背徳のマリア 上

背徳のマリア 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神20
  • 萌×25
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
9
得点
142
評価数
38
平均
3.9 / 5
神率
52.6%
著者
綺月陣 

作家さんの新作発表
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イラスト
AZ Pt. 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
背徳のマリア
発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784796401746

あらすじ

結婚式の最中に失踪し、死を選んだ医師・佐伯彰。そして親友の早坂圭介は数奇な運命に翻弄されてゆく--。禁断の愛に身を落とす男たちの哀しくも美しい愛を描いた医療サスペンスロマン。「龍と竜」シリーズの黒崎医師の原点がここに……!
書き下ろしも収録!
(出版社より)

表題作背徳のマリア 上

同期の外科医 早坂圭介 /医師 黒崎結城
大学病院長の息子で外科医 佐伯彰/高校生 黒崎和己

その他の収録作品

  • 人魚の声が聞こえる
  • 体温は証明する
  • 背徳のマリア 追憶

レビュー投稿数9

ずっと前から読みたかった作品です。

スゴイ衝撃を喰らいました!
作者は何者だっ?(綺月先生の実質のデビュー作と聞いて)
本作に毒されたか?
頭を開いてみたら分かるのかと怖い事考えてしまった!

旧版に≪背徳のマリア 追慕≫が加えられています。

≪人魚の声が聞こえる≫
特に衝撃だったタイトル。
綺月先生の文章力に1ページ目からのめり込みました。
早坂が、親友の彰の遺体があった砂浜にあるビーチハウスで、彰の事を考えている。
この葉山のビーチハウスは、彰から誘われ購入した2人だけの場所。
月明かりにてらてらと光る海の様子、遠くの音近い波の音、1年前の彰の結婚式での自分のスピーチ、その時の彰の表情と、早坂は事細かく思い出している。
多くの作家さんの文章に心震わせてきましたが、綺月先生のこの作品の文章も渾身の出来ではないでしょうか。
心象や背景がバシッと貼り付けられてきます。
小説は、若き医師達の我欲の為、神をも恐れぬ所業をなすサスペンス。
慄いた!胸に固いものがゴリゴリ当たってきた!
現実的に有り得ないなと思った部分を、自分で見て見ぬ振りを決め込む程!
人はこんなにも誰かを乞う事ができるのだろうか?

≪体温は証明する≫
≪人魚~≫の続編。
北海道の診療所に居る同期の医者3人の、其々の感情が際立って表されています。
多くは安藤目線で書かれていますが、その安藤が見つめるのは彰。
でも、彰が追い求めるのは早坂だけで。
彰が、どんなに早坂との続く愛の証を渇望しても神は与えてくれない。
患者の死亡した胎児に声を掛け頬ずりをする彰、≪背徳のマリア≫に繋がるこの場面に、痛くて切ない感情が漏れ出しました。
スゴイとしか言いようがないです。

≪追慕≫
彰が早坂を意識した理由。大学の頃のエピソード。
≪人魚~≫≪体温~≫でも、彰と安藤の濃さに少し霞んでいた平坂が浮上する彰目線のショートストーリーです。
これも大好き!

≪背徳のマリア 上≫
安藤と同僚・黒崎(兄)が起こした大学病院の大事件。
下巻を読んでからコメント出来たらします。
狂っているとしか、今は言えない(>_<)

場所と時代によっては「発禁」も有り得ますよね。
愛ゆえの欲・・・怖かったぁ!
芸術的なAZ Pt先生の表紙絵ですが、読んでから再度見直すと、ため息しか出てきません!仄暗い底に落ちていくようです!

