私は有限の幸せを噛み締めている受けが好きなんですね。
この幸せは今だけのもので、また独りになったとしてもこの幸せなひとときを思い出せば生きていける、生きていこうみたいな。
(というか、嫌いな人いないはず)
この作品の受け、ぎんも健気なんですよ。
育ての親である九尾の狐・緑蓉から1000年生きる狐になることを望まれているぎん。
陽壱と一緒にいることができるのも、あと少し…となり
「千年も生きたら、今夜のこの景色も、陽壱の顔も、声も、ぬくもりも、ぜんぶ忘れてしまうのだろうか」
と思うんですね。
ここがめちゃくちゃせつなくて。
車内で読んでたんですが、思わず涙がこみあげてきそうになって焦りました。
あと、ぎんが陽壱からもらったバンダナや、プレゼントの包装紙、一緒に食べたときの割り箸の袋といった細々としたものを大切に宝物箱にしまっているところもかわいい。
pixivとかSNSで大バズリとか一切知らない状態で、電子の試し読みで面白そうだったので購入。
坊主いいなぁ。
いや、坊主頭がいいって言うんじゃなくて、この攻めの緋村 将輝、顔面がいい。
坊主頭なのに、かっこいい。
髪伸ばしたら、めっちゃモテるんだろうな。
おまけにいい身体してる。
紫乃は好きをダダ漏れてさせていて可愛かった!に尽きます。
個人的には、璃空と朱里が早々にくっついてビックリでした。
璃空ってノンケだよね??と。いつ目覚めたよ??と。
正直スピンオフでくっつくぐらいで良かったと思います。
将輝と紫乃が恋人同士になって仲良くやってる姿を見て、へぇ〜男同士でこういうのもあるんだなと気づく→男同士ねぇ〜とあれこれ考え始める→いつも側にいる朱里の存在に改めて気づき、注目する→こいつ、可愛くねぇか?!と気づく→くっつく
くらいでいいと思う。
多分、SNSで「璃空と朱里はカプ」という情報を知ってる方々からすると野暮な意見だと思うんですが、前情報ゼロだと、主役の二人差し置いてなんでこの二人が早々にくっついたの??どこにそんな気配あった??てか璃空は男もイケたの??!という違和感しかありませんでした……幸せそうだからいいんだけど。
おまけして萌萌で。
これ好きで時々読み返しています。
まずなんといっても、イリヤが文句なしに可愛いんですよね。
私もキアラやホリーたちと一緒にキャーキャーしたくなります。
王子の学友を選別したときの過去エピソードが個人的にツボ。とにかくおかしい。
ピムの芸当のすごさと、イリヤのかわいさと、それに対するケアリー卿の感想。
ケアリー卿の可愛いセンサーは王子限定かと思ってたけど、ちゃんとリスなどの可愛いものにも反応するんだな!と意外な発見が。てか、かわいいの好きなんだ!
私は後半が特に好きです。
というのも、前半のライジェル(攻め)は、冤罪のせいで厭世家となりクールな男だったけど、後半の彼の脳内はデレ全開!!
それが攻め視点で描かれている。
ここが本当におかしい。
イリヤの好みは無骨で素っ気ないタイプかもしれないからできるだけクールキャラを保とうとしつつも、イリヤの可愛さビームをもろにくらって、ぐおぉぉーーっ!!と叫んでゴロゴロ転がりたくなったり、デレっとした顔をしそうになったりと、情緒大忙しなんですよね。
受けを好きすぎておかしくなる攻めを書いたら小林典雅さんの右に出る人はいないと思っているんですが、この作品の後半は攻めの情緒崩壊具合がピカイチだと思います。
はぁ〜かわいい。
真山は頭わしゃわしゃぐりぐりしたくなる可愛さ。わんわんこ。
佐山はローテーション系なのに、ちょいちょい垣間見える真山ラブっぷりがすごい。
「舐め回したいなぁ」とか冗談に見せかけて、こいつかーなーりマジだなっていうヤバ本気度が好き。
そんで、「しんどいわけない、ずーっと幸せ」でぎゃああああああってなった。
この佐山が成熟したオスになったら最強だなって思ったんだけど、でもまだ高1なんだですよねぇ。
キスでもドッキドキしてるし「二十歳になってから」とかさぁ!!!くわぁぁぁあ!!!反則すぎるよーー。
可愛すぎて死ぬかと思ったーー!!!
最後のボロボロ泣きながらの喧嘩もクソ可愛くて、なんじゃこいつら!!
