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設定は面白い

オメガバースも作者さんによって様々な変性を遂げて独自の設定が生まれてとても面白いなと感じています。
αオメガやデュアルなどの設定、家族構成なども丁寧に作り上げていて説得力があり、違和感はありません。

ただ、ストーリーとしてはそれほど珍しい要素は感じにくい。悪く言えばありきたり。王道な展開にオメガバースの設定が乗っかったという感じ。
確かに、αオメガというカードが最後に効いては来るんですがインパクトに欠けていまいちかなと。
キャラクターは魅力的で挿絵も美麗で、目の保養です。性描写も丁度バランスが良い感じ。
サクッと読みやすい王道ではあるけれど、特に印象に残るものではなかったかなーと。
ただオメガバースの亜種としてバースものにハマっている方には問題なくおすすめできる作品です。

表紙通りの空気感

神か萌2か悩みましたが、設定や全体の丁寧な心理描写が好みで神にしました。
少し無理があるかな?と感じる展開もありましたが、許容範囲です。
私的に、とにかくゲイのマイノリティに対する葛藤をメインに丁寧に心の変遷を描いてくれている作品が刺さるので、こちらの作品はとても好みでした。

受けの境遇にいささか無理があるというか、設定がてんこ盛り過ぎ感もあるのですが、健気で男らしい。攻めもおっとりというわりに、あまりその設定が生かされてないように感じ、残念。

終盤、受けが攻めに吐露して乞い願う場面は非常に良かった。なぜ攻めでなければならないのか、という問いにこれ以上ない答えを真正面からぶつけている。今まで読んだBL小説でこうもストレートに投げかけるセリフはあまり読んだ事がないかもしれません。
あえてわざわざ言う事ではなく、それをどう料理するかというのが書き手のテクニックかもしれません。ですが、もっと良い人が現れるというこの全ての狡い逃げ口上定型文に対して、答えを示してくれたようでとにかくスタオベしたくなるほどグッと来ました。
心理描写がとにかく丁寧で、とても切なく、けれど哀し過ぎず、読みやすい文体でおすすめです。

痛いの痛いの飛んでかないぃ!

うん、かなり痛い。読み手を選ぶ作品なのは間違いありません。けれど神評価にせざるを得ないなと唸ってしまう、凄まじいものを読んでしまったな、の一言に尽きます。

とにかく痛いのが苦手な人にはオススメしません。個人的には木原音瀬先生の『FRAGILE』『灰の月』辺りがダメな人は回れ右して下さいといった感じです。

全編通して読んでいてまぁ辛い場面の多いこと。序盤からフルスロットルではないものの、中盤から後半への畳み掛けに容赦がない。
受の薫の描き方がとても好きでした。人間の弱さや業をストレートに落とし込み、彼を通して感情移入してしまう。笑顔の仮面で自分を保とうとする薫と真逆の自分の対比。芯の部分に揺るがないものを持つ薫の、男前な強さが光ると同時に、刹那的なので読むのが辛くなります。
攻である大曽根の存在も薫を突き動かす原動力として申し分ない。紳士的な彼と薫の自動販売機前のやり取りはとても良かった。なのでなおさら後が辛い。贅沢を言うなら、後半もう少し休憩ポイントとして大曽根と薫のやり取りがあると心休まったかなと思いました笑
そして、井原の圧倒的な負のエネルギー。薬物という鎖で繋がれた井原と薫が、セックスによって交じり合い堕ちていく様に脱帽。ここの描き方がとにかくすごい。作者さまの筆力に圧倒されました。薬物に関しての情報も多く、ドラッグセックスによる依存症の苦しみも巧みに表現されています。
後に、これらが愛する人と触れ合いたいという自然な欲求をも恐れとして薫を苛んでしまうわけですが。セックスと性暴力というまるで違う性の在り方に翻弄される薫を通して、幸福な筈の触れ合いの尊さを痛感しました。

物語は終盤これでもかというほど読者に追い打ちをかけてきます。正直辛くてもう許してとギブしそうなほど。けれどとことんまで描くその覚悟に圧倒され、中途半端でない事にこそカタルシスがあるのかもとも感じたり。

