上巻同様に自分には合わなかったということをつづる内容になっていますので、ご容赦ください。
上下巻作品は両方買ってから読み始める性分なので、上巻で終われず。上巻で合わないな〜と思っても、下巻で刺さるシーンが突如現れる可能性も僅かながらある。
さて、下巻。天使を持ってきちゃったか〜〜〜〜。BLに限らず数多あるわけです、天使を扱う作品は。天使なんて存在だけでロマンチックなわけで、羽根をとばせば作画もそりゃ映える。そんな沢山の天使作品を読んできた中でこちらは自分の琴線には触れず。それでいいなら最初からのすったもんだはなんだったんだ。逃避行ものとしても、天使ものとしても、獣化ものとしても寄せ集めた結果、中途半端だったなぁ。
期待した結果の落差であり、ここまで皆さんの評価が高いところを見ると、自分が追いつけなかったのでしょう。そういうこともある。
軒並みの高評価に水を差して申し訳ない。評判の良さに特に期待して読んだので、あれ?っとなってしまった感は否めないです。自分には合わなかったということで悪しからず。
そもそも現実味溢れる作品が好きな自分には、ファンタジー要素がなかった作品と同じ世界観にファンタジー要素が存在するということが受け入れ難い。そら、ファンタジー作品にもそんなファンタジーなことが世の中起こってるとは知らずに生きてる市井の人々が存在するわけですが。
ちょこちょこ謎に肩幅やら全身やらが大きくなる源慈も読んでて集中力を欠く一因でした。あと、この作品で重要な要素の一つである"虎"の作画にセクシーさを感じられなかったり。源慈のお顔は色気溢れてるんだけども。
中立〜萌
上巻であまり乗り気のレビューを書いていない通り、下巻も同じく神評価レビューが並ぶ中にノリ悪いです。
皆さんはどこに良さを感じているのか知りたくて、レビューを拝見してきました。うーん……やっぱり好みの問題かなぁ。
地に足のついたリアルを感じる作品が好きで、彼らにリアルは感じられなかったというのが一番かもしれない。ラスト、狂気をなんとなく良い雰囲気のところに収めてるけれど、自己中心的な愛ばかりだなぁっていうスッキリしなさ。そんな愛ばかりをえがいた作品でも面白く読めるものもあるけれど。上巻レビューに書いた「登場人物の誰にも惹かれる人がいない」ってところに尽きるか。
すみません。こんな感想もあるよってことで。
自分は特殊な作品で、男性の妊娠描写がある、という程度の予備知識ではあったもののもっと知らない方がよかったな…でも知らなかったら興味を持ってないしな…あるいはもっと知ってても良かったのか?
まず、『人魚の声が聞こえる』から上下巻通して一つのお話で(まぁ一つのお話といえば一つのお話なんだけど)早坂が主人公だと思い込んだのが良くない。しかし誰を主人公と思えば良かったかというと、登場人物の誰にも惹かれる人がいなかった。
BL小説を期待して読んでるのに男女の濡場が延々と繰り返されるのも辛い。BL小説だと思わず読んだ方が自分にとっては良かっただろうけど、一般小説として読むには医療描写の重みが足りない。
自分には合わなかったレビューということで、悪しからず。