5

さすがは綺月先生。

 綺月先生のシリアスな話は本当に【神】だと思う。
 彰や安藤の人物像が際立ち、ぐいぐいと話に引き込まれていった。
 また文章力が凄い。
 結構一般的なBLって、鈍感ニブチンな奴いるよね、そのニブチンを好きだけれど怖くて言い出せない親友の座にいる奴、さらに二人の間を取り成す友達がいて・・・みたいな話はいろいろあるけれども、こうもねっとりとした空気を漂わせながら、人の業みたいなものを壮絶に作り出してしまえる作品はそうは無い。
 
 【人魚の声が聞こえる】は佐伯彰の早坂圭介に対するねっとりとした執念の話だった。

 自身の結婚式で愛する男から祝福を受けた直後に死を選ぶつもりの彰に、大好きな早坂が「女だったら絶対に女房にしていた」という普通だったらすごい絶望的で辛いスピーチで、もう死んでしまうかもと思うところで、彰の「そうか、まだ可能性が残されていた」
という発想・・・。
 それで犯罪に手を染めるは、男なのに女になるは、本当業が深い話でした。

4

読みごたえがある作品

・外科医で同期の彰と圭介
・医師の黒崎結城と弟の和己
の2組のカプの話でした。
上巻は彰と圭介の話がメインで、黒崎兄弟の話は下巻につづきます。

2つの話はリンクしていて、外科医の安藤が両方の話にキーパーソンとして登場しています。
この安藤がすごくいいキャラです。

どちらの話も深すぎる愛情が、異常な行動に突き進んでしまっています。
この話を書いた綺月さんがすごい。
引き込まれる作品で読み応えがありますが、読み終わったあとは若干疲れが残りました(笑)

一途な愛情も進み方次第だな・・・

4

息もできないくらいの

男性の妊娠といえば今やオメガバースというジャンルがありますが、その遥か以前に世に出ていましたのがこちら「背徳のマリア」、確かな文章力で凄絶なラブを描かれる綺月先生のデビュー作であります。
私が持っているのは2011年の復活版、4話収録。
「人魚の声が聞こえる」早坂圭介と佐伯彰、共に外科医である二人の物語。
親友だった彰の死に苦悩している圭介の前に現れた美女。彼女と心通わせる裏側で、圭介と彰の関係が描かれていきます。
えもいわれぬ妖気漂う冒頭からラストまで、濃密な情念に息が詰まる思いがしました。
(ネタバレ)
全てを投げ打ち、男から女に変わることも厭わないくらいに彰は、圭介を愛しています。余りにも深い思いが後の展開を予感させる物語です。
「体温は証明する」 人魚〜には、圭介と彰の他にもう一人、安藤が出てきます。安藤はガラが悪いけど天才的な外科医。
圭介と彰と安藤、三人での北海道での診療所の話で、こんな日々が続けばいいのにと彰のために願う、穏やかなお話。
「背徳のマリア(前編)」 表題作のこちらは、黒崎結城と和巳の兄弟の物語。
(ネタバレ)結城は弟を愛するあまりに、とんでもないことを考えるんですね。つまりは弟に自分の子を産ませようとするのです。
「背徳のマリア(追慕)」 圭介と彰。
彰が病院長の息子だと知った辺りの短編。
「愛しい人は、少しばかり鈍化な方がいい」と始まる彰の思いが息もできないくらいに深く、切なく、怖いのです。

2

キモチワルサを堪えながら読む「上巻」

異色も異色、ななめ上のBL。
いや、これを軽々にBLとか言っちゃっていいんだろうか?
むしろ、ある種のSFだと思うんだよね。
それもデヴィッド・リンチとかデヴィッド・クローネンバーグあたりのキショい映画に出てきそうな(←一応、ほめ言葉であります)でも、嫌いじゃない。

本作は「人魚の声が聞こえる」「体温は証明する」「背徳のマリア・前篇」
「背徳のマリア・追憶」と4部構成になっておりますが、
「人魚の声が聞こえる」はショージキ、BLつってんのに、なんで女と男の
アレコレをえんえん読まにゃいかんのじゃーーー!と半分キレ気味になりながら完読。
まぁ、それ以外のも荒唐無稽なだけでなく、近親相姦とかいうレベルじゃない、
胸糞悪いことこの上ないシチュエーション満載、もう地雷畑を疾走するようなものです。
たいていのものには脳内補正かけながら淡々と読めるワタクシですが
さすがにこれは評価迷ったw 下巻のこともあるので、ここは萌×2としておく。
作者のチャレンジャー精神とちょっとやそっとじゃ考え付かないような進行に対して。

