うーん、好みではありませんでした…
受けがThe・健気って感じであまり好みではありませんでした…
しんどい系BLが大好きで、ならこれ良いよ〜とオススメされた作品だから期待度が高かったせいかもしれないですが、私はあまりハマれませんでした。
好きな人は好きなのかもしれませんが、あまりにも非がなさ過ぎる受け×勘違いで痛めつける攻めという構図なのですが、うーん、健気さ、儚さ、可哀想さの押し売りという印象を受けました。
あとは一方的に痛めつけられ続ける系は途中で慣れて飽きてしまって…あまり泣けなかったのはそのせいもあります。真性のドMさんにはあまりオススメしない作品です（笑）最後の手紙で過ちに気づくところもあざといというかなんというか…
そしてこれも私がひねくれてるせいだと思うのですが、この作品は、魂が惹かれ合う的な主題がありますが、そのせいもあり個人的にあまり受けに好かれるような魅力を見いだせませんでした。何故かルシアンから寵愛を受けるキラをやっかんでいたモブ君達のほうにどうしても同情してしまって。
ただ、マイラは可愛かったです。BLCDでサブキャラの女の子に惚れたのは初めてでした。
下野さん受け苦手勢にも聴ける良作
私がBLCD沼にどっぷりハマった一番の要因が、この下野さんでした。初期は聴き漁ってたなぁ。しかし月日は流れ、昔あんなにときめいていたあの高音喘ぎがいつしか地雷になっていました…なんだかわざとらしく裏返る声が駄目で。それ以来ぷっつり聴いていなかった下野受けですが、ひっさびさに手を付けたのがこのやたももでした。なぜなら原作が好きだから。
結論から言うと、とても良かったです。これはほんとに下野さんで大正解だと思います。エロエロなテイストに見事にハマってた。
小野さんも違和感なく、安元さんの演技は須田推しの私も大満足でした。
しかしやはり、はらだ先生の作品の良さは表情ですよね。当たり前なのですがCDだとそこが表現できないのがとてももどかしかった。ラストの、「あは、何言ってんの…」ってモモが泣くところ少し勿体無い。まあ漫画には漫画の良さがあり、CDにはCDの良さがあるとは思いますが。
良作でした。
人生で一度は聴いてほしい超名作
これは本物の神作品。人生で一度は聴くべき名作。個人的に言ノ葉ノ花より好きでした。もちろん前作も大好きなんですけど。
これはほんと、やばいです。大号泣しました。前作とともに、片方が心の声が聞こえる、そのせいで人とうまく関われない、でも相手がそれを受け入れる、という話しがせつない。ただこの言ノ葉ノ世界は、CV平川大輔さんの藤野が清らかで素晴らしすぎる。みきしんの酷い振る舞いに前半は心を痛めて聞いていたのですが、後半のもどかしい部分は、本当に切なかった。言ノ葉ノ花と違って、前半の辛さと後半の甘切なさの落差が大きいのがこのCDの魅力かもしれません。
あとはもう役者さんたちの演技が最高過ぎる。個人的に三木さんの演技はちょっと好みに合わないなーと思っていたのですが、この作品の三木さんはとっても好きでした。非人道的なことをするし、嘘つきだけど、人間の一番の軸？の部分はきっと温かい人だった筈なんだと伝わって来ました。それだけに「もういちど俺を好きだと言ってくれ」のところは本当に涙が止まらなかった。心の声が聞こえるせいで愛がもらえず、歪まざるを得なかった悲しい男をとてもリアルに演じられていました。マジで藤野に出会えて良かったねって心から思った。
そして平川大輔さん！この方には「流石のクオリティ」という称賛は合わない気がします。毎回毎回全然違う。声は変わっていないのに、面白いくらいに雰囲気が違っていて、私が一番尊敬している役者さんの一人なんですが、今回の藤野も、平川さんよりすてきに演じられる方はいないと思います。清らかで優しくて、まさに「奇跡のように優しく美しい男」でした！一言一言、全てのセリフに切なさ愛しさがぎゅうっと詰まってるように感じて、濃くないセリフが無い、というか、もうほんとに切なくて心が抉られました。カリハラに愛されて良かったね。最後の方の、「もしかして、嫉妬！？」のところ本当に好き。可愛い。
是シリーズにハズレ無し、子安武人にハズレ無し！！
子安さんかわいい。小野Dもかっこいい。なのに守夜×隆盛というところが萌ですね。
守夜の淡々としたところに愛を感じてときめいた。傷薬がローション変わりなのはもうお決まりなんですね。媚薬効果もあるとか都合良いな。美味しいけど！
あと（個人的に）大好きな玄間と氷見がすっかり夫婦になってて安心した。玄間すっかり大人になっちゃって。あの青さはどこに行ったのかしら。
多分この守夜と隆盛も良いコンビになるだろーな、と最後まで聴いて思いました。
あと、ストーリーがちゃんとしてますね。自分を責め、戒めとして側に守夜を置く隆盛と、隆盛を愛してるから側に居ると苦しめると思って白紙に戻ろうとする守夜、っていう構図が綺麗でした。
