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すーーっごく萌えた!!面白かった!
前作よりもこちらの方が好みかも。
約300Pほどとボリュームがあるものの、飽きる事なく一気に読めてしまう。読み応えあり。
攻めの非の打ち所がない本物の溺愛スパダリっぷりが見事なので、スパダリ攻めがお好きな方もぜひ。
「つがいは愛の巣へ帰る」のスピンオフ作品ですが、CPは全くの別物なのでこちら単体でも十分楽しめます。
この人は誰?なんて事にもならない親切設計。
前作キャラクターも重要な場面で登場しますので、前作をお読みになっている方はその後の彼らの様子に胸がときめく事間違いなしです。
オメガバースものではありません。
獣人・人・人外の3種類の生き物で構成されている世界が舞台。
狼獣人のナツカゲと人間のアオシは、その道では有名になりつつある、子供を専門にした護衛業を営んでいるバディ。
番でもない。恋人でもない。家族でもない。
同じ家でも部屋は別々。会話は最低限。
仕事上の付き合いのみのただの同居人。
ややワケありの彼らの関係が、誘拐されそうになっていたヨキという虎の子供を保護した事によって徐々に変化していく…
謎の部分が多い2人の関係が、現在と過去を交えながら両視点で描かれていきます。
この2人、過去に実家の悪しき慣習に巻き込まれた被害者同士なのです。
家族に薬を盛られ、理性を奪われ、本人達の意思とは関係なく家の繁栄のためにと強制的に性行させられてしまう。
ここの描写が結構えげつなくて2人がかなり不憫。
理性を保てなかった己を責めながら、悪しき家からアオシを連れて飛び出し保護をするナツカゲ。
心に深いトラウマを抱えてしまった彼が怯えないよう気遣い、紳士的に接しながら、少しずつ少しずつ時間をかけて共同生活を送れるまでになっていき、やがて2人で護衛業を営む事になったのでした。
不器用で素っ気無い口調のようだけれど、どこか育ちの良さも感じさせる部分が見え隠れするのがなんだか魅力的なアオシ。
不遇な家で育っているのにあまりスレた部分もなく、真面目で正義感も責任感も強い。
もう、家族に恵まれていなかった子供時代の自身を救うかのように、時に身を削ってまで子供を守る事を第一に仕事をこなす姿が切なくもいじらしいんですよ…
こういうかっこ良くも健気な受け、大好きです。
過去の出来事に責任を感じ、自身を保護し甘えさせてくれているナツカゲに恩義と申し訳なさを感じていて、早く彼を解放させてあげなくては…と思っているのに、なぜかこの生活を辞めたくないとも思ってしまっている。
優しいナツカゲに好意こそあれ、もう怖くないはずなのに、一瞬でも触れてしまったり側に居たり匂いを嗅ぐと、ざわざわと胸が落ち着かなくなってぎくしゃくとしてしまう自分がよく分からないでいます。
一方のナツカゲはと言うと、当初は償いと同情の気持ちから保護したものの、懐かない猫のようだったアオシが慣れて来てくれるのが可愛くて可愛くて仕方がなくなっていってしまうんですね。
けれど、何かを無理強いするでもなく、ただひたすらにアオシのペースで彼がやりたい事をやれるように、傷付かないように忍耐強く見守り、助けが必要な時はさり気なく助ける。
もう本当に、ナツカゲが忍耐強く健気な良い攻め過ぎて!
強引さは全くなく、非常に愛情深く、徹底してアオシ第一主義の本物の溺愛攻めでした。
ふとアオシが笑ってくれただけで嬉しくなっちゃう。
触れられなくても良い。一緒に居られれば良い。
好きな子は生きているだけで可愛いんです。
攻め視点のアオシ溺愛っぷりがとんでもない可愛さでした。
この視点が入る事によってシリアスになり過ぎず、バランスが良く読みやすかったのかもしれません。
片や相手の想いや自身の恋心に気が付いていない無自覚片想い、片や目に入れても痛くないほど愛おしく思う両片思い同士だけれど、6年掛けても心の距離がなかなか縮まらずにいた2人。
互いに互いの存在に救われているんですけれど。
そんな彼らの関係が、愛情深い家庭で育った子供・ヨキとの暮らしをきっかけに動き始めていきます。
このヨキがまた2人に良い変化をもたらしてくれる天使のような愛らしい存在で…
この子も本当に良い子で可愛かった!
