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表題作S・O・S? Salt or Sugar?

佐藤成人 外資系製薬会社MR
押尾 明治創業の昔ながら会社のMR

その他の収録作品

  • アフターザフェスティバル
  • ミッション
  • Say you love me.

あらすじ

未散ソノオの最新作はロミジュリ風味のグルメバトルロマンチカ!

いつのまに、こんな指の先まで
好きがじゅわっと
染みてたんだろう?

製薬会社の営業・押尾は、ライバル会社の敏腕営業・佐藤のことを、出会ったこともないのに激しく意識していた。
ところが偶然、食の好みが合うことがわかり、急接近!
同僚に隠れて食べ歩きを重ねていたが……⁉︎
(出版社より)

作品情報

作品名
S・O・S? Salt or Sugar?
著者
未散ソノオ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403665844
4.4

(104)

(62)

萌々

(32)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
461
評価数
104
平均
4.4 / 5
神率
59.6%

レビュー投稿数15

ニコニコ仲良しのライバル関係

未散ソノオさんの新刊です。
作者さんの既刊で例えるならば、『タイラント』などのような痛さや共依存はなく、『野良猫に首輪を』『上質な男とH』などのようなスタイリッシュさもなく、どちらかといえば『デンタルダーリン』系のほのぼの甘々なお仕事BLでした。
個人的に未散さんの作品では『デンタルダーリン』がいちばん好きなので、今回も大変楽しめました。

今作は製薬会社のMR同士のお話です。出会いは、ライバル会社のMRの有能さにムカついている受けが、大雪の時にエンストで危ない目に遭っていた男を助けたら、その男が当のライバル会社のMRだった、というもの。

顔を知らないので、助けた時点では相手がライバルだとは知らない受けですが、一度車を停めたら自分も遭難しかねない状況で見知らぬ男を迷いなく助ける受けが大変男前でした。その助けられた男・攻めもその男気に完落ち。リアルに命の恩人である受けに懐いてしまいます。

攻めは飄々としたタイプの有能イケメン。そのイケメンがニコニコ受けに懐いてくるのが大変可愛らしかったです。食べることが大好きという共通点のある2人なので、お互いに自分の知っている美味しいお店に連れて行ったりの付き合いが始まり、やがて親密な関係に。
仕事の上ではライバルで、立場的には敵同士のロミジュリ関係。でも仲が良く、ノンケ同士なのにラブラブな様子にほのぼのモエモエしました。

絵は正直ヘタウマだし、キャラの顔が違ったり身体のデッサンがおかしかったりはするのですが、未散さんは個人的には絵のうまさとは違う次元で好きな作家さんです。
同じように未散さんの作風が好きな方には今回も楽しめる作品なのではないかと思います。
1冊まるまる同じカプの話で、描き下ろしのおまけマンガなどがちょろっと収録されています。

14

押尾の食レポが

おもしろかった!
この本、カバーイラストで損してると思う。
「表紙買いしたいBL 2017年10月」のTOPにあったみたいだけど、この時はスルーだったし、最近、未散さんにはまって集中的に読んでいるから網にかかったけど、作家買いじゃなければ、このタイトル、このカバーイラストの本は買ってないと思う。
ほんと、作家買いしてよかった。

ライバル会社のキャラ被り営業、お互い会ったこともない相手を意識していたが、ある偶然で知り合って、、
とにかく、押尾のキャラクターがすごく好き。
押尾がいい子だから、二人が出会う前の、仕事上で意識している描写が先ずいいし、二人の出会いのエピソードもいい。
佐藤が押尾に恋に落ちるのがよくわかる。
そして、押尾に恋しながらも、佐藤の距離の詰め方もいいし、佐藤の気持ちを知ってからの押尾の腹のくくり方もいい。
エロも、そうよ!初めてはこうでなっくっちゃ!と納得の描かれ方。
押尾はほんとに食レポが上手。
絵も未散先生の作品の中ではかわいくて読みやすいので、未散ソノオ未体験者さんにぜひ読んでいただいて、お話作りのうまさを知っていただきたいな。

4

雀影

セルフツッコミ
この二人、思いが通じ合って屋外でキスってシーンがあるんですけど、相当盛り上がってもちゃんと理性が働いて、キスで思いとどまる。
で、「青姦になっちゃうとこだった~」みたいなセリフがありの、仕切り直してちゃんとお部屋で初めてセックスになるの。
この、二人の気持ちの流れがしっかりしている所がとっても「神」

こんな営業さんは贔屓しちゃう

 冒頭で既にハマりそうな予感がし、中盤ではもうすっかり佐藤と押尾それぞれの魅力の虜になっていて、読み終わる頃にはまだ読み終わりたくない!と思ってしまうほど、萌えがたっぷり詰まった本当に素敵な作品でした。萌えばかりでなく、MRという職業の実質的な業務もしっかりストーリーに落とし込んであって、お仕事BLとしての読み応えも抜群。いろんなアンテナを張って、先回りして行動する能力もあり、何でもそつなくこなしてしまう佐藤と、外食知識を誰よりも貪欲に吸収しに行き、自身も筋金入りの美食家な押尾。2人とも営業であるにも関わらず、不思議とがつがつした空気はなく(穏やかな性格だからかな)、上品なリーマン同士の掛け合いが楽しめました。

 一番すごいなと思ったところは、2人ともノンケなのに恋に落ちていく流れがとても自然に思えたことです。もちろん今まで自分が同性もイケると自覚したことはなかったでしょうけれど、潜在的に偏見がなく、恋をしたら性別など問題にはならないという考えがどこかにあったんだろうなぁとすんなり飲み込めたんです。未散先生の丁寧でキャラクターへの愛が存分に感じられる描き方が、2人を自然に動かしてくれたんだなと感じました。無害そうなのに、一旦この人だ!と決めたら間を置かずに積極的に行動する佐藤、同性への抵抗のなさと好奇心からうっかり流されてばかりのように見えて、ここぞという時に自分の意志をはっきりと主張する押尾。そんな2人のギャップにも、魅了されずにはいられません。美味しそうな料理の描写も含め、私にとってはどこをとってもパーフェクトな1冊でした。

1

控えめに言っても最高です

未散先生大好きです
このお話も大好きです

ロミジュリ風 うまいこと言いますね
独特の絵柄や雰囲気なので、ギスギス感は柔らかめですがそれがかえってリアルでした
社会って自分一人の力だけではどうにもならないことがたくさんありますよね

砂糖と塩のネーミングも流石
いつのまにか、恋に落ちているような、最初からロックオンされていたような、ほんとに流れるように関係が深まっていく過程が好きです

今回の攻めのお顔立ちがいつもとちょっと違う雰囲気でドキドキしました

0

初めて購入したBL

BLに興味を持った頃に書店で棚を眺めた際に表紙が安全だったので、思い切って購入したら初心者に優しい内容で無事に愛好者にしてくれた作品です
佐藤さんが何を考えているのかが本人がしゃべる他に不明なのですが、単に運命的な出会いに素直に恋をして本気で落としにかかっていただけって言う本当に安心で安全なお話でした
押尾さんが素直で素直で嫌なところが全くなく、自分の快不快に正直だし、不穏な空気等には繊細なようにも見えるのに決断がとても潔く魅力的に描かれていて佐藤さんがどんな風に好きなのか、押尾さんを見てると分かるのです
付き合い初めのドキドキもニヤニヤ読めてしまいます
親切にすることが得意な佐藤さんと甘えて感謝して返す押尾さんはピッタリだし、押尾さんの食レポを楽しんで大口開けて笑うようになった佐藤さん見て幸せに感じました

0

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