還らずの夏

kaerazu no natsu

還らずの夏
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神28
  • 萌×220
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
9
得点
246
評価数
59
平均
4.2 / 5
神率
47.5%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784879194916

あらすじ

愛してるから、さようなら。
オメガバース作品を含む珠玉の短編集
コミックス創刊第1弾!
初版限定描き下ろしペーパー付! !

「高校出たらさ、二人で暮らさね?」
陽(はる)と奈津(なつ)は物心つく前から、何をするにもどこへ行くにも二人一緒だった。
ずっと、こんな日々が続くと信じていたのにーー
君がいない夏がくる

表題作還らずの夏

田富奈津(なつ) 17歳
若草陽(はる) 19歳

同時収録作品『不機嫌なつぼみ』『咲き初めの焦燥』

貢川優馬 サラリーマン α
忍野環 同期 β(仮)

同時収録作品いちばんしあわせ

双葉伊智 使用人
結 御曹司

同時収録作品All things I know.

真(しん)息子
明(めい)育ての親

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数9

重過ぎずに余韻の残る短編集

◆還らずの夏(表題作)
 この話の受けは亡くなった恋人の霊を何年間も見続け、ずっと彼から離れる決心ができない、というより自分は彼以外と一緒になることはできないと思い込んでいます。しかし、そんな受けの近くには長年自分のことを想い続けてくれている別の男性がいます。そんな状況を見かねた攻めは、受けに自分の元に来るほどの覚悟はあるのか?と確かめます。つまり、死ねるのかということですね。そんな言葉をかけられて、それはできないことだと気付いた受けは、ようやく攻めの死による呪縛から解放されたのではないでしょうか。ただし、攻めの方は霊となってからも受けへの好意がなくなることはなかったようで、最後に顔をぐちゃぐちゃにして涙を流す攻めのシーンがとても印象に残りました。

◆不機嫌なつぼみ / 咲き初めの焦燥
 βと偽っていたΩの受けが、初めての発情期を迎えてαの攻めと結ばれる話です。ストーリー展開としてはそう珍しくもないと思いますが、なんというか、劇的に描かれるのではなくて、フェロモンに惹かれる描写はあるもののどこか穏やかに展開していく雰囲気が良かったです。番になるか否かという問題についても、衝動的にではなく、きちんと受けの意志を確認してから答えを導き出します。こういう柔らかいオメガバースもありだなぁと思いました。

0

地味顔受け萌えに目覚める

地味顔、といっても悪口とかそんなのじゃなくて(笑)、あっさりめの顔というんでしょうか、ちょっと幸薄そうな、儚げな感じです。
普段は純朴そうだったり、生真面目そうだったりという印象のキャラが、すごく色っぽい表情をするそのギャップにやられました。

「還らずの夏」涙BL
表情、目線、言葉などからでお互いが想いあっていることがすごく伝わって来る。Hシーンはほんの数コマしかないのですが、そばかすのある童顔の受けの表情とか痕がエロい。
一緒にいられて本当に幸せそうだったからこそ、攻めが亡くなってしまい幽霊として受けの傍らにいるという現実がとっても辛い…。
キャラや物語に入り込みすぎると心が折れそうになります。
それくらい悲しいお話でした。
幽霊といったって、ずっとそばにいられるかどうかはわからないし、いられたとしても支えたり抱きしめてあげられる腕も体も無い…
どんなに好きで執着していても、前の二人に戻ることは叶わない。
だからこそ、私は二人には前に進んでいってほしいと思いました。
攻めは受けの幸せを思って行動しましたが、受けの方はどうなんだろう。攻めへの罪悪感から幸せになっちゃいけないって思ってそう。

「不機嫌なつぼみ」「咲き初めの焦燥」発情BL・オメガバース×BL
ただの同期でそれ以上の深い関係はないけれど、互いに対しての気遣いの言葉や、第三者の陰口に憤る様子から、それ以上の感情がありそうだな、と両片思いにキュン。発情期をきっかけに関係が変化します。
冷めた顔してた受けの発情期の火照った顔が色っぽい。それに中てられた攻めの受け大好きっぷりにも萌え。
なんといっても乳首責めがとても良かった…舐めて吸って潰してつねってと最高でした…
運命の番だってわかったから番になる!ではなくちゃんと好きって気持ちを確認してから番になるところが良かったです。
ワンコ×ツンデレ可愛い!
あと描き下ろしが、それは攻めはグッとくるだろうな…!って感じで好きです。

