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  • 餓えた犬は肉しか信じない

餓えた犬は肉しか信じない

ueta inu ha niku shika shinjinai

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表題作餓えた犬は肉しか信じない

山城 星夜,社会福祉士
沢渡 斎,シングルファザー

同時収録作品餓えた犬は肉しか信じない

国府田 洵平,子ども食堂学生ボランティア,大学生
高野 釦,17歳,子ども食堂ボランティア

同時収録作品餓えた犬は肉しか信じない

久保寺 輪,ごはん屋まるの店員で円のパートナー
佐竹 円,ごはん屋まるの店主

その他の収録作品

  • おまけ 犬と肉①〜④

あらすじ

一人で子供を育てる沢渡は、ある日息子の宙が家を抜け出し、近所のこども食堂に通っていることを知る。
叱ろうとする沢渡だったが、その食堂には19年ぶりに再会するかつての同級生・山城がいた。
社会福祉士である山城に、いつでも頼ってくれと言われるも、彼とのある苦い思い出から、素直に頼ることが出来ずにいたけど…?

その他、ごはん屋・まるの調理師×店主やボランティア学生同士の恋模様など、切な甘いラブストーリーをたっぷり収録!!

作品情報

作品名
餓えた犬は肉しか信じない
著者
暮田マキネ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックスDX
発売日
電子発売日
ISBN
9784866537085
4.6

(303)

(226)

萌々

(57)

(13)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
29
得点
1401
評価数
303
平均
4.6 / 5
神率
74.6%

レビュー投稿数29

さすが!質がいいオムニバス

染み入るような3CPオムニバス。短編だけど全然短く感じなくてむしろこの長さだからこそいい!って思える。それぞれ違う感じのCPだけどそれぞれに独特の萌えが凝縮。BL的萌えもあるけどそれ以上の絆とか家族愛みたいのも描かれえていてやっぱり期待を裏切らない先生だなって思いました。
1CP目:再会もの。これは暮田マキネ先生らしいお話って感じがした。一番好き。1人で平気じゃなかった、やっと自分の気持ちがわかったっていうのがじんわり伝わってくる。19年の重みがちゃんとあって大人の純愛だった。子供超かわいい。
2CP目:DDとDK。恋愛というより若者の葛藤が軸でBL的には珍しいなと思ったけど、笑顔に惚れちゃうってところの表現に納得した。
3CP目:家族との葛藤と新しい家族の物語って感じ。攻めが10年越しの想いを募らせるのが重たくていい。子供が泣かせる。

全体的には大人の色気が出ていて(もちろんかわいいまるたちも超絶可愛い)しっとりしていた。絵が少し変わった?男性の魅力が強く出ていて、攻めも受けも男性だって感じが強まっていた感じあしてすごい好きだった。これまでもかっこよかったけど美形ってイメージだったけど、本作はちゃんとそれなりに年を重ねた男性の落ち着きと男性美が表現されていてドキドキしました。
そんなにえちシーン盛りだくさんじゃないのもいい、それ以外のやり取りで色気を表現していて引き込まれました。
BL漫画らしい漫画を描けて、やはりうまさの格が違うなあって思いました。すごい満足。

9

珠玉のオムニバス

ごはん屋まるを中心に描かれるハートフルなオムニバスです。
ギュギュっとつまって読み応え満点です。

暮田マキネ先生の作品は心がキュッとなります。
心に何かを抱えた人たちの繋がりと成長、過去とこれから。
とても素敵に紡がれています。
ちょっとどこかひと癖ある物語が読みたくなったらぜひお勧めです!


ちみっこ好きとしてはもう1話からノックアウトです。
そらくんのいとけなさに、心鷲掴みされまくりでした。
表情がたまらないのです。
愛おしい物語の中のとても愛おしい存在。

着地点に至るまでは紆余曲折ありますが、ストンとあるべきところに収まったという感じの読後感でした。
読み返すとまた発見があったりして、大切に読み継いでいきたい物語です。
宙くんの成長した姿にもノビシロ感じました!
そして楽くんのこ気味良い突っ込み!ふふっとなります。

そんな彼らのその後、まだまだ気になります~。

9

読み終わってタイトルに納得の、暮田節3連発

ふう、何と素晴らしい。
久々に暮田先生の新作出てる!と思って飛びついたら、良作過ぎて、レビューを書かずにはいられない気持ちになって、戻って参りました。

ひとことで言うと、「何だ、このやばい作品は」。
久しぶりに漫画を読んで泣きました。
仕事で疲れまくってた心もからだも洗われた気持ち良さ。

子ども食堂の「ごはん屋まる」を舞台に、3.5組のCPが描かれています。
1組目は19年ぶりの再会を果たした山城✖️佐渡。
2組目はボランティアの洵平✖️釦(ぼたん)。
3組目は店主の円✖️輪(りんぐ)の10年愛。
0.5は読んでのお楽しみ。たぶん最初から予感はすると思います。
ただおそらく「あ、そうなったの!?」という楽しい驚き付き。