永遠にやっとれ!!!って感じ。
この作品が好きで時々読み返しています。
攻めと受けを見守る周囲の人々がひたすら暖かいんですよ。
攻めの雫石は「氷の軍神」と世間では呼ばれているんですね。
敵に対して容赦ないし、部下たちに対してもクールなのに、受けの伊織に対しては柔らかな眼差しで見つめ、ひたすらひたすらに優しい。
普段のクールな雫石しか知らない部下たちは、伊織に対する雫石の態度があまりにも甘やかで柔らかいので呆気に取られちゃうほどなんですよね。
飯屋「ふく」の親父さん、おかみさん、常連さんや部下たちは、雫石の想いに気づいているんだけど、伊織自身は奥手でウブで自分の気持ちにも気づいていないので、「春はまだ遠そうだなぁ」だの「いつになったら赤飯が炊けるんだろうな」とやきもきしている。
読んでると私もそのメンバーに加わっているような気持ちになれるんです。
伊織は両親を亡くしてしまったし、伊織を引き取って可愛がってくれている親父さん・おかみさんも実の息子を亡くしている。
雫石に至っては、予想以上に哀しい過去を持っていた。
そんな人たちが 縁が繋がって、「お帰り」「ただいま」と言い合う仲になれる。
特にいいのが電子限定版の書き下ろしですね。
これは本編に入れるべきだったと思います。
ネタバレ
あの家を手放して、もっとこじんまりとした家に二人で住むことにした雫石と伊織。
家には離れがあって、そこに宇垣先生に住んでもらうことにするんですよ。
なんかね、ここが本当に本当にあったかくて。
とても良い着地点だと思います。
くっつくまで四苦八苦するお話ではなかったですね。
かなりあっさりとくっついたので驚きました。(電子なのでページ数はわかりませんが、46%くらいのところでくっつく。)
くっついてからすれ違いが生じてしまい、それをきっかけに受けが自分のスタンスを見つめ直して成長するお話というんでしょうか。
おしどり夫婦の二世俳優なので品行方正な優等生俳優として生きてきた受けは、当然、二人の恋は隠すものだと思ってる。
一方の攻めは、たまたま監督の目に止まって映画に出ただけで、今後芸能界で生きていくつもりもないので制約もなく、自由なお方だから隠すという発想もない。
自分の枠をなんとなく窮屈に感じながらも、そこから抜け出そうとしていなかった受けが、ファンの存在に気づき、少しずついろんなものが見えてくる様子が良かったです。
覚悟を決めて正直に進もうとするので、読後感は爽やか。
ただ恋愛面で萌えるー!!みたいなところはなかったかな。
願わくば攻め視点が欲しかったですねー。
拓斗がノンケの割にあっさりと好きになっていたので。
おまけして萌萌で。
基本、ほのぼのとしたのが好きなんで、犬飼のの先生は滅多に読む事がないのですが(既読はえとがみ二冊、料理男子の愛情レシピ、妓楼の軍人、猫の王国と、シンデレラ王のみ)こちらはトーンに「痛い」が入っていなかったので読んでみたところ、期待を裏切らず終始ほのぼのとしてて良かったです。妙に鮮やかな血飛沫描写とかもなかったし。
魔女を助けたお礼に花の種をもらって、それを植えてみたら麗しい王子様がお目覚め……
攻めのグレインロードは、王子様なだけあって人に世話してもらうことに慣れているし、なかなか尊大なんだけど、まぁ所詮ちっこいんで腹もたたないんですよね。
ちっこいのがなんか言ってらぁと思えてしまう。
「伝説の放蕩息子」という過去も確かにあったけど、神童扱いされるほど優秀だったのに子を成せないという一点で無能扱いされれば、ちょいグレてもまぁ仕方ないかなと思えました。
グレインロードの理想を煮詰めて具現化したような超絶美形の妖精と出会ったシーン。
もっと一波乱があるのかと構えて読んでいましたが、かなりあっさり。
あそこでたぶらかされたりしたらクソ攻め認定でしたが、ミルフェの存在がグレインロードの心にしっかりと住み着いていたおかげで、回避。
ミルフェに出会っていなかったらこれ幸いとばかりに喜んで飛びついていたはずなので、攻めの心の変化をしっかりと感じました。
受けのミルフェがとてもいい子でしたね。いじらしくて健気だった。
葛西先生の最後の挿絵(ベンチに座っている二人)もとてもとても良くて、読後感のよい作品でした。
タイトル通り、新入社員として入社したら元カレがまさかの教育係で…というやつです。
別れた理由によっては、なんだそいつ?!そんなやつとヨリを戻す必要はない!!となるけれど、攻め視点があることによって納得いく仕上がりとなってました。
超〜未練たらたらだし、まぁ、それなら受けとくっつくのも許してやる!ってな感じです。
すれ違いまくるかなと思ってたら、思っていたよりも難なく元鞘に戻ったのは雑誌掲載作品だからですね。
受けのキャラが非常に好ましかったです。
わんこ味もありつつ、でもサッカー部の元キャプテンということで指導力もあり、老若男女魅了されちゃうんでしょうか。嫌いって人いないと思う。
後半の書き下ろし部分、ストレス感じました。
というのもインターンがやってくるんだけど、こいつがナメた態度で腹がたつのなんのって………!!!