欲を言えば、大曽根と薫の甘い日常や、マトリ仲間との再会など、最後まで読んだご褒美かもう少し多ければなお良かったなと感じてしまいます。
あと一つ、大曽根をどこまで事件解決に関わらせるかがとても難しい判断だったのかなと思います。最後の美味しいところだけ持っていって、ほぼ薫が1人で解決したようなものだと思われても仕方ない。BLの攻めキャラとして考えると物足りないのかなー。でも彼のキャラクター上、これが一番自然だと納得もできるので難しい所だなという感想です。
何度も読み返したくなる作品では正直ないのかも。けれど間違いなく面白かった一作でした。

もふもふも楽しめる

前作の続きとの事ですが未読なので、今作が初です。前作を読んでいなくても充分楽しめました。
獣人と人間、それから人外までも混在する今作の世界。ただファンタジーに寄せ過ぎている気配もないのでファンタジー不得意でもわりとサラッと読めるのではないかな?という印象です。
2人の関係性や距離感が絶妙なバランスで描かれているので、ジリジリとしつつ嫌な感じではない。話の構成も読みやすく、万人ウケしそうなBLです。
なにより、キャラクターがとても魅力的。特にもふもふ度が丁度良い案配に散りばめられていて癒されます。言葉少ないナツカゲの代わりにアオシへアピールする尻尾の可愛らしいこと。また虎の子供キヨの存在もとても大きい。彼の存在自体が癒しなのですが、この可愛らしいものが2人の距離感に変化を与えていく過程はとても暖かく素敵な時間でした。
ナツカゲの静かだけれど情熱的で献身的な愛が非常に魅力的。彼らの抱える問題もシリアスな展開もありつつ、痛さはほぼ感じられません。表紙のイラストの雰囲気そのままのイメージで素直に読み進められました。
程よいもふもふBLが味わえる良作だと思います。

葛藤が大好物

同性を恋愛対象として見る、または見られるという事に徹底してフォーカスを当てた作品です。
同性愛の根底にある越えられない壁をいかに乗り越えるかという事を丁寧に描いている数少ない作品だと思いました。
この究極のテーマを掘り下げる作品が非常に好きではありますがなかなか良作に巡りあえない、そんな方にオススメかと思います。

基本、鷹也視点で描かれる今作。
親友に想いを寄せられるノーマルな鷹也に、彼を慕う女性の出現。男女の自然な恋愛の段階を踏ませる展開がとても良く、妥協を感じさせない作者の意気込みを感じました。
そんな鷹也の傍らで焦燥に駆られつつどこか諦観しているような、それでいて男らしい駆け引きを仕掛ける清照。イケメンでモテモテのかれが垣間見せる悲恋への恐れが、言葉とは裏腹の手指の震えによって描かれるのが切なくて愛しい。
後半の方まで、どちらが受けか攻めかは明確にされませんが、この立ち位置もBLエンタメに傾倒するのではなく、より丁寧に同性愛に寄せている感じが受け取れて好ましかったです。
また脇役も魅力溢れていて、結婚を控えた至ってノーマルで普遍的な人生を辿る同級生の友人の存在も、物語の大きな要素として大きい。普通と普通でない事の境界の曖昧さが彼女を通して見えたり見えなかったり。
最終的に鷹也と清照の関係性の変わり方も劇的なものではなく、長い時間をかけて積み重なっていった先にあるものという流れが繊細で優しくて沁みました。

鷹也の背中越しにキヨが想いを吐露する場面はこれぞカタルシス!と胸が詰まるシーンでした。暖かくて静かでとても幸福な穏やかな気持ちにさせてくれます。

普通の男性同士だからこその葛藤を存分に味わいたい方にはとにかくオススメです。

読み応えありのファンタジー

単純に世界観がとても魅力的。子を孕むために番として子作りに励むという王道設定に、様々な付加価値を付けて他作品との差別化により非常に面白い事になっていました。

子供を孕むと言っても、腹には竜の卵が宿っていて竜人と交わる事で卵を孵し、竜を産む事が目的という設定が基本。つまるところ受けは代理出産の母なのです。
攻めの竜人もただスパダリよろしくな存在ではなく、下界に落とされた片翼の竜人という過去に一悶着ありの心優しい攻め様。
二人のBLエンタメは王道な流れですが、それを支える世界観が面白かったです。

ただ展開に無理があるなと感じる場面がちらほら。また匂わせたものを最終的に未回収で終わるのはなんとも味気ないといった要素もあるので、物語の随所に雑さを感じてしまうのが勿体ないと感じました。
そうは言っても、ファンタジー好きな方は楽しめると思いますし、なんと言っても可愛い竜の赤ちゃんも見所の一つです!ファンタジーに抵抗がない方には本当にオススメしたい作品です。

