アフミスは一時読んでなかったBLを再び読むようになった作品なので好きなんですが、正直6巻はうーん、な感想です。
というのも、正直4巻まで読んで次期待してるのは "犀川さんの家事情にいつ虎谷が関わるのか" です。
まず手始めに犀川さんの従兄弟・アキラと虎谷はいつ会うのかが気になってます。
でも5、6巻に犀川さんの家事情が全く出てこず、1巻ラストに出た鳥野さんの正直今更な横恋慕の話から、気持ちを言葉にしてくれと虎谷に言われても「ヤダヤダ」してる、ヤル事はヤってるから体だけ大人で中身中学生の恋愛かよ、と言いたくなる犀川さんの話で2冊もかけてやる内容か?と思いました。リアルタイムで追っていたので「大事な話です」的なことを作者が言っていたのはわかっていますが、それでも、うーん…。なら29歳なりの見せ方をして欲しかった。
正直人気が出たから話を引き延ばしてて、それで面白いならまだしも失速感が否めません。
この先は最新話まで読んでいるので7巻、8巻頭がどうなるかはわかっていますが、良かった作品が無理な引き延ばしでつまらなくなっていった物は今までいくつも読んできましたが、アフミスがそうなっては欲しく無いです。
Twitterで流れていた2コマ漫画の時から気になってた作品です。
同人誌は2つとも購入済み。くっつくまでの話が単行本になると聞いて発売するのを待っていました。ただ、レビューが結構2つに分かれてるな、と言う印象で買うのを躊躇してましたが、やっと読んだので感想を書きます。
文字を読めばストーリーもわかるし、衛星と月王の感情もわかるので内容が無いとは思いませんでした。が、漫画としては伝わりづらいなと思いました。
"とにかくツラの良い男二人を見てくれ"が先行していて、キャラクターの魅力が感じられる描き方はしてないなと思いました。そもそも衛生はそこまで気を許してない人には外面がよく見える行動をしてるけど、中身はワガママ姫ちゃんなので共感しにくいし、月王は過去のトラウマ+カッコつけたい+嫉妬されたい+経験つむけど一途と色々拗らせてぶっちゃけめんどくさい男と言う印象が強い。良い所が顔以外伝わりづらいです。
一番気になったのが画面構成で、1pのコマ数が少ない=大コマが多い。それが大体顔のアップなことが多い、ので正直クドイ。
顔以外描かれてないのかと言うとそんなことはなく、全体的に描きすぎて、ごちゃついて見えてもうちょっと余白が欲しいと思いました。
Twitterや同人誌は1pで完結する即オチ2コマ漫画だったから気にならなかったんですが、ストーリー漫画として見ると、アンバランスだなと思いました。
Twitterで試し読みが流れてきて気になって買いました。
初めての作家さんです。
最初はどっちも目つきが悪いのでケンカップルか?とおもったんですが全然違う、
どっちも可愛いオオカミ?ワンちゃんでしたw
シンゴの方は喜怒哀楽がハッキリ顔に出て、また「男同士なのに…」とか思うことなく、「いいよ組んでも」って腕出すし、可愛いと思えばすぐ行動に出るし、人目も気にせず大学の文化祭のステージで告白までする。あのシーン見た時に思ったことは「時代は変わったなー」です(年寄りクサw)
バンドメンバーに事前に相談してる所から、あの世界が全体的に優しい世界なんだろうなってのはあると思いますが。
逆に、瀧の方が過去の元彼達のせいで周りの目を気にして遠慮してる描写があります。シンゴの気持ちの大きさに気づいてない時の苦しそうなシーンがあったりします、が、よくみるものだとそう言う時って表情が描かれていたりするんですがこの作品は瀧の顔が描かれてないんですよね。殆どを体の動きで感情を表してるんです。
それでもキャラクターが何を思ってるかがちゃんと伝わるので、漫画として、見せ方として上手いなと思いました。
この作品、スピンオフでシンゴのバンドメンバーの一人がメインの作品があるようなので、そちらも読みたいなと思いました。
(ちなみに今の時点でこの作品の3巻までは読みました)
マミタさんの作品の中で一番好きな、40までにーの続編。とても楽しみにしていました。
今回は1巻で恋人同士になった雀さんと慶司の先を読めるお話です。
1巻ではおじさんで枯れてきている雀さんと、それに比べて飄々としていてなんでもソツ無くこなしそうな慶司という印象が強かったですが、今回の2巻では10の年の差を感じさせる格好良い雀さん(内心はだいぶ頑張ってる)と、それに比べると焦りや蟠りが表に出てしまう慶司と1巻とは真逆な二人の一面が見えて、そしてそれを素直に言い合えて関係を強固にしていく二人が読めてとても良かったです。
