特典付き
愛しいキミとのひみつの時間 傲慢な御曹司×身寄りのない幼馴染の、すれ違い格差ラブ
最近読んだ作品の中で、ダントツ買ってよかったと思った作品です。絵も可愛い上に内容が良すぎる。読んだ感想としてはじめに抱いたのは、「共依存尊い」です。お互いがお互いに依存し合い、だけど不器用だから伝わらない、そんなもどかしさを覚える作品です。
何かが欠けていた二人だから、補って、大切にしあっていたからすれ違う、そんな二人が愛おしくないわけがない。
私が買ったきっかけは、個人的に乳首が主題の作品に弱く表紙買いしてしまったのですが、きちんと乳首扱ってます。とても丁寧に扱っておりました。乳首好きとしてはとてもありがたい。好きな乳首の扱い方でした。
私はこの子たちの未来をもっと見たいと思いました。
きっと読み終えた人誰もがツッコむ気がする。
(」°ロ°)」「表紙とタイトルーーーー!!!」
いや間違ってないんだ。
しかし決して甘可愛いだけのお話ではない…。
ちなみに世界観は「木陰の欲望」と繋がっています。
未読でも全く問題無いですがこの作品を気に入った方
良かったらチェックしてみて下さい♪
(逆に木陰~がお好きな方は今作も是非どうぞ)
あとオススメしたいのは
ショックで抜け殻になった攻めをお求めの方に。
(これで私はもらい泣きました;;)
また特筆すべき点は話毎に語り手が代わる構成です。
様々な角度から2人の状況が描かれており、
静かに寄り添う者もいれば、守ろうとする者もいる。
攻めのやることに否定的な者もいれば、理解する者もいる。
これが非常に良かったです。
これがなかったら攻めの傲慢さが際立ってただろうし
受けが守られるべき弱い人間に見えたかもしれない。
強いところも弱いところも見られ、
攻めも受けも愛おしく感じられ、
すれ違いの切なさにボロ泣きで読みました。
(家族が絡むお話にめっぽう弱いというのもある;)
乳首を吸わせる行為の始まりは純粋な感情からでした。
攻め:煌成は宇喜田家当主の末子で御曹司。
(「木陰~」の鼎とは異母兄弟になります。)
時代錯誤な屋敷内では実子も愛人の子も共に暮らし、
混沌とした家庭は誰も煌成に興味を示しませんでした。
受け:紬は宇喜田家の使用人の孫になります。
両親と死別し祖母に引き取られたのですが
それが宇喜田邸内の使用人の家でした。
そんな縁で同じ敷地内に暮らし、仲良くなった2人。
いつも指しゃぶりをしていた煌成の淋しさを埋めるために、
紬は疑似母になろうと乳首を吸わせて上げるのですね。
(表紙を疚しい目で見てゴメン…ってなった←)
純粋な幼心は成長とともに歪みが出てーーーと展開します。
紬視点だと煌成がひどい男にも見えます。
紬の乳首吸ったあとにプロ嬢で性欲処理とかさ…。
それを見送る紬の気持ちとかさ…。
ほんともううわぁぁぁぁってなるんです(;ω;)
紬を威圧的に支配したいようにも見えるし…。
紬:『僕はまだ、君に必要ですか?』
このモノローグは切なくて痛かったです。
紬は自分の存在意義を失いつつあるんですよね…。
煌成何してんねん( `д´)⊂彡☆))Д´) パーン
でも煌成視点になると一転。
紬を大切に想う気持ちが溢れてて。
素直になれない理由と不器用さが垣間見えます。
幼い紬が何気なく発した言葉で動けなくなっているんですよ…。
あああ、煌成の不器用さがシンドイ…(;///;)
そして煌成の護衛である双子の莉麻と莉生の視点になると、
庶民に近い観点で宇喜田家の異常さが浮き彫りとなって。
そこで暮らす煌成と紬が素直に育ったのは
優しい使用人に恵まれていたことと、
2人が寄り添って生きてたからだと感じました。
また紬が自分の気持ちに素直になれないのは
亡くなった祖母が残した言葉が影響してて。
ジワジワジワジワと2人の間に溝が出来るのですよ…。
昔は対等だったはずの幼馴染み関係が
少しずつ主従関係になっていくような痛々しさが切ない。
そんなある日、それを決定づけることが起こるのですね。
煌成の元を去った紬。
置き去りにされた煌成の喪失感は泣きました(;///;)
煌成を支えていたすべてが紬だったことに
煌成自身も、周囲も、気付いていなかった。
失って知る自分の愚かさを口にする煌成に涙腺崩壊します。
そんな煌成に寄り添う莉生の優しさも沁みます。
紬と煌成の再会に手を貸す人物が
木陰~の鼎と瑞希です…!!
