タイラント

tyrant

タイラント
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神25
  • 萌×220
  • 萌15
  • 中立4
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
17
得点
254
評価数
67
平均
3.9 / 5
神率
37.3%
著者
未散ソノオ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784832290167

あらすじ

同い年の義兄弟、平等(タイラ)と存(アリ)。
幼い頃からアリは「死ぬような危険」を求めて
周囲を困らせるが、タイラだけはアリの衝動を理解する。
そしてタイラにとってアリが全てになった――。
タイラは追跡者(トレーサー)、アリは冒険家として
それぞれ生活するも会えばセックスして
お互いを感じあう。
いつまでも心地良い、
つかず離れずの関係は続くかと思われたが…。

表題作タイラント

曽我部平等(タイラ) 義兄 ハッカー
曽我部存(アリ) 義弟 冒険者

その他の収録作品

  • 予習編
  • i've never left you
  • カバー下:人物紹介、あとがき

レビュー投稿数17

発想がすごい!いちゃいちゃが好き(でも深い)

まず、このお話の発想がすごい。

アリは子どもの頃から危険なことをして自分を殺そうとする衝動を抑えられず(陰鬱さがないのがいい!)

タイラはアリに危険なことをやめさせるのではなく、世界のどこで死んでもアリを追跡できるよう開発&監視者に。
子どもの頃にCIAにスカウトされるなんて、すこすぎw

お互いかけがえのない存在での、いちゃいちゃっぷりに萌え。
特に、アリのタイラへの甘えっぷりが好き。
タイラがアリちゃんと言って甘やかせるのも。
それも、愛ゆえの執着やったんやね。
と言ったら、陳腐になってしまうけど。

アリをサポートするフリーが常識人で、フリーを通して、2人のことを何とか理解できる感じ。

あとがきの「タイラもアリもお互い以外じゃがいもなので 誰の言うことも聞かない」に笑ったw
だから、タイラント=暴君に納得。

未散先生作品らしく、ストレスなくドキドキ進む。
いつものごとく、いいセリフ多し。
先生作品にしてはエロも多めかな。

本筋というか肝は、2人の関係が変わっていくとこですけど。
タイラにいつでも見守られているから自由にできているアリと、そんなアリを変えてしまうとアリでなくなるから見守ることに専念していたタイラ。

それがあることから2人の気持ちの底の部分が露わになり、関係性が少し変化する。
でも愛は変わらず。

お話の発想、キャラ設定、構成等、どの作品でもいつも新鮮な驚きと、さりげないながら含蓄のある人生や人間についてのまなざしが、さすが未散先生!と魅了される。

0

常軌を逸した発想のふたりが最高

死にたがりの弟アリと、アリがいつ死んでも大丈夫なよう、常に弟を監視する兄タイラ。
最高すぎました。
ふたりとも発想が常軌を逸しすぎているけど、お互い大好きラブラブなのが一貫しているのがほっこりします。
あとタイラが「アリの関心が自分から離れないように無意識に行動してた」って健気可愛い……!
最後「一緒に死にたい」って台詞……初めてアリがいつ死んでも良い、じゃなくてタイラと生きたい、に変われたんじゃないかと思えてとても感動しました。

0

読むのにエネルギーを要します

未散先生大好きです

この作品は、あらすじでリアリティがちょっと薄かったのでなかなか手が伸びませんでしたが今回読みました

個人的に控えめに言っても、神作品です
独特の世界観と、シンプルなキャラ設定から深みのある心情描写
賢いのにそんなこと悩んでたの?みたいなところが、小気味好い作品でした

タイラとアリが、義理の兄弟にこだわる理由が繊細でけど確固たるもので、2人にしかわからない、というか2人が分かってれば良いというのが2人の絆の強さを物語ってました

あとがきに、2人が亡き後、フリーが田舎のバーとかで思い出話をしてる感じというのがすごくしっくりきました

この本では、2人は死なないけど、2人にとって死はいつも隣り合わせなんだなと、心が掴まれるような息苦しさを感じながら読み進めました

タイラが、アリは不自由な生活をしていると常に言うのですが、他人からは自由に見える彼の不自由さを理解できる愛の深さを痛感するお話でした

1

衝動と愛情

なかなか厄介な性癖?質な弟と彼を必死で守る兄の義理の兄弟ものです。

大好きなのに、愛してるのに、弟の死の衝動から弟を守る為に生きてきた兄。でも弟も兄が大好きで愛してるし全幅の信頼を寄せているからどんな危険にも挑戦し続ける。死んでも兄に欠片を拾ってもらえるから。どこにいても見守ってくれてるから。

