かわいそうな光 俺なんか好きになったばっかりに

心を殺す方法(4)

kokoro wo korosu houhou

心を殺す方法(4)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神22
  • 萌×24
  • 萌1
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

207

レビュー数
7
得点
132
評価数
30
平均
4.5 / 5
神率
73.3%
著者
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
onBLUE comics
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784396784355

あらすじ

妊娠中の母親は気づき始める。
実子・光が見せる、
10歳上の義兄への異常な執着に。

そんな義母から光との仲を牽制されたのを機に、
春樹は姿を消した。光に忘れられる事を願い、誰にも告げず、遠くへと……。


しかし、光は、春樹を見つけてしまう。

その瞬間、春樹は逃げる事をやめ、
身体を光の愛欲に委ねた。
そして密やかに、ある未来を選択するーー。


愛憎極まる義兄弟インモラルドラマ、衝撃の終幕。

表題作心を殺す方法(4)

篠原光、春樹の義弟
篠原春樹、義兄

同時収録作品心を殺す方法(4)

英、春樹の先輩
篠原春樹、後輩

その他の収録作品

  • 登場人物紹介
  • bonus track

評価・レビューする

レビュー投稿数7

本当に愛?

2巻まで読んでどきどきしながら続刊を待っていましたが、事前に他の方のレビューを読んでいたため英派の私は購入するのに覚悟が必要でした。
義兄弟BLですから、最終的には光と結ばれるのだろうとなと予想はしながらも納得のいく結末を期待していました。

これは好みの問題となるかもしれませんが、自分の主張を押し付ける光に魅力を見出せず、英を含めた二人の人生を壊すほどの酷いことをした動機、それ許してしまう春樹の気持ち、光が許されてしまう倫理観に一切納得や共感ができません、倫理観を持ち出すのは無粋と承知の上です。ただただ、ほだされてしまった感が否めません。

大団円のハッピーエンドを求めているわけではなく、結末が悲しいもの、虚しいもの、救いのないものであっても、登場人物がこの選択をするのも仕方がなかったよな、と思えるような終わり方をしてくれるだろうとカシオさんに期待していただけに、とても残念でした。

2

まさにドロドロ

待望の完結編です。1巻から読み直すと読み応えがすごく、放心状態になってしまいました。以下感想はかなりのネタバレになります。

1・2巻の前半も相当なドロドロっぷりでしたが、まさに期待を裏切らない後半でした。1巻の最初から光目線で話が始まるだけに私としてはどうしても最終的には光のもとに春樹がおさまってほしいと思っていましたが、3巻から春樹の壊れっぷりがすごくどちらかが死ぬという結末も(一命は取り留めます)途中仕方ないかと思ってしまいました。ガチ兄弟、義兄弟ものはとても好きなのですが、リアルに描くとやはりハピエンとはいかない設定だと思うので。最後感情的には祝福しきれない部分もありますが、でもやはり2人がくっついたことは嬉しかったし、罪を共有しボロボロになった2人だからこそ支え合えるこれからがあるのだろうと思いました。さすがにあの後英先輩のもとにいくことは罪の意識からも無理があるだろうと。しかし義兄弟もので周囲を置いていかないでしっかり描くとここまでドロドロになってしまうんだなと改めて思い知らされました。面白いけどやっぱり読むのが辛いですね。遥さんとお腹の赤ん坊が亡くなったのは本当に悲しかったです。光を殺そうかとしたときに遥さんからの電話が入るなんてどんなタイミングかと、山中なんだから圏外でいいんじゃないかと、そうすれば亡くなることもなかったのに。こんなに周りを不幸にするのもはやり兄弟ものならではですよね。お父さんが家族写真を見て泣いている姿を見てなんともやるせない気分になりました。
あと光が春樹に惹かれた描写があったことがよかったです。1巻ではそれほど描かれていなかったのでどこでそんなに執着してしまったのか不思議に思っていたので。もう一ついうとラストのピロートークも良かったです!2人を包む生暖かいような雰囲気がこれからの穏やかな日々を想像させてくれました。

1

終わりに共感できず

「心を殺す方法」の完結編。

内容はすでに書いてくださっていますので感想を。

光は、本当に春樹のことが好きなんだよね。
うん。
その気持ちは理解できる。

けれど、相手の気持ちを無視して自分の気持ちを押し付けることだけが愛情じゃないんだよ、と思った。
どんなに好きで、どんなに手に入れたくても、我慢しなくちゃいけないこともある。

