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3度楽しめました

アニメ、ドラマとも視聴済みです。

アニメで一歩目から世界観や登場人物で大混乱を起こしたため、基礎知識を付けるためにドラマを一気に視聴しました。
おかげで相関図などバッチリ。ドラマとアニメの違いもあり(ドラマの方がより詳細です)、2度楽しめました。
そして小説。4巻揃ってからの読了です。

ドラマ、アニメは「前塵編」「羨雲編」と、過去と献舎後と分かれてますが、小説はその時々の回想で行ったり来たり。未視聴ならまたここで混乱してたかもしれません。
読みながら頭の中で世界観や人物を思い描くのに容易く、一瞬で分厚い本の中に入り込めました。
ただ、江楓眠と虞紫鳶の関係や温若寒の凶悪性、温情との関わりなどなど、ドラマではその通りドラマチックで濃厚、また脚色もあったりと劇的だったのに、小説は呆気ないほどにさら~っと書かれてる程度で「これで終わり?」という印象です。
そのかわり、合間あいまに主人公のふたりのエピソードが入り込んでくるので、読みいってしまいます。

友情物語として描かれたドラマとアニメなので、言葉は相応しくないかもしれませんが、わたしの中では原作は原作なのに薄い本、ご褒美でしかなかったです。(それも辞書みたいなのが4冊も!)
ほんとにありがたい……!

取っ掛かりにくい、展開についていけない、と諦めそうな方は、ぜひドラマ、アニメから観ていただきたいです。そうまでしてでも読了する価値のある小説だと思います。
先に小説を読んでいたらどんな感想だったかと想像もできませんが、また違った楽しみかたができたかもしれません。

どちらにしてもぜひ最後まで読んでほしいです。

ごめんなさい。ムリでした。

自信に満ち溢れた新稲。遊びで手を出すのはいいけれど、いくら好意を抱かれてるといっても、子育てでがんぱってるパパが相手っていうのがちょっとダメだったかな。遊び相手は選んでほしかった。
それに新稲が娘ちゃんのことを利用してるふうにしか見えなかったのもマイナスなイメージ。
栗栖や娘ちゃんに対して愛しいと想ってるようには、最後まで見受けられなかった。
新稲の気持ちが、遊びから本気に変わる過程がよくわからなかったし、読み終わってもいつか栗栖が捨てられるんじゃないかという不安が残ってしまった。
これ、強烈な攻様ザマァ展開でコテンパンにやられてからの溺愛だったら、評価は萌2以上つけてた。

病的なほどの執着攻が好みなので、趣味に合いませんでした。

スペクタクルファンタジーラブロマン

上下巻まとめての感想として。

半分もBLとして読めなかったというのが正直な感想です。
受けのアリーシャという名前からはじまり、女神と言われるその容貌、神官だから仕方ないところですが話し方、最初は男に拘っていましたが、下巻では女として行動してましたね。みんながアリーシャを女性として見ているので、アリーシャが男だと言わない限り、文面では男と認識できないレベルでした。
HシーンはもうTLを読んでる感覚。貧乳の女の子相手にヴォルフがいたしてるような…ふと男性の描写があると「あ、そういえばついてるんだった」と時々思い出させる感じでした。
ふたなりさん設定なので仕方ないのでしょうが、月のものとか妊娠、出産とか続くと、これ地雷な人多そうだな、と心配しながら読み進めるほど。

それでも神評価!

タイトルにも書きましたが、大スペクタクルファンタジーラブロマン!3時間の洋画でしょうかというほどの壮大なお話でした。
登場人物も多く、余計な人は誰一人としていません(あ。唯一グンターは拍子抜け。アリーシャを果敢に助けに来るとおもってました…)
凌辱、殺戮、妬み、虐待…言葉を並べると引きますが、その分お話に引き込まれました。
ヴォルフの武骨な溺愛に簡単に絆されることのないアリーシャ。畏怖の念を抱き、恨みながらも不器用なヴォルフの気持ちをゆっくり理解していきます。
アリーシャが単なるツンデレの甘々バカップル展開ではなかったので好印象でした。
アリーシャの母親や公爵令嬢のウルリーケは辟易しましたが、ヴォルフが剣を突き出しウルリーケを嘲笑う場面では、ザマァ好きなので拍手喝采。それでも諦めないウルリーケには「まだ二転三転するのか」とお話をおもしろくしてくれる要素に期待しました。
アリーシャの母親に対して、今までの女神の面影はなく、悪魔なヴォルフに影響を受けたかのようなアリーシャに少し違和感を覚えつつも、幼少の虐待を考えると「アリーシャもただの人間だよね」と納得。
メルヒオールは本当はいい人だったはずで、生かしておくか、それができなくで最期の言葉を聞いてあげるかすれば良かったのではと、少し残虐なヴォルフを恨みました。それでも生きていれば戦いは再発したかもしれないと思うと複雑です。幸せにしてあげたかった素敵な当て馬でした。
そして、最後のページでふたりのその後が綴られていて、幸せでよかったと本を閉じるとこができました。

実はyoshi先生のイラストに惹かれて購入しました。
もう美しい。下巻の狂気のヴォルフにはゾクゾクしました。前述の公爵に剣先を突きつけるヴォルフも美しい…。リヒャルトのあどけなさも可愛らしくて。満足です。

蛇足ですが、ヴォルフの異母弟のリヒャルトとアリーシャの異母兄のエアハルトのスピンオフを希望!
リヒャルトもエアハルトを傍においたり、エアハルトも生涯独身と公言したり…もう期待しかないです。
10年後のヴォルフに似た美丈夫な青年リヒャルトと見目麗しい年上のエアハルト。
ぜひ!