ですが兄が誘拐されて弟は変わります。
兄を置いていくのがダメなんだ、空じゃだめ海だ!って。海だと弟の体に入れたチップが壊れちゃうから兄が日本に戻って新しいチップを開発しなきゃって別れるところから新しい関係が始まりましたね。

刺さるものがあった。でもそれがはっきり見えない。

受け攻めは意外でした。

0

Tyrant 暴君

タイラとアリ(蟻 ant)でタイラント

危険に身を置き続けないと自分らしくいられないアリと、義兄弟であるアリを自分らしくいさせ続ける事に人生を捧げるタイラの話。
日本ベースにしない方がしっくりくる世界観でした。事実2人の設定は血は日本人、国籍はアメリカ人ですけどね。

完成度の非常に高い、美しい物語です。現実味のなさとリアリティのバランスが絶妙。欧米製作の単館映画のよう。
レビューで絵に関しての言及が多いようですが、好きです。ただこれ、空や海、ビルの描写・構図が上手い一般紙の漫画家の方が描いたら、BL漫画の枠組みを超えてさらに恐ろしく美しい作品になるかもしれない。

話の流れ的にどちらかの死が伴うバッドエンドを覚悟しましたが、そうならなくて本当に良かった。メリーバッドエンドですらなく、幸せな幕引きだと思います。

0

こういう話を待っていた!

とても好きな作家さんなのですが、あらすじを読んであまり興味をそそられなかったので、ずっと未読でした。しかし、チルチルさんの兄弟特集?で高評価だったので、読んでみました。
ただぶっ飛んだ設定で、やってばっかりのおかしな兄弟かと思いきや、何と優しい素敵なお話で! 読み進めれば、彼らの感情が少しづつ見えてきて。すっごいお気に入りになりました〜。2人がお互いを呼び合う瞬間、堪らないです。何度も読み返して、2人の台詞とか表情とかを味わいたいですね。

2

フリーが一番不憫

冒頭からいきなりガツガツの、服着ていない率の非常に高い本。
幼くして出会った連れ子同士が、執着して共依存していく破滅系ハッピーエンドストーリー。
お話としては、お互いのことしか見えないって事だけが重要で、諸々細かいところにはつっこまずに読むが上々。
二人の関係は、他人からはわかりにくいし、本人たち自身でもあまりわかってないみたいだけど、何があっても二人はお互いに離れられないってことが描かれているので、読んでいるこっちとしても、二人のことは、寧ろわからなくて当然みたいな感じ。
かなりの分量のエチシーンが描かれているけど、それもエロいというよりは、二人の関係性を見せるためのものの感じが強い。
評価のばらつきは、やっぱり絵によるところが大きいと思うけど、私としてはここまでサクッとしてると逆にストーリーに集中できていいのでプラス評価。

1

捉えにくい人物像

果たして暴君はどっちなんだろう、と読み進めましたが、どっちとかいう話ではありませんでした。
死の衝動に駆られて危険な挑戦ばかりする弟と、そんな弟を見守る(監視する)兄の話。

まず大前提であるアリの衝動を理解できなくて隅から隅まで読んだものの、何かきっかけがあったような記述はなく、ただ幼い頃から危険な遊びが好きだったということのみ。
これって脳の機能の問題だよな、といろいろ調べてみました。
エクストリームスポーツを好むひとは概してドーパミンの量を制御する自己受容体という神経細胞が少ないそうです。危険なことをやり遂げればやり遂げるほどドーパミンが出て気持ち良くなる。だからもっと気持ち良くなりたくて、さらに危険なことに挑戦したくなるそうですが、アリは「やり遂げる」ことが目的ではないんですよね。
やり遂げられなくてもタイラが見ていてくれたらいい。タイラが死体を集めに来てくれたらいい。明らかにエクストリームスポーツをするひととは違う感覚なのです。
ここはもはや理解しないで、受け入れるべき事項なんですね。何かかも解明して理解しようと深読みしたり調べまくってしまう悪い癖が出ました。

はっきりと理由や事情が描かれていないことだらけで、読者に分かるのはタイラに関しては「アリを監視するために知識を身につけていくうちに世界トップレベルのハッカー」になって、「何らかの事情であまり外に出たらまずい」(能力を利用したい人に捕まるから?)ということ。
アリに関しては「危険なことのためならどこにでも行く」けど「タイラとの約束で自分に手招きする人のところへは行かない」し、「タイラ以外のひととはセックスしない」。
「アリが呼べばタイラはどこへでも行くけど、帯同することはしない」ということだけ。
すべての理由を説明しない手法がタイラとアリの「周囲は関係ない」という関係のようで、明かされなければ明かされないほど知りたくなりました。まんまと策にはまったかも。