宇喜田家の異常さも格差も知る人物の助言。
シンプルさがとても良かったです。
ラストに到達するまでに
煌成の不器用さや紬のいじらしさをいろんな角度で見てきたので
ようやく心が通じ合う場面はすっごいキュンキュンしました。
萌え泣きですよ。もう。涙腺バカになってる。好き。
はぁ~~~大満足!面白かった!!!
そういえば1点解せないんですけど、
紙修正が白抜き+短冊で は?? です。
白抜きってだけでアレなのに意味分かんない…。
試し読みの護衛の双子に惹かれて買いました。最高。ほんとよかった。
身分差とすれ違い、よくあるテーマですがとても丁寧に描かれててキャラの心情も理解しやすく読みやすい。
大抵身分差だと攻めの気持ちが最後までわからなくてもやもやすることがあったりしますが、こちらはそんなことなくて紬(受け)と煌成(攻め)がどれだけ相手を想っているかしっかりと伝わりました。
ただお互いにだけ伝わっていない…。
攻めに厳しく受けに甘い双子姉の莉麻がとてもお気に入りです。うじうじする煌成にずばずば言うところが気持ちよかった!
そんな姉を窘めつつ紬と煌成のことを考えて助言する莉生もいいキャラですね。
木陰の欲望と合わせて続編を期待せずにはいられません!
タイトルとあらすじだけ見て、エロエロ目的で読んでみたら、想像と180度違う切ない両片思いのお話でした。
お話がどっしりしっかりしています。
共依存といえばそれはそうなのですが、あんなに過酷な環境で本当にお互いの存在が、いてくれてありがとうというしかないですよね。。
脇を固める双子のキャラも最高でした!
受けがとにかく可愛くて可愛くて仕方ないです。
そんな受けのことが大事すぎる攻めの想像以上の不器用さにツッコミたくなってしまいますが、これまで辛かった分、これからはずーっと幸せでいてほしいなと願うばかりです。
久しぶりに良い作品を読んだなーと胸がいっぱいです。
タイトルから勝手に明るいエッチ話かと思いきやとんでもなかった笑。
暮田先生らしい良い意味でしっとりした影のある作風。「木陰の欲望」のスピンオフという事で改めて読み返してきました。木陰…も大概拗らせた執着攻めだったけれど本作の攻めの煌成も鼎とはタイプが違いますが執着攻めですね。異母兄弟…似てるんですかね。
不器用な御曹司×健気な使用人
幼馴染の身分差両片思いです。
BLの王道ですがやっぱり幼馴染ものは良いですね
長い長い2人の歴史は不動だな。
歪な宇喜田家の中で紬を守ろうと必死に足掻いた煌成。自分の存在が煌成の負担になっていると誤解した紬。
互いに想い合っているのに相手の愛には気付かずに相手が好きが故、相手の幸せを願って離れてしまうんですね。紬なんか訪ねて来た煌成の「愛してる」を聞いてなお最初は何かの間違いって言っていたくらいだし…
救いは伏魔殿に木島姉弟のような理解者もいる事。
紬が屋敷を去った後、煌成はほんとポンコツだったけれど私の推しキャラ双子のお姉ちゃん莉麻がガツンと喝入れてくれたお陰で坊ちゃんも頑張れた訳で。
作家様後書きで莉麻は賭けだった、と書かれていたし私も基本BLには女イラネー派だけれど莉麻は大好き。
紬に去られ脱け殻になって莉麻にドヤされ紬に会いに行き熱中症で倒れ回復し…からの煌成の告白がすんばらしく良かったです。
自分と居ない方が紬は幸せだろう、けれど手放してあげられない、愛して貰えるように変わるから…
って、執着攻めの極みで鳥肌立ったわ。
描き下ろしはこれでもかってくらい甘々で本編読んで疲弊した読者の心をたっぷり潤してくれます。