タイトル通り、キッチンでの何気ないやり取りから愛を育むシーンがすーーごく良かったんですよね。
食事がトラウマとなっていたアオシの心が少しずつ解けていく様子に胸がじわっと熱くなります。
長い付き合いの者同士ならではのああ言えばこう言うやり取りも、ポツポツと喋る素直な口調のやり取りにもすごく萌えた。
アオシにはナツカゲの大きすぎる愛に溺れて欲しい。
攻めも受けもとてもツボにハマった作品でした。
牢屋で恋話をするウラナケとアオシも微笑ましくて好き。
この2人は今後も交流を続けてくれないかななんて。
好みが似てる腐友さんから「とにかく攻めが深い深い愛で」とオススメされたこちら。
超〜〜〜良かった!!!
なにがって、攻めの愛のデカさっていうんですかね。
こんなに誠実で忍耐強い攻めは、そうそういないんじゃないかってくらいでした。
しかも一切の見返りを求めない、無償の愛なんですよ。
ただし、あらすじにある「家同士の都合で強制的に番わされ肉体関係を結ばされた二人」というやつが予想以上に胸糞で。
受けの家族にとって、受けのアオシは「繁殖の道具」でしかないとか胸糞。
そして実の家族から、繁殖の相性を確かめるためにクスリを盛られ、不可抗力で初合体する攻めと受けが不憫で不憫で……。
だけど身も心もボロ雑巾のようになってしまった受けのアオシを保護して、献身的に尽くす攻めのナツカゲの姿が本当に素晴らしいんです。
献身:身をささげて尽くすこと。自分の利害得失を考えないで人や物事に力を尽くすこと、とありますが、本当にそれ。
その誠実さ、細やかな心配り、しかも一切見返りを求めないとか、パーフェクト!
そして、ところどころ攻め視点が入るんだけど、そこが最高なんです。
私は受けを好きすぎてトチ狂ってるような攻めが大好物なんだけど、この攻めもそれ!
ナツカゲもアオシを溺愛しすぎて、過保護になりすぎて、ちょい思考回路が大真面目に変になってるところあるんですよ。
アオシの笑顔が可愛すぎるあまり「神は我に聖者を遣わしたもうた」と天を仰いでるとか最高すぎて、読んでてニヤニヤ。
この攻め視点パートがツボすぎる。
そしてヨキという子供を保護し、事件に巻き込まれたアオシが一時的に目が見えなくなっちゃうんですね。閃光弾のせいで。
そんな盲目状態のアオシを、ナツカゲが細々お世話することになるんだけど、そこが超〜萌えるの!
一時的に目が見えなくなる状態を生み出して、強制的に二人の距離感を縮めた鳥舟先生、天才だな!と思いました。
そしてナツカゲがあれこれ世話してくれるのは罪滅ぼしでしかないと思い込んでるアオシと、「この可愛い生き物に一生を捧げよう」と決めてるナツカゲとの両片思いすれ違いの様子が、これまた切な苦しい。
私は最後の最後、泣けちゃいました。
愛情深く育てられたヨキと過ごすことによって、アオシは「家族」の在り方を初めて知ったんですよね。
そのヨキへの報告が本当に良くて、読後感が最高でした。
ーー
やっぱり「ケツ」はないわ。。。
「トチ狂ってる攻め」本棚入りしてますが、けっしてヤバい要素はないです。
途中の攻め視点パートが、とても誠実でまともに見える攻めなのに、実は結構かなりトチ狂ってるんだなーということで入れてます。
あらすじがドンピシャに好みで購入。
前作(「つがいは愛の巣へ帰る」)と世界観が繋がっているようだけど絵師さん違うし未読でも問題ないよね…?と思ったらガッツリと前作キャラが絡んで登場していてビックリ。けれど未読でも特に問題無く楽しめました♪
個人的に獣人設定は尻尾の動きが丁寧に描写されているととても喜ぶ質なのですが、その点は特筆したいほど良かったです!尻尾が大活躍してもふもふケモ耳シッポの効果は偉大だなぁ…と改めて感じた次第(﹡´◡`﹡ )癒
また溺愛攻めが読みたい方にもオススメです♪
視点が交互に変わるのですが、攻め視点になった途端めちゃくちゃ甘くてニヤニヤが止まらないし、深く深く慈しむような愛情に涙しました(;///;)
一部アッサリ感が否めないものの、2人の関係や6年間背負い続けたモノ・微妙な距離感を繋ぐ子供の存在など個人的にグッとくる部分が多く、神寄りの萌え×2であげます。期限内に神に変更する可能性ありです。
