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なぜか多幸感に包まれる作品

1巻では足りないです!
未散先生、続きを描いてください。お願いですから。

多幸感の理由は「死をも超越した兄弟の絆」。
恐ろしいことをするほど発せられる、ドーパミンやアドレナリン。
それらをコントロールできない。
危ないことジャンキーの弟のために、「どんな骨でも拾ってあげる」とまじめに言い切る異常な兄。

もちろん弟が望めばセックスもする。それもとても気持ちよさそうに。

この強く強く強い、兄弟の絆にうらやましく感じ、2人の幸福感が作品から伝わってくるのでしょうか。

それにしても、エージョンととは何か、なぜ2人はセックスするようになったのか。
裏側ももっと描いて欲しい作品です。

表題作もいいのですが「All things I now

のちの「ファザーファッカー」となる読み切りです。
この読み切りの方が、淡々として心に響きました。

主人公がメイを愛すること、そのために「マコト」になること。
その決意が、のちの作品より強く感じられました。

Hなシーンだけではなく、Hに到るまでも、作者の駆け引きのうまさを感じ取れました。

Knife コミック

千葉リョウコ 

お飾りでない、警察とBL。緻密な構成に感動した

間違いなく神作品。
ぜひ2作目をお願いしたい。

千葉先生のどの作品よりカッコよく、深く読み込めました。

そして、なぜ「警察もの」をBLというジャンルで描くのか。
ストーリーの根幹に両方が関わり、
作品が成立するという、非常にベテランのマンガ家さんでなければ描けない作品でした。

私の少ない警察BL作品もののなかでは、
ダントツで「神!」

すごいものを見た!

少し前の作品とは思えない古びない作品。

作画、ストーリー、キャラクター
すべてが絡み合って、エロスであり、思春期の旅たちであり、友情の芽生えとアラタに入るヒビ。

ヌーベルバーグの映画を観ているような、美しさと破壊的衝動、揺さぶられる感情。

私は家族にこの作品を隠さず本棚に置いています。

マイノリティの孤独に寄り添う2人

「男女がセックスしても病気」とが言われない
「ゲイは『治す』ものか」


性的マイノリティが肩を寄せ合うところに、腐女子も重なるところがある。
でも重たくなく、エンタテインメントの枠に心地よく読める。

セフレからカップルになる課程が、リアルでいたたまれなくて、でもそれが、二人の絆を深めていく。
何度読んでも、胸が苦しくてでも幸せな気分になれる

男性だってヒモパン履いてもいいじゃない。実は社エンタ

この主人公は就職をきっかけに、女性ものの衣服…
パンティを履くようになるんですね。

すごい変人? 好き者?
違うんですよ。

これは何も珍しいことじゃないんですよ。

現実にいるんですよね。
女装を男性で、ゲイでもなく、性同一性障害でもなく
しかも“楽しんで”いる「東大教授」が!

(このサイトは外部リンクありでしょうか?)
https:// gendai.ismedia.jp/articles/-/47501

上記サイトを読むと「男らしさ」の息苦しさが分析されています。

その「男性である苦しさ」。それをすごくおもしろく描いていると思いました。
とってもセクシーですよね。
男性だって女性的なセクシーさを持っていてもいいし、そのエロスに引きつけられる男性がいてもいいんです。

作者の今野先生は、失礼ながらどこまで意識なさって執筆されたのかわかりません。
でもとっても楽しく読ませていただきました。

私は、「BLでしか」描けない作品ってあると思っています。この作品はそんな貴重な作品だったと思います。
ありがとうございました。

片恋家族 コミック

ちしゃの実 

イガグリがモンブランに変身したかのような、恐るべき作品

実の兄と口でチューしたり、
叔父と甥が近親相姦…。

文字にするとやばいです。

でも、ちしゃの実さんの、ほんわか温かい絵柄と
主人公のイノセントさ。

まあ、25歳にもなってセックスを知らないのは、モンブランのてっぺんの、だれもがみとめるお飾りのような、フィクションで。

でも、そのフィクションの度合いが他に類を見ない温かさを生んでいると。
字面でみると、ショッキングなイガグリから
人に必要な栗を取り出し、渋皮を向いて。
やっとやべられるようような、

