の身代わり恋人始めます

御堂啓一郎,35歳,投資家で資産家の次期当主
桜沢嗣巳,25歳,恋人代行業のバイトとして働く青年

その他の収録作品

  • いつでも、どこでも
  • 休日のひととき(電子限定おまけ)
  • あとがき

あらすじ

恋人代行の事務でバイト中&自分探し中の嗣巳が、セレブの御堂に“女装をして婚約者のフリをしてくれ”と難題を持ちかけられて!?
大学卒業後に入った会社で挫折、今は自分探しをしつつ恋人代行会社で事務的なバイトをしている嗣巳。そこへ現れた身なりのいいイケメン・御堂を見て、恋人なんていくらでもいそうなのにと嗣巳は訝しがる。代行会社の規則を破って、女性を選びたい。金なら払うという御堂の横柄な態度にカチンときた嗣巳は「他をあたってください」と突き放すと、唐突に「君が恋人役になってくれ」と矛を向けられてビックリ。だが高額なバイト料を提示され、貧乏な嗣巳はついうなずいてしまった。あれよあれよと言う間に女装までさせられて、ついでに同居も持ちかけられる嗣巳の明日はどっちだ!?

作品情報

作品名
御曹司の身代わり恋人始めます
著者
伊郷ルウ 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344843837
3.3

(3)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
9
評価数
3
平均
3.3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数2

いい子だなと囁くのはズルい

麻々原先生で犬ときたら買うしかないでしょと購入。思ったほど犬ご活躍を感じず、攻受とも今一つ萌え上がらなかったので申し訳ないです、中立にしました。本編210P弱+お風呂たーいむ♪の後日談10Pほど+あとがき。

2年近く続けた営業職を辞め、人材レンタル業者で事務アルバイトをしている嗣巳(つぐみ)。ある日スーツに身をつつんだイケメンが事務所を訪れ、「恋人をレンタルしたい、紹介してほしい」「誰でもいいわけではない、選べないのか」とゴネ始めます。一生懸命説明しているのに聞きゃしないので、お断り、無理―と追い返そうとしたら、まじまじと顔を見られた上に「個人的にバイトしてくれないか、金は出す」とごり押しされ・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
攻めさん母、ジャック♡(アラスカンマラミュート、ファンタジーじゃないのでしゃべらない(´;ω;`))ぐらい。

**攻め受けについて

攻めさんは広尾に超豪邸を持つ資産家の後継ぎさん。35歳なんだし結婚してほしいとお母さんは思ってるんだろうけど、当人、高校時代からゲイの認識あるため、のらりくらりとかわして現在に至るという方。お仕事(投資業、レストラン経営等)一生懸命で、色恋沙汰はしばらくご無沙汰だったが、今回は受けさんに恋に落ちてしまう・・・

受けさんは営業職向いてないと悩んで自分探し中→恋人業&同居して飯炊き業→恋に落ちちゃった・・・ 
二人が恋に落ちちゃう過程に個人的きゅんきゅんがあんまり無くて。
イケメンなんだけど、どこか抜けてるとか、めっちゃ仕事できるあまりもっと変人の域まで人間離れしているのが受け料理により人間回帰するとか、犬が大活躍するとか、なんか無いか???とつい探してしまったんです。王道お話だったので、爆笑ポイントをつい探したのかな。

最後の方の心が通ってからの攻めさんは大人の余裕を見せて「いい子だ」なんて言ってくれるんで、そこは超萌え萌えだったんです!!大人のささやきが大好物な方には良いかも。

1

「恋人のふり」から始まる恋

初読みの作家さまですが、麻々原さんの可愛らしい表紙につられ購入。普段電子書籍はあまり購入しませんが、今作品はコミックシーモアさんで購入しました。

ちなみに、コミックシーモアさんは、
・挿絵有り
・電子限定版おまけの「休日のひととき」が収録されています。

すみません、ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は25歳の嗣巳。
彼は大学卒業後企業に就職したものの挫折し、現在は人材レンタル業者で受け付け兼恋人代行のバイトをしている。
そんなある日、身なりの良いイケメンが訪れる。彼は恋人レンタルを希望して訪れた客だけど、とある事が原因で嗣巳と一触即発な雰囲気に。

剣呑とした空気の中、御堂と名乗るその男性に「きみに恋人役を頼みたい」と言われ―?

というお話。

バッサリ言ってしまうと、どこかで読んだことがあるような既視感のあるお話でした。

ゲイである御堂がレンタル恋人を望んだ理由は、結婚をせっついてくる母親にフェイクで「恋人」を紹介したかったから。
嗣巳が、女装までする恋人役を引き受けたのは高額な報酬に目がくらんだから。

そこで二人は御堂の母親に会う約束の2週間後までに、より恋人らしく振舞うため、という理由で同居を始めるのだけれど。

いくら可愛らしい顔立ちだと言っても、息子に恋人と言って紹介された人物が、男性か女性かわからないなんてことはないんじゃないかな…。
とか、
男に女装させて(女の)恋人だと言い張るリスクを負うよりも、裕福な御堂さんならもっとふさわしいレンタルできる「恋人」がいたんじゃないのかな。

とか、ちょいちょい話に躓きストーリーに感情移入できなかった。

二人が恋に堕ちる過程もあっさりしてるというのかご都合主義、というのか…。

完全に好みの問題ですが、もう少し波乱があったり、葛藤がある方が好みなので今一つ話に乗り切れない部分はありましたが、反対に言うと痛い展開になることも、シリアスな雰囲気になることもほぼほぼなく、終始のんびりとした展開なので、そういったお話がお好きな方にはお勧めかと思います。

あと、表紙にも登場しているようにワンちゃんが登場します。
アラスカンマラミュートという犬種で、名前はジャック。
ジャックが、クッソ可愛いです。
ジャックの登場回数がもっと多くても良かったな。

で、ジャックをはじめとする登場人物の挿絵を描かれている麻々原さん。
今回も非常に可愛らしい挿絵で眼福でした。

ストーリーを通して、優しく温かいお話ではあるものの、もう一声ほしかったな、というのが正直な感想です。

6

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