さてさて。
一緒に暮らすがつがいでもなく、恋人でもない。
仕事の相棒だけど単にビジネスライクな関係でもない。
微妙な距離感で過ごす2人があるキッカケで
他人の子供と一緒に3人で暮らすことになってーーーと始まります。
攻め:ナツカゲは実は誰もが知る名家の息子。
けれど繁殖のみを目的としたまるでブリーダーの交配行為や、それを当たり前とする上級社会に嫌気がさして家を出ていました。考え方は常識的で、大らかで頼もしい狼獣人です。
受け:アオシはナツカゲの実家に飼われている一族の出身。
アオシの一族は人間ですが、人工子宮を入れれば妊娠可能。特に狼獣人との相性が良くて一般女性より繁殖力が高いため重宝され"飼われて"います。アオシはその歪さに気付いて家から出ることだけを目標に生きてきました。
ナツカゲとアオシは6年前に2人に子供を産ませようとした両家の画策にハマリ、1度だけ肉体関係を持っています。
ホント胸クソMAXなんですが、食事に催淫薬を混ぜて食べさせて発情した2人を同じ部屋に入れてセックスさせるという。親がすることか!?頭イカれてんの!?と目を疑いました。ホントマジでマジのクソ…。気持ち悪い。
薬が切れて正気を取り戻したナツカゲは両家への怒りを露わにして、怯えるアオシに今後どうしたいか確認したあと家からアオシを連れて逃げて実家と断絶を図ります。
アオシにとってナツカゲは初めて出会った"常識的な大人"でした。心に深い傷を負いながらも少しずつ少しずつナツカゲの誠実さに癒やされて心を取り戻していくのですね。体が恐怖を覚えてしまい近寄ると怯えてしまうけれど、ナツカゲは最大に配慮してアオシが暮らしやすい家を作ってくれます。
食事は別、必要最低限しか話をしない、プライベートスペース・バスルームも別。6年前傷ついたアオシを守るための生活が今でも続き、同じ家に暮らしてビジネスパートナーながらも仲が良いわけでも悪いわけでもない関係が出来上がってしまうのです。
(ちなみにアオシは親に恵まれなかった過去を埋めるように子供を助けることを第一としながら仕事に向き合ってて非常にカッコいいです…!)
そんな家に暮らすことになったヨキは真っ当な家庭で愛されて育った子供で、一緒に食事をして眠って挨拶をしてキスしてハグしてがヨキにとっての当たり前で。明るくて素直で純真無垢なヨキの言葉はナツカゲとアオシの距離を近づかせてくれます。そんなヨキが可愛くて可愛くて堪りませんでした(;///;)
アオシ視点だとトラウマの深さや、歪な家庭で育った劣等感などが見て取れ、切なくて何度かもらい泣き。ナツカゲは自分を守ってくれている存在だと理解していて、早く保護者役から解放してあげなきゃ、ナツカゲに普通の幸せを返してあげなきゃ、と思ってるんですよ…!!!個人的にこういういじらしさに弱いので涙腺がゆるみっぱなしになりました(;ω;)
しかしナツカゲ視点になると一転。
え?1Pだけで何回「可愛い」って言葉出た?というほど可愛いで埋め尽くされるw
一部分抜粋させて頂くと…
『生きているだけで、朝から晩までずっと可愛いんだ』
『なにが可愛いのかよくわからんが、とにかく、すべてが可愛いのだ』
あま~~~~~~~~~~~~い!!!!!(///Д///)
わかった、アオシが可愛いのはわかったから、落ち着け!と言いたいほどナツカゲはアオシ可愛いに狂っててめちゃくちゃニヤニヤしたし、シリアスさが良い意味で薄れてホッとしました。なんせ胸クソな話も混ざっているので、砂糖吐くほどの甘さが良い塩梅なんですよね。
アオシとの温度差があるところも切なキュンが更に増して良かったです♡
また「キッチンで愛を育む」というタイトル。
食に対する恐怖を植え付けられたアオシの過去を知るとジーンときます。「食育」という言葉がありますがまさに愛を食で育ててるようなシーンも。ナツカゲの献身的な愛情は食にも詰まっていて温かい気持ちになりました。命の源の食は大事ですね。
ヨキは何の事件に巻き込まれたのか。
両親と無事に再会出来るのか。etc.他にも見所が。
個人的にはとっても面白かったです…!!!
