不登校ヤンキー✕本好き高校生 恋を知らないふたりが不器用につむぐ切ない青春ラブストーリー。

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君に降る言の葉は

kimi ni huru koto no ha ha

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表題作君に降る言の葉は

五十嵐雪人、高校生、小説家
小松日向、本好きの高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし(7P)

あらすじ

本好きの高校生・小松日向(こまつ ひなた)は、ある日、通学電車の中で金髪オールバックのヤンキーに出会う。
自分の大好きな小説に興味を持ってもらえたことが嬉しくて思わずはしゃいだ日向だが、ヤンキーから意外な反応が返ってきて、ひどい言葉を吐いてしまう。
このまま会うこともないだろうと思っていたら、例のヤンキーは入学以来一度も登校していなかった同じクラスの五十嵐雪人(いがらし ゆきと)であることがわかり――?

恋を知らないふたりが不器用につむぐ切ない青春ラブストーリー。

作品情報

作品名
君に降る言の葉は
著者
イズミハルカ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
メディアソフト
レーベル
Charles Comics
発売元
三交社
発売日
電子発売日
ISBN
9784815502683

ちるちる評価ランキング

18

4.6

(32)

(26)

萌々

(1)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
147
評価数
32
平均
4.6 / 5
神率
81.3%

レビュー投稿数9

小説のような漫画、素敵な言葉の数々

まとまるのを待ってた作品です。
買って良かった、読めて良かった、出会えて良かった、と思える素敵な作品でした。
漫画らしく絵でガツンと魅せてくれるのに加えて、モノローグやセリフが独特で素敵。小説のようにたくさん書かれている部分もあるのですが、絵を邪魔せずむしろその文をじっくり読みたくなってしまいます。
思っていたよりも切ない展開で、不器用すぎる2人に後半はハピエンではないのか!?と不安になるところもありましたが、少しだけ歳を重ねて大人になれた事で、ちゃんとハピエンを迎えてくれました♡
涙が自然に出てしまうところもあり、読み終わった後胸がいっぱいでした。
大満足です!

0

タイトルの伏線回収に震える作品!!

自分の発する言葉が周囲に誤解されて悩んだ過去を持つ2人が、偶然出逢うアオハルBL。

ちなみにcpは、電車で受けの読んでいた小説を勝手に盗み見みていたヤンキーっぽい風貌の青年×本好きでとある作家の本に過去救われたDK。


というかこちらの作品の攻め。
読み始めてすぐに、もしや攻めがこの小説の作者なのではないのか、、、??
と、誰でも分かる伏線が他にも張られています。

その展開を受けて、攻めから擬似恋人を受けへ提案するのですが、お互い不器用なので相手のことを本気で好きになってしまっても、言葉を間違えて誤解されてしまいます。

結果、2人はすれ違ったまま決別してしまうのですが、、、


誤解によるすれ違いがとにかく切ないです。
そしてすれ違ったあとでも、密かに相手のことをずっと想う日々が続きます。
これがまた切ないです。

最終的に、その想いや行動が2人をまた再会に導くのですが(読んでほしいその経緯!!)、その場面がエモすぎてなんとも言えない空気感に鳥肌が立ちました。

また、言の葉というタイトルがつくこともあり、作中の言葉の運びの綺麗さが、なんとも印象的な作品でした。
あと、瞳の中に映る感情も綺麗で、豊かで。
こちらも視覚的にとても印象強かったです。


えちはないですが、心に響くアオハルBLが読みたい方にはとてもオススメの1冊です。

0

「言葉の力」を感じる、美しい物語

一つ一つの言葉、独白、シーンがとても美しくて、小説のような一冊でした。
言葉の持つ怖さや、良い意味でも悪い意味でも言葉には力があるということを
静かに考えさせられます。

そういえば最近、電車の中で紙の本(小説)を読んでる人、見なくなったなあ。。
(スマホで読んでいる人はいるかもですが;)
通学途中に紙の小説を読んでいる高校生なんて、本当に数少ないんじゃないだろうか、、なんて最初のシーンを読み、ふと思ってしまいました。

ヤンキー(風)だけど、とても優しく繊細なところを持つ雪人(攻め)。
そして、中学時代に言葉が原因でハブられる経験をし、言葉に対し人一倍繊細な意識を持つ本好き少年の日向(受け)。

ちょっとコミカルな電車内での出会いから、雪人の正体が明かされ
「(日向が作家・円城の本を)愛してる」という気持ちを理解したいと言う雪人との
疑似お付き合いが始まり…

憧れの作家に出会えてびっくり→ドキドキわくわくした気持ちが、次第に
恋のときめきに変わっていく様子に読んでいるこちらも一緒にときめきました。

中盤から攻め視点に変わるのもいい。。
作家としての探究心・「愛する」気持ちを知りたいという好奇心から、
日向のことがどうしようもなく愛おしくなっていく雪人の心情変化も丁寧に
描かれていて、本当に小説を読んでいるようでした。

読みながら思ったのは、思ったことを口に出すこと、
または”口には出さない”という判断をすること、これって本当に難しいことだよなあ、と。

過去のトラウマから素直に自分の気持ちを言葉にできない日向の背中を、
「バカみたいに口に出して伝えるのが日向だろ」
となんとも雪人らしい言葉で押してくれるシーンが特に印象的だった…・:*+.

電子(シーモアさん)で読んだのですが、その後の二人の様子、
雪人が脱稿後日向にハグを求めるところが可愛くて胸きゅんでした☺︎

その後の二人の様子も、ずーーっと見ていたいなあ。

2

心に響く言葉の数々が降ってきた。

本当にタイトルの通り、たくさんのキャラによって紡がれた言葉にとても揺さぶられました。
綺麗で情緒のある言葉を紡ぐ雪人の言葉も真っ直ぐに感情をぶつけてくる日向の言葉もどちらも違くてどちらも同じくらい気持ちが伝わってきます。

そしてそんな熱のある言葉とは対照的に色素が薄めの絵柄がまたとても素敵…目が印象的でめちゃめちゃ惹きこまれました。

アオハルで不器用なDKの、言葉の難しさや強さを知ってるからこそより力強い、そんな恋物語でした。

1

なんと、不器用でピュアなアオハルなのでしょうか・・・・・・

【初めてだ・・・誰かのことを傷付けるのがこんなにもこわいのは(雪人)】

エロス度☆

おやおや。おやおやおやおや。
1冊の小説がきっかけではじまるボーイミーツボーイな純愛に脳が震えてしまいますね。

不登校ヤンキー・雪人と本好き高校生・日向が紡ぐ恋物語で、2人の身長差や雪人の金髪&黒髪姿の2種類を味わえる萌えの美味しさが素晴らしい!

雪のように言葉が降り積もっていくような感じが素敵であったり、〝恋人ごっこ〟のはずがお互いに芽生えていく本物の恋心に翻弄される姿が切なかったりするのがたまらなく、日向に触れたい雪人の衝動や想いを口で伝えられない不器用さにめちゃくちゃキュンとさせられました。

1

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