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表題作パパセクスキャラメリゼ

新稲遥果,26歳,新鋭パティシエ
栗栖実,32歳,WEB情報誌の編集チーフ

その他の収録作品

  • pralineープラリネー
  • あとがき

あらすじ

シングルファーザーの栗栖は、取材先で年下の新進気鋭パティシエ・新稲と出会う。ずっと見ぬふりをしてきた「本当の自分」を新稲によって暴かれ、欲望と快感を体に教え込まれていきーー。

作品情報

作品名
パパセクスキャラメリゼ
著者
楔ケリ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784403667688
3.6

(88)

(24)

萌々

(31)

(18)

中立

(5)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
15
得点
303
評価数
88
平均
3.6 / 5
神率
27.3%

レビュー投稿数15

理性と本能

とてもとても良かったです。栗栖はゲイである事で、離婚し家族に悲しい思いをさせた負い目がある。元々真面目なのもあって、一生懸命に父親してるのが応援したくなるけど痛ましくもあった。父親であろうとする理性と好きっていう本能に自問自答してる栗栖は苦しかった。新稲は遊びから始まってたので、栗栖の真剣さを考えると腹が立って。別れを選んだ所は悲しかったけどホッとしたかな。
それでも向き合って想いが通じた2人は良かったと思う。新稲も本気で大好きな人に出会えたのは幸せな事だし、栗栖の肩の力が抜けて笑えるようになって良かった。
ほなみがまた良い子で‥3人で笑顔で過ごしてほしい。あとお母さんへのカミングアウトは泣きました。お母さん素晴らしい。とても幸せになれる作品でした
( •ˆ-ˆ•)♡

2

ケリ先生の表紙が華やかで好き

作家買いしている作家さんのひとり。
連載を追ってなかったが、気になっていた作品です。
勝手なイメージではあるが、先生が子育てモノ(内容的に子育て中心というわけではない気がするが)を描かれるのが意外でした。
本気に誰かを好きになったことがない攻めと娘が一番のシングルファザー受け。
娘の登場と活躍もあるが、いい父でいたいと恋に溺れそうになる受けの感情描写中心。
そしてエロが多くて個人的に嬉しいです。
ケリ先生の描かれるエロ描写は、すごく性癖にささります。
子どもが登場する漫画で、こんなにエロが多くていいの?とちょっと動揺するぐらいうれしい悲鳴。
絵が相変わらずとてもきれいで、娘のほなみがかわいい、きれいなケーキがたくさん出てくるので食べたくなる、そして表紙が華やかで飾りたいぐらい好きです



ネタバレがある感想です↓
子育てモノと言っていいかどうか悩んでましたが、ちるちるさんの新刊紹介ページでは子育てラバストと紹介されているので素直に子育てやを使います。
しかし内容に関して、当然だがシングルファザー受けの気持ちにフォーカスしています。
今まで読んできた子育てモノだと割とシングルファザーがひとりで子どもを育てる描写が多かったが、
こちらの作品は受けのお母さんも一緒に孫の世話を見てます。
なので、わかりやすく子育てする上での悩みや困難、そう言った描写が割と少なめです。
もし攻め受けが力合わせて子育てする・子どもの大活躍に期待すると「違うな…」ってなるかもしれません。
前半、攻めが受けを口説き落とそうとする場面が多々あります。
ケーキで受けを釣るが箱を持ったまま抱き寄せたり迫ってたりするシーンに、「せっかくのケーキが……あああ」と内心ヒヤヒヤしました。
娘の存在やケーキのことを気にしだすとちょっと気が散りました。
細かいところまでリアルな表現というか、リアリティ(?)を求める方にはもしかしたら集中できないかもしれません。

子育てモノでよく見かけるパターン(個人調べ)は、受けの相手はだいたい溺愛攻めの印象が強かったが、
こちらの作品では攻めの新稲はプレイボーイタイプな男。誰にも本気しない、求められると冷めちゃう人。受けのことも、シングルファザーとしての殻を壊してみたいという理由で落とそうとする。
ここは個人的に、かなりの萌えポイントでした。
そして細かいところかもしれませんが、攻めが口でゴムを開けるあの絵が、格好良くて震えました
攻めの自分の人生を振り返るとき、一コマしかないがモブ女とのエロ描写、あの一コマに結構萌えました(その後のモブ男とのも!)