「いちばんしあわせ」心中BL
謎な部分が多くてちょっとよくわからなかった使用人×御曹司。攻めが地味顔。
受けだけでなく攻めも病気なのか?とかそもそもなんで死ななければならなかったんだろう?ともやもやしてしまいました。心中BLだから死ぬというラスト以外ないんですけど…
あとがき読むと、受けは駆け落ちのつもりだったけど、攻めは不治の病だから二人で薬飲んで心中した…ってことなんでしょうか。攻めが自殺未遂の時に「見つけたんだ 永遠の安寧を」ってモノローグで言ってるので、そのとき「死」に対して幸せみたいなのを抱いたのかな。解釈違ってないか不安。
家とか親とかいろいろなものに縛られて、愛している人と一緒にいることすら許されないという閉塞感はひしひしと感じました。

「All things I know」縛×BL
義理の息子×義父。
あとがきの「性欲の強い地味受けって最高ですね。」に何回でも頷きたくなりました。いかにも真面目なサラリーマンという感じの義父(35歳)が、毎週息子のいない夜に男に抱かれているなんて最高…。ほくろがえろい。
受けが愛しているのは攻め自身ではなく、亡くなった想い人の面影。
ダメだとわかっていても欲に流されてしまう受けがどうしようもない。「それでいいんだよ」と言う攻めの涙が切ない。
英語・日本語それぞれで書かれたモノローグのニュアンスの違いが面白かったです。洋画は字幕で見る派の人はこういうの好きなんじゃないかなと思いました。私は英語得意じゃないので辞書引きました(笑)。
親子モノという設定も歪な関係も大好きなので、続編あるのがとても嬉しい。

どのお話も演出を凝ったものにしようというのが伝わってきて、読んでいて面白かったです。
おそらく設定も相当細かく練っているんじゃなかろうか。
短編なのがもったいない!

0

お題ありきのストーリー作りがうまい!

シャルルのお題アンソロジー掲載作をまとめた一冊。

「還らずの夏」『涙BL』
大学生の恋人同士、でも片方は事故死した幽霊で…
自分のせいで立ち止まっている恋人の背中を押してあげる話です。
幽霊の泣き顔がとにかく切ない。

「不機嫌なつぼみ」『発情×BL』
「咲き初めの焦燥」『オメガバース×BL』
慎ましく生きてきたΩに初めて発情期がおとずれ、αを求めてしまい…
まさに発情!なオメガバースでしたが、その後の二人を描いた続編が好きです。
同僚である二人、αは発情前からΩに惹かれていたから番(つがい)になるのは願ったりで、決定権はαにあるのが普通なのに、考える時間を与え、Ωに決定をゆだねるのがプロポーズみたい。
そしてΩの答えは、今までのキャラ設定がひっくり返りましたが、単語と組合せが素敵すぎて萌えました!

「いちばんしあわせ」『心中BL』
母から虐待されて捨てられた使用人とお坊ちゃまの共依存の話。
お坊ちゃまは不治の病なのかな?そこがハッキリせず、死ぬ必要があるのかも疑問が残る話でした。
BLで心中話を読みたいか?って企画自体が疑問なアンソロジーだったと思います。

「All things I know.」『縛×BL』
一緒に暮らす父と息子の話。
父と母ともう一人の男の複雑な関係、その一部を引き継いだ息子、執着から逃れられない父。明るい話ではありませんが、複雑な関係を淡々と英文で説明するのが、かえって物語を盛り上げます。
この本の中で一番惹きつけられた話でした。

お題アンソロジーは全て読みましたが、暮田先生はお題をうまく取り入れてストーリーを作ってるのが印象的でした。

2

切ないけれど。

タイトルからして痛い話なんだろうなあ…、と手に取るのをためらっていた作品でした。けれどちるちるさんの「BLアワード2017」にノミネートされているのを拝見して、どうしても読んでみたくなり購入。内容はすでに書いてくださっているので感想を。




短編集ってどのお話も短い。なのでツボに入る話だともっと読みたいと思うし、話に入り込めずに終わってしまう作品もそれなりにあったりするんですが。

うん、どのお話もとっても良かった。
なんだろう、しぐさとか、表情とか、たった一言の言葉だったりとか。そういったものの描き方が非常にお上手で登場人物たちの内面までしっかり読ませる作家さんなんだな、という感じ。

なので反対に言うと、登場人物たちに感情移入しすぎちゃってつらかった…。

どの話も切なかったり、痛かったり病んでたり。ハピエンと言えるのはオメガバースものの話だけではないだろうか。けれど読後感は悪くない。きっと、どの話も、愛情にあふれているからなのだろうと思うのだ。それが、決して他人に理解しがたい形であったとしても。

なのでもしかしたら読み手を選ぶ作品かも。甘々で、ほっこりした話を好む方にはお勧めできない。けれど個人的にはとってもツボでした。初めて読んだ作家さまでしたが、違う作品も読んでみたいと思います。

