だってそんなの知らない

datte sonnano shiranai

だってそんなの知らない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×26
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

257

レビュー数
3
得点
43
評価数
13
平均
3.5 / 5
神率
15.4%
著者
椎崎夕 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784344847057

あらすじ

絵を描くことと義兄以外にあまり関心の向かない大学生の晴弥は、ある日、心酔する義兄との間でトラブルが起こり鍵を投げつけ逃走、居合わせた義兄の幼馴染みで親友の桔平に諭されるものの、晴弥はアトリエとして使用しているアパートに引きこもり、絵を描くことに没頭する。やがて食事も疎かにしていたのを見咎められ、桔平と同居することになった晴弥。意地悪で、敵だと認識していた桔平との生活が思いのほか穏やかなことに驚くと同時に、桔平自身についてあまり知らないことに気づく。嫌い合っていた「はず」の二人の関係にだんだんと変化が……?

表題作だってそんなの知らない

浅見桔平,会社員
田所晴弥,18歳,大学生1年生

レビュー投稿数3

攻めが素敵だった

この作品の中には良い大人たちと悪い大人たちが登場します。

悪い大人は受けの晴弥の父親でありその内縁の妻で、良い大人とは攻めの浅見と浅見の父親で晴弥の才能の後援者です。

冒頭から心が痛くて晴弥の心情を考えて涙が出ました。大好きな義兄に恋人が出来て、その恋人は無神経な女性で、でも義兄は彼女を庇うのです。
唯一の味方だと思っていた義兄に捨てられたと思った晴弥は同居してたマンションを出て、アトリエのアパートで暮らし始めます。晴弥は絵を夢中で描いている時は、何日も飲まず食わずでいるようなエキセントリックな一面があります。そして幼い時から後援者がいて無関心な父親に代わって色々な手続きをしてくれているのです。
それが義兄の親友の浅見の父親なのです。晴弥はそこまでしてくれるのを不思議に思ってます。
浅見も会えばキツい事ばかり言って来るので晴弥は苦手でした。

アパートに籠る晴弥に義兄からは何度もメールや着信があり、直接やって来たりしますが晴弥は拒絶し続けます。
そして過労と風邪で倒れた時に浅見の部屋で同居が始まるのです。

キツい事を言って晴弥の食事や就寝時間などを管理するけれども、浅見との生活は楽しく心地の良いもので、やがて晴弥に影響を与えて大学で友人もでき始めます。

床や色々な所で寝る晴弥にベッドを与えず一緒に寝る浅見に激萌しました!毎日抱き枕状態で晴弥を抱え込んでます。そして憎まれ口を叩きつつかなりの過保護です。

浅見と食事をした店で後輩女性から浅見が絡まれる事がありました。その女性の先輩との結婚の事を言っていて、浅見は今はプライベートだと言って退けましたが晴弥の心に引っかかってしまいます。
晴弥は大学の同級生に告白された事により、浅見の事が好きだと気が付きます。浅見は義兄が好きで自分の世話を義理でしていると思い込んで離れる事を考え始めます。

そんな時に浅見のマンション近くで義兄の彼女に出会します。部屋に入れろと当たり前のように言う彼女に、晴弥は激しい拒絶をぶつけます。(この女が本当にムカついてこんな女を選ぶ義兄もそれなりの人物だと思いました)彼女に怒りをぶつけていると義兄が現れて泣き出した彼女を庇う姿に、晴弥は拒絶の言葉を吐き出します。そこへ浅見がやって来て晴弥を後ろに庇うと義兄たちを返して晴弥を連れて部屋に帰ります。

浅見が怒らないばかりかいつもと変わりないのにショックを受け、彼の元から逃げます。辿り着いた駅で友人と偶然会った晴弥は浅見の父親の知り合いでもある友人の祖父の家に匿われるようになります。

友人の祖父な芸術家を支援する篤志家であり、晴弥の才能を認めている一人でした。浅見の父親も本当に良い人で自分の子にならないかと聞いてました。

晴弥は落ち着いた環境で月下美人の花の絵を夢中で描くようになります。
そのうち友人の一人から浅見が毎朝大学の校門前に居るという話を聞くのです。嬉しさと恐れで晴弥の気持ちは揺れます。そのまま避けているうちに浅見の姿が見えなくなりました。