とても丁寧に作られた作品だと思いました。

--------------------------------
温かさが、この作品の第一の魅力だとすると
第二は、人物の表情だとおもおました。

失礼ながら、画力がある作家さんたちはもっといらっしゃる。
でも、ちしゃの実先生の絵に引きつけられるのは、「目」。

「目」の表情の書き込みでネームを最小限にしているのかと。
表情をえがくのに、目の書き込みは、どの作家さんにも
でも、ちしゃの実さんは、もっとこまかい。
映画の俳優さんのように、登場人物が目で語ることのなんと多いこと。

--------------------------------
魅力の第三は、お待ちかね!
8歳差の、甥とのH!!

これもちゃんとエロいからすごい(^-^)!
あんなに少女漫画風なのに、満足、満足…
栗に生クリームまぜて、すごく、あまく、多幸感がありました。

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最後、第四はサプライズでした。
主人公の成長物語だったのだと!

この成長譚のために、すべてのエピソードが集約され、
読者にも跳ね返ってくるのかな、っとおもいました。

もうリピート読みしています
ごちそうさまです♪

ストーリー、ネーム、萌えすべてにおいて神✨

この作品は語るべき軸が多すぎて、何周も読んでしまいます。

まずプロローグ。
初回に読んだときは気がつかなかった。
あの法事のシーンのモノローグは、最後まで読んでやっと意味がわかります。

ちょっと不気味ですが、深い愛情と絆と執着。それこそ英先輩のいう「人は変わらない」が凝縮され、ストーリーに引き込まれるのではないでしょうか。

そして、物語の骨子を支えているのは、2人とも「性犯罪被害者」であることですよね。

光は幼い頃にお手伝いさんにいたずらされた。無理矢理、不本意に性的搾取にあった。
だからこそ、好きな人、春樹にも同意を得るということを知らない。

一方、散々「逃げればいいのに」と理解されない春樹。性的イジメ被害者が、はじめは小さなセクハラだった。
でも、優しい・断れない性格や関係性から、本格的なレイプに発展するのと、よく似ていますよね。

レイプ被害者は、心が麻痺して逃げられないんですよ。

そして、光の春樹への異常なで執拗な執着が物語を加速させます。
ここで、グィッと引きこむのが、カシオ先生のネームです。

4巻に逃げた別荘を光に見つかったときのモノローグ。
………………………………………………
俺のどこに感情が残っていたのだろう
それは憎しみににている
憐憫にている
そして何にも似ていない
……
さあ全てを壊すんだ
それ以外この感情の末路を
俺は知らない
わき上がる
この劣情もろとも
………………………………………………

このあと、春樹と光は
誰もいない別荘でやりまくる一方で
春樹は光の殺害をひそかにくわだてます。

以下はそのネームです
………………………………………………
せめてお前が
くるしまないように
薬が効くまで時間を稼いで

それだけなのに
騙る言葉と
本心が
混ざり合って
泥になる
………………………………………………

「混ざり合って泥になる」

クゥ〜、痺れる表現ですよ。
「泥になる」この言葉からも春樹の善悪混じり合った心境が伝わってきます。

そして最後に冒頭の法事のシーン。
2人の傷はやはり癒されてはいなかった。でも、春樹の告白によって、寛解する2人の心。

そして光はなぜ春樹ではならなかったのか。春樹にしか執着しなかったのか。そのエピソードに涙、涙。

さらにbonus trackに登場する「かなしみよこんにちは」。この作品を登場させたことで、奥行きがいっそう深まった
2人の関係を端的に表現し、同時に絆であること。未来まで永久に持ち越すことを示唆している

大人向けの非常に良い作品でした