壁画修復士のロレンツォ。(攻め)
ソムリエの勉強中の店員、ニコラ。(受け)
葦原旭先生の褐色男子はとても美しい♡
雨の中、ロレンツォの家の前に座り込むニコラと出会う所からスタートする話。
ロレンツォは彼女との別れで傷心している最中だったのだが、何者か分からないニコラに一目惚れし、一夜の関係に。
ロレンツォは恋しやすいのか?(笑)とにかく、男性に恋心を芽生えたのが初めてで悩み、同業者のシモーネ教授に問いただされ相談する。
男性であれ女性であれ、ロレンツォが一目惚れの人にまた会いたいか?が重要だとシモーネに言われて、考えニコラに会いに行き告白して付き合える事になった。
割りと容易く告白を受け入れたニコラに些か、拍子抜けする部分もあったロレンツォだったが、傷心していた気持ちが癒され幸せな時間が過ぎていった。
だが後に、ニコラの家で鉢合わせをしたロレンツォとシモーネに「??」と言う顔のロレンツォに投げたニコラの言葉で幸せだった気持ちが大きく崩れていく。
私は、ニコラの生い立ちでビッチになるのは人を信じられないのは理解できた。
ビッチを許せないロレンツォの行動も理解できた。
だから、そもそも価値観が違う二人なので再び繋がるのは無理だろう!って思ったのだが……
ロレンツォは雨に打たれて自分の家の前で座り込んでたニコラを初めて見た時に、迷子の幼子のような、すがるような表情で自分を見ていたのに惹かれた!と。それなのに何故、それに寄り添えなかったのか?と反省をするのです!!
(幼き頃に故郷の教会で見た聖母子のフレスコ画を見て修復士になったロレンツォだが)もうロレンツォ自身が聖母のようです!
こんなに自分を理解してくれて、寄り添ってくれて、挙げ句追いかけてまで来るロレンツォに、ニコラもそれは心動かされるでしょう。
勿論、ニコラもカラダしか目当てでない男たちとは違うロレンツォを好きになるのは当然です。
ネタバレですが話としては、こんな感じで、私にはアッサリな展開だったなー。
ニコラの背景をガッツリ描くのも必要ないとは思うが……
ただ、褐色受けニコラとロレンツォの裸体の交わるシーンは美しいの一言です。
施設育ちの(受役)朔。
自分が育った施設が立ち退きで無くなる事を知り、月城カンパニーに直談判をしに行く所から始まります。
直談判なんて普通は門前払いだが、運良く社長と話が出来、施設を無くさない条件を出される。
自分の息子(攻め役)玲王に自身の会社を継いで欲しい、しかしながら継がないと言う。
色んな人を送り込んだがダメで同年代なら変わるのではないか?と。3ヶ月で成果を出せば、施設が存続するようにすると。
そんな取引で秘書に送られ出向いた屋敷にいた息子、玲王。
キレイな風貌にみとれていたら玲王が一言。
「会社を継ぐ」と。
えっ?もう達成?なんて思ったら「自分は12月4日に死ぬから」と……
何やら、意味深なセリフです。
「死ぬ」なんて言われて放っておけない、説得するチャンスを貰った引き替えが「3ヶ月で考えを変えられなかったら、一緒に死んで。」と。
ここから2人の3ヶ月がスタートするのだが朔は屋敷に住む玲王と年の離れた弟と出会う。
この弟には笑顔を見せる所や朔に垣間見せる気遣い等、玲王は素は良い人だと思った矢先、玲王に「良い人はこんなことしねぇよ」とヤられてしまう…
初めて同士の2人なので、朔は玲王の内側を知りたい一心で我慢するわ。
玲王も気遣いながら尻に指いれるわ。
読者しか分からない2人の心の声(笑)
で、ここでは指止まり。
TL作家のカトウロカさん!の描く朔の涙顔とトロケ顔は可愛い♡
玲王もそりゃ、ドキっとするよね。
少しずつ玲王が朔を受け入れていき朔が居ないとソワソワしていく変化も良い。
朔も玲王を知っていく度に玲王に触られてドキドキするのも可愛いし。
ただ!初エッチは………事後描写でした……ガッカリ。
でも、ご安心あれ!二度目はちゃんとシーンあります!
で!最後には玲王のツンデレ告白台詞もあって~。良い終わり方なんですが!!!
この息子(玲王)と父親(社長)のそもそも溝は!
圧倒的な父親の見栄っ張りなんです………
見栄っ張りのせいで、父親の本当の姿を知らない玲王は、そりゃ恨むよ。死ぬ姿を見せてまで父親を叩き潰したくなるよ。
ただ、この2人の溝を埋めたのは確かに、朔なんです!朔なんですけどね。
でも、どちらの事も見てる秘書(社長の学生時代の後輩)は父親の素を知ってて、玲王の死ぬのは知らないにしても父親の前以外の顔を見てるんだし、朔ってキャラクター無くても秘書で溝を埋められたのでは……??