浅見の恋人だと思っている女性から連絡があり、晴弥は彼女に会いに行きます。そこで結婚祝いを言うと彼女は喜びますが、相手が浅見では無い事実を知ります。後輩女性が浅見を好きで彼女を利用して他を牽制してたといい、今は浅見にキツく注意され怯えて避けていると話してくれました。そして彼女が唐突に謝り出して戸惑っていると浅見が現れて晴弥を連れ出します。

そのまま連れ帰ろうとする浅見に、友人と彼の祖父の家に戻るのでした。祖父と浅見も知り合いで家を知らなかったので晴弥を探し出せなかったようです。

そこで描かれた絵を見ていた浅見の姿に、晴弥は幼い時の記憶が蘇って来ました。
そして幼い自分に特別な言葉をくれて一緒にいてくれたのが義兄ではなく浅見だったと思い出すのでした。浅見の亡くなった母親と義兄の母親は姉妹で義兄とは従兄弟同士だった事や、浅見の父親に嫉妬した晴弥の父親と浅見と義兄を引き離したい義兄の母親の利害が一致して、引き離されていた事を知るのでした。そればかりか晴弥を置いて家族で海外旅行に行き、心配した浅見の父親が旅行に連れ出した事を根に持ち帰国してから晴弥を攻めたそうです。友人の祖父はその時の旅行で会っていて孫と同じくらいの晴弥を可愛がっていたのです。(義兄の母親が自分勝手だし晴弥の父親も最低で腹が立ちます)

それから浅見の父親も浅見も晴弥と距離を取りつつ見守っていたらしいです。だから晴弥が義兄の部屋を出た事を幸いに、浅見との同居が始まったのでした。そして浅見がキツい事を言ってたのは、流されやすい義兄に晴弥が期待して傷つかないようにでした。義兄とは幼馴染みで従兄弟だけれど親友とは言えないし、彼女の無神経さに浅見も辟易した過去があった事も教えてもらいました。

誤解も解けた晴弥に浅見が自分のことは嫌いか?と聞いて来ますが、既に諦めている晴弥は素直に答える事が出来ません。そんな晴弥の様子を見た浅見が諦めて去ろうとするんです。
その姿を見た晴弥の魂からの叫びが心を揺さぶります。

驚きながらも抱きしめる浅見は混乱する晴弥に自分の気持ちを伝えて初めてキスします。今までグルグルしていたのが一気に盛り上がって、最高に良かったです。こう言うの大好きです。一見冷たそうなのに受けだけに優しい攻めって最高じゃないですか!

その夜は無自覚に煽る晴弥と我慢する浅見のやり取りにかなり萌えさせて頂きました。
そして次の日の晴弥の誕生日に浅見の父親の発案に友人の祖父もノリノリで庭でバーベキューパーティーが開かれました。晴弥は皆にお祝いしてもらうのは初めてで、子供の頃は浅見と義兄がコンビニケーキをコッソリ買ってお祝いしてくれたと知り涙が出てしまいました。

それから2人は浅見の部屋に帰って恋人として結ばれます。浅見は晴弥に保護者や友人が増えて不満そうでした。ww

5

過保護攻め

麻々原先生のイラストには無条件に吸い寄せられてしまうため、久しぶりに椎崎作品を手に取りました。


血の繋がらない義兄の正治と同居する大学生の晴弥は、子供の頃から絵を描くのが好きで、夢中になると我を忘れるほど。自分が描く絵を褒めてくれて、中高で寮生活に入るまで面倒を見てくれていた正治に思いを寄せていた。

義兄には浅見という幼馴染みの親友がいて、正治と兄弟になってからというもの、からかわれたり邪魔されてばかり。晴弥にとって大嫌いな存在だった。正治が付き合っている彼女を自分より優先したことに傷ついた晴弥は、耐えられなくなり家を出る。行き場のない晴弥を迎え入れてくれるのは浅見しかおらず…。


ストーリーとしてはキュン萌え必至の大好物な勘違い&すれ違いなんです。作家様の恋愛心理を上手に操作してくれる安定感に信頼を寄せているのですが、本作は受けのキャラが好きになれず、存分に楽しめませんでした。

晴弥は作業に没頭すると寝食を忘れてしまうタイプ。何かに突出した才能を持つ人物にありがちですが、大学一年生なのに少々幼い印象を受けました。そんな彼に庇護欲をそそられて、保護者的立ち位置を望む人たちが次々と現れます。

晴弥はすぐにキャパオーバーになって家を出ようとする甘ちゃんです。それで追っかけてきてくれないと絶望して片思いを断ち切ろうとする。連絡くれても着拒。そんな彼の未熟で独りよがりな恋情は痛すぎました…。うーん、それに誰かにお礼やお願いをする時に疑問形って…。大丈夫かこの子?って思いました。

