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電子はほぼ買わない私が、電子で単話買いしていた作品。コミックス化されると聞いて楽しみに待っていました。
電子書籍のほうのレビューでも内容はざっくりと書きましたが、こちらでも一応書こうと思います。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公は大学生の須藤くん。表紙の彼です。
須藤くんは、過去のとあるトラウマから「手料理」を食べることが出来ない。それゆえに彼の食事はほぼコンビニで賄われている。
そんなある日、いつものように赴いたコンビニで、レジ打ちをしてた男性にお弁当を渡される。もともと手作りの食事は食べられないうえに、全く知らない人からもらったお弁当を当然のように拒否する須藤くん。
知らない人からお弁当を渡されて動揺する須藤くんですが、さらに追い打ちをかける出来事が彼を襲います。それはストーカーの存在。
ロッカーは汚され、夜道でストーカーに襲われる。
そんな須藤くんを助けてくれたのは、コンビニで手作りのお弁当を渡してきた長谷川くんだった―。
というお話。
須藤くんが手作りの料理を食べられなくなった理由。
そんな須藤くんが、長谷川くんの愛情と、愛情のこもった料理で、再び手作りの食事が食べられるようになるのか?
その辺りを軸にストーリーは展開していきます。
読んでいくうちに、並々ならぬ長谷川くんの執着心が見えてきますが、これが、
すんごく怖いです。
まさにホラーです。
表紙からもわかるように、とにかくすごく綺麗な絵柄を描かれる作家さまで、この綺麗な絵柄でもって描かれていくホラーチックな展開がジワジワきます。
ほのぼのなお話に見えて、実は…、という展開なのでもしかしたら好みが分かれる作品かも。
でも、個人的にはドツボに入る作品でした。
ほぼ表題作なのですが終盤にもう一話収録されています。
タイトルは『優しい地獄』。
主人公は大学生の薫。
彼はいわゆるヤリチンで女の子をとっかえひっかえして遊んでいる。
そんな薫には高校生の時からの親友・健一がいる。
薫を心配し、サポートしてくれる健一ですが、実は薫はずっと健一のことが好きだった。
というお話。
健一は誰にでも優しい。
でも、中でも薫には特に優しい。
わがままは何でも聞いてくれるし、事故に遭い怪我を負った薫をいつも心配してくれる。
でも、薫の恋心が健一に届くことはなく―。
一番欲しい愛情を、健一から受け取る事はない薫。
でも、それでも良い。ずっとそばにいられたら。
という、薫の切なくも健気な恋心が描かれた作品なのですが、この作品も、思いっきり
ヤンデレ。
です。
ダークです。
ドシリアスです。
病んでます。
タイトルの『優しい地獄』という意味が、読後、読者にしみわたってきます。
この作品は序盤、薫と女性の絡みがあります。詳細な描写はありませんが、苦手な方はご注意を。
そして薫と健一の絡みはありません。攻め受け描写は皆無です。皆無なのに、きちんとBLなので、そこも非常に良かったです。
最後に山田さんの書かれたあとがきが収録されていますが、そのあとがきによると『優しい地獄』は同人誌として刊行されたもののようです。そういう事情もあって短編なのかな、と思うのですが、ぜひとも続編を描いてほしいなと思う作品でした。
あと、これもあとがきに書かれていますが、コミックス化されるにあたり1話から3話まで描き直しされたそうです。いやいや、電子のほうもお綺麗な絵柄だったのに…、と思いつつ読み比べてみたら、ちょっと違ってましたね。どちらも良かったので、電子でお持ちの方は読み比べしてみると楽しいかもしれません。
収録されている2話とも、病んでて、痛くて、ダークな作品なのですが、なんていうんだろうな。
中毒性がある、というか。
どんどん続きが読みたくなる。
この作品が商業デビューらしいですが、絵柄も綺麗だしストーリーも面白い。ちょっとすごい作家さんが出てきたなという感じ。評価で悩みましたが、デビュー作という事でちょっとおまけして神評価で。
次回作も楽しみです。
すごかった。想像の斜め上いってた。
ヤンデレ執着攻め好きさんは必読です。
オチが分かった瞬間、ぎゃー!!って叫んでしまいましたw
同著者の「おかまワルツ」がどちゃくそ良くて、神作で。
(↑モロ差別用語なので、現在は「喫茶のワルツ」に変更されています)
「レプリカント ―羊のドリーを愛するということ―」も もぉ、すごくって(語彙力
本作もずーーーっと読みたかったんですが、事前にヤベェ作品だってのは知識として知ってたので、なかなか手が出なかったんです。
そこへ、ストーカー攻めのトピに無意識に背中を押された形になって読めました。
(その節はありがとうございます)
本当にこの3作品同じ作者なの?!ちょ、すごいな?!
もっと他の作品も読みたい…!
きっといろんなテイストでクオリティ高い作品が描ける方なんですよ…
なのに著作が少ない!
(出版社さーーーん!出番ですよー!)