ただ、2巻を読んでいる最中デジャブを感じてなんだろうと思った所、同じマミタさん作品の、なつめさん2巻で似たような動きを見たなと思いました。そもそもの設定などが違うので細かい所は違いますが、なつめさん2巻も1巻で書かれていなかった攻の内面を見て「めっちゃ受の事大好きやーん」とわかり、攻が受からめっちゃ愛されてる事を実感する展開でしたが、「40までー」の2巻も大まかにいうと同じでした。
そういう点では作品を読んでいる途中で冷静になってしまったので1巻よりも2巻はハマれなかったなと思いました。
ただ2巻では、1巻で残っていたサブキャラの事が2巻でサブキャラの成長として描かれていてメイン二人だけじゃない、二人の生きている世界が読めたという意味で良かったです。
エロさはガッツリやってる所が映ってるのは2回位でも、1巻と比べると恋人同士なので濃いです。
ある作家さんがおススメしていて気になったので読みました、初めての作家さんです。
学生の頃スクールカウンセラーが本当は好きだったけど"あれは転移性恋愛だ!"と気持ちを誤魔化しているαの新任の先生と、αの高校時のβのスクールカウンセラーが今回同じ小学校のスクールカウンセラーになった。って所から始まる話です。
1、2話を読んでいる時は、オメガバーズの話題が殆ど出てこないのですが、
3話から普通の世界でも突然出てくる発情システムと、それによるαΩのそれぞれの葛藤や苦悩、後半保美先生のβとしての苦い思い出が描かれていて、ちゃんとオメガバーズでした。
小学校が舞台だからか、Ωの子が発情した後でも子供たちの関係がギスギスにもドロドロにもならず、穏やかなままでよかったです。
メインカップルがαとβだとよく見られてる"うなじを噛んでも意味がない" "番になれない" という話もありません。でもお互いに人として信頼関係を築き好き合っていく過程が丁寧に描かれていてとても良かったです。
オメガバーズだと結構エロが多い作品が多い気がしますが、作中事後はありますがキスだけです。それでも満足感がありました。
話をメインに読みたい方にお勧めします。
試し読みを見て面白そうと思い購入しました、初めての作家さんです。
事故によって下半身付随になった小説家と、冒険家の夢を諦め会社員になった恋人の話。
車椅子での日常生活の解像度が高く晴人への感情移入がしやすく、だからこそエピローグが、幸せだねと思うと同時に第三者の目で見ると涙が止まりませんでした。
可哀想とかそういう気持ちではないと思います。あの付箋だらけの積み重ねられた"もう少し"があった事、そして多分このエピローグの先を想像すると、これから先も一緒なんだろうなと思うんですが、なんで止まらないんでしょうね。
晃を通して世の中の"あたりまえ"の理不尽さも見えて、また晴人の障害者だからといって逆に特別扱いされ"すぎる"のも抵抗があるという目線もリアルに感じ、BLの枠を超えて色んな方に読んで欲しいなと思える作品でした。
この作品が初めての作者さんです。一年くらい前に読み、ドラマは見てません。
今回改めて読み直したのでレビューします。
大学のサークル活動がよく出てくることもあり、モブの数を考えると実は結構登場人物がいるんですが、名前がなくてもどう言ったキャラかわかるし、再度出てきてもすぐ思い出せるくらいキャラがたっていた事が良かったです。
また、たいちゃんの服がおしゃれで可愛い。本人はわからないから店員さんに言われるがまま着ていると言ってましたが。
内容は、高校の時慰めてくれた、名前も知らない都会のにーちゃん会いたさに大学まで追いかけてった純情少年の話です。
最初は、本人は普通に過ごしているだけなんだけれど、一歩間違えるとあざとく見える絶妙なラインを無自覚に攻めているたいちゃんの可愛さが爆発しています。
なのでこれを可愛いととるか、あざとくてイライラするととるかによって、たいちゃんに対する評価が変わると思います。
後半、たいちゃんと先輩が付き合い出してからは、個人的に、たいちゃんの可愛さ以上に、恋愛初心者の先輩の素直さが可愛いくて好きです。またこの二人は何かあった時必ず対話をするのが無駄なすれ違いが生まれず、良かったです。
恋愛初心者の二人がゆっくり恋人同士になっていく過程を楽しみたい方にお勧めです。
エロは最後の描きお下ろしにサラッとある程度です。エロ目的の方にはお勧めしません。