光は自分の欲しいものをあきらめきれずに駄々をこねている子どもにしか見えなかった。

一方の英さん。
春樹の意向を無碍にしたくない、いつか自分のことを受け入れてほしい。
と、春樹の気持ちを尊重したばかりに、彼を手に入れるタイミングを永遠に失ってしまった。

カシオさん作品なので、こういう結末になるんじゃないかな、というのはある程度予想はしていたものの、個人的に光よりも英さん派だったこともあってこういう結果は非常に残念でした。

愛している、という言葉を免罪符に、自分の気持ちを優先させた光。
愛しているからこそ、相手の気持ちを尊重したい、という英さん。
どちらがお好きか、というのは完全に好みの問題でしょう。

ただ、完結まで読んで感じたのは、「救いがない作品だったな」という事。
それが=悪いわけではない。
こういうストーリー展開はカシオさんらしさにあふれていると思ったし、こういう作風こそがカシオさんの持ち味でもあると思う。

ただ一番のモヤっとした要因は、春樹はなぜ英さんではなく光の手を取ったのか、という点です。

遥さんの死という、家族として受け入れがたい悲しみを共有し、許し合いたい、という気持ちになったのは理解できるのですが、でも、そこから兄弟という枠を超えて身体の関係を持つにいたる、春樹の気持ちに共感できなかった。

できることなら、春樹は最後にどちらを選んだのか、を読者に委ねる終わり方にしてほしかったな。完全に好みの問題ですが。

そうしたら、「もしかしたら続編が出るかも?」という期待感で終われた気がします。

2

美しさと醜悪さ

完結しましたね(´;ω;`)
カシオ先生の作品が同人の頃からめちゃんこ大好きなので欲目もあるレビュー?感想?かと思いますがお付き合いくださいめっちゃ長いです…

とてもよい作品でした。
ストーリー・BLとしてのエロさ・作画どれも本当に素晴らしかったです。カシオ先生はわりとほのぐらい作画でエロラブコメ〜みたいな作品がここまで多かった気がするのですが今作では本領発揮…!って感じでした。待ってました〜〜〜

女性に性的ハラスメント(性的なもはや虐待といえると感じました)を受けて育った光は優しい義兄の春樹に恋心を感じ、それを性的暴力で春樹に表現してしまいます。幾度もそのような関係を繰り返し、その度に光は春樹の優しさに漬け込んでエスカレート。春樹は可愛がっていた義弟に都合のよい性的捌け口にされ続け(光は自分には春樹さんしかいない春樹さんを愛しているし春樹さんも自分のことを憎からず思っていると思ってますKOI HA MOUMOKU)、精神的に病んでいきます。この時点でだいぶ不和が生じてます1巻の序盤から闇です。

そんな中、春樹を精神的に支える存在、春樹の職場の上司(大学からの先輩)英が台頭してきます。英は春樹の事情を知らないながらも、春樹の唯一の支えとなり、二人は自然と恋愛関係へと発展します。しかし、光はそれを察知し二人の仲を引き裂くきっかけをつくり、それにより春樹は英に罵られ破局、そして辞職し職も失うこととなります。(ここで春樹が英に義弟との関係を吐露し助けを求めたらまた結末は違ったろうにと思いますが、春樹の性格的に言えなかったんでしょうね…そういうところが深いです)

どんどん精神的に人間的に病んでいく春樹、変わらず春樹に盲目な光の対比はとても痛々しさを増していきます。その頃、春樹たちの母が妊娠します。それは自分の居場所を見つけられない光を追い込み、追い込まれた光が更に春樹を追い込んでいきます。幸せだったはずの再婚家族は、光と春樹のみならず父母お腹の子も巻き込んでだんだんと不協和音を奏で始めます。春樹は家族の中に自分の居場所を見いだせなくなり、また光から離れなくてはとも思い、トびますが、光はそんな春樹の居場所を見つけてしまいます。もうここまできたら春樹は完全にどうしたらいいかわかりませんもう自暴自棄、光に体を投げ出します…二人は爛れた僅かな時を過ごし、春樹はひとつの決断をしますーーーーー