ただし、シュミじゃない部分もかなりあります。
よほどのキワモノに耐えられる方、
従来のBLにクサクサしているような方にしかおすすめできません。

予想外というか想定範囲外のことしかないと思っていいと思いますw

6

攻めの資格

なんとも歪んだ三角関係のお話。

本のタイトルは「背徳のマリア」となっているが、この前編での収録作品の大部分は「人魚の声が聞こえる」「体温は証明する」の2作品。
カップリング的には、早坂圭介と佐伯彰の物語だが、実際のところの主人公はがさつな岩石男・安藤仁じゃないかな。
「人魚の~」では前半「あきら」という女性とのセックスシーンが、BLでこんなのアリなの?何故ここまで?って驚くくらいに、微細に詳細に書き込まれる。
その理由はその後明らかになるのだが、ここでふと考えてしまう。
圭介の鈍さを。
「体温~」編ではしれっと仲良く夫婦生活しているようだが、、、。
彰や安藤の方がよっぽど一生懸命恋してる。
そして二人とも報われていない。
圭介の鈍さのせいで。
そんな鈍い圭介に、BLの攻めキャラ主人公の資格があるのか?と、考えてしまう。

そして、安藤が狂言回しを引き受ける形で始まる黒崎兄弟のお話「背徳のマリア」。
いいところで途切れて、続きは後編なんだが、
後編の本、どこに入っているかな。
未読箱のどれかに必ず入っているはずなんだけどな、簡単に見つかりますように。

3

BL+不妊治療

デビュー作というのはその作家の原点、というのは本当だなぁとつくづく。
善悪とか愛って何?子ども、家族、絆って何?という疑問が綺月さんの原点なのかなぁと思いました。

彰も結城も、自ら生み出した不安と恐怖から泥沼に落ちていってしまいます。正直上巻だけではモヤモヤとしてしまい、下巻を読まないことにはおさまらなくなってしまいました。

でもこの狂気こそが綺月作品の原点であり魅力だと思います。
BLを楽しもうと思うならお勧めしない。「パラサイトイブ」みたいなお話です。

4

印象的な表紙と裏切らない中身

BL界にはままある「もしも自分が女性だったら、攻は自分を好きになってくれるだろうか」という、受のセンチメンタルな語りが……。

まさかのまさか、本当に女にしちゃうお話は、BL界広しといえどそうそうない。

この一種狂気じみた受の、ねっとりねっちりとした攻への執着には、思わずぞっとするものがある。
自分の社会的地位や立場、性別に戸籍等々全てを捨ててでも、攻に振り向いて貰いたいという、悲しいまでの受の覚悟に胸が痛みました。

じゃ、どうしてそこまで?

という疑問が湧くわけですけれども、この攻がもうBLの攻としてはあり得ないくらいの鈍感男なんですよ……しかも完全にヘテロ。
そして女性の身体になって攻の前あらわれた受に、攻はすんなりとその身体を受け入れてしまったものだから、心はちゃんと男性である受にはなんと辛かったことだろう……と胃がきりきりしてきます。
性同一性障害というわけではないだけに、余計に受にとってつらい。

BLと思って読むとちょっときついと思うんですが、真っ向から性差に切り込んでく姿勢に感嘆します。これがデビュー作ってすごすぎ。
人によっては完全に地雷を踏み抜く感じのお話ですので、少し注意が必要かなと思いました。
何でも美味しく頂ける方は、ぜひとも読んで欲しい作品のひとつです。

4

苦しかった…

なかなか読む勇気が持てなかった作品の一つです。
重くて苦しくて、何度もストップしながら数日かけて読了。

圭介が好きで好きでどうしようもなく、身体を女に変えた彰。
性同一性障害ではなくただ圭介に愛されたい、それだけの想いで。
自分が彰という事は明かさず「あきら」という女として圭介に抱かれる彰の気持ちを想像すると、胸が苦しくて仕方ありませんでした。
上巻での圭介×彰は一応ハッピーエンドで終わってますが、果たして本当に幸せなのか…は下巻に続きます。

女性として抱かれるのだから、BLではお目にかかれない部位とか出てきます。
地雷の方がいるだろう内容ですが、大丈夫な方は一度読んで欲しい作品でした。
萌える・萌えないの評価は厳しいんだけど、ひとまず上巻の評価は『萌』にします。

2

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