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表題作メメントスカーレット-ripe-

狩野尾鉄雄、特捜室捜査官の元刑事
周カイリ、特捜室捜査官刑事とヤクザの2足の草鞋を履くスパイ

同時収録作品メメントスカーレット -ripe-

モブ
周カイリ

あらすじ

自分の手で殺めてしまったかつての相棒への
贖罪の気持ちで不安定な狩野尾と
性欲に忠実で掴みどころがなく秘密主義なカイリ。

相棒としての距離が近づき、息をするようにカラダを繋げ、
言葉では表しきれない関係を続けているふたりの前に
違法薬物を用いた犯罪[メイジー]の手口を彷彿とさせる新たな事件が発生。
一連の事件とのつながりや被害者の身辺を共に探る過程で
カイリとの"相性"の良さを思い知る狩野尾は相棒以上の想いを自覚し
今以上の関係を望んではいけないと自戒しながらも、
罪深い自分を肯定してくれるようなカイリに心を揺さぶられる――。

若き日の不破と仲束の隠していた感情「RESONANCE」、久々に探偵として活動する狩野尾とカイリの日常「GIFT」も収録。

トラウマを抱えた元刑事×ドSビッチな現役敏腕刑事
"バディ"の枠を越えて惹かれ合うふたり、
大人気シリーズ追熟の新シーズン開幕!

作品情報

作品名
メメントスカーレット-ripe-
著者
楔ケリ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784801982147
4.5

(96)

(71)

萌々

(14)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
16
得点
429
評価数
96
平均
4.5 / 5
神率
74%

レビュー投稿数16

まさかの続きキタッ(>ω<)‼じっくり読んで味わって次に備えましょう(`・ω・´)ゞ

前作、すんごい好きな作品です
正直、私には読み込みに体力を使う感じの読み応えがある作品だと思っていて、そんなに手軽にしょっちゅう読む感じではないのですが…
それでもドラマティックなエンタメとダークさ漂うクライムサスペンス、そしてこの世界観のお話しを不思議な位ぶち壊さないド級のエロの全てが異次元レベルの調和を保っている稀有な作品として「ガッツリ読み込みたい!」そんな時には外せない1冊としてインパクトを放ち続けています

そんな前作にまさかの続刊!
前作からリアルでは4年の月日が流れていますがお話しの中では一旦の犯人逮捕という結末を迎え、テツオと周が彼らなりの認め合えたカタチに終着してからの「1週間後からスタート」します←最初リアルとストーリーの中の時間感覚のズレが大きくてバグりましたw

なので、一旦おさらいも兼ねて前作から読み直してから続けて読み直しました♪
かなり読み込むのに消耗はするんですが(私的に、です)続けて読んだ方がどっぷり浸かり切れる気がします

あとがき見てビックリ
「前作は序章だった」との事です
そして今作の副題は『-ripe-』意味的には「熟した」が直訳です
なのでこのシリーズで当てはめるならいよいよ彼らを惑わし続けて来たメイジ―の真相究明に向け「機は熟した」っていうクライマックスへ向けた重要な巻になっていると思います
メイジー自体の生まれた背景などが明かされて来て今迄の殺害や周が二重スパイとして身を置く仁部組との関りなどの点と点が徐々に結ばれて来ています
来ていますが、、、その線で描かれる「絵」の全容はまだ見えず…!
そうです!まだ続くんです!!!

彼等の闘いの終結は次巻以降に持ち越しなんです…!!
なんなら次巻で終結出来るのか⁈って位に色んな布石も伏線も、気になるキャラも増えています

私的に気になった点は
▶逢沢の息子のあの発言…!
▶今作の終わり方…!
▶テツオの逢沢への想い?
▶不破さんと中束のエモい関係…⁉
ナドナド挙げ出したら枚挙に暇がゴザイマセン!

勿論メイジ―を軸にした事件は気掛かりですし上記の気になるポイントも沢山ですが、、、
やっぱりそれ以上に大注目なのはBLとしてのテツオと周のココロとカラダの距離感です!!