オメガバースだからこそのお話と展開

発売当初コミックを手にし、本当に好きすぎて最近電子版も購入しました。
二次創作でもオリジナルでもオメガバースは好んで読む方ではなかったんですが、市梨先生の綺麗な絵に表紙買いして恐る恐る読み進めました。

買って大正解。

千夏が強くて、イジメ、陵辱などの対象だった今までのオメガの認識を覆してくれて、こんなに爽やかな気分で読めるとは思ってもみませんでした。

歳の差、年下攻め、大きくなってからの年下の身長・体格・体力の逆転とわたしの好きな要素が詰まっていて、読み返すたび震えてます。

遥が初めて千夏の学校に来た時、千夏が空き教室で抱きしめているところは、覗き見してるようでイケナイものを見てる感覚で好きです。
千夏が常識のあるコで、欲に抗えない体に翻弄されながらも必死に打ち勝とうとするので辛いというより応援したくなります。

男らしい千夏が遥の前ではメスになってしまうギャップも可愛くて、ショタ遥が予想通りの好青年に成長したのに嫉妬剥き出しのまだまだ子どもなところがとても可愛い…

運命の番ではなかったら7歳の遥に惹かれ執着することはなかっただろうし、11年後に再会するまでに心変わりする可能性も充分あったと思うと、オメガバースだからあり得たお話だなと思いました。読まず嫌いしなくてよかったです。

会えなかった11年間、千夏に遥の成長を近くでみて欲しかったとそこはとても残念。のぞみさん(遥ママ)が画像とか頻繁に送ってたらいいなぁと…のぞみさんと千夏がずっとやりとりしてたのはジン…ときました。

あと。CD化してほしい!!切実!!遥はショタから大学生までひとりの声優さん(自分の中では決まってますが)で…ぜひ!!!

梶くんだけが救いでした…

最初から最後までイライラしっぱなしでした。

受けくんの気持ちを試すようなことをしたり、思わせ振りな態度をとったりするのは、攻めくんの一途さが伝わって逆に可愛いと思えるんですが、彼女を作った時点で無理でした。それはいくらなんでもやりすぎではと引くレベル。
「今関係ある?」っていう野田の言葉でプッツン。至極当然のことをまこは言っているのに、と呆れました。

これが攻めくんがストレートで受けくんは友だちってスタンスで彼女を作るならわかりますが、受けのまこの気持ちがわかってて作ってしまうのは、もうありえないです。

なのでまこが梶くんに泣きついた時はホッとしたし、梶くんがグイグイ攻めるたびこのまま引っ付けばいいのにと思ったくらいです。
もう梶くんが不憫でなりません。白雪くんがいてくれてホントよかった…
梶くん最高です!!!

あとそばにいられるならってだけで、すべてに目を瞑っているまこもどうなんだろうと。あれだけ振り回されていて野田に執着する姿には心が痛みます。というかなぜそこまで執着する?突き放せばいいのに、とまたイライラ。

わたしの中で野田は「無い」です。

あと関西弁が読みづらくて。他の関西弁のマンガは難なく読めるので、イライラしてたから読めなかっただけなのかもしれませんが…

ひとことでいうと、わたしの地雷でした。
彼女の件がなければ、萌えX2は確実だったのに…

よくある等身大の姿

おとぎ話や童話集のような表紙と深海先生の新刊ってことに惹かれて購入しました。
1ページ目からおとぎ話でも『本当は怖い○○童話』みたいな流れで「そっちかーー?!」と焦りましたが、その見開きだけでした。

幼い頃の記憶に囚われてずっと前に進めずいつか精算したいという気持ちはとてもわかり、そのトラウマの元凶になった出来事の真相は何だろうと、ドキドキしながら読めました。

結局「なんだぁ…」という拍子抜けな真相だったんですが、子どもの頃の過去の記憶は思っている以上に曖昧だし、時間が経つほど大きく歪曲して真実とはかけ離れて上書きされるものだし、そのせいでどんどん悪い方向へ気持ちを持っていかれるというのはよくあることなので、「もっとエグい真実じゃないと…」というような物足りなさは感じませんでした。

その盛られた記憶のおかげで、アキとこれから会う機会も増えることになっても「初恋と思ってたけど勘違いだったかも?」って思えるだろうし、三吉くんに対して罪悪感を抱くことはないかなと。

ただ三吉くんはたまにアキに嫉妬しそうですが。

ふたつのカップルがそれぞれ幸せな姿を見ることができて、ハピエン必須のわたしには満足でした。

ほんわかと切なくあったかく

年の差、生徒と先生、数年後のふたり、過去の柵、年下攻めとわたしの好みそのものでした。

先生の大河への気持ちがどっちの方向か最初わからなかったんですが、中1で止まっていたこの町での先生の過去の懐かしさとか、ファーストキスの相手と大河が重なって苦い思い出と共に再現しそうになる淡い気持ちとかが、読み進めるうちにじわじわと伝わってきました。この町で出会ったからこそ大河へ恋をしたような気がします。
別れを決断したのも、面影を重ねていた大河への気持ちが、大河自身への本気になって行っている不安もあってからこそ。
当時は父親の死によってどうしようもない別れがあったのを、大人になった今、結婚という形でこの再現に無理矢理終止符を打とうとした先生。ファーストキスの相手と同じように大河も忘れるだろうと、ここでも過去を再現して逃避しようとしたんですよね。
違ったのが再会した大人になった大河の「先生の話してた奴とはちがう」って言葉。
これで先生の初恋も大河によって昇華されたんじゃないかとホッとしました。

大人だからこそ、それも相手が生徒だからこそ無理にでも精神的に大人にならなきゃいけなかった先生だけど、本人も気づいてない昔から変わらない幼い逃避の仕方がとても切なくて…

一回りも年下の大河がその幼さを包み込んでこれから生きていくのかと思うとキュンとします。