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表題作ナンバーコール

? 橘映人(エイト),文系の高校3年生
? 八田智也(ハチ),理系の高校3年生

その他の収録作品

  • リメンバーコール(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下:漫画

あらすじ

八方塞がりのあと、末広がり。

小さい頃から現在に至るまで
エイトについて回る〝8〟の縁は、
〝ハチ〟というあだ名を持つ同級生、八田智也を引き寄せた。

挨拶だったり、他愛のない一言二言だったり、
ハチとの何気ない日常の積み重ねは、
エイトの気持ちに変化をもたらしはじめる。

友だちという線引きの先、
この想いに名前をつけるなら、
それは、きっと――。

新鋭・古矢渚のファーストコミックス!
青春をひた走るDKのきらめく恋、詰め込みました。

作品情報

作品名
ナンバーコール
著者
古矢渚 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758073561
3.9

(170)

(56)

萌々

(68)

(34)

中立

(7)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
21
得点
661
評価数
170
平均
3.9 / 5
神率
32.9%

レビュー投稿数21

良い意味で普通の高校生


初読みの作家さんだなーと思って読んでいたら、これがデビュー作と知って驚きました。
デビュー作とは思えないほど話がまとまっていてそれでいて絵も綺麗でとても読みやすかったです。

メインキャラの二人は良い意味で何処にでもいるような普通の高校生です。ただ、二人には名前に8がつくという共通点があり、その出会いも中々に運命的なものです。
何処にでもいそうな高校生というリアルさと、運命的な出会いという対比が個人的には良かったです。

話はコミックス1冊を使ってじっくりと、お互い仲良くなって好きになって行く過程が描かれていて、大きな波はないのですが、ちゃんと二人共に葛藤があったりもして飽きることなく読破できます。

また、二人の何気ない日々の会話だったり、周りの友達とのくだらないやりとりだったり、そういったところに高校時代特有の青春らしさを感じられて良かったです。

5

名前から始まる関係。

古矢先生のデビューコミックス。
名前に「8」繋がりで中仲良くなった男子高校生2人のお話です。
エロ0%の素敵な作品で心が浄化されます……
この作品を読み終わる頃には、タイトルの『ナンバーコール』の意味が自然と分かると思います。
『群青のすべて』『星だけが知ってる』『君は夏の中』にも通じることですが、等身大で共感しやすい、ほんのりと心が温かくなる、古矢先生の作品の魅力をひしひしと感じました。
これからも応援しております。

3

数字を呼ぶ声

発売直後に買って読み終えていたのですが、そういやレビューしてないなと思って再読。改めて、やっぱりいいな、好きだなと改めて思いました。

「名前」という小さな繋がりがきっかけとなって、二人の関係性が発展していく高校生男子のお話。小さな他愛ないことが、大きくなって影響を及ぼしていくのって、心身共に不安定な高校生ならではですよね。
古矢先生の作品はいつも展開がナチュラルで無理がなくて、するっと入り込んで共感できてしまうところがたまらない魅力だと思っているのですが、この作品もまた、わざとらしさや予定調和的なものを感じさせない点がとても好きです。

その他にも、文系理系違うと話す機会ないから知らなかったという点も、そういえばそうだったな~と懐かしく高校時代を思い出せる、彼らの友人達とのやり取りも、高校生ってこういうノリだよねと思いながら読めるところが本当にリアル。

読了後、改めてタイトル「ナンバーコール」の文字を見つめて、いいタイトルだな、としみじみ。大好きです。

2

オ…オリジナルコミックス……(泣)

私は渚さんの二次創作(銀○)を追いかけてきまして、
オリジナル作品をお描きになったと知った時の高揚感!!
キタ────!!!!と叫ばずにはいられませんでした…。
掲載雑誌をきっちり買うなんて数十年ぶりというくらい嬉しかったw

高校3年生の橘映人(たちばなあきと)は、
小さい頃から“エイト”と呼ばれ周りにいじられ続け
(いじられるのは名前だけが理由ではないのですがw)
自分の名前を好きではありませんでした。
ある日、友人の横井に88点のテストを窓から飛ばされ
それを拾った理系男子と縁がありました。

横井が余計な(いや、ナイスアシスト!)気をきかせて
理系男子の簡単なプロフィールを入手すると“八田智也”。
彼の名前にも8がついていたのです。
そこから、科の違う二人は徐々に言葉をかわし
図書館で勉強して一緒に駅まで帰る仲となりますが…。