そんな事を思ってしまった作品でした。
でも、BLデビュー作品!
朔のトロケ顔には萌ました♡♡
毎作品、sex描写がエロくて!エロくて(笑)
今回もエロかった!(笑)
も~盛りのついた動物のように求める求める。
でも、好きだ!という想いが強いんです。
ただ、今回はエロさも勿論、健在!ですが内容が「バレエ」。
平面の絵なのにとてもダイナミックで躍動感があり、バレエ無知な人間にもその迫力が伝わる作品でした。
同じ配役を日を跨いでそれぞれが魅せる、黒の王子…黒田と白の王子…白石。
舞台上で表現の仕方、魅せ方が違う…
どちらも迫力があり魅せられるシーンの連続でした。
そのシーンだけはBLだと忘れるくらい……
黒田を本気にさせ舞台に戻ってこさせた白石の熱意と想いが伝わり、良い結末でした。
しかし、その後のsexシーン………エロかった……(笑)
小説家の父と経営者の母を持つ、主人公 航。
両親不在の家にハウスキーパーとして来ている青年 逢坂。
多感な時期の航はハウスキーパーとしては程遠い逢坂に嫌悪感しか抱いてない。
(母の愛人と思っていた)
反発をしている航に父からと手渡した手紙を喜んで受けとる航。しかし父の筆跡を知ってる航は直ぐ父の書いたものではない!と気づく。
「お前は誰だ?」と書きなぐった返しの手紙に、また返ってくる手紙。
この手紙、実は逢坂が自分と名乗らずに書いていたのだが逢坂だと気づく航。
でも、気づかぬふりをして文才のある手紙に返事を書く航。
また母の愛人と思っていたが父を敬愛していたと知り逢坂に打ち解けていくと同時に恋心を抱く航。
この作品のちょっとややこしいのが、この後の話が作家先生のご自宅に伺う若い編集者に切り替わる。
大崎という作家、そこに訪れる編集者の仁科という二人。
以降ネタバレになるので嫌な方は読まないで下さい!
これ以降の話は【過去】青年の逢坂×中学生の航と、【現在】作家先生の大崎×編集者の仁科で展開します。
名前が違うのもありますが……
もう一つややこしくさせるのが、大崎の飼い猫が手紙好きで置いているのを加えてどこかへ運んでしまう……
話が過去と現在で展開してるのに手紙を加えて運ぶ猫の存在が繋がってしまってるように見せてるので同一人物で過去と現在だと思いにくい……
過去に航に告白されたが、告白をそれは勘違いだと振り、渡された手紙(ラブレター)を見る事もなく引き出しに入れたこの手紙と猫が最後までキーになる。
逢坂は航の父(倉橋)の教え子で自身も作家を目指し、そんな時に倉橋のスランプに恩師の為だ!とゴーストライターとして筆を取ってしまった。
ゴーストライターとして連載していた作品(父の作品と思っていた)誉め尊敬する航に、打ち解けてくれない中学生の航と接点を持てた嬉しさと同時にゴーストライターという後ろめたさで青年 逢坂の心中は複雑であったと思う。
作家になってからも独身を貫く逢坂に、航は自身の告白と手紙が起因してるとも思い罪滅ぼしの為に編集者の範疇を超えた身の回りのお世話をするようになる。
その頃には逢坂も航を大事な人と思っているのだが、過去に告白を振り手紙を読まずに引き出しになおしてしまった経緯で今の気持ちを伝えられない。
酒の力を借りて航を抱いて想いを伝えたつもりが罪滅ぼしと思って側にいる航には勿論、伝わらないし、可愛く抱かれてくれたのに翌朝には普通に戻ってる航。
航自身も罪滅ぼしと思ってるので好きな人に抱かれたのに嬉しさを封印する。
もどかしい………
そこを繋ぐのが猫である。
猫が過去の航の手紙を加えて持ち去り、猫が自分のテリトリーにためた手紙たち。
その中にあった航の逢坂へのラブレター。
今までの事を航に想いを伝え、航もまさか、中学生の頃に書いた手紙を逢坂が大事にしてくれていたなんて思わず……
やっと2人の気持ちが通じた。
凄く良い話なのですが、最初2組のカップルが出てきてると思っていた。実は同一人物で【過去】と【現在】の話が交互に入ってると分かるのが後半だった為、そこからまた読み返すという事になり、読みにくさは正直感じました。
ルームシェアをしている2人が関係を壊せずにいる両片想いの話。
1話では、攻めの遥視点の話。
相葉さんの絵は、相変わらずの色気ムンムンのキャラクターで♡
遥が何という色気。
友達だから!と託つけてベッドまで一緒!
遥の策士に知らずに乗ってる光。
ここまで読むと遥の片想いなのね~なんて思って応援したくなるような展開。
しかし!
2話では受けの光視点。
光が女の子を(勉強の為に)部屋に入れた腹いせに、遥も女の子を連れ込んでヤッたかのように見せつけた使用済みのコンドームの山。
それを見て、動揺する光。
ここで光も遥に片想いしてると判明。
おぉー!両片想いなのね~!