本作、最初はオイオイ ヤベェ奴丸出しじゃんって思ったんですけど、
→途中、あれ?なんかこの人優しそう…
→え?結構マトモな人じゃね?
………
そう来たかーーー!!!
イヤイヤ たしかに伏線はあったよ?あったけども。
ん?目つきが…とか、あれ?なんでこんなコマが挿入されるの?とか。
それらが全てつながった。お見事としか言いようがない。
ぜひネタバレなしでお楽しみいただきたいです。
同時収録「優しい地獄」はせつない。
想いが叶わない話がお好きな方にオススメです。
でもこの二人だと、この後なんやかんやあってくっつきそうではあります。
そういうのを色々想像したりするのも個人的に好きです。
絵もとにかく綺麗です。
大島かもめさんの最近の絵柄がお好きな方にはハマると思います。
普段、書き込まないのですが
デビューのお祝いと精一杯の応援の気持ちを込めて
TLに流れてきたカバーの美しさ!
即、絵柄に堕ち通販予約しました。
絶対好きに違いない!とタイトルとあおり文でゾクゾクするイメージを持ちながら手にしたコミックス。
現物のカバーの破壊力は想像を上回り、この受けを愛する攻めはどんな変質者なのかと妄想しながら拝読するためにカバーを外しました。
そしたら!
カバー下から"変質者"の響きには程遠い愛しく暖かい書き下ろしイラストが出てきて!
あら?と色々な意味でドキドキしたのです。
ボーイズファンさんには不案内で、ピアスさんのレーベルイメージが大きくあって、エロ系の構えだったのですが、これはもしや癒し系?!と。
カラーの口絵も美しく、肌色多め。
久しぶりに本編入る前、イメージの刷り代わりに色々動揺しました。
そして冒頭、やはり作画が素晴らしくキャラの表情も良い。食べ物がとても美味しそうで、心理的には怖いやりとりをしている。ゾゾっとする。
特に攻めが受けのために作る料理に唸る!それと受けを見つめる攻めの表情がヤバい!
人物の作画がすっきりした線で描かれていて画面はさっぱりしているのですが背景やオノマトペ、小物の描写などがこだわり感じてツボりました。
最終話で攻めの狂気を知るのですが、この狂気が恋人同士になってどうなるのかをぜひ続編で読みたい!
描き下ろし6Pで少し覗けて、攻めの言葉のあやでは済まされない衝撃的発言が聞けたので、ますますこの先"あや"ですんだのかが気になります!
『優しい地獄』
こちらも歪んだ愛に萌えました!
面白い!
もっと読みたい!
あとがきのフォントやスタイルにまで個性が出ていて好みです!
これからの成長がとても楽しみな漫画家さんです。
昼:菓子パン、夜:コンビニ弁当、な生活をしている須藤にいきなり「いつもコンビニ弁当じゃ体に悪い」と手作り弁当をコンビニのカウンター越しに差し出す店員の長谷川(笑)
こえぇよ!
元々過去のトラウマで”手作り料理”が苦手な須藤は、見ず知らずの人から渡される怖さに”手作り”が加わって恐怖でしかない!!
夜道で変質者に襲われたところを長谷川に助けられたことで心を許し、手作りは無理でもアドバイスを貰うという形で自分の栄養管理を許可する須藤。
そして・・・ついに手作り迄食べれるようになる!!!
序盤からなんとなく分かっちゃうよね。長谷川がサイコパスなのは。
ただ、どこで本性表すかとずっとドキドキして読めましたね!!!
毎ページ毎ページどこでバレるのかと・・・。
このドキドキがたまりませんでしたね。
あと、「ピアスシリーズなのにエロシーンがほぼ無い」と言うのもビックリでした(笑)
描き下ろしつき電子版の購入でした。
うぉ…スゴいなぁと。
まずはじわりじわりと、浸食していくような怖さが先行しました。
そして、偏愛の強さと重さ。
人は食べることは、命を繋ぐことだけど他の生き物よりも意味や経験や、価値を投影したり見いだしたり。
もちろん私も。美味しいものに価値を見出だすタイプです
だけど、手料理に喜びを感じなくなっていたら。まして、他人の作る料理食べるのは信頼の証しなんだと感じます。
思い詰めた末の長谷川の、周到な計画は読んでゾクゾクしました。怖いけど面白い。
でも怖いけどね!
ポッチ
ゆーちん24さま
とっても萌える作品でした〜。
ヤンデレでダークな雰囲気てんこ盛りですが、それらにゆーちん24さまの萌ツボを刺激されるようでしたら、ぜひ手にとって頂きたい、素敵な作品でした☆
コメント、ありがとうございました!
ゆーちん24
ポッチ様
こんにちは!
この作品、手に取り迷った挙句購入せずに帰ってきたのですが、ポッチ様のレビューを拝見して激しく後悔中でございます…(T ^ T)
好きなテイストの作品なので、読んでみたいと思います。
ありがとうございました♪