万年筆の正しい使い方

俺様攻めのスパダリの王道BL。うん、とても面白かった。沙野先生の作品初読みですが、非常に読みやすくて楽しかったです。

職業BL?というんでしょうか、恋愛よりも政治家の世界を主軸にした駆け引きを、男の身体を貢ぎ物として描くある種の王道BLでした。
王道なんですが、上滑りするような構成ではなくバッググラウンドも丁寧に描かれ、しつこさが無いので最後まで中だるみを感じる事なく読破できました。とにかくバランスが非常に良く、自分には合っていました。受けの気持ちの変遷や全体のエロの量やタイミング、物語の展開も程よく紆余曲折あり、ポイントポイントで期待を裏切らない攻めの活躍。どれをとってもBLエンターテイメントととして申し分ないです。
また万年筆の使い方が、似たような作品の中で突出した個性となっているのが作家さんの力量が発揮されており、とても良いスパイスとなっていてムフフと味わい深かったです。
受けが比較的モブや当て馬に酷い扱いをされる展開が所々見受けられるので苦手な方は注意かもしれません。

窒息性愛がむしろメイン!

うーん、勿体ない‼︎なんでインモラルを表題にしちゃったのかなー?
他の方のレビューの通り圧倒的に同時収録作の方が良作なのは確かです。

インモラルが悪いという訳ではないが、つまるところありふれていて、かつテンポ良く読みやすいので本当にサラーっと流れて行ってしまう。引っかかりがないのです。なので読んで一晩寝たら翌日には内容忘れてしまってそうな気配を感じます。
おそらく技量のある作家さんだと思われますので、編集側の判断かは分かりませんが完全に選択ミスだなという印象。本当に勿体ないなぁと思います。

ぼくらの窒息性愛は、まさに窒息する事に性的興奮を覚える受けの悩みから展開していきます。ハイポクシフィリアという言葉も恥ずかしながらこの度初めて知りました。絵柄の雰囲気を良い意味で裏切る題材でとても良かった。しかも、まさにその絵柄が読み手を引かせる事のない助けになっていました。
ただ、今作は窒息プレイそのものを主軸にしている訳ではない印象。それに至った要因もしっかりと肉付けされてますので切なさがありつつ説得力があります。
キャラクターの表情やコマの配置などとても気遣われて描いてるのが感じられ、とにかく丁寧な作品に仕上がっています。攻めも受けも非常に魅力的で、変にロマンチックに走り過ぎない台詞がやけにリアルな感じを受けました。欲が先に立つところなんかまさに男子高校生感あってすごく良い。受けに告白する場面で、抜けてしまったからと攻めに言わせた作家さんにあっぱれです。
とにかくぼくらの窒息性愛は本当に良作‼︎とてもオススメ!こちらは萌2!
ただ、表題作込みでトータルで考えると萌の評価にせざるを得ないかなーといった感じ。とても迷いました。

うーん

ごめんなさい。2話は読めなかったです。なので1話のみのレビューとなります。

人狼設定で世継ぎを孕まないとならない両性具有の主人公が、幼馴染兄弟にアレコレなあれなんですが。多分色んな設定満載過ぎて全部駆け足です。
獣萌えにはもふもふ度がほぼ感じられないし、序盤はただ受けが痛々しく2人に犯されるだけ。受けが2人に絆される過程に説得力が足りな過ぎて、読むのをやめてしまいました。
一つ一つの展開を内面含めて丁寧に描いたものが好きな方には向いてないかと思います。複数プレイ、二輪挿し(両性具有という設定上の)など萌えポイントがある方は楽しめるのかも。

いやー可愛い

可愛かった、いやーとにかく2人が可愛かった。
淡白なタッチの作画が、ストーリー、キャラクター共に、とてもバランスよく説得力を持って作られています。月日を経て落ち着いたカップルのあるある感が、セリフが無くともコマの中に溢れる情報量だけで納得させられます。恋が愛に変わり、情が深まっていく2人の心の揺れ動きが見事。
コメディチックでありながら、恋人間に生じる、問題になる程でもない些細な違和をサラッと、けれどしっかりと入れ込んであるのがとても良かった。そういった1つ1つの積み重ねがとにかく丁寧で、かつバランスがよいのです。
また、キャラクターが立っていて個性的で可愛い。キャラ作りがとても上手な作家さんでした。
とにかく万人におススメできるような良作でございます。