銀次郎さんのマイページ

レビューした作品

エキスパートレビューアー2023

女性銀次郎さん

レビュー数9

ポイント数85

今年度53位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

Dear Antique, 2 コミック

束原さき 

どういう展開になるのか

楽しみにしていた2巻でした。やはり先生の絵は美しいですね。表紙のカラーリングも綺麗でした。
物語としてはまるまる1冊表題作ではなかったので、2巻ではそこまで進まなかったという印象です。
もう少し読みたかったというのは本音ですが、どのような結末になるのか分からない展開にわくわくがとまりません。
現段階で恋愛要素は薄めなので、ストーリーに目がいきます。

アンドロイドと人間の対立はどうなるのか、ミーシャの歌がアンドロイドの情緒を育てるために有効なのか。悪役の目的は何なのか。
マリユスとミーシャの恋模様がどう組み合わされていくのか。
気になる要素がありすぎて、3巻が待ち遠しいです。

一気読みしたほうが良いのかなと思うこともありますが、やはり先が気になるので買ってしまうと思います。

ライトな偏愛を嗜みたいときに

表紙の妖艶さに惹かれて手に取ってみました。
絵柄から漂う怪しげな雰囲気と、題材となる偏愛が絶妙にマッチして空気感が出ていました。

ただ”偏愛”という部分については、少しあっさりしていたなというのが個人的な感覚です。
攻めの重めな愛と、冒頭のストーカーっぷりはぞくっとしました。けれどその部分についてはさらっと流れていき、あっという間に展開が進んでいってしまします。
受けが流され体質だからか、あまり怖がっていないのでそう感じたのかもしれません。そんなすぐ受け入れちゃうの?!と驚きます。

攻めをさらっと受け入れて普通の日常に組み込んでしまうので、攻めと受けの温度差を感じてしまいました。

攻めの偏愛っぷりをもう少し読んでみたかったなというのが正直なところ。
序盤がよかっただけに、もったいないなと思いました。

なんだか可愛くなってた

1巻よりも絵柄が幼くなっていて、可愛らしいDKの恋愛が前面に押し出されていました。
そして前巻よりも、登場人物の心情がフォーカスされてるなという印象を受けます。

楽の元モデル仲間がでてきて2人の仲を引っ掻き回すところは、なかなかハラハラとさせられました。
楽は自己肯定感の低さからか、なかなか宝に本音を打ち明けられないし...
けれど無くしたピアスを取り戻すために女子に会うと、ちゃんと宝に報告することはえらい。えらいんですが、やはりこれが原因で絶妙にすれ違う。

宝は楽に対しての好きの気持ちで溢れているのに、そのことがなかなか伝わっていないのが不憫でした。
でもちゃんと楽のことを考えて、彼をこっそりと見守りながら包み込んでいきます。なんだか1巻からは考えられないくらい、情緒が成長して大人になったなと思いました。

そんな宝のおかげで、そこまでこじれることなく2人の仲は深まっていきます。
楽の心に根深く巣食っていたもやもやが、ちゃんと向き合うことによる払拭されたところは、本当に良かったと思います。

ひと段落したところで、また波乱の予感。
恋人としてぐっと成長した2人が、次の壁をどう乗り越えるのか。3巻を読むのが楽しみです。

待ち続けていて良かった

ずっと待っていました。描いてくださってありがとうございます。

個人的に松尾×祐樹のその後がずっと気になっていたので、そこが読めて嬉しかったです。
このcpは恋愛感情がかなり言葉少なく進んでいったので、どこか不安があったのですが...
お互いにどう思っているかの感情部分がしっかりと描かれていて、この2人はもう大丈夫なんだなと安堵しました。愛されている祐樹がもっと見たいと思いました。