表紙に惹かれて読んでみたら、続編でした^^;
本作だけでも十分理解できます。
ただ、表紙とタイトルからは想像できないほどダークな側面のあるお話だったことに驚きました!
6年同居している狼の獣人・ナツカゲと、人間のアオシ。
この2人は番でも恋人でもなく、ナツカゲは贖罪としてアオシの面倒をみているーーという、謎のカップル。
この謎がなかなかに重い……
アオシの一族は、獣人の子を産むための道具です。
その見返りに、一族の保護と恩恵を受けているという、最高に胸くそ悪い家。
アオシにナツカゲの子を孕ませようと、お互いの一族絡みで二人に薬を盛ってセックスさせます。
この時のアオシは17歳……
ここの描写が、控えめに言って最悪でしたね。
理性を失ったナツカゲにボロボロにされたアオシ。
剥ぎ取られた制服と、塞がらないほど広がった後孔……
意識を取り戻し、精液と血液と尿にまみれたアオシが怯える姿は本当にかわいそうでした。
腹が立って仕方がなかった。
クソ一族、滅びろ!と思いました。
そんなアオシを保護したナツカゲ。
ナツカゲがとにかく健気でいい男。
アオシが可愛くて仕方ないのに、指一本触れない。
触らなくても気持ちが伝わらなくても、ずっと好きでいることはできる……という考えの健気な獣人。
でも、アオシが好きすぎてちょっとコミカルだったりもします。
「神は我に聖者を遣わしもうた」と思う程アオシにベタ惚れ(笑)
アオシは正義感が強く、すべての子どもは保護される対象と考えていて、子どもを守る事をライフワークにしている。
それが、過去の自分を救うことにも繋がっているんですよね。
そんな二人が保護したのが、虎の子・ヨキ。
ヨキを通してアオシとナツカゲの関係が進展していく展開。
そして、このヨキ一家と共に、アオシ・ナツカゲの一族が絡んだお家騒動に巻き込まれていきます。
まぁ、最後まで胸くそ悪い一族で。
ただ、この出来事をきっかけに、アオシとナツカゲはお互いの気持ちを伝え合って一気に恋人同士に♡
意外とHの時のナツカゲの言葉使いが乱暴で驚きました。
〝ケツ〟とか言うから、ちょっとだけ引いちゃったよ。
ここは、もっと穏やかな言葉攻めが良かったかなぁ。
まぁ、最後の最後にラブラブな姿が見られて安心しました。
一緒に食卓を囲むことが二人のとても大切なコミュニケーションになっていて、そこにホッコリ^^
前作の続きとの事ですが未読なので、今作が初です。前作を読んでいなくても充分楽しめました。
獣人と人間、それから人外までも混在する今作の世界。ただファンタジーに寄せ過ぎている気配もないのでファンタジー不得意でもわりとサラッと読めるのではないかな?という印象です。
2人の関係性や距離感が絶妙なバランスで描かれているので、ジリジリとしつつ嫌な感じではない。話の構成も読みやすく、万人ウケしそうなBLです。
なにより、キャラクターがとても魅力的。特にもふもふ度が丁度良い案配に散りばめられていて癒されます。言葉少ないナツカゲの代わりにアオシへアピールする尻尾の可愛らしいこと。また虎の子供キヨの存在もとても大きい。彼の存在自体が癒しなのですが、この可愛らしいものが2人の距離感に変化を与えていく過程はとても暖かく素敵な時間でした。
ナツカゲの静かだけれど情熱的で献身的な愛が非常に魅力的。彼らの抱える問題もシリアスな展開もありつつ、痛さはほぼ感じられません。表紙のイラストの雰囲気そのままのイメージで素直に読み進められました。
程よいもふもふBLが味わえる良作だと思います。