一方、攻めの包容力にしびれます。彼の大人なセリフ回しがめちゃくちゃ上手い。スーツ姿の挿絵もイメージをより明確にしてくださっていて、こんなイイ男いるのか?しかも実は一途だったりしたら爆発するよ?と思ってたら…爆発しました笑(萌えが。)

他にも女性キャラが見事なくらいに嫌な女を全うしてくれて大活躍。結果、彼女と対等に張り合ってた晴弥も自分の醜いところをしかと自覚するはめになっちゃったけど…。恋愛はきれいごとじゃないので、独占欲をむき出しにしてぶつかり合う二人のバトルには胸のすく思いがしました。

晴弥の生育環境にまつわる複雑な相関関係は、物語の設定として個人的に萌え要素だったりします。親族間の近いような遠いような、様々な感情や思惑が入り乱れる中で生じる特別な関係性に妄想が捗るというか。そういうところが濃い作風も好きなんですよね。

シンプルなタイトルセンスも、切ない雰囲気も、もちろん文章も大好きな作家様なのですが、最近会話文のクセの強さが気になってしまいます。キャラ付けの意味もあるのだろうと思うのですが、全文ひらがなで表記されたり、「、」でブツブツ区切る受けのセリフが気になってしかたなくて。

今のルチルさんってターゲットの年齢層、どれくらいなんだろう…。

8

好きなんだよな

先生買い。安心安定のぐるぐるロングコースですが、なんか好きなんです、椎崎先生のぐるぐる。個人的には癖になる味わいなので萌2なんですが、万人受けするかと言われると?なので、萌です。ひかりTVブックさんで、「挿絵あり、結構分量ある電子限定おまけ付き」でした。

義理の兄である正治と半年前から同居している晴弥(せいや)。正治が大好きで、家事をなんでも頑張っていましたが、兄の彼女は性格が合わず、彼女と暮らすはずだった部屋にいるのも無理が出てきて、元々生活するはずだったワンルームに戻る羽目になります。そのまま掴みかけた感覚に従い絵を描くことに没頭していたら、食べるものも食べないものですから、晴弥の絵のパトロンである攻め父に「一人暮らし却下、攻めが面倒みるって言ってるから、攻めの家で同居すること!」と決められ・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
正治(しょうじ、受け父の再婚相手の子)+彼女(この人苦手)、攻め父(受けの絵のパトロン、いい人だ)、篠山、広野(受け大学の友人)、篠山の祖父母(受けの絵が大好き)、攻めの職場の女子2名(片方苦手)ぐらいかな。常識ハズれてますよね?という女子が2名出てくるので気分⤵。篠山の祖父と攻め父がいい人なので、±0というところか。

++攻め受けについて

受けが、常人と異なるテンポを持つ変人、良く言えばナイーブな方。画材屋にいったら5時間画材見ているし、そして絵に取り憑かれていて、描き始めたら現世からどこかにトリップする方。側にいたら、猫可愛がりしてしまうか、超絶嫌うかどっちかしかないのでは?と思うぐらい、ユニーク。笑う要素は一切ない天才変人なので、読んでいて「きー」と思う人がいるのでは?と心配になってしまいます。頼むから普通にコミュニケーションしてくれ!そんな先回りして考えて540度ぐらい間違った方向の結論を一人で出すな!と声を大にして言いたいこと複数回でした。気になってしようがなくて、あれやこれや構ってくれる人が複数人いて、ほんと良かった・・・

攻めは堅物、ぎりぎりコミュニケーション可能なスパダリ。受けのことが可愛くて可愛くてしようがないんだろうと思うのですが、なんせ変人受けさん、目を離すとすぐどこかに行方不明になってしまうので、もう気が気じゃないと思うのです。苦労人だなあ。一生大変だよ・・・と思うのですが、しょうがない、受けが好きなんですよね、頑張れよと応援する気持ちでいっぱいです。

関連作あるのではと思うのですが、判断できませんでした。篠山さん、攻め父が美術関係のパトロンのようなことをしているので、あの版画家さんにつながるんじゃないかなと思うのだけど。

安定ぐるぐる、じりじり話でした。椎崎先生お好きな方でしたら間違いないと思うのですが、どうでしょうか。受けさんが描いたという月下美人など、見てみたいなあと思うのです。一体どんな絵なんだろう?

4

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