もぉこれでもか‼という位に襲い掛かるテツオの受難…でも飄々としながらも全てを受け入れ先回りするかのようにテツオに寄り添う周
周がテツオを欲しがる事で頑ななテツオのココロを解きほぐす
全く天使なんかに見えない言動をしちゃうビッチな周だけど、間違いなくテツオにとって周は天使のような存在な気がしてならない
寝顔を見たテツオもそんなような表現を匂わせてますもんね?(私にもそう見えるよ、テツオ~)
それが大天使か堕天使かは置いておいて、テツオにとっての天使であるように見えるのがそれだけテツオがココロを開き、そして欲しているのが伝わってくるからなのだろうと思うのです

そしてそんな周自身の過去も薄っすらと匂わせて来ます
「昔の自分と同じに見える」「同じところまで落ちる」これらのテツオを通して抱く周の感情の背景が気になります!!

前作は深い考察をするより繰り広げられるドープな世界の犯罪を巡るクライムサスペンスにドキドキしながら楽しみましたが、今回は散りばめられたセリフやモノローグから様々な背景を考えて次巻を待つ楽しみが増えました!!

やはり頭と体力を相当使いますが、疲れた脳には糖分♡
相変わらずエロエロなんですが、今巻での2人のエロにはキモチが混じってるのが明らか過ぎてほんと、糖度が高かったです(〃∇〃)
彼等にとってのセックスは「生を感じる」為
その「生」への理由に「愛」が在る事に気付き始めながらも認める事に怯える気持ちも切ないですね

はぁ~
益々壮大なストーリーになって来てますね!
次巻を心待ちにしております!!

5

控えめに言って最高。

2019年に刊行された『メメントスカーレット』の続編。
続編が読めるとは思っていなかったので、発売を知った時は嬉しすぎて変な声が出ました。

続編なので前作未読だと理解できません。
続編でも読める作品もありますが、今作品に限って言うと、「理解できません」。未読の方は『メメントスカーレット』から読まれてください。

以下、前作のネタバレも含みます。ご注意ください。





「メイズ」通称"M"と呼ばれる薬物と、その薬物を使い犯罪を行う「メイジー」と刑事たちに呼ばれる連続殺人事件の容疑者。前巻で、その犯罪者を拿捕した。はずだったがー。

というところから2巻目はスタートします。

前作でメイジー、連続殺人鬼の境を捕まえた時に、彼が言い放ったセリフの「赤ずきんは狼を二度殺す」。意味ありげな言葉でしたが、ストーリーがこう繋がるのか!と感服しました。

2年前の連続児童誘拐事件、虻川事件、境が逮捕されたことで事件が終わったかに見えた。が、過去の事件を彷彿とさせる、同様の事件が再びおきてしまう。境は拘留中。では、今回の事件の犯人は?

狩野尾のトラウマと、周の二重スパイであるという立場、そして今巻に入り不破さんと(前巻でいやな奴キャラだった)中束さんとの過去のエピソードが加わることで、ミステリの要素だけでなくきちんとBL展開されていくところが素晴らしい。不破さん、前巻でぐっと萌えツボ掴まれましたが、今巻は中束さんがイケオジすぎてしんどかった。前巻のカバー下のキャラ説明。中束さんのコメントの下部が破れていて読めませんでしたが、いや、もう、ちょっと…!こんなところまで伏線張るとか。楔先生、勘弁してください。最高です。

大切なものを作りたくない狩野尾くん。
かつてバディだった友人を喪って、同じ思いを再びしたくないとそう思いつつ、それでいてなお周に惹かれていく想いとの狭間で彼が苦しむご尊顔が萌える。鬼畜な感想でごめん。

そして、そんな狩野尾くんを守りたいと思う周の男気がカッコいい。

周はセックス依存者、という設定がありますが、だからなのか?
狩野尾くん×周の濡れ場が非常に多いです。楔先生の描かれる汁っ気たっぷりの濡れ場はめっちゃきれいではありますが、あんな所でもこんな所でも盛っていて、読んでいてちょっと心配になるほどでした。周ちゃんのお尻と、刑事としての仕事は大丈夫なのかと。こんなに濡れ場はなくてもいいんじゃないのかなー、というのは、まあ個人的な意見ではありますが。

で、ここにきて、逢沢くん。
狩野尾くんの信頼できるバディだった亡き逢沢くん。
え?
えー?
どゆこと?