もうね、1組目から泣きました。
中1で出会って、離ればなれになって、でもずっと心の奥に引っかかり続けていた相手。
暮田先生の描く受けは強がり意地っ張りが多めな気がしますが、ここではそっちじゃない、純朴で育ちの良さを感じる、まっさらな感じのする方。
いい!
30過ぎてる2人の落ち着いたビジュアルと、可愛さと「あ、この子、将来とんでもなくカッコよくなりそう」という予感しかしない10代前半の2人の姿を見られるのも眼福。
このCPは唯一えろすなシーンがあるのですが、ここで泣けた。
自分で「え、は?あれ?わし、泣いてますがな!」と驚く感じに涙が出てきた。
とにかく描き方が秀逸です。
冒頭から匂わせる2人の過去の差し込み方も、過去のエピソードも、そのときどきの表情の描き方も、控えめに言わなくても「最高」。
そして佐渡の子どもである宙(そら)が可愛すぎる。
「子持ちBLはちょっと…」という方も、回れ右しないで読んで!
深読みすると、心の奥に引っかかったままの誰かを消化しきれないまま、でももう2度と会えないという諦めも受け入れつつ、「人並みの人生」を歩もうとした純朴真面目くんしかいないので、子持ちBL嫌悪派が感じるであろう「愛情もないのに体面のためだけに結婚しやがってー」的な腹黒さもずるさも一切ありません。
そもそも多くを語られていないので、大丈夫。
安心して、優しい再会愛にどっぷり浸かってください。
それと台詞にね、人柄が表れてるので、ぜひそこにも注目してください。

2組目は若い。
こういう言い方は良くないかもしれないけど、わたし的には箸休め的なCP。
事情を抱えた1人と、何不自由なく育ってきたふつうの大学生。
ビジュアルが素晴らしい。
今年に入ってスキズにはまったわたしには、釦がフィリ◯スに、目の下のホクロで洵平がヒョ◯ジンに見えてしまう瞬間が…。
いや、洵平は暮田先生の作風の中ではだいぶ色気のない仕上がりになっているので、ホクロがアピールされているところだけですが。
それでも眼福でした。

3組目もビジュアルが炸裂しております。
最初のページの円の黒服姿にノックダウン。
ただ輪の名前はちょっといただけない。
輪と書いてりんぐ。
実直そうなビジュアルに、キラキラネームやないかーい、という、名は体を表さないタイプ。
ただ円(まどか)もまる、輪(りんぐ)もまる、ごはん屋もまる。
そういうことなんだろうなあと思いながらも、りんぐ…。
円の親父さんに保護された子ども親がしっかり手をかけられない状況1人で頑張る若い母親、という家庭環境の匂わせを深読み。
自分の性志向による親子のすれ違いを背景に、暮田作品特有の懐の広い攻めを堪能できます。

ところで暮田先生、ちょっぴり画風が変わりましたか?
色気だだ漏れなキャラも健在だけど、少しすっきりしたような?
ただ唇の色気も横顔の色気も健在。
そこに添えられる可愛すぎる子どもたち、さらに10代前半の瑞々しい描写も味わえて一挙両得。
こころも頭もしあわせな気分になれました。

8

購入して大正解!

何だかんだ言って暮田マキネ先生のここ最近の作品は全部読んでいます。今作は購入予定ではなかったのですが、「はじめて、はじめました。」の発売日が伸びたのでこちらを購入してみたんです。購入して大正解でした。

先生の描かれるちびっ子が大好きなので、今作でも宙くんと楽くんがめちゃくちゃ可愛かったのと、楽くんが将来良い男になりそうでとても楽しみだと思いました。

なので1組目のCPである宙くんの父親の沢渡と同級生である山城の描き方に馴染めませんでした。年相応なんでしょうけど息子がいる年代という事で、余計に歳を取ったように描いているのが微妙に感じました。
お話自体は凄く切ない再会ものでしたし、意固地に1人で頑張ろうとする沢渡と包み込むような大人な山城がくっ付くまでが凄く良かったです。

大学生と高校生のボランティアCPも切なくて良かったです。大家族で愛されて育った洵平と施設育ちでもう少しで退所しなければならない不安を抱えている釦なんですが、洵平に嫉妬して反発する釦に対してそれでも気にかける洵平が頼りなさそうに見えて芯が強くて良い男なんです。

そして最後のCPはこのお話の舞台となってる「ごはん屋・まる」の調理師とオーナーである輪と円の2人でした。
こちらのCPの背景に凄くジンと来るんです。年の離れた弟の楽くんと何故同居する事になったのか、「ごはん屋・まる」の成り立ちのお話とか涙が出てしまいました。

こんな素敵な作品をありがとうございますと暮田マキネ先生に伝えたいです。更にそれぞれのCPのおまけマンガに宙くんと楽くんを入れてくださりありがとうございました。この2人のスピンオフ読みたいですね。

7

良質で上等な恋と愛のお話し

とにかく先生の作品が大好きです
人の強さも弱さも含めた「気持ち」を丁寧にキャラを通して魅せて下さる数々の琴線BL!

今作は特に気持ちと月日が重なり余計心に沁みます
そして…!
先生の画が…‼
また更に雰囲気が出たというか、優しいタッチはそのままに更に奥深さが増したというか二次元ですが人間味が増したというか、、、息吹を感じるようでした
来月も確か新刊出して下さるんですよね?
楽しみが続きます、ありがたい…‼(*´▽`*)

オムニバス形式の短編で3カプのお話し
やっぱり印象深いのは山城と沢渡
大人だから、大人になったから、あの時を過ごした、この2人だけの「切なさ」
またやさしいこの「まる」という食堂きっかけで紡がれる事で温かいからこその苦しさが増してくる感情…
あぁ。。。暮田先生作品だなぁ~って心酔します

ただ。。。!!
やっぱり上等な恋のお話しだからこそもっと読みたかったです。。。
短編だからこそ、というのもあるとは思うのですが、、、
それでも!それにしては!魅力的過ぎるんです、、、みんな(´Д⊂グスン

素敵な1冊だと大声で宣言出来ます!
でも…その分もっと……!とは思わずにはいられない読後感
この作品、夕暮れ時なんかにまたまったり読みたくなる気がしています

わぁーー評価は迷います!迷いますが是非、短編&もっと読みたいって思うとは思う事を踏まえた上でも多くの方に読んで欲しいとは思う作品です
なのでその想いをひっくるめての評価をさせていただきます

5

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