お前を“食べて”いいのは、俺だけだーー

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表題作シロップ+

望月時雨,高校生
晴,ショクヨウとされる,蜜を出す

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下:あとがき(その後の設定など)

あらすじ

体液が甘い蜜となり、人間の食料となる幻の生き物【ショクヨウ】。
現代においては絶滅したとされていたが、ひっそりと人間に混じって暮らしていた。

見た目は人間そっくりの晴(ハル)は、そんなショクヨウの一人。
クラスメイトの時雨(シグレ)にショクヨウと見破られてから、
半ば無理矢理"食べられ"ていたが、
彼がただ自分を弄んでいるのではないとわかり、
嫌だったはずの行為が気持ちよくなってきたことに困惑の日々。
食料と捕食者の関係である【ショクヨウ】とヒトは、普通の恋愛ができるのか?
なかなか答えの出ない問いを心中で反芻していると、
自ら【ショクヨウ】だと名乗る謎の転入生達が現れて……?!

作品情報

作品名
シロップ+
著者
三ツ矢凡人 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
シリーズ
シロップ
発売日
ISBN
9784864423557
3.8

(37)

(11)

萌々

(13)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
141
評価数
37
平均
3.8 / 5
神率
29.7%

レビュー投稿数4

泣きます…

前作からの続きです。
主役は、晴と時雨ですが他のショクヨウ達も出てきます。
新キャラもいます。
ショクヨウに対しての描写がひどいです…人じゃないから人体実験ではないだろうけども、外見同じじゃあ遅かれ早かれ月子のような人が出るのも納得…。
月子とエバの関係性も泣くし、晴がまた切なくて…泣きました。。
でも、ハッピーエンドです。

それにしても、皆さん言ってる昴の年齢が私も気になります(笑)
知り合いに20くらい若く見える男性がいるから、そんな感じなのかなぁ…。




紙本購入…
本編修正は白抜き、描き下ろしは白短冊です。

0

切ないストーリーと尊い関係性

『シロップ』続編

”ショクヨウ”が絶滅したと言われてるのに前作で一つの街に3人も居た!!となったけど、今作はさらに掘り下げた”ショクヨウ”の実態にめっちゃ切なかったです。
明らかになる母親に起こった出来事なんて特に。

今回登場の昴&伴星をはじめいろんな登場人物の接点となった「施設」の部分では辛かったけど、晴と時雨の関係性には終始キュンキュンさせられました。
駅のホームのシーンには「んんんんんっ!」と悶えてしまう程に(笑)

前作からのカプについてはカバー下にて「その後」が書かれてるので「あ~ショクヨウ完結かぁ」とか一瞬思ったけど、今回登場の昴&伴星に関しては暈してあるのでその後の二人がちゃんと幸せになれたのかどうかは・・・・期待しています!!

3

明かされるショクヨウの全貌

絶滅したとされている「ショクヨウ」と人間の恋物語。
前作でメインながらちゃんと結ばれていなかった時雨と晴の物語、そして「ショクヨウ」について深く掘り下げられています。
ショクヨウの生体や行く末、晴たちの出生について、生命倫理に踏み込んだ内容になっていて、SFを読んでいるような気持ちになりました。

晴たちの通う学校にやってきた、昴と伴星という二人の転校生。
転校初日、昴は自らをショクヨウだと暴露するが、実は昴と伴星はショクヨウを研究する施設の人間で、ショクヨウなのは伴星の方です。
昴の方が年上で親代わりのような存在でもあるし、ショクヨウだと知られるのは危険なことなので、伴星を守る意図もあるのかなと思います。

彼らのいた施設では、ショクヨウの繁殖が行われていて、
晴もそこで生まれました。
長いことメスが生まれない状況で、唯一のメスであるエバは、幼い頃から強制的に初潮を迎えさせられ、子供を産まされていたのです。
それでもオスしか産まれず、価値を見出されない子供たち。

でも、母であるエバはもちろん、晴たちを想う人間もいる。そんな人々によって、ある者は外で育てられ、ある者は逃亡し、そして残ったのが伴星。
昴はたった一人残り、実験の餌食となっている伴星を救うために外に出てきたのです。

昴の企みは、伴星の代わりとなるショクヨウを施設に連れ帰ること。
でも伴星には別の目的がありました。それは逃亡して行方知れずの双子の兄の捜索。
一方で、ショクヨウと人の繋がりは唾液を交わした契約なのだと聞かされ、時雨の自分への想いも媚薬の作用によるものだと絶望した晴は、昴の言葉に揺れる。

それぞれ、みんな自分の大切な人を守りたい、傍にいたいという気持ちで動いていて、非道とも思える昴の行動は、長い間ショクヨウたちを、何より伴星を見守ってきた深い愛情から来るもので、その苦悩は序盤から隠されることなく描かれているので、作中で誰かが一方的な悪に見えることがありません。

颯さんと吹雪、たんぼとぽちはそれぞれ幸せに暮らしているようです。
あとがきにて、少しですが3カップルの未来について説明があります。吹雪がなかなか渋くなってますが、美人な颯さんに攻められたらきっといつまでもかわいいんだろうな。
昴と伴星も、どこかで穏やかに暮らしていると思いたいです。受け攻めがわかりにくいですが、ちょっとだけ描かれていたお風呂での場面から、伴星×昴だと思います。見た目的にも。この二人でもう少しお話が読みたいですね。

幼い女の子が味わった悲劇、無情に生み出された命については、BL的大団円を迎えても胸が痛むものがありますが、せめて晴たち兄弟が、伴星も含めてどこかで愛する人と幸せに生きていてくれれば、エバも本望なのではないかと思います。

1

好きな人と同じ香水、ムフー!

なんか聞いたことある設定だなと思ったら、前作のあるシリーズものでした。
ショクヨウと言う、人間とは見た目はそっくりだけど、ショクヨウだとばれると人間の命令に従ってしまう生物。オメガバースとはまた違ったファンタジーでした。
ショクヨウの出す体液はとても甘くて、匂いも甘いので人間を虜にする。と、そこまではいいのですが、その体液には媚薬成分が含まれていて、知らず知らずのうちに契約をしてしまったから時雨は晴のことを無自覚のうちに好きになってしまったんだと、昴に嘘をつかれてしまいます。これがネックとなって、晴は時雨と離れなくちゃと思い、切ない行き違いが生じてしまいます。

複雑な設定に最初は頭がぐるぐるしますが時雨と晴のエッチシーン辺りからは普通に恋愛ものとして感情移入できました。研究機関のお偉方に罰を与えられなかったのが心残りですが登場人物はみんな幸せになれたので良かったです。

0

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