そして藤吉夫夫の過去話。
愛し合っている2人ですが、そうなるまでの過程は重く苦しいときもあったのだなと。
しっかりα然としている弘ですが、その振る舞いは真生がいるからこそなんだと思い知らされました。
今までふわっとしか触れられてこなかった部分が、かなりしっかりと描かれているので読み応えがあります。
過去話なので、未来は幸せだとわかってはいるのですが、はらはらとさせられました。

相変わらず子どもたちは可愛いし、脇キャラとの絡みも楽しい。
もっともっと読んでいたいです。続編がきっとでると信じて待っています。

ハニカム コミック

まりぱか 

友達以上恋人未満を楽しむ

ずっと傍にいた友達は、友達以上の存在になっている。そんな3CPのDKが4コマで描かれていて、わちゃわちゃしています。
カタカナ名が多くて最初は混乱しましたが、軽く楽しく読めました。

はっきりとした言葉にはせず、ただ傍にいることは当たり前な関係性。
学生という限られた特別な期間で、毎日顔を合わせるからこそできる絶妙な距離感が描かれていました。
恋愛色は薄いですが、キャラがなかなか濃いです。

この3CPは仲良しでよく一緒にいます。
メンバーが勢ぞろいしていることは少ないですが、相談したり馬鹿やったりするのもこのメンバーでした。 それぞれにいろいろな思いを抱えていて、その部分も絡めながら楽しく日常を歩んでいきます。

一番焦点を置かれていたのは、サワとヨシの関係でした。4コマで進んでいくので、深く掘り下げられることはなかったのですが、場面描写をみれば推察することはできます。

番外編は、社会人になった6人様子を見ることができます。

学生という期間の絶妙な関係性が描かれていて、そういう行間を読み取る系が好きな私はとても楽しかったです。
素敵だったので、ストーリー形式で読んでみたかったなと思いました。

ステラ兄さまの幸せターン待ってます。

花降る~シリーズなので、メインはリディルたちであることはわかってはいたのですが...
ステラ兄さまの境遇を見てきたので、ゼプトとの幸せな日常を読みたくて仕方がありません。
繭の中でのやりとりもかけがえのない物だったと思いますが、存分に陽の下で触れ合えるようになったのですから...
そういうお話を期待しながら待っております。

物語としては、1・2巻と続いてきて解決されなかった出来事が、ぐぐっと前に進んだ形でした。
皆と自身の幸せのために、必死に考えるリディルは賢くてかっこいい。
そんな彼の王グシオンは、望みを抱きながらも最後は自身を犠牲にしようとしてしまうくらいに、大きな優しさを持ってリディルを支えています。

お互いを想い合って支え合って、とても良い相性の2人。
息子のヤエルはすくすくと成長していて未来が楽しみ。

きっと続きが読めるのだろうと予感させる終わり方だったので、今からわくわくしています。

若くてまぶしい

恋愛初心者な2人のお話だったので、かなりくすぐったくてまぶしかったです。
恋愛的に受けを好きになった攻めと、攻めの傍にいるための手段として恋人という手を使った受けの、絶妙な気持ちの掛け違いがじれったくて仕方ない。

無垢そうに見えた受けが、初手で暴走しはじめたところは困惑してしまいましたが...
幼馴染として相性抜群の2人が、恋人になるまでの過程を心情描写たっぷりに描かれています。
家族も同然の関係性だったので、そこを一歩踏み出して意味合いを見つけていくところをしっかりと読むことができます。

2人の同級生たちも、肯定的でみんな優しい。じれったさはありましたが、終始安心して読むことができました。
良かったと思うのは、即物的ではないところ。恋人ごっこで抜きあいまではありましたが、恋人になるまでは最後までしなかったのでそこは本当に良かったです。

お願いだから陸に救いを...!

ずっと読むのが怖かったので、ある程度話が進んでいるだろうこのタイミングで一気読みしました。
1~3巻まで通して読んだので、身構えていたほどの恐怖は感じませんでしたが...

