背徳のマリア 上

背徳のマリア 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
18
評価数
4
平均
4.5 / 5
神率
75%
著者
綺月陣 

作家さんの新作発表
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イラスト
茶屋町勝呂 
媒体
BL小説
出版社
マガジン・マガジン(ジュネット~JUNET~)
レーベル
ピアスノベルズ
シリーズ
背徳のマリア
発売日
価格
¥819(税抜)  ¥885(税込)
ISBN
9784914967376

あらすじ

幸福の絶頂であるはずの結婚披露宴から失踪し、海に身を投げて突然の自殺を遂げた美貌の医師・佐伯彰。何も告げずに死を選んだ親友を思い、一年もの間苦悩し続けていた早坂は、彰が死んだ海辺で彼そっくりの女『あきら』と出会う。言葉を語らず、無邪気に早坂を慕ってくる彼女をやがて愛するようになった早坂だが、そこに彰の面影を追っていることに気づいた時、明かされた真実とは──。筆者入魂の長編が上下巻で登場! 愛する男に愛されたいがために自らの存在をも放棄した男、実の弟に妄執を抱き、禁忌の愛を選んだ男……迷走する彼らの運命を握った小さな命の行く末は!? 綺月陣、幻のデビュー作が大幅改稿でここに完全再生!!

表題作背徳のマリア 上

同期の外科医 早坂圭介 /医師 黒崎結城
大学病院長の息子で外科医 佐伯彰/高校生 黒崎和己

その他の収録作品

  • 人魚の声が聞こえる
  • 体温は証明する
  • 背徳のマリア(前編)

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レビュー投稿数2

異色の衝撃的問題作

この作品は綺月陣さんの実質のデビュー作品です。
当時の綺月さんの作品は、Juneの路線であるにも関わらず、その中でも異彩を放った設定のものが何作かあるのだが、その中でもこれは”性差”というものについて、深く考えさせられる作品だと思います。

『背徳のマリア』の題名がついていますが、ある大学病院の医師5人を巡る各ストーリーからこの題材を構成しています。

そのきっかけとなる最初の話が、大学病院長の息子・彰が自分の結婚式の披露宴の最中失踪し、2か月後に死体で発見された事に始まるのです。
彰と無二の親友であった同じ外科医の圭介が、彰と共同で購入した海辺の別荘に滞在していると、彰に良く似た女性が現れ、衝動のまま身体を重ねるのです。
声を発することのできない彼女を「あきら」と名付け、本能のままに欲情をぶつける一週間。
そこへ同じ同期の安藤がやってきて、”人魚姫の童話のハッピーエンドを作れ”と言っていくのだが・・・
ここで語りつくせないほどの、深い意味を持った複雑な深層心理が働いています。
男同士であるがゆえに、親友でなくなってしまうことを恐れるあまり、とった彰の行動。
女なら圭介に愛されると、そんな単純な動機ではないのです。
確かに、彰は圭介から披露宴のスピーチで、「彰が女性だったら、嫁にしていた」との言葉を引き出させましたが、それは彰の決意を翻すものだったのです。
女の彰を愛しても、それは男の彰ではないからです。
彰は、男の彰を圭介に愛して欲しかった。
しかし、何故身体を造り変えてまで圭介のものになる必要があったのか。
真実を知る安藤。
それは余りに衝撃的で、絶望的で、しがらみを持つ彰を捨てるには、その方法しかなかったのです。
女性の身体を持ちながらも、男としての彰を愛する方法はヴァギナではなく後肛を使う性交をすることで、男としてのセックスになりうるという、不思議な関係と身体。

そして『背徳のマリア』でまた一つの歪んだ男同士の愛の形を本当の形で残そうとする狂気の世界が展開するのです。
それは、両親を失くし、唯一の肉親である弟を失くしたくないと、異常な執着を示す医師・黒崎結城と、兄に絶対的な信頼を寄せる弟の和己。
禁忌に禁忌を重ねる二重の罪が展開されることになります。

この題名の”マリア”は、処女でありながら子を生した聖母マリアをイメージしてください。
もう、この話の設定自体でBLの枠から大きくはみ出ているかもしれません。
しかし、ゲイの彼等の抱える 異性との恋愛・結婚という形との違い を考えた時にぶち当たる壁と障害を、リアルに女性の立場からえぐったテーマであると思うのです。

8

時代を超える問題作!!

ー狂おしいほどに響く君の呼び声ー

T大医学部付属病院の外科医たちの
悲哀と狂気に満ちた愛のかたちを描く衝撃の医療サスペンス。
上巻には3編収録。

受・佐伯彰
T大医学部付属病院長の一人息子。
眉目秀麗、気が強くて一途な青年。
自身の結構披露宴で圭介がくれた言葉
「女だったら絶対に女房にしようと思った」により
自死ではなく男である自身を抹殺することを選択するが、
その過程で精神的ショックにより一時的に言葉を失う。

攻・早坂圭介
彰の大親友。優しく穏やかで誰に対しても平等で懐が深い美丈夫。
看護師たちの評判もピカイチ。

安藤仁
彰と圭介の同僚。粗野で下品。
ごつい見た目に反して神懸かり的なメス捌きと天賦の勘を持ち合わせている天才外科医。
全ての話に登場するキーマン。

攻・黒崎結城
酷薄な美貌の医師。
実弟・和巳への愛情は妄執的だが和巳に対する態度は冷淡。

受・黒崎和巳
兄とよく似た顔立ちだが性格は明るい高校生。
早くに両親を亡くして結城と2人きりだったせいか、肉親の情を超えた強い想いを結城に抱いている。


「人魚の声が聞こえる」イマージュクラブ1997年3月号初出
圭介の愛を得るために安藤と父・修三の手を借りて女性体となり、男としての自分を抹殺した彰の話。

「体温は証明する」同人誌1995年5月初出
修三が用意した富良野の早坂診療所での圭介と彰+病院を回顧された安藤の同期3人の日常が、子宮外妊娠で運び込まれた玲奈の治療を通して綴られる。彰の新たな苦悩。安藤の彰に対する想い。

「背徳のマリア-前編」
イマージュクラブ1996年11月号初出
他病院からの引き抜きでT大医学部付属病院に移籍してきた外科医の黒崎結城。
結城は自身と実弟の精子の受精に成功し、その受精卵を培養した後に弟の腎臓に埋め込もうとする。
執刀医は安藤。手術開始のシーンで下巻に続く。 

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