• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作SとN

瀬戸口和史,高1
名取悠太,高3

その他の収録作品

  • あとがき
  • 描き下ろし その後

あらすじ

ある日、残りの高校生活を平穏に過ごそうとしていた名取に突然ラブの意味で告白してきた見知らぬ後輩・瀬戸口。当然丁重にお断りをさせていただいたけれど、その日からゆるやかな猛アタックがはじまった…!! どれだけ手厳しく突っぱねてもノーダメージなうえ、諦める気はさらさらないと笑顔で断言する瀬戸口に頭を抱える名取。それは一方的で鬱陶しいとまで感じていたはずの小憎たらしい後輩に“それ以外"の感情が芽生えはじめたのを自覚したからで…。

作品情報

作品名
SとN
著者
古矢渚 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784866694054
3.7

(102)

(19)

萌々

(42)

(36)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
375
評価数
102
平均
3.7 / 5
神率
18.6%

レビュー投稿数14

ひたむきに恋するDKにキュンキュンできる♡

作家買いしている大好きな古矢渚先生の作品です。

高校1年生 瀬戸口 和史と高校3年生 名取 悠太のお話。

新学年が始まって2週間――悠太は学校の階段から落ちそうになったところを知らない男子学生に助けられました。
突然、その男子学生に手首を掴まれて告白された悠太。
「好きです 付き合ってください」
しかも、自分の名前も知っている…なんなんだこれは?

告白を丁寧にお断りした悠太でしたが、翌日から男子生徒 瀬戸口の猛アタックが始まります。
登校から下校まで、悠太を見つけると必ず話しかけてくる瀬戸口。
…完全にマークされている
おまけに、悠太がどんなに避けても全くめげません。
鬼ポジティブで鬱陶しい後輩ポジションのはずが、少しずつ瀬戸口を知るうちに印象が変わってきて…。

端正な顔立ちに反して男前の悠太。
受験勉強の合間に弟妹の面倒を見る優しいお兄ちゃんです。
一方、イケメンで友人も多い瀬戸口。
素直でメンタルが強いのですが、実は泣き虫です。

2人が初めて会ったのは、まだ瀬戸口が中学生だった頃。
決してドラマティックな出会いとは言えないけれど…あの瞬間から、瀬戸口の世界は色づき始めていく。
悠太と同じ高校に通うことを目標に努力をして、やっと追いついた背中。
瀬戸口の一途な想いに悠太の気持が動かされるのも納得です。
物語は悠太の視点で進むのですが、途中から瀬戸口を応援していました。

今作も、古矢渚先生の綺麗な絵柄と丁寧な心理描写に加え、2人の距離感が上手に表現されていました。
高校生活だけではなく、プライベートのエピソードも盛り込まれているので、最後までハラハラドキドキする青春の甘酸っぱさが味わえます。
友人と過ごす休み時間、学食のカツカレー、休日の動物園、学校帰りの寄り道、一大イベント文化祭…どうしてDKはこんなにも尊いのか(泣)

後半は、夏休みの終わりに、彼女とデートしている瀬戸口を目撃してしまった悠太。
――あれだけ鬱陶しかった瀬戸口が夏休みに入ったら連絡をしてこなくなった理由。
彼女といちゃつく瀬戸口を目の当たりにして…。
ここからは、ぜひ本編をご覧ください。
個人的には、新宿でもなく中野でもなく、沼袋だったことに痺れました(笑)

脇キャラは、悠太の家族、同級生の梶くんと鉄人くん、瀬戸口の「彼女」が登場します。
とくに、悠太の弟妹 双子の蒼太と湊が可愛いですよ。

描き下ろしは、本編のその後のお話です。
もどかしい2人がたまらない♡

まだスタート地点に立ったばかりの2人。
離してもくっつくS極(瀬戸口)とN極(名取)の関係を続けながら、これからどんな未来を紡いでいくのか――。

アオハル眩しいDKが恋をカタチにするまでのお話。
ほんのり甘くてシュワシュワと弾ける中に、切なさともどかしさも感じられる作品に仕上がっています。
古矢渚先生のファンの方はもちろん、恋するDKにキュンキュンしたい方にもおすすめです♡

8

一目惚れの意味よ!