光の過ちが家族を崩壊させ、家族の人生を狂わせます。ただ、光の過ちは光自身から産み出されたものではなく、また、そんな光の過ちを誰も止められなかったことに真の悲劇性を私は感じました。しかしながら、この悲劇をただのバットエンドで終わらせなかったのがカシオ先生のすごいところだなあと思います。光の大きな過ちが春樹の小さな過ちで救われてる…と、つい感じてしまいました。何もよくないし、何もハッピーじゃないんですけど、腑に落ちるというか…
また、個人的には春樹たちの母の描写もこう思わせてる要因のひとつなのではと思っています。
母の遥は実子の光をとても愛しているものの、光に対して母として充分してやれてないとも感じていたのではないかなあ…と。そんな気持ちから春樹と一度は対立しますが、結局、春樹に対しても母として家族を取り戻そうする言葉をかけます。その言葉に春樹が最後いろんな意味ですがってしまって最強のバットエンドを作り出すんですけど、最強のバットエンドにも関わらずそこにいきついた春樹を読者の我々は責める気持ちに全然なれないそんなかんじです…
重ねて、春樹たちの父親が最後まで光を許せない・妻の遥を思っては涙ぐむを貫いていたのもよかったと思います。もしこの人が光を許せてしまったら、一気にチープな感じになってたかもしれないなあと思う次第です。罪は罪って思わせてくれるのが心にスッとはまります。

最後に、一時は春樹を救った英さんですがいい男でしたよね(´・ω・`)!ラストまでには春樹の重い事情にもたどり着き、よき理解者として春樹の支えに再度なりました。めちゃいい男です…。でもきっと一生報われないんでしょうね。悲しい…。このお話、個人的にはバットエンドではなかったんですけど、英的にはくそほどバットエンドです(´・ω・`)光と春樹の関係を越えることはできないの…ごめんね…新しい恋さがそ…ふぁいと!ってかんじです

蛇足
続編ないほうが嬉しいなと思うんですけど、パラレルとか劇中話みたいのは読みたい派です〜それだけよくまとまっていた、ここに落ちるしかないと思える作品でしたすごい
これただの文句なんですけど、帯の煽り何か好きじゃない…

1

中々うまい終わり方でした。

待ちに待っていたにも関わらず、どうなるのか読むのが怖かった〜!全然結果が想像できなかったから。
私としては光に幸せになって欲しい、光×春樹派だから余計に。。普通に春樹の幸せを考えれば英先輩とくっつく可能性があるかもしれないし…どちらにしても、趣味じゃない評価がまだついてなかったのできっと皆様が納得いく終わりだったのだろうと読みました。

以下感想です。ネタバレもありますからご注意を


うん、神でした。なかなか、うまいことまとめられてるのでは。
3巻では光にまともな感情がでてきます。それと入れ替わるように春樹は壊れていきます。
4巻で光と春樹は3年後再会する場面があります。1巻の最初のシーンはここだったのかと思うと作者様は最後まで考えてから描かれたのかな?とまた1巻からよんでしまいました。

最後までよんで。うーん、春樹は光を選んだ様な感じにもとれますが、はっきりはしていないし、春樹は光に対してあれはまだ恋愛の愛ではないですよね。当然ではありますが。
光を見る春樹の目は英先輩に恋してた時に相手を見る目とは明らかに違いますよね。まあ、こんなに早く恋愛の愛情になるほうが変ですもんね。
でも光をほっとけないし、英先輩が思っていた様に共犯的な絆?なのかな。いつか恋愛の愛情に変わるといいなぁと心から思う。


あー!!是非続きがみたい!
英先輩には人間的にすごくいい人だし幸せになってほしい。春樹は英先輩と付き合った方が幸せになれる気がします。でも、でもです、春樹の事はあきらめて頂きたい(英先輩派の方、すいません)))
英先輩は春樹がいなくても生きていけそいだけど光は春樹がいないと生きていけない気がするから。春樹にしか光を救えない気がします。光、よく三年間も会わずに我慢できたな。

個人的感情で申し訳ありませんが、光が可哀想で全巻通して、もー、うまくどうにかしてあげたくてたまらなかった(ノД`)
光は一途でピュアなんですよ。ただ暗い過去だらけで不器用な上、違った愛し方してしまいましたが。(春樹にしてみればたまったもんじゃないのもわかってますが)

3年後、春樹への気持ちは相変わらずですが狂気じみた感じはなくなり、何だか遠慮ぎみでしおらしくなってましたし、ほんっっと幸せになって欲しい。いつか春樹が光に恋愛的な愛情が芽生えます様に。