いやいやいや。そうきたかー!

面白すぎて、萌えがストップ高で、めっちゃヤバい。
語彙力消失ですが、もう、ヤバいとしか言いようがない。控えめに言って最高。

メイジーの真相、Mの真実。
そして狩野尾くん×周の行く末。
もちろん、不破さんと中束さんのお二人のその後(不破さん離婚してるし、くっつけばいいと切に願っています)。

次巻完結だろうか。
もう、今から続きが読みたくて仕方がない。
正座して、次巻をお待ちしております。

4

スゴいとしか言ってないな私

待ちに待った続編、1度読んでやっぱり無印の「メメントスカーレット」を読み返しまた「メメントスカーレット-ripe-」を2度目読みました。
読み返しが必要なくらい以前の無印の作品と連なっているのだけれど、熱量、熱気、狂気が全く変わっていないというか更に増大しているというか、なんかもうスゴいです。
実をいうと楔ケリ先生の作品は殆ど読んではいるものの、綺麗なんだけどクセが強い絵柄が個人的に今ひとつで、残しているのは無印のコミックスのみでした。
逆にいうと無印のは絶対残しておこうって思えるお気に入りでしたね。
このCPは大好き。
母性本能くすぐる男と聖母の如きビッチ淫乱男。
セクシーンはどれも快楽と隣り合わせの苦痛で満ちている。
セクスとは死である
って言ったのは誰だっけ、  知ってるけど。
これでもかというくらいのセクシーンなのにエロエロ過ぎなのに、柩の中解剖帰りの喉元に、クロスにも似たメス痕の雑な縫い方を鮮明に思い出しそうなほどの悪寒…吐き気…

それから!
今作もアクションシーンがハンパなく凄いです。
こんなに描けるかた、BL作家の中では誰もいないと確信しています。
華麗で分かりやすい。
圧倒的な筆致で惚れ惚れしてしまいます。

この続編もえええっという展開で次巻に続く、です。
早く!読みたい!

追記として、続編始まる前に(2020年)短い番外編が雑誌に掲載されました。
ジムの更衣室で戯れる2人だったんですが、コミックスに収録されていなくてがっかりしました。
それだけが残念です〜

4

商業BLとしての満足度はもちろん、刑事ものサスペンス漫画としても良い作品

ただのバディと呼ぶには肉体関係を築きすぎていて、恋人と呼ぶには甘さが足りない、ドライな部分とウエットな部分が混在したふたりが好きな方におすすめです。
こちら単体でも楽しめますが、ぜひとも既刊「メメントスカーレット」で始まった関係性が深まっていく様を追っていっていただきたいです。

構成の面では本番シーンがしっかりと描かれていて商業BLを読んでる! という手応えがあり、しかしエロ一辺倒ではなく本筋のストーリーもサスペンス作品として成立し得る骨太さを持っています。
本番シーン抜きであっても私の好きな漫画リストに入るくらいには魅力的です。

まだ続きが出そうで嬉しいです。次巻も楽しみにお待ちしております。

4

続編ありがとうございます!!!

1巻では噛み付くようなSEXをしていた二人だったのが、今回変わり始めましたね…!

求め、求められ、それでも互いの一番になれてないと思っているところがもどかしくて好きです。

狩野尾くんがカイリくんの存在が大きくなればなるほど、失った時を恐れて怯える姿が可愛くて。
攻めのああいう姿はいいですね!萌えます!

そんな狩野尾くんを愛しく思い受け入れてくれるカイリくん。美人でえっちで、強くて頭が切れて、聖母のように受け入れてくれるカイリくん。
今回も大好きです!!!

カイリくんの過去も少し見れましたね…
気になる事が沢山で次巻も楽しみです!

そして、ぜひ2巻もドラマCDで聴くことができたら幸せです!
どうかお願いいたします!!!

3

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