めちゃめちゃ王道ストーリーです。目新しさも全くありません。展開もすぐ読めちゃう。なのにグッと来てしまうのは、古矢先生の絵が魅力的だからに他なりません。はー、可愛い。エロもない、キスすらない、でも最高です(笑)

3年の悠太(受)は学校の階段から落ちそうになったところを1年の瀬戸口(攻)に助けられる。そして何故か「一目惚れしました」と即告白された。もちろん拒否する悠太。しかし、めげない瀬戸口は毎日悠太に話しかけるようになってー…。

ウザい後輩がだんだん可愛く愛しくなって、傍にいないと寂しく感じてしまう。いわゆるほだされ系です。しかも瀬戸口は割と溺愛わんこ系。悠太はちょいツンデレ系。萌えしかない(笑)それに加えて、古矢先生の可愛い絵柄よ。瀬戸口のくるくる変わる表情は年下攻好きには堪りませんでした。

最後は一応、お付き合いが始まりハピエンでしたが、まだまだ恋人の雰囲気には程遠い状態で終わってしまったので、もう少し進展した2人も覗いてみたかったなー。続編あったら嬉しいです。

0

ぜんぶ好き

瀬戸口のメンタルが鬼強なところが笑える。でも極力近寄らない的なマイルールがあって、紳士的なギャップが堪らない。名取の振り回される様子もすきだし、なんだかんだで優しい。そして絆されるの可愛い。男らしい一面もあるから瀬戸口が惚れるのもわかる。なんだろう、距離感がちょうどいいというか。ニヤニヤする。ぜんぶ好き。もっと2人のやり取りを見たい。

0

よく心が折れないなあ

最初のページから告白で始まる今作。
瀬戸口くんのメンタルの強さとポジティブさに呆れながらも引き込まれました。

初対面の後輩男に突然告白されても、断る以外にどうするというのでしょうか?
名取は勿論断ります。
でもその後もストーカーレベルで付きまとい、素っ気ない対応もポジティブに捉え、全然めげない!

瀬戸口くんの色んな面を知った名取が少しづつ絆されていくのですが、その過程とか、他の登場人物の絡みとか、高校生活の描写とかを丁寧に描かれていて、きらっきらな青春を堪能出来ます。

あんなに全力な瀬戸口くんを見ていれば、応援する気持ちになってしまうわけで、文化祭でのシーンで色んな感情が乱高下している瀬戸口くんを見て、努力が報われて良かったなあと、ホッとしました。

まだまだこれからの二人ですが、瀬戸口くんならきっと大丈夫だろうな。
結構名取も好きみたいだし仲良くしていけそうですね。

6

コメディ要素とラストが好き

古矢先生といえば…な王道ピュアストーリー。
本作は、コメディなタッチが増し増しなのが特に好みです。

瀬戸口が鬼メンタル、スーパーポジティブで、名取にウザ絡み一歩手前な絶妙に弁えた奴だったしw そのさじかげんがちょうどいいですね。

瀬戸口も名取もリアクションが表情豊かで。ショックで置き物になったり、うれしくて号泣したり、がかわいいしおもしろく読んでいて楽しかったです。

ストーリーとしては、男子にいきなり告白されて、ないわないわと思いながら絆されていく。偶然2回あったり、友だちを彼女と勘違いして(彼女と言っていたからしょうがないんだけど)やきもきする。とか、あるあるが多くて先が読める部分がありましたが、テンポ良く笑いを挟みつつ、瀬戸口の真剣さが伝わり、ラストがさすが先生!という感じで魅せられたので、萌え〜だし、満足度が高かったです。

私は特に名取の友だち2人がいいキャラで好きです。
梶が何気にイケメンだし。
鉄人がいい味だしているし。

鉄人と梶でスピンオフはございますでしょうか(BLレビューあるあるw)

細かいツボ
・瀬戸口がどんな奴かこっそり見に行った時、梶が名取の頭に手を置いているとこ
・風邪ひいたことない、と言う鉄人に梶が「体も鉄じゃん」と言うと「生身もあるよ」と応えるとこ
・抜け殻のようになっている名取に梶がどら焼きを乗っけるとこ+いらないなら食っていい?と食べる鉄人
・「俺のも触って下さい」な瀬戸口

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP