タイラント

tyrant

タイラント
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×211
  • 萌9
  • 中立4
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
12
得点
125
評価数
35
平均
3.7 / 5
神率
28.6%
著者
 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
BL漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784832290167

あらすじ

同い年の義兄弟、平等(タイラ)と存(アリ)。
幼い頃からアリは「死ぬような危険」を求めて
周囲を困らせるが、タイラだけはアリの衝動を理解する。
そしてタイラにとってアリが全てになった――。
タイラは追跡者(トレーサー)、アリは冒険家として
それぞれ生活するも会えばセックスして
お互いを感じあう。
いつまでも心地良い、
つかず離れずの関係は続くかと思われたが…。

表題作タイラント

曽我部平等(タイラ) 義兄 ハッカー
曽我部存(アリ) 義弟 冒険者

その他の収録作品

  • 予習編
  • i've never left you

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レビュー投稿数12

こういう話を待っていた!

とても好きな作家さんなのですが、あらすじを読んであまり興味をそそられなかったので、ずっと未読でした。しかし、チルチルさんの兄弟特集?で高評価だったので、読んでみました。
ただぶっ飛んだ設定で、やってばっかりのおかしな兄弟かと思いきや、何と優しい素敵なお話で! 読み進めれば、彼らの感情が少しづつ見えてきて。すっごいお気に入りになりました〜。2人がお互いを呼び合う瞬間、堪らないです。何度も読み返して、2人の台詞とか表情とかを味わいたいですね。

2

フリーが一番不憫

冒頭からいきなりガツガツの、服着ていない率の非常に高い本。
幼くして出会った連れ子同士が、執着して共依存していく破滅系ハッピーエンドストーリー。
お話としては、お互いのことしか見えないって事だけが重要で、諸々細かいところにはつっこまずに読むが上々。
二人の関係は、他人からはわかりにくいし、本人たち自身でもあまりわかってないみたいだけど、何があっても二人はお互いに離れられないってことが描かれているので、読んでいるこっちとしても、二人のことは、寧ろわからなくて当然みたいな感じ。
かなりの分量のエチシーンが描かれているけど、それもエロいというよりは、二人の関係性を見せるためのものの感じが強い。
評価のばらつきは、やっぱり絵によるところが大きいと思うけど、私としてはここまでサクッとしてると逆にストーリーに集中できていいのでプラス評価。

1

捉えにくい人物像

果たして暴君はどっちなんだろう、と読み進めましたが、どっちとかいう話ではありませんでした。
死の衝動に駆られて危険な挑戦ばかりする弟と、そんな弟を見守る(監視する)兄の話。

まず大前提であるアリの衝動を理解できなくて隅から隅まで読んだものの、何かきっかけがあったような記述はなく、ただ幼い頃から危険な遊びが好きだったということのみ。
これって脳の機能の問題だよな、といろいろ調べてみました。
エクストリームスポーツを好むひとは概してドーパミンの量を制御する自己受容体という神経細胞が少ないそうです。危険なことをやり遂げればやり遂げるほどドーパミンが出て気持ち良くなる。だからもっと気持ち良くなりたくて、さらに危険なことに挑戦したくなるそうですが、アリは「やり遂げる」ことが目的ではないんですよね。
やり遂げられなくてもタイラが見ていてくれたらいい。タイラが死体を集めに来てくれたらいい。明らかにエクストリームスポーツをするひととは違う感覚なのです。
ここはもはや理解しないで、受け入れるべき事項なんですね。何かかも解明して理解しようと深読みしたり調べまくってしまう悪い癖が出ました。

はっきりと理由や事情が描かれていないことだらけで、読者に分かるのはタイラに関しては「アリを監視するために知識を身につけていくうちに世界トップレベルのハッカー」になって、「何らかの事情であまり外に出たらまずい」(能力を利用したい人に捕まるから?)ということ。
アリに関しては「危険なことのためならどこにでも行く」けど「タイラとの約束で自分に手招きする人のところへは行かない」し、「タイラ以外のひととはセックスしない」。
「アリが呼べばタイラはどこへでも行くけど、帯同することはしない」ということだけ。
すべての理由を説明しない手法がタイラとアリの「周囲は関係ない」という関係のようで、明かされなければ明かされないほど知りたくなりました。まんまと策にはまったかも。

後半で「離れているけど見ている」という2人の不思議な距離感が変わります。
「もう空にはいかない」というアリの決意と「外に出るのは危険だけれど、アリが来てと言うから海に同行する」というタイラの決断の間にある温度差が歯痒い。
ふたりが感情を露わにしたシーンでもタイラはアリが空に行かなくなった理由を勘違いしたままで、お互いのことを全てわかり合っていると思えていた中盤までの2人とは印象が違ってしまうのです。この辺りのおかげで、ずっと人間味のなかったふたりが急に血の通った人間に思えました。
唯一読者にも共有してもらえたアリとタイラのお互いに対する気持ちはすごく単純で純粋です。

タイトルについてはあとがきに理由が書いてありましたが、登場人物の名前を見たときに勝手に「タイラ」と「アリ」(ant)で「タイラント」か!と思っていました。そうじゃなかった。

お互いを語るふたりの言葉がとても綺麗で印象的なので、そこを楽しんでほしい作品です。
わたしのように「どうして?知りたい!」というスタンスで読んでしまうとドツボにはまってしまうのでご注意を。

0

まさにニコイチ

「野良猫に首輪」も超人的なぶっとんだ自由人が登場しましたけど、この作品のキャラもぶっとんでますね〜。

義兄弟ものなんだけど、義弟アリは幼い頃から死と紙一重のようなことばかりやってきた人物。一歩間違えば命を失うような冒険や危険に自らをさらさずにはいられないアリの理解者がタイラ。

しょっぱなからぶっ飛んだエピソードをいくつか。
・南アフリカにいるアリがセックスしたいと言えば、日本からそのためだけに駆けつけるタイラ。
・タイラはアリが世界のどこにいても見守ることができるように、軍事衛星のハッキングスキルを身につけた。
・アリの体内に本人了解のもと、チップを埋め込み軍事衛星で動向を監視してる。

死にそうになることで生きている実感を得ているアリに死んでほしくないと言うのは、星に輝くのをやめろといってるのと等しい。
だから、死んでもいい、いつでもいい、地面に叩きつけられて粉々になっても僕が最後のひとかけらまで探してあげる、とタイラは言ってるんです。
そしてアリも「俺は満足している。タイラが俺を見てるから、いつ死んでも怖くない。」と言う。
すごいわ…。お互いに全肯定していて。他人には判りづらくても当人たちだけが判っていればそれで良しという清さがあります。

途中、アホな私には言わんとしていることが判りづらい箇所があって、とりあえずあまり深く考えずに読み進めていったんだけど、未散ソノオさん作品の中でもエロ多めだと思うし、小難しいことを考えなければ結構な義兄弟イチャコララブとしても読めます。
エロのとき限定でわざわざ「おにいちゃん」と言うのがやたらエロいのです。(全然義兄弟の葛藤はなくて当然のごとくセックスしてるだけに)

で、最後のアリの「いつか一緒に死にたい」にやられました。

1

難解なようでシンプルな愛

わかりやすい愛ともまた違うんですが、
義兄弟というより実兄弟に近いような愛の濃さでした。
アリがアリでいられる為に
己のすべてを義弟に注ぐタイラ。
タイラだけがアリの衝動を理解し常に見守り
アリは死を恐れずいつだって安心して身体を投げ出せる…。

そばにいて日々を暮らし、共に年老いてやがて死をむかえるのが
理想の愛だとばかり私は思っていましたが、
このような愛もあるんだなぁと驚かずにいられませんでした。
他人に理解されないアリのわがままも
「アリのためなら」と叶えてあげるタイラが
実はアリのためだけではなかった、というところにグッときました!!

とにもかくにも愛が深すぎて言葉を失いますね…。
「世の中の人は大変だな。
どうやって気持ちを落ち着ける?
みんなにはタイラがいないんだろ?」というアリの台詞に
それなら大多数の人が気持ちを落ち着けずに生きてるよ…と思ってしまいましたww

アリをサポートしてくれているフリー、
タイラと時々仕事を一緒にするジェン、
常識的な彼らにちょっと同情しそうになりましたが
やっぱり彼らあっての二人なんだと思います。
ホント、お互いにww

景色とか、背景とか……
未散さんの作風はそれだけじゃない素晴らしさが魅力だとわかっていますが
今作は美しい自然の景色など見たかったので(すみません)
萌×2寄りの萌です。

0

これまた不思議な作品です。

死にそうなほど高まる気持ち! 小さいころ義兄弟になって、弟の抑えきれない衝動を唯一認めてくれた兄。 そのために取った兄の行動は相当なもので、今でも弟の一言で振り回されてる(好きで動いてる?)。周りから見れば歪な関係なのかもしれないけど、この2人はこれでいいのだと思わせてくれる雰囲気です。 弟の為といいながらも無意識に自分のことしか考えられないというか、自分から離れていかないように仕向けてるとこに気づいたフリー。 いつまでの2人のそばにいてくれるといいな。 この2人にはまとも(普通)な人間がいないとね…

0

唯一無二

本当にこの方の作品は独創的。
自分の知らない世界を教えてくれるから、毎回知識欲も刺激される。

今回も設定が凄い。
エクストリームスポーツのユー⚫︎ューバーと軍事衛星にもハッキングかけられるトレーサー(追跡者)ですって、、
浮世離れし過ぎてるのに、全然ファンタジーに感じない。その辺にちゃんと存在してる人達みたいなんですよ…なんでだろ?
やはり会話のテンポの良さでしょうか、流れるように自然なんですよ、例え普通の常識とはかけ離れてるセリフでも。
気付くと世界観にどっぷり、もう夢中で読んでしまっています。

壮大なテーマでも絵がいつもの省エネ絵(好きです)な所もニクい!マイペースを貫くその姿勢が格好良すぎです、未散先生。

兄弟(義兄弟)ものは暗いのが多いから、と暫く購入躊躇ってたのがバカみたい、早く読めば良かった。
これからはどんなに苦手そうな内容でも即購入します、改めて作家買い最上位決定。

1

驚くべき物語

いや〜面白かった…!
未散ソノオさんの作品世界にはとにかくオリジナリティを感じる。
その上、絵柄がそう見せるのかな、浮遊感というか重力の無さというか。
で、本作。
私はすごく映像が浮かんで、この作品のショートフィルムみたいのが見たいなぁと感じました。
ていうか、もうはっきりイメージが浮かんじゃって、「コレ」作って誰か!ってくらい印象が強い。
色んな世界の絶景、崖とか滝とか100箇所くらい、がドローン映像でスピーディに出てきて、そこに空からダイビングする男、ウィングスーツでモモンガみたいに飛ぶ男、天空で綱渡りする男、とにかく危険な事をやってる男の映像が時々挟み込まれて、次は宇宙空間で回転する人工衛星、白い部屋のレーダー画像に1点の点滅がサーっと動いてある点で止まり、後ろ向きに座る男性に地球の裏側からのノイズだらけの「ハイ、タイラ」……
タイラはバレエの首藤○○さんかな…アリは日本人じゃムリかな…と妄想は広がりまくってる。
あ、この妄想にはHシーン無いです。が、物語では義兄弟の2人に肉体関係があるのはかなりの重要性があると感じますね。
とにかく危険を求める誰かと、それを丸ごと認めて死んでもいいよ安心して、という誰か。
この関係性の着眼にやられた。

0

すっっっごいすき!!!

これすっっっごいすきです!!!
気になったキッカケは兄弟って所なんですが、兄弟としての繋がりというよりももっと強い、未散さんも書いている通り正に「ニコイチ」!
一般常識とか倫理観とかに当てはまらない共生、もしくは半身…うっとりですよ。
二人の関係性の深さとか知能(兄)と身体能力(弟)の高さに惚れ惚れしました。やることなすことワールドワイド。
離れられない者同士のあまあまズブズブの行為って官能的で大すきよ。
作画が確かにかなりラフですが、私はその荒い線と空白に魅力とかエロス感じてるぐらいなので全く気になりません 笑
というかコマから出る勢いとかインパクトとかのこの感じは他にはない素晴らしさですよ!

2

めずらしく共依存カプ

未散さんの作品はどれも相互依存愛なとこがいいなぁと思って読んでいるのですけど、今回はめずらしく共依存愛な2人です。
危うい生き方とお互いへの依存の仕方に終始ハラハラさせられるカップルでした。
義兄弟という設定はラストに効いてきます。グッときました。

前作(好きになっちゃうよ。)の作画があまりにひどくて愚痴っちゃったけど、今作はマシかな。
ただし、電子は修正が雑な白丸のボカシです。未散さんのラフなtnk絵にこんな仰々しいボカシ要らんだろ〜涙

タイラ(兄)とアリ(弟)は5歳の時に兄弟になった同い年の2人。
兄が攻めで、かわいい弟をデロデロに甘やかしてます。
依存度は兄の方が強い。弟がいるから生きてる感じ。
弟は死ぬような目に遭うのが好きで、そのドキドキ感に心を囚われて世界中の危ない場所にアタックしている冒険家。
それは簡単に言えば、死にそうになることで自分は生きているんだって実感を得ている規模のデカい自傷行為で、そんな弟を唯一否定しないで安心して生きられるようにと全力で協力しているのが兄。
ハタから見たら頭おかしい以外の何者でもない2人だけど、私はこのアリが結構羨ましいと思いながら読んだ。
アリはアリでいていいんだよっていうお兄ちゃんの全肯定がアリを生かしてるってところがいい。
そして、「弟を肯定する唯一の存在」っていうのが兄タイラにとっては己の存在意義になっていると。
共依存なんだけどどことなく前向きな依存にも思えるあたりが未散作品だなって感じもします。
「いつか一緒に死にたい」って裏返せば「一緒に生きたい」ってことでしょ?最高のプロポーズだよね。
アリのセリフを通して透けて見える未散さん流の思考のアレコレには共感できるものが多かったです。

未散作品を読んでると、未散さんが描きたいのは主役達の関係性で、ストーリーを描くことには全く興味がないんだろうなってのが分かるんだけど、今回のは結構面白い設定なので2人だけの世界に終始して終わるのはちょっと勿体無いって思っちゃったな。
「ベッドサイドロマンスの星」なんて書かれてる未散さんだからこういうBLジャンルでしか許されないようなお話も大いにいいんですが、ストーリー性のあるものも読んでみたいなという欲も次第にムクリムクリと湧いてくるのでした。

【電子】ひかりTVブック版:修正×、カバー下○、裏表紙○
一部の電子書店向け特典ペーパーは付いてなかったです。

2

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