後半で「離れているけど見ている」という2人の不思議な距離感が変わります。
「もう空にはいかない」というアリの決意と「外に出るのは危険だけれど、アリが来てと言うから海に同行する」というタイラの決断の間にある温度差が歯痒い。
ふたりが感情を露わにしたシーンでもタイラはアリが空に行かなくなった理由を勘違いしたままで、お互いのことを全てわかり合っていると思えていた中盤までの2人とは印象が違ってしまうのです。この辺りのおかげで、ずっと人間味のなかったふたりが急に血の通った人間に思えました。
唯一読者にも共有してもらえたアリとタイラのお互いに対する気持ちはすごく単純で純粋です。

タイトルについてはあとがきに理由が書いてありましたが、登場人物の名前を見たときに勝手に「タイラ」と「アリ」(ant)で「タイラント」か!と思っていました。そうじゃなかった。

お互いを語るふたりの言葉がとても綺麗で印象的なので、そこを楽しんでほしい作品です。
わたしのように「どうして?知りたい!」というスタンスで読んでしまうとドツボにはまってしまうのでご注意を。

2

まさにニコイチ

「野良猫に首輪」も超人的なぶっとんだ自由人が登場しましたけど、この作品のキャラもぶっとんでますね〜。

義兄弟ものなんだけど、義弟アリは幼い頃から死と紙一重のようなことばかりやってきた人物。一歩間違えば命を失うような冒険や危険に自らをさらさずにはいられないアリの理解者がタイラ。

しょっぱなからぶっ飛んだエピソードをいくつか。
・南アフリカにいるアリがセックスしたいと言えば、日本からそのためだけに駆けつけるタイラ。
・タイラはアリが世界のどこにいても見守ることができるように、軍事衛星のハッキングスキルを身につけた。
・アリの体内に本人了解のもと、チップを埋め込み軍事衛星で動向を監視してる。

死にそうになることで生きている実感を得ているアリに死んでほしくないと言うのは、星に輝くのをやめろといってるのと等しい。
だから、死んでもいい、いつでもいい、地面に叩きつけられて粉々になっても僕が最後のひとかけらまで探してあげる、とタイラは言ってるんです。
そしてアリも「俺は満足している。タイラが俺を見てるから、いつ死んでも怖くない。」と言う。
すごいわ…。お互いに全肯定していて。他人には判りづらくても当人たちだけが判っていればそれで良しという清さがあります。

途中、アホな私には言わんとしていることが判りづらい箇所があって、とりあえずあまり深く考えずに読み進めていったんだけど、未散ソノオさん作品の中でもエロ多めだと思うし、小難しいことを考えなければ結構な義兄弟イチャコララブとしても読めます。
エロのとき限定でわざわざ「おにいちゃん」と言うのがやたらエロいのです。(全然義兄弟の葛藤はなくて当然のごとくセックスしてるだけに)

で、最後のアリの「いつか一緒に死にたい」にやられました。

1

難解なようでシンプルな愛

わかりやすい愛ともまた違うんですが、
義兄弟というより実兄弟に近いような愛の濃さでした。
アリがアリでいられる為に
己のすべてを義弟に注ぐタイラ。
タイラだけがアリの衝動を理解し常に見守り
アリは死を恐れずいつだって安心して身体を投げ出せる…。

そばにいて日々を暮らし、共に年老いてやがて死をむかえるのが
理想の愛だとばかり私は思っていましたが、
このような愛もあるんだなぁと驚かずにいられませんでした。
他人に理解されないアリのわがままも
「アリのためなら」と叶えてあげるタイラが
実はアリのためだけではなかった、というところにグッときました!!

とにもかくにも愛が深すぎて言葉を失いますね…。
「世の中の人は大変だな。
どうやって気持ちを落ち着ける?
みんなにはタイラがいないんだろ?」というアリの台詞に
それなら大多数の人が気持ちを落ち着けずに生きてるよ…と思ってしまいましたww

アリをサポートしてくれているフリー、
タイラと時々仕事を一緒にするジェン、
常識的な彼らにちょっと同情しそうになりましたが
やっぱり彼らあっての二人なんだと思います。
ホント、お互いにww

景色とか、背景とか……
未散さんの作風はそれだけじゃない素晴らしさが魅力だとわかっていますが
今作は美しい自然の景色など見たかったので(すみません)
萌×2寄りの萌です。

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