しかし、ある意味2人はああいう形の絆でよかったのかな。違う意味での誰にも間に入れないし二人にしかわからない絆てやつなのかな?
うーん、、それでもやはり春樹が光に恋愛的な愛情にじわじわ変化していく様を是非今度よみたいなぁ。
でも、このお話のトーンを考えたらこれでいいのかな。
何だかグタグタすいません。
納得の終わりなんですが、、ハピエンととっていいのかなんなのか。。でも、残念な終わり方ではなく、かなりうまい終わり方だとも思う。3年後恋愛てきなハピエンだったら無理矢理感があるし、英先輩とまとまってたら光が救われなさすぎだし。きっと私は後味悪くて春樹の幸せを喜べなかったと思う。

やっぱり私はどうしても光よりなので、春樹の心がまだ光の手に入ってないから完璧に手に入るまでがみたい。2人が心から笑える日がきたらいいな。

2

救いなのか、堕ちていったのか?

ひゃ~終わってしまいましたね…読み終わったあとどっと疲れました(いい意味で)
最初から最後まで荒波に飲まれっぱなしでした!

春樹はほんと普通の子だったのに、どこか艶っぽくなっていって、3巻からは壊れてしまって更に淫靡に育っていきました…えっろい。
それとは逆に、光は壊れていく春樹を見て、マトモになって(見えて?)いきます。
春樹は最後、遥さんに連絡を入れるまで光のことを憎んでいたのかな…?春樹は春樹で、とっくに光に依存していたように感じました。
本編の終わりも、どちらを選んだのかはっきりとした描写はなかったので、書き下ろしを読んで「1度歪んだものは元には戻らないんだなぁ」と、しんみりしてしまいました。
またそれが安らかなのにいびつな雰囲気でとても良かったです!
1.2巻まで読んだ段階では、英さんに春樹をなんとか泥水の中から救い出して欲しいと思ってたのですが…いや、とても良いお話でした。
英さんみたいに肝心な時決められない人居ますよね…w当て馬の鏡のような人でした笑

昼ドラBLと話題の今作ですが、カシオさんはどこかインモラルな雰囲気が、絵と相まって魅力的な作家さんだと思います。
光は最後救われたので、これから自分が春樹につけた傷と向き合って静かに暖かく過ごしてほしいなーと思いました。
話は全て纏まりましたが、もっと読みたい欲が出る良作です!どろっとしたお話が大丈夫であれば、とてもおすすめしたい作品でした!

4

納得の完結です!

「義兄弟インモラルラブ」完結巻です。
1、2巻同時発売でしたが、今回も3、4巻同時発売。続きが気になって気になって仕方の無かった前回なので、こうして完結してくれてホッとしてます。

さて、内容です。義兄の春樹に異常に執着する光。姿を消した春樹の行方を血眼で捜します。そんな時、別荘の管理人からの電話で、春樹が別荘に居る事に気付き訪れます。二人だけの別荘で、濃密な時間を過ごす二人。しかし、春樹はある「決意」を固めていて-・・・というものです。

互いに傷付けあい、周囲も巻き込みと、誰一人幸せにしない二人の歪な「関係」。もう、どう落とし所を持ってくるのか不安になるほどでしたが、納得の行く形で大団円を迎えました。
ネタバレなしにしときますが、もうここまで拗れちゃったら、こうした「結末」を選ぶしか無かったんだろうなぁと・・・。それでも最後の最後で、光の未来を奪おうとしなかった春樹の気持ちと、気付いていたのに春樹と共に居た光。ここまで行き着いて、やっと二人は憎しみも痛みも、また「愛」も受け入れる事が出来たんじゃないでしょうか。

ゆっくりと傷を癒す春樹の、穏やかながら贖罪の日々。そこに・・・と、希望の光が見えるラストです。描き下ろしでその後の二人が読めますが、ハッピーエンドではあるのに、どこかしんみりした印象です。でも、そのちょっぴり切ない感じが、なんとも心に染みます。穏やかな二人の表情が、あの凄絶な日々を乗り越えて来た上にある事に、胸が熱くなるのです。

ところで英ですが、いいキャラではあるものの、イマイチ報われませんでした。まぁ、いざと言う時に間違えたり、光の圧倒的な気持ちの強さに比べると、ちょっと見劣りする部分が負け戦になっちゃったんじゃないでしょうかね。最後までいい人でした。

誰もが納得の行く幸せいっぱいのラストではありませんが、こんな終わり方が私は凄く心に響きました。

4

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