これは評価とは別で個人的に思った事なんですが、たいちゃんが初めて先輩の家に訪れた時、ロフト下でも普通に先輩の身長以上の高さがあり、ロフトでも、先輩が普通に立っていたのを見て、すげー天井の高いマンションだなと思いましたw
オメガバースはその性質上、どうしても身分差がテーマの暗い話が多い様に感じますが、この作品はΩである龍之介が見た目も腕っぷしも考え方も強く、口も悪いのでそう言った暗さは少なく感じます。(どうしてもモブのαがΩ差別をしてるセリフが出てくるので、全く無いとは言えませんが)
またαである晃太が、硬派な人柄だった事も良かったです。
作者によってオメガバースはオリジナル設定が出てきますが、今回は「特異性α」と言うという物が出てきます。
この設定が一途物が好きな方にはハマると思います。
また、この設定の説明が最終話で出てくるので、1話から読み返したくなります。一体いつから龍之介は晃太が好きになったのか確認する為に。龍之介の性格が天邪鬼で口を開けば可愛げのない事ばかり言うので、言葉以外で晃太の事を”好き”と漏れ出てるのかと思うとニヤニヤします。
メインの二人だけを見たら、龍之介の外面と内面のギャップに萌える&晃太のヘタレに見えつつ真面目な所を見てエエ奴やんと思う作品です。
が、晃太の周りの雑音でイライラします。晃太を硬派に見せる為なのか、彼の友人や同世代の考えがあまりにもクズすぎます。絵柄的に友人でも全員モブっぽい描き方をしているので背景として見ればいいのですが、そこまでクズにしなくても十分晃太は硬派に見えるのでちょっとクドイなと思いました。1名ネーム有りのまともそうな友人もいますが、クラブでのシーンで「思ったよりも品のない集まり」と言っていて、1話の会話を見る限り人の事言えないのに何言ってんだ?と思いました。
ツンデレや一途な話が好きな方にお勧めします。
後ここで言われて気づいたんですが、脇毛描写があります。毛の表現が苦手な方はご注意ください。あんまりじっくり合体シーンを見ない人なら気にならないと思います。やってる時以外見えないので。
ツイッターで同じ作者さんのバンドの話を見た時に、このお話の1話も見て気になっていたので読みました。
作家を題材にしているからか、後半は漫画というより、文学を読んでいる気持ちになりました。
話の流れは
「次の小説の取材の為に恋人ごっこを始め、お互い本気になるけれど”取材”が邪魔をしてすれ違いの末別れ、数年経ってお互いの思いを知りくっつく。」
という結構よくある話なんですが、1冊完結の割に分厚いので、お互いの心情を絵と文字でこれでもかというくらい表していてとても楽しかったです。
読後、高校生の青春と恋愛のお話を浴びまくって、爽やかな気持ちになりました。
たまに、小さいコマの時のキャラの顔が気になる時がありましたが、ここぞという時の見せ方がとてもよかったです。
心情メインのお話なので、物語をがっつり楽しみたい方にお勧めです。
エロ目的の方には、まずエロがないのでお勧めしません。
全サ欲しさに雑誌を買った時、初めて最終回の1回前の話を読み気になったので読みました。
天性の才能に惚れつつ、嫉妬し野に放った脚本家と、
心底惚れているのに”これは憧れ”と気持ちを誤魔化し、野に放たれると現実を受け入れるのがつらいから演技に逃げていっぱいいっぱいになった俳優の話です。
人気俳優の割に、マネージャーも放任主義なのか担当俳優の心身を考えて仕事はセーブするものの、プライベートは放置で小さな劇団とはいえ舞台に立った事を、共演者の女優から聞くまで知らなかったという事が気になりました。それこそマスコミがネタにしそうなのにその気配もなし。1話のモブがとても大スターのように説明してたので、こんなもんなのか、という印象です。
そこまで持ち上げる程の設定じゃなくてもいいのでは?と思いました。
また、心の底では両片思いだったから!という事なのでしょうが、その場の空気の流れとは言えセックスに行くのが早いなーと。それで攻めがセフレ関係というと傷つく受け。嫌、セフレやんとしか思えません。
結末は綺麗にまとまっているので、二人が恋人同士になるのは納得できるのですが駆け足だった印象は残りました。
余韻が残る終わりではあるので、人気が出れば続編がありそうとは思いましたが。
絵がきれいで、顔面が綺麗な人しか出てこないので、はぁ~きれいだわーにはなりますが、
1冊完結の作品だからなのか、余計だと思われるものをそぎ落とし、話としては物足りなさを感じました。
2冊くらいだったら丁度良かったのかもなと思う作品でした。