4

少し悲しくて、少し病んでて、だけど粒揃いの作品集

思わぬ当たり作品でした。
暮田マキネさん初読みです。
表紙に惹かれて買いました。

これ、いつも面白いテーマでアンソロを出されているシャルルコミックスの第1弾コミックなのですね。
各話の初出は以下の通りです。

「還らずの夏」…涙BL
「不機嫌なつぼみ」…発情BL
「咲き初めの焦燥」…オメガバース×BL
「いちばんしあわせ」…心中BL
「All things I know」…縛×BL

このそれぞれのお題を念頭において読むと、お題に対する上手さが際立ちます。
アンソロの中で読んでたらどれも強く印象に残ったと思う。
そして何より、この作家様は言葉の選び方がところどころですごく詩的というか…ドキッとさせられるものが潜んでいます。
読み終わった後に単語が意味を持って頭に残るというか。
「永遠の不在」なんて、もうこの言葉だけ見ても泣けてきちゃうよ。。
あとがきに書かれている「救われないことが救い」という言葉も深いなぁと思いました。

“縛”のテーマで描かれた「All things I know」は、ギミックが面白い。
日本語で書かれているモノローグを追って読んだ場合と、英訳されたモノローグを追って読んだ場合とでは、そこに描かれている愛の種類が変わるようになっています。
思わずおおっと思った1編でした。

少し悲しくて、少し病んでて、読む人は少し選んでしまうかもしれないけど粒揃いの作品集です。

1

切ない…。

オメガバースのストーリー以外はどれも切なく少し病んでいる様に思います。
表題作の『還らずの夏』
二人が泣きながら「ごめん」とお互いに謝るシーンは、こっちまで胸が痛くなりました。悲しいけれど、前へ進むにはそれしか方法がないんだなぁ、と。

短編集なのであらすじは省きますが、息子と義父のストーリーはちょっともやもやしました。まず、母親がアレですが、真も父親の代わりと知りながら義父(しかもビッチ気味)を抱くのは結構爛れてますね。

2

全部面白かったよ!

面白かった!短編が何話か収録されていたが全部面白かった!
1話目、切ない 死んだ彼氏が可哀想だけど生きてる人が大事になるのは仕方がないのかな?
2話目と3話目は繋がってて、3話目の最後のコマが笑えた 。
4話目、少し私には理解し難くラストは結局どうなってしまったのでしょうか?
5話目、息子は養父自身が好きでだが、養父は息子を通して息子の本当の父親が好き、何か可哀想だけど一応ハッピーエンドになるのかな?
巻末の書き下ろしも短かったけど面白かったです!表紙をめくって見比べると左の男の子がいないのと、右の男の子の表情が寂しいのが印象的でした。

3

号泣

短編集です。
表題作は、アンソロ『涙BL』に収録されていた作品だそうです。
いや、もう、号泣ですよ…。途中うるっと、そしてラストの攻めの涙を見て号泣。
これに関しては、核心的なネタバレになってしまうので、あらすじは書くのを控えます。BLを数多く読んでいたら、たまにこういう作品に当たるのですが、油断していたからちょっとキました。『涙BL』未読でこれが初見だったので、泣ける作品ばかり集めたアンソロジーにこの作品が入っているのを読んだ、というのとは違い、心の準備が足りていなかった。


他短編が3点。うち印象深かったものを。
『不機嫌なつぼみ』『咲き初めの焦燥』
オメガバースです。オメガバースにしては衝撃的な展開も、かわいそうな展開もない、可愛くて切なくてエロキュンな話でした。
同期で入社したαのエリートと、βの地味な社員。α攻めはβが好きでまとわりついてくるんだけど、βはそれをやや邪険にしています。でもお互いに、誰か別の社員に相手のことを悪く言われたらかばうという萌える間柄です。
あるときαである攻めに縁談が持ち上がります。それにショックを受けたβの身体にある変化が、という展開。

絵が綺麗で、和風のすっきりした顔立ちのキャラが多いです。普段は淡々としている、楚々とした風情の受けが乱れるところがすごくエロス。αなのにワンコな攻めも可愛いけど、受けがすごく可愛くて愛おしかった。ラストのオチにも笑いました。妹さん…。(笑)


あとは主従の話、義理の親子の話が入っていました。
評価としては表題作とオメガバースが神、あとが萌×2というかんじです。

6

切れ長伏し目が色っぽい

テーマアンソロジー収録の短編を集めた本。
「涙」「心中」「縛」が単独、そして「発情」と「オメガバース」が連作。
全体的に切ない系なのは、作者さんの絵柄や作風が地味目というか、とにかくみんな、伏し目がちだからかな。
その意味では、切れ長で伏し目がちな目元に萌を感じるって方には、超オススメ。
真っ直ぐな睫毛とか、星の入っていない小さめの黒目とか、目の下の隈とか、お顔の表情メインのエロが実に色っぽい。
オメガバース設定連作以外は、短いだけにちょっと物足りないところもあるけれど、適度にエロ切なくて、掘り出し物でした。


5

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