じっくり読むとインターンの毒を喰らいそうだったので、斜め読みに……。
後半ようやく改心してたけど、そもそもあいつ改心するようなタマかぁ?
超弩級の坊ちゃん愛を抱えてるくせに、坊ちゃんからのプロポーズは断り続けている攻めの銀次。
「お前の胃袋を掴んだら、一生放さないに決まってる」とまで坊ちゃんに言わせておきながら、「すべて冗談だろう」でスルーしてる銀次。
銀次ー!!!!
冗談なはずは、ねぇだろうっ!!!!
と喝を入れたくなりましたよ。
冗談を装いながらも、ド直球火の玉ストレートな愛の言葉をおっしゃる坊ちゃんの気持ちを考えると。
もう坊ちゃんが健気すぎて(涙)これが愛でなければなんなんだ!って感じ。
手作りのプレゼントの数々や、お弁当箱に、失敗したおかずといい、アスパラの穂先といい。
いや、攻めの銀次もド健気なんですよ。
坊ちゃんのために死ぬことを厭わないどころか、死ぬために生きてるんですよ。
自分の存在意義は坊ちゃんを守って死ぬためだと。
でも、そこで思考停止しちゃってるというのかな、
目の前にいる坊ちゃんを見ているようで、見てないというんでしょうか。
坊ちゃんから護衛の任を解かれ、同居解消宣言をされ、恋人ができたと告げられたときの銀次ときたら……!
受けから距離を置かれて地獄の責め苦を味わう攻め萌がある方でしたら、めちゃ楽しめるはず。
前世での幾つかのエピソードも印象的で良かったです。
徹頭徹尾の主従愛で、最後までそこがぶれないところが萌えました。
なのに「あんた」呼び!!!
ぎゃーーーー!!と萌え転がりましたよ。
天子様、王子、伯爵、中尉殿、坊ちゃん、の末の「あんた」
ぎゃあああああああ!!!!
受けのナランは、「わたしは歴史ある大国アスタイダルガの第四皇子」と己に言い聞かせ鼓舞することで矜持を保っているお方。
自己評価が低く小心者なのにプライドは高く意地っ張りなナランの姿に、好印象を抱けぬままのスタートです。
でも読み進めていくと印象が変わっていきます。
アランは多言語の古文書も読み解けるくらいの読み書きの才能を持っているのに、筋肉主義な王宮のなかではそれが評価されていないだけなんです。
武力第一主義な王宮の中でアランの影は薄く、唯一の居場所は長兄に与えられた城内の書庫。
そんな彼が勇気を出して挨拶から始め、少しずつ歩みよっていく姿には思わず応援したくなりました。
嬉しかったのはお手紙やり取りシーン。
もしかしてこれは手紙のやり取りが続くのか?!と狂喜しましたが、一回のやり取りで終わってしまったわ……。
(文通とかお手紙やり取りする受け攻めが大好きなんだけど、現代日本ものでいまさら文通とかまず無理なんで…。)
攻めのダムディも、アランに悪印象は抱いていないようだし…という感じではありましたが、スルスルと恋に発展したところがちょい腑に落ちませんでした。
でも、そこは後半の攻め視点でちゃんと補ってくれているので無問題。
すんごく嬉しかったのは、あとがきの後に収録されていた短編「草原の星」
こういう後世に伝わっている二人みたいなのが大好きなので、特大ご褒美をいただいたような気持ちになりました。
ーーーーー
メモがわりに似たような締めくくりの作品。
・安西リカさん「王様に捧げる千夜一夜」
・貫井ひつじさん「狼殿下と身代わりの黒猫恋妻」
・月東湊さん「呪われた黒獅子王の小さな花嫁」