もっと聴きたいなー。できれば隆盛に愛してるって言わせたかった。そこが良いのかもしれないですけど。良作でした。
中国編最高
古代中国編がめちゃめちゃ良いです！子安さんの攻めほんっっっっと素晴らしい！てか鷹俊やべえ。愛情深い鷹俊に秒で惚れちゃいました。
でも、劣等感まみれで残酷な紅蓮もなんか嫌いになれない。なんならちょっと親近感さえ感じちゃう不思議。そんで最終的には紅蓮も応援してました。吉野裕行さんの演技のおかげですかね。攻め受け二人共が愛おしかったです。
そして都を出て二人で暮らすところがほんとに良い。二人共、好きって言い合ったわけでも無いのにこう、想いが通じ合ってる感が最高オブ最高。そんでもどかしい。ようやく結ばれたときは、もうなんか言葉が出なかったです。悲恋のラストも、なんというか悲恋悲恋してない穏やかな感じて良い。でも最後の紅蓮のモノローグはやっぱ切なかったです。まだ鷹俊と一緒にいたかったんだろうなーと思うとやっぱり。
あとはBGM。sasraシリーズ全部を通して言えることですが、このBGMが世界観にぴったりで、かなり好きでした。
エジプト編は、王道悲恋！って感じで切なかったです。でも個人的にセシェンが好きになれませんでした。健気受けがあまり好きでない人は苛ついてしまうかも。ティティが可哀想になってしまった。というかシリーズ通してティティが可哀想。最終的に悲恋にはなるけど、それまでは結構幸せそうに愛し合うメインカプを尻目に、自分は愛されないでずーーっと生きながらえる訳ですから。宮田さんの切ないけどメインカプを邪魔しないナレーションも良きです。
健気だけどうざったさが無い不思議
平川さんがえげつなく良い。三宅さんもリアリティのある好演でした。
後半の、再生後の玄間が氷見と呼ぶのが、「ただの氷見」から「俺の氷見」に変わった瞬間が素晴らしかった。あとその手前の氷見のセリフは超私好み。すこ。このへんは涙無しには聴けませんね。うん。
評価を神にしなかったのは、もっともっと前半の、告白？までの過程、というか心情描写を丁寧にゆっくり描いてくれてもいいのよ…？というのがあるからですが、それでもとても良い作品だと思いました。
私は健気受け鬱陶しいと感じてしまって苦手なのですが、そしてそれを鬱陶しく感じさせない数少ない声優さんが演じてくださった瞬間ド性癖に変わるのですが、平川さんは後者で、こんなにも儚げな氷見を綺麗に演じられていて大満足でした。攻めの玄間にも感情移入できたのも良かったです。久々に良い作品に出会ったなという感じです。かなりオススメ。
ネタバレあり。痛い系CD大好き！というマゾヒストさんにオススメの超名作
本当に素晴らしい作品だと思います。透も藤島も、二人ともずたずたに傷ついているのに、それでも求めるのをやめられない、愛するのをやめられない。久々に、愛について真剣に考えてしまいました。
今までそこそこの数のCDを聞いてきましたが、最も心動かされた＆泣いたCDの一つです。ただ、好みは分かれるのかなーと思いました。
まず、役者さんの演技が素晴らしい。演技力はもちろんですが、羽多野さん×野島裕史さんは他作品でも絡みが多く、バランスの取れた声質と演技だと思います。
そして何よりストーリーがすごい。三作を通していろいろと伏線が張ってあり、完成度が半端ないのもすごい所ですが、内容がやばい。ほんとにやばい。ようやく上手くいくかと思わせておいて谷底に突き落としていくスタイル。それを何回も繰り返すというドSさ。木原音瀬さん絶対サディストでしょ。
過去の自分達がいろいろとね、邪魔をね、するわけですよ。怖い、一人は嫌だ、そばにいてくれ！っていう透の叫びは、これだから刺さる。
あと終わり方！これ、ようやく光がみえた…？くらいで終わってるのがまたいい。でもやっぱ物足りないから、LAST FEVER四季、絶対に手に入れようと思います。
諸事情により私は一、ニ作目より先にこの三作目を聴いてしまったのですが、全然問題無かったです。てかむしろこの順番で聴くのもアリなんじゃないかな？と思います。三作目を先に聞いてしまうと、一、ニ作目がまあ辛い。このあと透は記憶取り戻すんだよなーと思いながら聴くのもオススメですよ。あと色々な伏線に気づけるし。ニ作目の藤島の最後のセリフは泣いたなー。
ひとつダメなところをあげるとすれば、この作品を聴いてしまうと、他の作品で一切泣けなくなってしまうところですかね。他の、ただ受けを苛め続けるものだともう全然痛みを感じなくなります。（笑）やっぱり、一番苦痛なのはアメとムチが交互に来ることなんですよ。うん。
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