自分のコンプレックス(名前)を払拭してくれた、唯一のハチ。
彼に呼ばれると、彼といると、今までと違う嬉しい気持ちが押し寄せて
まさにIt’s LOVE!!ええね、青春やね。

あれもこれも色々と知っているわけではないし
知り合って間もないのに誰より特別な気がしてしまう。
些細な共通点だけじゃないその想いの先に気が付いてしまったけれど、
静かに距離を置いたエイトがリアルでした…。
ハチを好きだと思ったって、何をどうする事も出来やしない。
科が違うから、会おうとしなければ会えない。
それを寂しいと思うハチが可哀想でね…。

昔、ローカル番組のヒーローものが好きだった二人、
他の友人は誰も知らないそれが
ハチにとっては、エイトが
ちょっと困った時に助けてくれる「ムゲンマン」。
うまい…!!!

雑誌の最終回では「…え!?それで終わっちゃうの!?」と
あっさり感は否めなかったのですが(渚さんごめんなさい!!)
コミックスでは描き下ろしの『リメンバーコール』
(タイトルもシビレル!センス良いのがまたたまらん)
キメきれないけど行動にはちゃんと移せるエイトがかっこいいぜ…。

“八方塞がりのあと、末広がり。”…このキャッチコピーはどなたが!?
8づくしのこちらの作品にJUST過ぎて
ため息が出ましたよ!!
ちなみに私はラッキーナンバーが4なので
あっ、ハーフね!的なポジティブシンキングで生きて行こうと思います。
(半分な時点であまりポジティブじゃないよね)

カバー裏4コマ漫画のほのぼのもいいし
(私もきっしーのマニア気質好き!!利き野菜ジュース優勝なんて…ww)
作中でエイトの友人・横井がすっごくナイスな立ち位置で
こういうキャラいいわー!!
あとがきで、横井が毎回出場していたとの事で、なんかますますイイw

急展開も突飛な事もないし、エロくもないのですが
すごくありそう!なDK同士でじわじわクるキャラの愛しさが
渚さんの魅力だと私は思っております!!
なんたって絵柄がめっちゃ大好きです!!!!!

何はともあれ初オリジナルコミックス、
おめでとうございましたあああああああ!!!!!
今後とも、商業でもご活躍を期待させていただきます♡

8

名前がキッカケの恋

友達から「エイト」と呼ばれる高3の橘映人は、
結構マジメで頭がよくて、テストで3教科も88点をとる。
「さっすがエイトくん! 8だけに!」
そう仲の良い友達から大笑いされて、
しかもその答案用紙は風に飛ばされてしまうけれど、
それが思いがけない出会いになる…

飛ばされた答案を拾ってくれて「ネタみたい」と笑ったのは、
同級生だけど科が違う初対面の男の子、「ハチ」と呼ばれる八田くん。
「エイト」と「ハチ」。
今まで全然関わりがなかったふたりが、
名前に共通点があることで、
互いに気になり引き寄せられるように親しくなっていく。

映人という名前を「エイト」と呼ばれて、
いじられるのは好きじゃなかったはずなのに、
ハチに呼ばれるのだけは何かが違って、心地よさを感じるエイト。
それは友情とは違う想いが、静かに芽生えはじめていたから……


エロさや派手さは全然なくて、
ふたりとも特別カッコイイということもないお話です。
というか、特にエイトは格好よくないところが魅力かな。

でも、だからこそ、
どこにでもいそう~な男の子達がふとしたキッカケで知り合って、
友情からゆっくりと恋に発展していく…という過程が、
とてもリアルで実際に身近でありそうで、すごく微笑ましい感じでした。

BL作品として読むには、
もうちょっと盛り上がりのあるお話の方が個人的には好きですが、
萌えどころは結構ありました。
メインのふたりの関係だけじゃなくて、
それぞれの友達同士の会話に妙に萌えたりもしましたしね。
普通のアニメや漫画で、
男の子たちがじゃれたり分かり合ったりしてるのを見て、
キュン♡ときちゃうのに似てる感覚かな。

一番好きだったのは描き下ろし。
KISSってのもそうだけど、8と∞って上手い!
どこまでも8に関わりがあるふたりが、なんとも可愛い♪

こちらはファーストコミックなのですが、
同人誌は沢山描いておられる作家さんなので、さすが安定度は抜群です。
この地味な感じが味であり、潔さなのかなと思います。
今後色んな作品を描いてほしいという期待も込めての、萌え×2です☆

7

この作品が収納されている本棚

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