5

堕ちたのはどちらだったのか

絆ケリ先生の作品はシリーズのオメガバ物が大好きだったのと、こちらの作品は雑誌で最終話だけ読んでいて気になっていたので購入しました。

こちら単にシングルファザーと歳下パティシエの恋物語じゃなかったのがとても面白かったです。

自分の本質を隠しつつ娘を愛し育てている栗栖と、彼の本質を見破って初めは興味本位から手を出して来たパティシエの新稲。彼の手慣れた恋愛の駆け引きに翻弄される栗栖がとても色っぽいです。
(しかしクリスとニイナって苗字が名前みたいでもの凄いセンスです)

栗栖の子育てのスタンスも無理が無くて好感が持てたし、父娘の間に無理矢理入って来ない新稲の距離感にもリアリティがありました。

初めて男に抱かれる新稲がとても色っぽくて眼福でした。身体から堕ちたのは新稲ですが、本気の恋に堕ちたのは栗栖だったと思います。

1

多様な愛のかたち

 1つの作品に実はいろいろ詰め込まれている、今の時勢もよく反映された物語だったなと感じました。ゲイである自分を受け入れられずに女性であるほのかと結婚し、娘ほなみが生まれたけれど、妻に対する愛情不足で離婚。シングルファザーとなった栗栖が、行き着けのケーキ屋でパティシエの新稲と仲を深めていく。

 LGBTQに対する理解も特に若者世代では広まり、彼らを否定するような政治家は糾弾される時代。一方で、実際に彼らが身近な家族や友人達に気軽にカミングアウトできるかというと、そこまで理解は追いついてないのが現状。そもそも自らの性別や恋愛対象を受け入れることに抵抗があり、メジャーな異性愛者として過ごせないか流されてみる人がいることを、私は責められません。

 もちろん、相手に恋愛的な好意を持たないまま結婚し出産させた栗栖に、1ミリも非がないとは思わない。でも、愛情の形は様々。栗栖とほのかの間には性愛はなくともきっと親愛はあったように感じます。2人のほなみへの接し方でよく分かる。悲しくも離婚する時、母親が引き取らねばならない決まりはない。父親が引き取って母親が時折会いに来る形もまた多様性を反映しているようで素敵でした。父母の間で自然とそういう形に落ち着いたんだろうなぁとすんなり受け入れられました。結婚したら相手の見えなかったところが見えてきて離婚する人が多数いるなかで、離婚後も両親共に子供に愛情を注ぎ、親友のような関係を築けているならば、この結婚は失敗ではなかったんじゃないでしょうか。2人が結婚したからこそほのかが生まれた。私はこれも、他人がとやかく言う必要のない1つの人生の形だと思います。

 そして、そんな父子家庭を見て、最初は好奇心だけで手を出していた新稲が、徐々に惹かれていくのも自然に感じました。子持ちだから好きになったわけではないだろうけど、ほのかがいることで初期から栗栖の飾らない性格、悩む姿を見ることになり、今までより相手の本質に触れる恋愛ができたんじゃないでしょうか。愛し合う2人の元に育つ子供は、親が男同士だろうと女同士だろうと幸せに暮らせると思います。楔先生作品らしく、濃い濡れ場も楽しめ、多様な可能性を感じられる作品でした。

1

自信満々のイケメンパティシエ

本当は男が恋愛対象、でも家族を守るために自分に嘘をつき続けてきたクリス。そんな彼に迫る、年下のイケメンパティシエ

嘘の用事で呼び出して、いきなり唇を奪うと「味見したそうな目でみてたのに、俺のこと」と、、!どんな目だよ、と焦るクリスとどう攻略してやろうかとほくそ笑むニーナ

その後も、仕事と娘のお願い(ニーナの店のスイーツが大好き)によって、クリスがなかなか距離を置けないのをイイことに、エッチな悪戯を仕掛けてくる

毎回Sっ気を漂わせてくるニーナですが、会食のトイレでナカ出しして、「ねぇお父さん」「こんなことされてどんな気分?」と聞いてきたときは!発狂しそうでした!めちゃくちゃにエッチ、、めちゃくちゃに好み

ただ全体を通して、弱っているとはいえクリスさんがちょっとチョロすぎるのと、百戦錬磨でギラギラした男が好きなニーナくんがなぜクリスさんにここまでハマったのかはちょっと不思議!初めてのタイプだったからかな??

それと、完全に好みの問題ですが、パパの髪型が好きになれなかった

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