分かってここから、どうくっつくのか!と。
両片想いと分かってるのは読者だけなので(笑)
遥が策士すぎて策に溺れる?(笑)
「あれ?」と思惑とは違う願ったり叶ったり
の光の行動に狂わされてる所は面白かったです。
話は良かったです!
展開も良かった。
ただ、私としてはもう少し後半をネチっこくして欲しかったなーと。
サラッと読めてしまって……
あくまでも私の願望ですけどね(笑)
内容はタイトル通り溺愛です!
もー!超溺愛(笑)
父親の再婚相手の息子(ひなた)の写真を見て一目惚れした優琉。
実物の日向を見てテンション上がりまくりの優琉(笑)
日向のする行動全てが可愛くて愛しくて……
も~何だ??優琉の惚れ具合(笑)
優琉に与えてもらってばかりで何か返したいと誕生日プレゼントに万年筆をプレゼントすることにした日向。幾らの万年筆か知らなかった日向は余りにも高い万年筆に驚き、頑張ってバイトをする。内緒にしてバイトをしてる日向だったが、ちょっとした日向の表情と行動で優琉にバイトしているのがバレてしまった。この優琉のセンサーが……溺愛だから!で良いのだが優琉!怖いわ(笑)
BL初心者、障害のないラブラブが大好物の方はうってつけのSTORYです!
私には溺愛が凄すぎて(笑)ちょっと引きましたが………
でも安心して読める作品だと思います!
真剣に付き合わないチャラチャラ男の蒼生。
地味~な(笑)淡々と日々を過ごしてる小太郎。
幼馴染みの京から彼氏として自分をガードしてほしいと頼まれ面倒だなぁ~と思う小太郎。
京の彼氏だと思って近づいてきた蒼生。
そこから二人がエッチしてしまう過程が、ノンケのはずなのにやってしまうのが「???」でした。
あれ?ゲイなの?
それからも2人の体の関係は続くのですが、その中で、蒼生が小太郎の地味さを分かってるのにエロい顔の小太郎に欲情し、益々、小太郎にハマっていく蒼生。
本気の恋はしない蒼生が小太郎に抱く感情が変わっていく所や、小太郎が蒼生の本気で恋をしないと知ってショック受ける所等、有りがちな内容ですが、うまく最後はまとまって、良かった!良かった!の感想です。
ただ、もう少し話に【ひねり】があっても良かったな。と思うのも感想です。
スランプ中の紀里谷の所にやってきた庭師 寅井蘇鉄。
紀里谷の作品のファンであった寅井が人見知り激しく人を拒絶する紀里谷の内側へ入っていく過程は凄く描写が良かった。
また庭師の寅井のカッコいい事。
個人的にガタイの良いのが大好物なので!
これだけで私は高得点です♡(笑)
ただ、上記の描写は良かったがsexが異常に唐突で………えっ??寅井いきなり?紀里谷もあれ?簡単に受け入れてると……何か2人の気持ちが明確になってない所でいきなり始まったので「あれれ??」でした。
寅井が仕事上手く行ったら形見の指輪を付けたり、自分の母親の事を寅井造園の職人全員が蘇鉄に言う時にでさえ、「奥さん」というのがホンマ!!ややこしい!!
そんなの誰が聞いても!(笑)勘違いするよ~。
でも、上手くおさまって(笑)めでたし!めでたし!でした♡
後、2つ目の短編「ストロベリーショートケイク」
あまりにも短過ぎて(笑)でもスーツのイケオジ♡♡ヨダレ物でした♡
もっと描いて欲しかったな~
攻めのイケイケ!ドンドン!がムフフ♡で萌えました。
モデルカップルのお話。
モデル歴の長い瑛人(27歳)
同じくモデルの後輩 涼馬。
真面目な瑛人と違って、時間に遅れて来るや否や帰る事ばかり考えてる涼馬(それには理由があるのだが)
モデルの先輩として目に余る後輩だ。
その後輩と一緒にモデル起用してもらってる雑誌の特集でBL企画を載せたいと。
廃刊を何とか食い止めたいとして言われたが涼馬は断固拒否。
瑛人は企画は別にして涼馬の行動に苛立ち、元モデル先輩で、現在は瑛人と涼馬が載ってる雑誌の出版社の副社長、聖に相談をする。
瑛人が可愛くて可愛くて恋心を持ってる聖は何とか瑛人の為にしてやりたい。
一肌、瑛人の為に脱いだ事から展開は、聖の思わぬ方向へ進み、聖のヤキモキがどんどんエスカレートしていく(笑)
ヘタレというか(笑)素直に瑛人に向き合えない聖。涼馬の気持ちが変わっていく展開がこの1巻の読み所です。
果たして2巻は、涼馬と瑛人はどうなっていくのか?それを見てる聖は黙って見ているだけなのか?楽しみはお預けですね!