終始思うのは、洋二の話が通じないところが怖すぎる。
そして陸があまりに可哀想。

3巻にしてようやく、洋二がなぜ今のような性格になったのか片鱗が見えてくるようになりました。
ここまでくると、彼にも事情があったのだと同情してしまいそうになります。
けれど今まで陸にしてきたことを見たら、全然そんな気持ちにはなれない。

陸がほんとうに可哀想。心を傷つけられて、身体を蹂躙されて。
でも根底に洋二への気持ちがあるので、どんなに捨てようと思っても捨てきることができない。
身体の関係はあっても圧倒的に対話が少ない2人なので、なかなか明るい方向に進むことがありません。

洋二はきっと自分の手のひらで陸が踊っていると思っているでしょうが、これは陸の優しさがあるからこそ。
自分自身の欲望を、陸に責任転嫁しないでほしいですね。

3巻終盤では、ほんの少しだけ洋二の変化が見られたと思って良いでしょうか...
これがきっかけとなって、陸にとって最大の幸せが訪れることを祈っています。

あと「何かいいの見つけた!」との物語的繋がりがしっかりと感じられて良かったです。
ここまで違和感なく繋がっているのは、すごいなあと思いました。
続きも楽しみにしています。

流れ変わったな

ずっとファンタジーだと思っていたので、急に現代要素が入ってきたときは、少なからず衝撃を受けました。
ただあとがきを読むと、先生は当初からこのストリー構想だったとのこと。
帯の宣伝文句は、先入観を生むのであまり煽りすぎないようにしてほしいですね。

衝撃を受けはしましたが、ストーリーは本当に面白い。
全く予想のつかない展開なので、わくわくがとまりません。
物語が大きく動き出した4巻。そういうものなので仕方はないのですが、眼窩が真っ黒なのはちょっと怖さを感じました。
恋愛要素は少な目でしたが、だからこそいちゃいちゃが光ってきます。
特典で2人の絡みを摂取する必要はありますが...

BLといえば恋愛要素必須な空気感があり、それを自分自身も求めて読んでいるところはあります。
けれど、ストーリーが重厚かつ恋愛要素も盛り込まれているというのは、他ジャンルでは溢れているものですから。
BLジャンルの新たな道として、このまま完結まで突き進んでいただきたいです。

良すぎて言葉をなくす

最高です。この一言につきます。
kanipan先生の執着ものは健康に良い。

殺人犯×殺人犯というインパクトある関係性に、ハッピーエンドなのかわからずどきどきしていました。逃避行はあまり明るい未来が想像できなかったもので...
けれどハッピーエンドだったので、そこは本当に良かったと思います。

1話からぐっと引き込まれたのは、明らかに不穏な空気が漂う中、受けの名前をほんとうに幸せそうに笑顔で呼ぶ攻めを見たとき。
物語の序盤からこの雰囲気を見せられたので、今作も最高だと確信しました。

暗さと明るさの絶妙なバランスで描かれている執着は、人間的な部分がきちんと見えるので安心します。
行き過ぎた執着ものだと、ヒトコワ的な恐怖を感じることがあるので。

少しネジが外れて受けしか見えない攻めは、不安定さが見え隠れするものの、基本的に受けさえいれば良い。
まだ良識的な受けは、自分のせいで攻めがこうなったと思ってしまうけれど、傍にいることで安心を得ている。

お互いがお互いをお求めて愛しているのに、逃避行のために不安定でどこか暗い。
どうなるんだろう、とハラハラどきどきな展開は、罪を償えば後は一緒にいるだけ、という2人にとって最大の幸福のために進んでいきます。

攻めに手を引かれれば、受けはついていってしまう。物語の終盤、2人の未来のために、攻めがぐっとこらえるシーンは切なかったです。

最後がハッピーエンドで本当に良かったです。
本編その後の、2人だけの幸せな時間をずっと読んでいたいと思いました。

個人的に初版ペーパーの言葉のやりとりが、攻めの歪み具合を感じられてお気に入りです。ぜひ読んでみてください。